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1/2tトラック (73式小型トラック)

2021-03-08 00:01:33 | 自衛隊/車両/その他

 

三菱自動車工業(パジェロ製造)が製造するが現在は2種類の車両がある。 尚、「73式」となっているが実際は「制式化」されておらず、正式名称については「1/2tトラック」に変更されました。

73式小型トラック(ななさんしきこがたトラック)は、1973年に採用された自衛隊の汎用小型車両(トラック)である。三菱自動車工業(パジェロ製造)が製造するが、現在は2種類の車両がある。
なお、「73式」となっているが、製造コストの削減・部品の共通化・民生品の活用の一環から2003年度以降「制式化」対象から除外され、以後の正式名称については「1/2tトラック」に変更された。
一型は「ジープ」、二型は「パジェロ」の通称がある。

一期(1973年-1997年) J-24A/23A/25A型
販売期間 1973年 - 1997年(生産終了)
ボディタイプ 2ドアソフトトップ
サスペンション F リーフリジット
R リーフリジット
先代 三菱・ジープ
日本国内で生産されていた自衛隊向け(軍用)四輪駆動車で、1970年代当時にジープのライセンス生産を行っていた三菱自動車が、それまで防衛庁向けに生産していたJ-3系やJ-50系をベースとした1/4tトラックの後継車として、防衛庁の要求に合わせて積載量の向上を図り、ミドルホイールベースのJ-24型を改良したものである。運輸省届出の型式は、1/4tトラックがJ-54A、73式小型トラックはエンジンの違いで、J-24A/23A/25Aとなる。
マニュアルトランスミッション(前進4速・後進1速)+副変速機(高・低2速)付きトランスファーを持つ。また、エンジンの始動はキーで行うが、停止はキーを抜くだけではなく、初期型から中期型まではキルスイッチ、最終型はキーOFFでもエンジンが停止可能。他国の軍用四輪駆動車と異なり、ベース車の標準装備であるシガーライターと灰皿がそのまま装備されている。


派生型として、60式106mm無反動砲や64式対戦車誘導弾を搭載した車両のほか、回転灯とサイレンを搭載し、緊急車両指定および白色塗装を行った警務隊用車両がある。車両後部には、各種機関銃を備え付けるための銃座を取り付けることができる。屋根がないので、警務隊用車両は警光灯をフロントガラスの枠に増設したブラケット留めにしている(これは新型でも同じ)。
また、一部新型と共通するが車番により使用目的が異なり、「01-****」は通常仕様、「02-****」は対戦車ミサイルや無反動砲などの装備火器類を搭載した車両となり、かつては「03-****」ナンバーの車両(エンジンがターボ仕様なほか、「01」ナンバーと比べると細部に差異がある)の車両も存在した。


無線機を搭載する場合に関しては、運転席後部の座席を畳んでその部分にアタッチメント装着による無線機設置のほか、運転席および助手席後部の席両端に跨ぐよう板状の部品(無線機材を複数設置する場合に使用するアタッチメント)を取付した後に運転席後部に無線機を取り付ける例もあり、この状態では乗員は基本的に4名乗車を基本として運用している(無理をすれば5名乗車可能)。
市販型三菱・ジープのミドルホイールベースモデルであるJ-20系は二型の登場で生産中止となり、ショートホイールベースのみがJ-50系として生産され続けていたが、1997年(平成9年)の生産終了に伴い、この先、補給部品の確保についても困難が予想されることから、耐用年数が規定に達した車両は走行可能な状態であっても廃車とし、そこから部品を調達している(共食い整備<ニコイチ>)。
現有の車両も車番が4000番台の最終形のみ部隊で運用される状況となっており、装備火器の運用上必要な車両を除き、一期は近年中に退役する方向である。

 

 


二期(1996年-) V16B/17B型 旧式化が目立ち、排ガス規制などにも適応出来なくなりつつあったジープタイプに代わり、1996年(平成8年)からはパジェロベースで、ショートホイールベースモデルのフレーム後端を若干伸ばし、積載対応のためリーフリジッド化された車両が採用され、「(新)73式小型トラック」となった。新型装備ではなく、旧型車両の更新であるため、複数メーカーによる競争入札は行われておらず、「73式」の呼称が引き継がれ、制式名称は「73式小型トラック」(平成13年度納入車から「1/2tトラック」に変更)となりました。

パジェロをベースにした事から、旧型と同じくシガーライターと灰皿を搭載したほか、民間向け車両の部品を流用した事からエアコンのような快適装備も引き継がれ、冷房可能なエアコン搭載車となるが、電装系は民間向けパジェロの12V仕様に対し、防衛省向けは24Vであるため、操作パネルは同じながらも中身は別物です。 国土交通省届出の車両型式はV13B(2代目パジェロがV2~4系3代目パジェロがV5~6系)となっているが、生産された順は2代目パジェロの後となっています。テールレンズは初代パジェロの物を流用。
方向指示器及びライト切り替えスイッチは旧型に類似したものを使用しており、ライトの点灯はライトスイッチの操作が必須となる。
乗降性の改善のために取り付けたサイドステップのため、全幅が小型車枠ではなくなっており、「小型」呼称ながら高速道路通行料金は普通貨物車(1ナンバー車)と同じ料金だったが、後に普通乗用車料金になるよう改装されました。幌の形状も初期型と現行型では仕様が異なり、素材変更およびロイド(スクリーン)部分の大きさ変更やバックドアカーテン、リアカーテンのウインドウカーテンがファスナーにより取り外すことが可能となっている。

 


変速機はロックアップ機構を省いたトルコン式ATで、市販型パジェロの2代目車両となるJ-TOP(幌車)の専用タイヤであった18インチの大径タイヤ(横浜ゴム製215/85・18、専用鉄ホイール)を装着し、デフロック可能なセンターデフ式フルタイム4駆機構のスーパーセレクト4WDを備える。不整地走破性は旧式純正JEEPと同等程度の性能を持つとされるが、前輪がリジッドから独立懸架となったことで操縦安定性は向上した。タイヤ径の拡大により、地上高、特にアクスルデフ下の最低地上高が増大しています。
災害情報収集のためAM・FMラジオも標準装備されています。
440kgの最大積載量があり、固有の搭載火器はないが、5.56mm機関銃MINIMI、12.7mm重機関銃M2などの各種機関銃、対戦車ミサイルなどを搭載することが可能。誘導弾や通信機器の搭載専用車両は2人ないし3人で運用される。 基本型は6人の乗車が可能だが、従来のジープ型が後部扉から乗降する後部4人に対し、パジェロベースは後部2人乗車であり、残りの2人は前席後部の中間の席に運転席と助手席のシートを倒して乗降する。指揮官車等通信機材が積載された車両に関しては中間の座席を1つ取り外して通信機を設置するため、5人乗車となる。 初期型は従来よりも予熱に時間がかかるため、冬季のエンジン始動に時間がかかる。 現在は新型エンジンを搭載して、バンバー上にあったフォグランプをバンパーに埋め込んだタイプ(数もひとつから二つに増えている)が納入されている。
イラク派遣で使用された際には、三菱自動車が防弾能力を持つ"付加材1/2tトラック用"という物品を納入しており、防弾処理が施されました。

市販パジェロJ-TOPと同じタイヤを使用しているが、J-TOP用の市販は打ち切られ、自衛隊専用タイヤとなりつつある。
旧73式小型トラックにおいても、国内メーカーからはいわゆる「ゲタ山タイヤ」と呼ばれるマッドテレーンタイヤの供給が既に打ち切られている為、共食い整備で古い廃車のタイヤも大事に使い回して運用されている。東北以北についてはスタッドレスの耐用規定に達したものを主にトレーラーに流用するなど極力車両本体にゲタ山タイヤを使用できるよう努めている他、一部は市販品でサイズが合うタイプを使う例も増えています。

73式小型トラック(パジェロベース)
全長 - 4.14m
全幅 - 1.765m
全高 - 1.97m
車体重量 - 1,940kg
乗車定員数 - 6人
積載量 - 440kg
最高速度 - 135km/h
出力 - 85kW


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