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巡視船 びざん 180トン型巡視船「らいざん」型 PS-06 (旧巡視船 びざん→ばんな)

2011-12-13 09:14:45 | 艦艇(自衛隊・保安庁・その他)

びざん型巡視船は、海上保安庁の巡視船の一種である。分類上はPS型巡視船で、船種は180トン型。配置替えに伴い、びざん型巡視船→ばんな型巡視船→らいざん型巡視船と名称を変遷してきた船です。
 
 
みはし型巡視船(1番船の配属替えに伴い、現在はしんざん型巡視船)の連続行動時間の延長を図る目的で建造が計画された。乗組員の居住性を向上させるために船型を拡大し、食料や水の搭載量も増やしました。当初は1番船は非武装、2~6番船は13mm単装機銃を搭載していたが、現在は全船、目標追尾型遠隔操縦機能付き20mm多銃身機関砲を装備しています。


 
7番船のみずきは、平成11年(1999年)に改訂された新日韓漁業協定に対応するために「補足機能強化型」に指定され、主機の出力がパワーアップされています。 8番船のこうや以降は、九州南西海域工作船事件を受けて、推進システムをウォータージェットのみの2軸推進に変更し、軽量化、水中抵抗の軽減、操縦性の向上を図り、操舵室のシートにはホールド性のよいハイバック・シートを採用しています。また、遠隔放水銃、赤外線捜索監視装置、停船命令表示装置、5.4m型複合艇も装備しています。


 
ネームシップのびざん(現らいざん)はかむいより船番号が遅いが、これは配属地によるもので、あくまでもびざんの方が計画・進水とも早い。


 
本来は巡視船艇の船名は転属に伴って改名されるが、九州南西海域工作船事件に従事した7番船のみずきはその功績から例外として転属後もその名を留めています。みずきは尖閣諸島中国漁船衝突事件にも従事しています。

らいざん」型7番船で初期型を改良した捕捉機能強化型と分類されているPS-11「みずき」は海上保安庁史上に残る殊勲巡視船です。
平成13年(2001年)12月に起きた九州南西海域工作船事件、更に平成22年(2010年)9月に起きた尖閣諸島衝突事件と日本の領土・領海事案に大きな衝撃を与えた重大事件で活躍しました。


九州南西海域工作船事件
平成13年12月22日、中国漁船「長漁3705」に偽装した北朝鮮工作船を巡視船「あまみ」、「いなさ」、「こんごう」、「みずき」が追撃。「いなさ」、「みずき」は遁走する「長漁3705」の船体に対して直接危害射撃を行い工作船は自沈した。

尖閣諸島衝突事件
平成22年9月7日、尖閣諸島付近の我が国領海内を侵犯していた中国漁船「ビン晋漁5179」を「みずき」が発見。「ビン晋漁5179」は海保の停船命令を無視して遁走、「みずき」と「よなくに」に対して意図的な体当たりを行った。同船は海保により拿捕された。(”ビン”は門に虫)

船舶番号 134319
信号符字 JG5287
IMO番号 9073464
船籍港 東京
船主 国土交通省海上保安庁
運航者 福岡海上保安部
航路  
造船所 三菱重工業 下関
建造番号 984
起工年月 1993年4月
竣工年月 1994年1月
 
●総トン数:197t
●主要寸法:全長46.0m×幅7.5m×深さ4.1m
●エンジン:ディーゼル3基2軸+ウォータージェット1基 出力:9400PS
●速力:35kt
●船質:軽合金
●航続距離:600浬
●乗員:15名
●主要装備:20mm多銃身機銃×1
●航行区域:沿海

元「びざん」(五管小松島), 「ばんな」(十一管石垣)

 


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