陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

☆すばらしき青春映画☆

2011-01-10 | 映画──社会派・青春・恋愛
成人の日記念ということで、大人への成長を描いた映画、もしくは成人になった方にはぜひ観てほしい映画を集めてみました。(成人映画って書くと、ニュアンスがいやらしいのでやめました(爆))ところで、青春映画とするとどうしても若い男性が主人公のものが目立ちますね。



「桜桃の味」
イラン映画界の巨匠アッバス・キアロスタミ監督の代表作。単調な長回しのロケーション、飾りたてた言葉のない台詞。砂漠の国で培われた感性だが、絶望した人に対して、表現者の優しさは乾いてはいない。

「ガンジー」
人生の最大の幸福はよき師に廻りあうことです。自分が不当に受けた差別を跳ね返すために同胞と共にたちあがったガンジーの伝記映画。

「彼岸花」
就活どころか、婚活もたいへんですよね。じつは昔からけっこうたいへんだったみたいですね。小津安二郎監督の類作に「秋日和」「麦秋」があります。

「十二人の怒れる男」
裁判員制度は納税・勤労・投票などにくわえ成人に与えられる新しい義務になりました。そのせいか、近年とみに、検察や刑事もの、法廷ドラマが増えているような気がします。法廷ドラマの古典であるこれを、日本版リメイクしたといえるのが「12人の優しい日本人」

「理由なき反抗」
ジェームズ・ディーンの名を不朽にした代表作。1950年代の無気力なアメリカの若者たちを描いた青春ドラマ。このテの映画に影響されたのか、日本でもチンピラの抗争みたいな映画は今でもありますが、正直、観るに及ばない。

「波止場」
不正を摘発するために立ちあがった青年。虐げられた港湾労働者たちの実像に迫る、エリア・カザンの社会派ドラマ。働いてもはたらいても暮らしが豊かにならない若年労働者がいる日本でも、他人事ではありません。

「ビッグ」
大人になるって、そんなにいいもんじゃないよ。と突っ込みたいところ満載の映画でした。トム・ハンクスの出世作。

「アイ・アム・サム」
見かけは大人、でも頭脳は子どもなパパが、愛する娘と暮らすためにはりきります。シングルファーザーは日本でも珍しくはないのです。

「マスク・オブ・ゾロ」
フィギュアスケートGPシリーズで初優勝を飾ったニューヒロイン・村上佳菜子選手の今季フリーの課題曲としてもおなじみ。二世代のゾロが大活躍。

「赤い河」
「陽のあたる場所」に主演のモンゴメリー・クリフトと西部劇の帝王ジョン・ウェインが共演した、親父越えドラマ。

「明日へのチケット」
三人の監督による共作。ここでは、移民親子に素敵なプレゼントをしてしまう若者たちを描いた三作目に注目。

「インディアン・ランナー」
おなじ血を分けた兄弟なのに、人間というものはどこで人生の方向性が別れてしまうものなのでしょうか。

「リバー・ランズ・スルー・イット」
ブラッド・ピット主演の青春映画。生真面目な文学者肌の兄と、自由奔放な弟との、明暗の人生。

「太陽がいっぱい」
アラン・ドロン主演の名作の誉れ高い青春サスペンスですが、正直、こんな若者はいてほしくはないのです。

「グッド・ウィル・ハンティング」
天才的な数学のセンスがありながら、育ちの悪さ故にじゅうぶんな教育が受けられなかった若者と、精神を病んだ精神科医とが友情をむすぶ。

「サイダーハウス・ルール」
孤児院で育った若者が新しい世界みたさに外へと飛び出して…。躾にうるさい保護者のありがたさというものは、社会に出て苦労してからわかるものです。苦労してからでは遅すぎる歳月を嘆きもしますが(苦笑)

「ショーシャンクの空に」
どんな苦境にあっても、絶対にあきらめちゃだめ。なんて言葉だけのガンバリズムは聞き飽きた方に。どんな状況にあっても生き抜こうと信じさせてくれる映画です。

「素晴らしき哉、人生!」
自分の人生はこんなものじゃない。そう思ったときに観てください。

「遠い空の向こうに」
少年は夢を追いかけ、父親と対立し、そして和解します。すがすがしい気分にさせてくれる映画ですが、これが実話であったことで感動もひとしお。


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