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陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「アイ・アム・サム」

2010-06-18 | 映画──社会派・青春・恋愛
2001年の映画「アイ・アム・サム」は、なんとも観ていてこころが温かくなってしまう感動作。
発達障害を持つ父親が、年頃を迎える娘と引き離されそうになるも、必死に繋ぎ止めようとする。その父親の娘に対する深い愛情に感化されて、周囲のあたたかい支援が彼らを包んでいく、不思議な魅力のある作品。
全編にビートルズの名曲が流れ、音楽映画としても楽しめます。

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七歳の知能しかないサムは、生みの母親が逃げて以来、娘のルーシーをひとりで育てている。コーヒーショップのアルバイトをしながらの貧しい暮らしぶりだったが、アパートの友人にも恵まれ、父娘の関係は良好だった。
だが、七歳を迎えたあたりからルーシーは、次第に自分の父親がふつうではないことに気づきはじめる。
そんな折り、児童保護施設の職員によって、サムの父親としての能力が疑われ、ルーシーと引き離されてしまう。

ルーシーとの暮らしを取り戻すために、サムは仲間の協力を得て、敏腕の女性弁護士リタとともに、法廷で親権を争うことに…。

この女性弁護士リタ自身も、夫が浮気性で息子と仲がうまくいっていない。エリートじみて見栄っ張りの彼女がみずからの母親としての失敗と向き合い、サムによって癒されてもいく。このあたりは、なんとなく予想できる範囲ですが、恋仲に発展したりはしません。

サムはなんとも突拍子もない言動で、周囲のペースを狂わせていくけれど、娘に対する思いだけは一途。そんな彼に惹かれて、ルーシーの養い親となった夫婦も態度を軟化させていきます。
けっきょく、裁判や口達者な人の弁舌ではなく、不器用ながらもまっすぐな強い愛情で、親子関係をもぎとったサムの描かれ方に感動しきり。

障害者が健常者と変わりなく家庭を持ち、幸福を築く権利がある。そんな力強いメッセージを感じてしまいます。
そして、恥ずかしいことに、サムを蔑視していたふつうの人々のまなざしは自分にもあったのだと、気づかされてしまう次第でした。


主演は、ショーン・ベン。難しい役どころを演じていますが、リタの夫の背広を着たシーンだけは一瞬別人のようにキリッと見えるのがすごい。
ルーシーには、なんとも愛らしいダコタ・ファニング。
弁護士リタには、ミシェル・ファイファー。
監督は、ジェシー・ネルソン。

余談ですが、なぜかセヴン・イレブンが登場してるのが、すごく気になりました(笑)

アイ・アム・サム(2001) - goo 映画

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