気がつけばふるさと離れて34年

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また来年も楽しみ!

2024-02-14 07:54:00 | 日記
今年のカーニバルシーズンも昨日で終了しました。
今日「灰の水曜日」から復活祭前日までの日曜日を除く40日間は祈りと償いによって復活祭を迎える準備をする期間とされています。
「灰の水曜日」は改悛の象徴として信徒の額に十字架の記しをつける習慣から名付けられたと言うことです。

私が住むドイツのラインラント地方はドイツの中でもカーニバルが盛大に祝われる地域として知られています。
特に一昨日の月曜日「ローゼンモンターク」はカーニバルがクライマックスを迎え多数の山車が練り歩き大変な騒ぎとなります。
「ローズ」という発音から一般には「バラの月曜日」と訳されていますが、“RASEN”(暴れ回る、半狂乱になる)というドイツ語が訛ってローゼンになったので、「大騒ぎの月曜日」ということになります。

この時期はカーニバルの喧騒から逃れて旅行、特にスキーに出かける人も多く我が家でも長年スイスのツェルマットでマッターホルンを眺めながら滑っていました。

でも今はカーニバル見物に行くことはありませんがテレビで陽気な人々の姿を見るのは好きです。
一昨日も朝10時ごろから午後4時ごろまでテレビをつけっぱなしで家事の合間に「テレビ見物」をしていました。

ケルンのカーニバル協会の設立は1823年だということですから、ケルンのカーニバルは201年という古い歴史があります。
一昨日はNRW州の州首相ヴストさんもお祝いに駆けつけてくれました。
なかなかのイケメン紳士で人気があり次のドイツの首相候補にもあがっています。



中世の塔から響くファンファーレでローゼンモンタークはスタートしました。





パレードに参加する山車だけでも67台、山車の前に練り歩く参加者は総勢一万人以上です。
今年最年少の参加者は設立1870年のBlaue Funken(青い制服の傭兵)というカーニバル団の女の子でしょう(何歳くらいかな?)





こういう若い子が歴史あるお祭りを今後も盛り上げてくれるのでしょう→頼もしいですね。
観衆へのインタビューの中では目の不自由な青年が印象に残りました。
「パレードは見えないけれど楽しい陽気な雰囲気はわかるよ」と楽しそうに語っていました。



昔の山車は馬車だったそうですが、現在の山車は全て大型トラクターが引いています。
でも騎乗するパーレード参加者に馬は欠かせません。
昔は馬が暴れないように鎮静剤を打っていたこともあるそうですが現在はもちろん禁止されています。
でも繊細な馬が人々の喧騒に驚かないように耳カバーをしている馬もいました。
白馬に赤い耳カバーはちょっとおしゃれです。



今後はこんな馬も登場するかもしれません。



山車の多くは政治風刺が多く、これは財政支出を渋る財務大臣が「ケチな人物」として張子で登場しています。



一番豪華な山車はなんと言ってもパレードの最後を飾る67台目の山車です。
カーニバルの主役の「王子」が乗っています。





今年の主役はサーシャさん、30歳の若きプリンスです。
中堅の水道設備会社の後継者です。
ちなみにカーニバルの3人の主役にはそれぞれ王子、農民、処女という名がつけられているのですが、
今回農民はサーシャさんの叔父さん、処女はサーシャさんのお父さんが勤め、妹さんもカーニバルのダンスグループの一員として忙しかったようで、会社の方はお母さんが頑張って切り盛りしていたのだとか(^O^)。

また来年のカーニバルが楽しみです。

ドイツ語のrasenのように羽目を外してしまい, とてもナガーイ記載になってしまいました。
こうご寛恕です。






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