伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良そて聴くダメオヤジの金ちゃんです。

プラハでズザナ・ルージチコヴァにチェンバロを師事した、マハン・エスファハニ (Mahan Esfahani)チェンバロが気になり、彼を深掘りする。

2022年11月11日 | バロック音楽・オーディオ一般

本日MacよりMac OS macOS Ventura 13.0.1の配信あり早速アップデートした、再起動してApple Musicの音を確かめると音質が若干の変化したようである?今回のアップデーターは意外と時間がかかった、OS12のアップデーター時の音響への音質はあまり変わらない感じでしたが・・・
以前と比べより解像度が増した様に感じるのは筆者だけなのであろうか?確かに鍵盤楽器に音質の変化が感じた、ヴァイオリンは若干だが音源が近付いたように感じるPCのアップデートでの音質向上が感じたことは久しぶりである。



少し古い製品ではあるが、DACは新しい製品が良いと言われるが、未だ現役で販売しているDS-DACシリーズのKORGのDS-DAC-10Rを使用しているが未だ活躍中である様である、使用して感じるはバランスの良い音をシンプルな高音質再生システムが長く使える要素のがあるようです。現在DACを真空管でドライブしている商品が注目されているようですが、一度は試したいと思う。

しかし案内されるコメントは真空管は音が柔らかいとアナウンスされるが、筆者が思う真空管の音質とは違いうと感じる、それは真空管の特徴ではなく、若干違う表現のようである。真空管を使えば解明できます。



この前のブログで紹介した続きの、マハン・エスファハニについて調べました、「非凡なる才能」(タイムズ紙)、「繊細にして躍動的」(アーリーミュージック・トゥデイ誌)などと評されるイラン系アメリカ人のチェンバロ奏者、マハン・エスファハニ(1984年生)は、この世代を代表するソロ・チェンバリストとしてその地位を確立してきた。チェンバロ奏者として初めてBBCラジオ3の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」に選ばれ、同じくボルレッティ・ブイトーニ・トラストのフェローシップ賞もチェンバロ奏者として初受賞。

其処で見つけたインタビューティー記事では下記の様な内容記事があったので引用させていただきます。
チェコの往年の名チェンバロ奏者ルージチコヴァー(Zuzana Růžičková, 1927〜)に師事されています。ルージチコヴァーに師事するようになったきっかけは?の質問に下記のように答えています。
「僕はスタンフォード大学を卒業後、ヨーロッパに渡り、しばらくイタリアでバロック指揮者のアラン・カーティスのアシスタントとして、オペラのコンティヌオ奏者をしていました。そうした時に〈BBCニュー・ジェネレーション・アーティスト〉という若手育成プログラムに選ばれて、一気にコンサートの回数が増えました。そんな中で、自分はまだチェンバロ奏者としての訓練が足らないことを痛感し、ルージチコヴァー先生の門を叩いたのです。
 先生からはチェンバロの主要なレパートリーをみっちり学びましたーー《平均律第一巻》、ラモーのチェンバロ作品すべて、C.P.E.バッハのソナタ集、ウィリアム・バードの曲多数など。先生は現役時代、バードをはじめとする英国音楽をずいぶん演奏されていました。それから20世紀のチェンバロ協奏曲ーープーランク、マーティヌー、ヴィクトル・カラビス、ミヨー、ファリャの協奏曲などーーもレッスンしてもらいました。 先生に師事するようになって、ようやく自分がプロの音楽家としての道を歩み始めたという実感がありました。
 先生から学んだもっとも重要なことは、自分の演奏についてできるだけ批判的に考えるということです。」



最近の主な活動では、カラビスの「チェンバロ協奏曲」(1975年作曲)をBBCコンサート・オーケストラと、マルティヌーの「チェンバロ協奏曲」(1935)をイルジ・ビエロフラーヴェク指揮BBC交響楽団と、プーランクの「田園協奏曲」(1928)をBBCウェールズ交響楽団と演奏。2010年にはウィグモア・ホールにソロ・デビュー、その演奏の模様はBBCラジオ3で生放送され、デイリー・テレグラフ紙で「ついにチェンバロが日の目を見た――見事な演奏だ」と絶賛された。また、シティ・オヴ・ロンドン音楽祭、ヨーク古楽音楽祭にも登場。プーランクの協奏曲のCDは、2010年5月のBBCミュージック・マガジンで「今月の1枚」に推され、またクラシックFMマガジンでも今もっとも注目のアーティストとして特集された。

ソリストおよび客演指揮者として、これまでにイングリッシュ・コンサート、マンチェスター・カメラータ、シアトル・バロック管弦楽団に招かれるほか、BBCプロムス、レーゲンスブルク古楽音楽祭、ゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭、ミラノのモーツァルト週間、ニューヨークのメトロポリタン美術館、サンフランシスコ古楽協会等で演奏を行っている。

大統領奨学生としてスタンフォード大学で音楽学者のジョージ・ホールのもとで学び、さらにボストンでオーストラリアのチェンバリスト、ピーター・ワッチオーン、ミラノでイ タリアのオルガニスト、ロレンツォ・ギエルミに師事。その後英国に移り、オックスフォード大学ニュー・カレッジのレジデント・アーティストに就任。2010年秋には、オックスフォード大学キーブル・カレッジの名誉会員にも選ばれている。



J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988

マハンが切り拓く、新たな時代。優雅な鼓動と鮮やかな色彩に心躍る、渾身のバッハを・・・!

1984年テヘランに生まれたイラン系アメリカ人チェンバロ奏者マハン・エスファハニは、2009年のロンドン・デビュー以降急速にその地位を確立しました。バロックとミニマルを対比させた衝撃的なArchivデビュー盤『現在も過去も』の絶賛に続き、DG/Archivから実に36年ぶりとなるチェンバロによる《ゴルトベルク変奏曲》をリリース。作品に散りばめられた万華鏡のような多彩な表現を、優雅な気品を湛えた躍動を以て確信に満ちた演奏で紡いでゆきます。

レコーディングデータ
 録音年:2016年4月
 録音場所:ケルン
 演奏者:マハン・エスファハニ(チェンバロ

先頃リリースされた新譜CD『J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲』では原曲のリピート指定を省略せず、繰り返しの中に独自の解釈を込めて再現。名門ドイツ・グラモフォン(及びその古楽レーベルであるアルヒーフ)が満を持して36年振りに放ったチェンバロ演奏による全曲盤に相応しい、大きな反響を呼んでいる。

筆者勝手にゴルトベルク変奏曲を視聴する方法は、確かに最新の録音は音質のキレが良くバッハ独自のピーン貼った音を素直に奏でる演奏は聴き応えがあり、特に全体をしれたい時に視聴方法は1〜9度のカノンのみを聴く方法もゴルトベルク変奏曲の全体を掴む方法とも思っている特に多くの鍵盤奏者の技量を聴き比べしたい時には偶に用いる方法です。

他に注目したアルバムはオブリガードチェンバロとして演奏するバッハ:フルート・ソナタは見逃せませんでした。特にヒレ・パール (ヴィオラ・ダ・ガンバ)を加え通奏低音を入れた豊かな音源は筆者好みである。
それにフルートの代わりにリコーダー奏者ミカラ・ペトリのバッハの演奏も以前共演したキース・ジャレットとの1992年盤以来の再録音となります。 今回は新世代のチェンバリストとして話題のマハン・エスファハニに加え、世界中のコンサートや録音に引っ張りだこで謙虚女王の風格すら感じさせるヴィオラ・ダ・ガンバ一癖も二癖もある3人が対処したことで、リコーダーも前回はソプラノとアルトでしたが、今回はアルトとテナーを使ってより深い表現となり、ヴィオラ・ダ・ガンバとの音のバランスも絶妙。 録音についてもコペンハーゲンの教会の素晴らしいアコースティックを拾い、実に美しく仕上がっています。



J.S.バッハ(1685-1750):リコーダー、チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ(フルート・ソナタ) BWV1030-1035
 1-4.ソナタ ロ短調BWV1030
 アルト・リコーダー、チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバによる
 5-7.ソナタ 変ホ長調BWV1031
 テナー・リコーダー、チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバによる
 8-10.ソナタ ト長調 BWV1032 (原調:イ長調)
 テナー・リコーダー、チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバによる
 11-14.ソナタ ハ長調 BWV1033
 テナー・リコーダーと通奏低音(チェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)による
https://www.youtube.com/watch?v=3NRl1Ob7bJE
 15-18.ソナタ ト短調 BWV1034 (原調:ホ短調)
 アルト・リコーダーと通奏低音(チェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)による
https://www.youtube.com/watch?v=nmLS5VNVWCA&list=RD3NRl1Ob7bJE&index=2
 19-22.ソナタ ヘ長調 BWV1035 (原調:ホ長調)
 アルト・リコーダーと通奏低音(チェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)による
https://www.youtube.com/watch?v=AJapR8SN8uQ&list=RD3NRl1Ob7bJE&index=3

録音: 2019年6月11-14日、ガルニソン教会、コペンハーゲン
 DXD(352.8 kHz/32bit)録音
 SACD 5.0 multi channel
 ミカラ・ペトリ (リコーダー)
 ヒレ・パール (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 マハン・エスファハニ (チェンバロ)
録音: 2019年6月11-14日、ガルニソン教会、コペンハーゲン
 DXD(352.8 kHz/32bit)録音
 SACD 5.0 multi channel



ミカラ・ペトリ(Michala Petri)デンマーク生まれ。3歳でこの楽器を手にし、11歳のとき、コンチェルトのソロ奏者としてデビュー。バロック期の作品に加え、現代の作曲家による楽曲の演奏も多く、彼女のために書かれた100を超える作品がある。フィリップスやドイツ・グラモフォンなど有力レーベルからのリリースの他、自身のレーベルOUR Recordingsからもユニークなアルバムを出している。

この時代のバロック期はリコーダーもフリュートも同様の扱いを受けていたでなないかと推測される、ただしフリュートの方が音域が広いとされていた様である。ただしリコーダーも下記の様に様式が変わっていたそうです。



(バロック式)ソプラノのファ(アルトのシ♭)の音の運指が音階順でない。♯や♭音の運指が簡単。大きさの異なるリコーダーに運指を応用できる。
(ジャーマン式)ソプラノのファ(アルトのシ♭)の音の運指が音階順である。♯や♭音の運指が難しい。
リコーダーといえば、ロマン派時代には一度忘れ去られた楽器であったが、手軽に音が出て誰もが小学校時代に一度は手にし、吹いた経験がある楽器。子どもたちが最初に手にするもので、ソプラノリコーダー。
木の筒に穴を開けただけという単純な構造で、オモチャの楽器のように見られているかもしれませんが、演奏家の手にかかると、なんとも素朴で涼やかな、森をわたる風のような、気持ちのいい音が発せられます。ミカラ・ペトリは小さな頃にリコーダーを手にし、長く演奏する中でこの楽器の可能性を大きく広げてきた演奏家です。



ここで同曲を違う演奏者、違う楽器で楽しむ方法もあり、この辺りは音楽好きマニアには皆さん経験が豊富と思いますが、昔石のアンプで聴いていた音とは違いが分かり易いと言われる人の息遣いが音に出る、笛はフランス人の音が一番だと言った音の息遣いが分かるのは、細やかなニュアンスが違う真空管アンプであろう、それも三極管が違いが分かるアンプと思っている。

このバロック音楽最盛期の頃に器楽装置がかなり発達したのであろう、それに伴い器楽曲もテレマンを初め多くの作曲家は新しい音楽の曲を創作に及びます。



現在パワーアンプは2台使用するが、同じ真空管アンプもダブルプシュプルよりシングルのしかも三極管での視聴は思わず納得してしまうのであろう、しかしダブルプシュプのアンプはジャズ系統には欠かせないパワーアンプでもある。

現在300Bとして愛用する真空管は国産品おZaika5300という古い300Bタイプの新空間を入手し愛用している。

今月も管球王国106号を購入したが、価格も随分手の届かない価格帯に移行したようで、見るだけの世界になってしまった。貧困老人の辛さである。



後は、J.S.バッハ:フリュート・ソナタ曲は記憶に残る演奏者といえばAurele Nicolet (オーレル・ニコレ)。スイスの男性フルート奏者。1926年1月22日生まれ。2016年1月29日没。
20世紀後半を代表するフルート奏者。ヨセフ・タル、武満徹、クシシュトフ・メイエル、リゲティ・ジェルジュ・シャーンドル、エディソン・デニソフらの作品の演奏で知られる。1948年にはジュネーブ国際音楽コンクールで第1位を受賞。1950年から1959年の間ベルリンフィルのソロフルート奏者を務めた。1952年から1965年の間、ベルリン芸術大学のフルートの教授を務めた。1965年から1981年の間は、フライブルク音楽大学のマスタークラスのトップを務めた。教え子にはエマニュエル・パユ、カルロス・ブルネール、マイケル・ファウスト、ペドロ・エウスターチェ、ティエリー・フィッシャー、イレーナ・グラフェナウアー、ウアスカル・バラーダス、クリスティアン・コエフ、ヤトヴィガ・コトノウスカ、アリエル・ズーカーマン、マリーナ・ピッチニーニ らがいる。録音では、バッハのフルートソナタ全曲録音、モーツァルトのフルート四重奏曲、シュポアの協奏交響曲、モーツァルトのフルートとハープ、オーボエ協奏曲、ヴィヴァルディのフルート協奏曲の録音がある。



勿論ジャン=ピエール・ランパルと、チェンバロ奏者のロベール・ヴェイロン=ラクロワとの共演は有名であるが、筆者の好みはカール・リヒター/オーレル・ニコレの物が好きで今もLPは所有する。
ニコレとリヒターという同年生まれの名手の共演による決定盤。
1.第1番ロ短調BWV1030
2.第2番変ホ長調BWV1031
3.第3番イ長調BWV1032
4.ト短調BWV1020(偽作)
5.無伴奏フルート・ソナタイ短調BWV1013
 オーレル・ニコレ(フルート)
 カール・リヒター(チェンバロ)
 録音:1973年(1-4)、1969年(5)



ピエール・アンタイとマルク・アンタイ兄弟によるJ.S.バッハ:フルート・ソナタ集
ピエール・アンタイ(1964年生まれ)は来日も多い名手で、アルトゥール・ハース、そしてグスタフ・レオンハルトに師事しています。J.S. バッハの音楽はもちろんのこと、エリザベス朝の音楽、フランス・バロック、スカルラッティなど、それぞれのスタイルの作品を切り口鮮やかに聴かせる名手です。
マルク・アンタイは1986年にベルギー王立音楽院を首席で卒業、バルトルド・クイケンに師事しました。コンセール・デ・ナシオンやシャペル・ロワイヤルなど、古楽シーンを牽引したオーケストラで首席奏者を務め、来日も多い名手です。
アンタイ兄弟は非常にリラックスした空気感の中、広く親しまれた美しい旋律に満ちたこれらの作品の魅力をあらためて聴き手に提示しています。無伴奏の作品も、マルク・アンタイのあたたかみのある音楽が炸裂。2大名手による古楽器の名手、極上、らくらくとした、余裕の表情のバッハの登場です。
『J.S.バッハ:フルート・ソナタ集』
【曲目】
J.S.バッハ:
カンタータ第75番「乏しき者は食らいて飽くことを得」BWV 75
カンタータ第22番「イエス十二弟子を召寄せて」BWV 22
カンタータ第127番「主イエス・キリスト、真の人にして神よ」
フルート・ソナタ ホ長調 BWV 1035
フルート・ソナタ ロ短調 BWV 1030
フルート・ソナタ ホ短調 BWV 1034
パルティータ(無伴奏)イ短調 BWV 1013
フルート・ソナタ イ長調 BWV 1032
【演奏】
マルク・アンタイ(フルート)
[ルドルフ・トゥッツ(2013年)、ロッテンブルク・モデル]
ピエール・アンタイ(チェンバロ)
【録音】
2016年9月19-23日、ハーレム(オランダ)

バッハの習ったルターの時代も終わり、バロック時代の特徴は、感情豊かな音楽は器楽の進歩「バロック時代に出たアントニオの作った楽器にはAntonius Stradivarius Cremonencis(クレモナのアントニオ・ストラディバリ作)のラベルが貼られていた為、その楽器の事をストラディバリウスと呼ぶようになりました。」器楽が進歩と同時に器楽曲も発展し、協奏曲様式が発展したと思われる。

まさにバロック時代17~18世紀にストラディバリ親子一族が製作した弦楽器のことであるとある。現在アメリカ合衆国サウスダコタ州バーミリオンのサウスダコタ大学キャンパス内にある国立音楽博物館でストラディバリウスのヴァイオリン、ギター、マンドリン、弓、およびケースが保存・展示されているそうです。


ヴァイオリン写真はネット寄り拝借されていただきました。

同じ曲を楽しむことに、演奏者の違い、演奏楽器の違いにより曲の感じ方まで変わって聴こえるJ.S.バッハの音楽の奥深さ、いやバッハと言う作曲家という晩年になっても宮廷音楽家としての拘りを持ち続けた歴史は凄ましい限りである。
現在知られている作曲した1,200曲全てのJ.S.バッハ音楽家としての思い入れを感じる瞬間でもあろう。ブラボー!

最新の画像もっと見る