伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良そて聴くダメオヤジの金ちゃんです。

久しぶりに新しい本を購入しました。ジャズの内容ですがMY ROOM MY AUDIO 十人十色オーディオ部屋探訪と言う内容です。

2022年08月26日 | JAZZ・ボサノヴァ

ジャズ系統での音質の優れた「寺島レコード」の寺島靖国さんの本がデスクユニオンからの発売している、オトキチ君としては実に気になる本である。ジャズ好きの皆さんは、どの様な音で自宅で音楽を楽しむ装置を使っているのか、実に興味深い、中には女性ジャズ演奏者等も混じり意外と装置には凝っていて興味深い様である・・・?
67人の68部屋の訪問記である、筆者が興味が湧いたことは、ジャズ好きの皆さんは一体どのようなレコード及びCDを好んで、自宅でどの様な装置でジャズを鳴らして楽しむのであろうか・・・?
他人の音を覗く様な興味深さも大いにあり、この際自身の装置の見直しも出来るかの思いもあり早速購入しました。

現在筆者はJ .S.バッハを聴くことが多いが、オーディオに世界に再び戻る、きっかけは10吋のタンノイでジャズを聴きたいと言う動機からオーディオ再起動のスイッチを入れてしまった様です。しかしながら音楽を聴きだすと60年代のジャズが多くなってしまう様であ流。
この冊子を読み出すとジャズ音学では昔から定番と言われたアルテック、ジムラン以外のエンクロージャーを使う方も意外と多く居られる所が面白い。使用エンクロージャーもヴィンテージ派と現代派に別れる様相であるのか、皆さんの嗜好が変化して来たのであろうか、益々興味が湧く。
岡目八目的にパラパラと見ていくと傾向は2系統のマニアに分かれている様であり、アルテック、ジムラン、プラスマッキントッシュ所謂のジャズのオーソドックス派、最新のエンクロージャーで楽しむ派など興味本意に探ることも出来た。

此れにも驚いたことにレコードプレイヤー、CD装置に至っては、LINN使用者が圧倒的に多い、LINNのプレイヤーはやはり定評がある、取り付いているレンズの性能が良くトレースに大変優れている結果であることが理解できた。今後のレコードプレイヤーのバージョンアップにも参考にさせて頂きます。
それとレコード及びCDの曲では意外と1950〜60年代のジャズ黄金期を選ぶ方も多いことも分かった。確かに1960年代のプレイヤーは銘プレイヤーも数多く、ジャズ音楽が花開いた時期でもある、今も伝説的な名演奏、名盤の数も確かに多い。しかし当時ジャズプレイヤーはジャブ漬けの麻薬中毒演奏者が多く、薬(麻薬)での影響で早死が多く、ジャズの黄金時代の終わりを速めたことにも起因するのであろう。大変残念な思いもある。
現在ヒロポンは違法薬品だが昔は疲労回復剤として一般に販売していたようです、サザエさんの漫画家も愛用していたそうです。

それと新しい音楽の出現で、その代表はThe Beatlesの影響は可也大きい、POPが流行り出す傾向を生み出したのは、英国リパプール生まれの4人組の若者達でもあった。筆者自身現在でも良く聴くジャズは圧倒的に1950〜60年代のジャズを聴いていることは事実でもある。確かに60年代中頃の記憶はThe Beatlesも併用し楽しんで聴いていた毎日でもあった。
今思えば丁度音楽の歴史の狭間を見ていた10代から20代の感性の高い時代を過ごしてきた時代は大変ラッキーな気もするのである。



オーディオにのめり込んだ時代筆者は多分遅咲きであろう。当時の同級生の友人達は何か流行病(はやりやまい)の如く、15吋の同軸の2ウエイの日本製のコーラル等のユニットを仕入れ馬鹿デカイ、等身大程の箱を建具屋さんで作り箱の中にある程度の綿(わた)とユニットを入れ低音の醍醐味は、云々江陵と騒いでいたが、そこには爽やかな高音の魅力は感じ無く、当時筆者には全く興味も魅力も感じなかった。
筆者は勘弁なLPプレイヤーを真空管ラジオに小さな箱に入れたスピーカーに繋げレコードを楽しむことが好きであった、その為友人にレコード盤からレコードを貸してと所望された。
その頃魅力的な装置を見つけた、1960年代後半に当時自宅近くのジャズ喫茶にて山水の8吋のジムランのLE8Tを聴いたのが衝撃的な出逢いでした、これこそ本物と思う心境であった、確かに乾いたドラムの音が魅力的であった。
当時アンプはラックス38でプレイヤーはガラード401と記憶する、勿論オルトフォンGで、大音量での衝撃を受けたが、筆者は憧れたジムランは未だ所有した事が無いのが、実に不思議であるが此の事は聴く音楽がJ.S.バッハの音楽に変化した為であろう。正にオーディオとは摩訶不思議な世界であろうか?

現在使用するLUXKIT A3500アンプなどは中古にて購入し配線をWEのケーブルに交換しインシュロック部分の結び部分を凧糸に交換し、後はある程度の部品交換して使用していますが、未だ現役バリバリの様です。発売は72年ですので50年前の商品です、今後いつ迄トランスが耐えられるかが問題の様である。
当初は10吋のタンノイでジャズを聴いていましたが、前から欲しかったLS3/5aを入手したが此れがとんでもない食わせ物で永きに渡り苦労して欠陥場所の見つつけ、改良を施し現在に至る、今はLS3/5aらしい若干暗めではあるが実に音楽を上手く鳴らすラッパになった、弱点は能率の悪さとアンプの良し悪しがストレートに音に出る事である。筆者がこのLS3/5aを良く聴くのは長く聴いても余分な音が出なく全ての音楽をある程度の音質で鳴る事であるようだ。

しかし、思えば筆者のジャズ好きは、ナンチャッテジャズファンであろうが選ぶことに相当迷ったが、筆者の装置で上手く鳴るを条件に含め、最近よく聴くジャズ3枚を紹介させていただく。でも折角好きなジャズをと考えると奇抜な作品とも思ったが、やはり折角聴くのは気分の良くなるものをと思い掲載する。

先ずは「そのー1」・・・どうしても外せない大御所エリントンです。



Duke Ellington And Johnny Hodges
デューク・エリントン・アンド・ジョニー・ホッジス

「世界で最も活気に満ちたエンターテイナー、または偉大なステージ上のキャラクターではなかったが、涙が出る時があるほど非常に美しい音色。それがジョニー・ホッジスだった」デューク・エリントンは1970年5月11日にこの世を去ったサックス奏者、ジョニー・ホッジスをこのように追悼した。ジョニーはバンドと一緒に演奏している時、かなりの権限があるサックス奏者だった。
彼は楽器の技術的な専門知識と独自のスタイルを有し、ビブラートを効かせた演奏は多くの人が絶賛した。彼のサックス演奏は美しい音色で、他の者がなかなか真似することの出来ない長くフローのある演奏をすることができた。ブルースを奏でる彼の演奏はとりわけ官能的で、そのバラードの演奏の仕方は、デューク・エリントンの楽団員や、一緒に伴奏するミュージシャンにとって欠かせないプレイヤーへと導いた。エリントンはこの様に称えている。
 1. St. Louis Blues 
 2. Royal Garden Blues 
 3. Beale Street Blues 
 4. Loveless Love 
 5. Basin Street Blues 
 6. Weary Blues 
 7. Squeeze Me (Bonus Track) 
 8. Wabash Blues 
 9. Stompy Jones(Bonus Track) 
 10. Going Up(Bonus Track)
本作最大の魅力はジョニー・ホッジスとデューク・エリントンがスモール・コンボで共演しているところ。1959年に録音された名盤「バック・トゥ・バック」に、続編として発表された「サイド・バイ・サイド」から同じときの録音3曲を追加収録した内容が嬉しい。エリントンはピアニストとしても個性的で優れていた。このアルバムではそこにもスポットライトがあてられている。そのほかではハリー・スウィーツ・エディソンの好演が光る。エリントンとホッジスの名コンビがスペシャル・ユニットを結成し、ブルースをテーマにしたセッションを展開したアルバム。
ハリーカーネィ(Bs.Bcl)は在籍47年、ホッジス(As)37年、クーティウイリアムズ(Tp)33年、ラッセルプロコープ(Sax)29年等々、皆さん長期在籍です、エリントンのチームリーダーとしての素質は偉大です。
演奏内容はエリントンの(P)、ホッジスの(As)ともに、神技です。バックトウバック。濃厚なスウィング感に溢れたこれぞ隠れ名盤であろう。
実は随分昔購入した自慢のLPレコード演奏に、ハリージェイムスの限定のLP45回転盤を愛用していたが、今どこを探しても見つからないのは非常に残念である。何度も引越をしてLPレコードも随分処分したことは事実である。

メンバーは
 Harry 'Sweets' Edison (as)
 Johnny Hodges (as)
 Duke Ellington (p)
 Les Spann (g)
 Sam Jones (b)
 Al Hall (b)
 Jo Jones (ds)
Originally released in 1959.

1920年代から70年代まで続いたデューク・エリントンとジョニー・ホッジスの名コンビが、ブルースをテーマに録音した傑作が「Back To Back」です。サイドメンには、エリントニアンと呼ばれるおなじみのメンバーに代わって、当時セロニアス・モンクのバンドにいたサム・ジョーンズや、カウント・ベイシー楽団での活動が有名なジョー・ジョーンズ等を起用。一味違うセッティングの中で、エリントンやホッジスが存分にブルース・プレイを披露しています
これが気に入りましたら 同じ デューク=ホッジスの「サイド・バイ・サイド」、デューク抜きの 「デュークス・イン・ベッド」 後はホッジスとジェリー・マリガンの共演盤など オススメ致します
ジョニーホッジスとエリントン。仲が良かったとは到底思えないが、ここでの演奏では和気あいあいといった感じである。特に2曲目、Basin Street Bluesは絶品。聴くたびに感動するし、楽しい気分にさせてくれる。

次は「そのー2」・・・・ジャズピアノの詩人エヴァンス



2005年にリリースされた3枚組CDボックスセットであるCompleteVillage Vanguard Recordings、1961は、1961年6月25日にVillageVanguardで行われたBillEvansTrioの完全なセット全体が初めてリリースされました。
ビル・エヴァンス・トリオが1961年にヴィレッジ・ヴァンガードに出演した時のライヴ演奏は『WALTZ FOR DEBBY』と『Sunday At The Village Vanguard』にその大半が収録されている。それらの演奏はもちろん、12枚組のエヴァンスのリバーサイド・コンプリート・ボックスにも入っている。そうなると、それらの演奏と本作の違いはなにかという疑問をもつ人も多いだろう。

まず演奏についていえば、初登場テイクは1曲(DISC1<2>)。これは突然の停電のため、録音が途中で途切れてしまいオクラ入りになっていた不完全テイクだが、ファンがその発表を熱望していた伝説的な演奏だ。この1曲がついに日の目をみた意義も大きいが、それだけでなく本作の魅力は歴史的なセッションを編集することなく、当夜のしゃべりやアナウンス、メンバーとのやりとりまでを含め、そのままの状態で完全に再現した点にあるといっていい。別の言い方をすればドキュメント性ということ。生身のエヴァンスに肉薄できる日本独自の特別企画3枚組だ。
メディア掲載レビューほか
ビル・エヴァンス・トリオの1961年に行われたヴィレッジ・ヴァンガード・ライヴの模様を収録した3枚組ボックス・セット。開演直後停電で中断された「グロリアス・ステップ」や冒頭のアナウンス、演奏合間のメンバーとのやり取りなどもそのまま収録された`歴史的ライヴ・ドキュメント。
Bill Evans – The Complete Village Vanguard Recordings, 1961



同じ演奏の別の盤と録音機材が違うのか全く音が違っていてとても新鮮だ。こんなにも違うとはおもわなんだ。スコットラファロのベースといい画版巣のぴあのといいとても生き生きしていて楽しい。
収録曲
 1-1.Spoken Introduction グロリアズ・ステップ (インタラプテッド)
 1-2.Gloria's Step (Take 1 - Interrupted) 不思議な国のアリス
 1-3.Alice In Wonderland (Take 1) マイ・フーリッシュ・ハート
 1-4.My Foolish Heart オール・オブ・ユー (テイク1) - 以上Afternoon Set 1
 1-5.All Of You (Take 1) マイ・ロマンス (テイク1)
 1-6.Announcement And Intermission サム・アザー・タイム
 1-7.My Romance (Take 1) ソーサー - 以上Afternoon Set 2
 1-8.Some Other Time サム・アザー・タイム
 1-9.Solarv ソーラー
以下省略上に裏側の詳細を貼り付けました。
メンバーは
 Art Direction – Jamie Putnam 
 Bass – Scott LaFaro 
 Coordinator [Production Coordination] – Bill Belmont 
 Design – Linda Kalin, Yoko Nakamura (2) 
 Drums – Paul Motian 
 Engineer – David Jones (4) 
 Liner Notes – Orrin Keepnews 
 Photography By – Steve Schapiro 
 Piano – Bill Evans 
 Producer [Original] – Orrin Keepnews 
 Remastered By [Digital 
 Remastering] – Joe Tarantino 
 Research [Tape Research] – Stuart Kremsky

このアルバムを聴けば分かるが、実に録音状態もすこぶる良い、エバンスの作品で印象に残るは何れのアルバムも好録音が多く、このアルバくと迷った挙句に選んだが、特にお城のエバンス(At The Montreux Jazz Festival)のメンバーは、ビル・エヴァンス (p)、 エディ・ゴメス (b) 、ジャック・ディジョネット (ds)のトリオ。冒頭 アナウンスで フランス語で メンバーが 紹介されたあと <One for Helen>が 始まります。ナイト・クラブのカジノ・ドュ・モントゥルーでの録音で生録の素晴らしさを味わえることも素晴らしい。

締めは「そのー3」・・・少々小生意気なヴォーガルも素敵な悪ガキのチェット



チェット・ベイカー(Chet Baker)1929年に米オクラホマ州イェールで生まれました。本名はチェズニー・ヘンリー・ベイカー・ジュニア(Chesney Henry Baker Jr.)なので、“チェット” は愛称にちなんだ通名です。

チェットの父親はプロのギタリストで、母親もアマチュアながらピアノに親しむ音楽一家。そんな環境で育った彼が、最初に “音楽的キャリア” をスタートさせたのは、教会の聖歌隊でした。その後、彼は父親からトロンボーンを与えられます。しかし、子供の体には大きすぎるという判断ですぐにトランペットに変更。こうして10代前半の頃から、トランペット奏者への道を歩み始めます。



Chet Baker Sings
1954年2月15日と1956年7月23日、30日にハリウッドで録音の14曲入り。
ベイカーによる甘い歌声が魅力満開のジャズ・ヴォーカル名盤で 'My Funny Valentine', 'Like Someone In Love', 'Time After Time', 'I Fall In Love Too Easily', 'I Get Along Without You Very Well' 'The Thrill Is Gone'などのスタンダード入門編としても最適。
 1.That Old Feeling
 2.It's Always You
 3.Like Someone in Love
https://www.youtube.com/watch?v=G_rX_Nm0Ubo
 4.My Ideal
 5.I've Never Been in Love Before
 6.My Buddy
 7.But Not for Me
 8.Time After Time
 9.I Get Along Without You Very Well (Except Sometimes)
 10.My Funny Valentine
 11.There Will Never Be Another You
 12.The Thrill Is Gone
 13.I Fall in Love Too Easily
 14.Look for the Silver Lining
ウエスト・コースト・ジャズのスター、チェット・ベイカーの1956年にPacific Jazzからオリジナル・リリースされたヴォーカル・デビュー・アルバム。
4.My Idealを聴くと解るが何故か物悲しい鐘の音の美しさは格別でありチェット・ベイカーのペットの演奏との交差する鐘の音が一段とゾクゾクする、三位一体にならないと上手く鳴らない演奏かも知れない。



ここで筆者が現在愛用するブックシェルフ型のスピーカーの紹介から、貧困老人のため低予算で購入はho's system「LS3/5a」をゲットした、オリジナルのLS3/5Aは、英国放送協会がスピーカーメーカーにOEM製造を依頼し、開発されたモニタースピーカー。主にアナウンサーの声や信号ノイズなどをチェックする目的で開発されたため、可聴帯域の再生に重点を置いて設計されたという背景を持つスピーカーである。ユニットは供給元だったKEF、ROGER、hartwell、Goodmans、Harbeth、Spendor、STIRLING BROADCAST、Falcon Acoustics。GRAHAM AUDIO等OEMにて色々各社で現在も製作販売が続く超ロング製品をセットで40万以上の価格が掲示されているよです。

だが未だ人気が高い製品は15Ω(BBC規格)1980年頃販売した初期のROGERS LS3/5Aが人気があり、 写真の如く高域用:2.0cmドーム型(KEF T27 SP1032)のケーブルが水色に特徴があり判別し易い。
 筆者使用のLS3/5Aの音質は色付けがあまり無く、余分な音がしないところが気に入り使用し続ける。3/5Aは新品の購入ですがho's system「LS3/5a」のデットストック品を購入し少しずつ改良を重ね致命的な欠陥部品も取り替え購入後2年の月日は流れ筆者も納得する音が得られた。これを想えばこの先このタイプのROGERLS3/5aが格安で入手できれば一度本物を筆者の部屋で鳴らして見たい欲求は残る・・・・最近もオーディオ店でROGERS LS3/5Aで試聴したが、随分遜色なく試聴して筆者の持つ物も捨てたものではないと思った。


筆者が選ぶこの様な三曲を挙げてみた、現在自宅の書斎兼作業室で小音量でLS3/5aを駆動してLUXKIT A3500で楽しんでいる、この様な小さな躯体でもスケールはこじんまりしているが一人前にて低音から高域まで隈なくジャズを聴かせてもらっている、確かにこのラッパの音が鳴るまで足掛け2年も要してしまった。

勿論プリアンプとして使うAIYIMA TUBE 6N3 Tube T7をモノーラル使用するがオペアンプはしろくま製作所OPA627AU デュアル 8Pin DIPに交換したが最近やっとエージングが馴染みクリヤーで透明度の優れた音が聴こえる様になった。
現在ではやっと満足するジャズが流れるように成って来たが、この後RCAケーブル、スピーカーケーブル等も色々吟味した結果今のケーブルになっているが、交換で音質は変化するのであろう。ケーブル類は全てWE製のケーブルを使用していますが現在は良き塩梅で鳴っているので当分今のケーブルで十分である。

「お詫び」後はここに挙げた写真につきましてはCDジャケットをスキャナーして使用しています、後は筆者持参のデジカメでの撮影です勿論写真の補修はフォトショップにて修復してます、写真も好きでオモチャして遊んでますが、この写真の世界も奥が深い様でもあります。但しレンズは唯一の拘りで好きなLeicaの交換レンズを使用しています。掲載する写真はなるべくコクのある写真の掲載を心がけていますが、撮影は未熟の為仕上がりが今一で失礼します。



湯水の如き経済的余裕があればもっと早くここまで辿り着けたのかも知れないが、貧困老人には楽しみながらの細やかな改良は今思えば楽しかった。

又今回十人十色オーディオ部屋探訪の文中にて「いい音という概念はあるが、いい音という実態はない」おのおのの方が出していた音は、ご自分の好きな音でした。その人が好む音がいい音なのです。さらにその方の人柄を忍ばせるような音でしたら言ううことありません。と締めくくっておられました。これは五味先生が言っておられた内容と共通のことであった。オーディオ趣味として行き着く先はその人の人生が音に出るかの様であるとこが事実である様です。
今は只、一枚でも多く音楽を楽しみ名曲を見つけましょう、・・・・ブラボー!

今回はBA6です。何故か今まで余り聴かなかったトレヴァー・ピノックのバッハを、最新のWell-Tempered Clavier Book 1 を聴き今改めて検証する

2022年08月23日 | 2022J.S.バッハ関係

最近やっと朝夕は過ごしやすくなった様です。現在は今回の新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の勢いは蔓延して毎日感染者が増大しているが、重症者は少なくなっているためか以前の様な緊急避難警報は発令されてなくなっている。
統一教会問題も含めマスコミが騒いでいる程度である。後はオリンピック疑惑問題で議員逮捕も含め波乱含みでもある。日本政治は岸田第二次政権になり、益々最悪の様相を呈している。
今まで騒がなかった、マスゴミくんもやっと不支持率が増したの報道をした、これで不支持が高まるのであろう・・・、このまま解散総選挙の芽が出てきたのかも知れない。
何故かこの政権は支那に対して強い態度を示さないのか。ハニトラ議員の(林)リン外務大臣もかばいおまけに宗男の娘も重職につけている最低の総理でもある。最悪は「幻冬舎」社長も語る「こんな人が政権の中枢に居るなら、もう日本は終わる」と批判した。木原誠二も再登場している。広島市民は騙されている。
三木谷の楽天も相当の赤字を抱え、そのまま消えて無くなるのが世の為人の為なのかも知れない。
気になる方は藤井厳喜の『ワールド・フォーキャスト』をご覧ください。
勿論日本だけの問題ではなく、アジア問題、ウクライナ問題、アメリカの中間選挙等世界情勢も見逃せない。政治家は何を考えているのであろうか?
現在日本は大変な立場に置かれてはいるが、一国民が何もできないジレンマに侵されている様である。この様な時にはバッハの音楽を聴くことが一番大切なことなのかも知れない。

今回はBA6. BWV 772-994 オルガン以外の鍵盤楽器(チェンバロ、クラヴィコード)の曲を聴くことにした。



最近気がついたことにトレヴァー・ピノック(Trevor Pinnock)1946年12月16日生まれ。筆者に近い生まれのチェンバロ奏者、指揮者。イギリスのカンタベリー生まれだそうです。勿論当時も2〜3曲は聴くが余り聴かなく過ごしていた。しかし彼の大いなる功績は同地の大聖堂聖歌隊員を経て、1964年、ロンドンの王立音楽大学に入学、チェンバロとオルガンを学ぶ。1971年からチェンバロ奏者としてソロ活動を始め、1973年、古楽器団体イングリッシュ・コンサートを結成。バロック音楽の演奏様式の大転換期にも合致し賞賛をもって迎えられた。また、客演指揮者としてボストン響など著名オーケストラもしばしば指揮。バッハ、ヘンデルをはじめとするバロック音楽をレパートリーの中心に、ドイツ・グラモフォンの古楽レーベル、アルヒーフに多数の録音を残す。創始者のピノックは2003年に退団。2003年からはバロック・ヴァイオリン奏者のアンドルー・マンゼが、2007年からは指揮者のハリー・ビケットが音楽監督を務めている。最近になりチェンバロ奏者としての活動とともに、1972年にピリオド楽器オーケストラ「イングリッシュ・コンサート」を創設し30年間率いてきた。2003年以降は活動の幅を広げ、指揮、独奏、室内楽や数々の教育プロジェクトなどで活躍している。特に指揮者としては2011~2015年シーズンに首席客演指揮者を務めたモーツァルテウム管弦楽団をはじめ、ドイツ・カンマーフィル、ロス・フィル、ゲヴァントハウス管、コンセルトヘボウ管、フランス国⽴管、サンタ・チェチーリア管ほかに定期的に出演。2006年には自身の60歳の記念にヨーロピアン・ブランデンブルク・アンサンブルを創設。彼らと録⾳した《ブランデンブルク協奏曲》全曲のディスクは2008年のグラモフォン・アワードに輝いた。



筆者に歳近い有名なトレヴァー・ピノック氏の未だ現役での活躍は何かと勇気ずれられる思い出ある。先日も最近スピかーエッジを補修したSPENDOR SP3/1Pを聴くがじっくり聴くには以前から改良に改良を加えたLS3/5aの少し渋めなおっとりした音色が安心して聴ける。このスピーカーは購入してから何とか聴け流ような音に仕上がるのに足掛け2年の月日が経った。



勿論アンプとの相性も問題はあったがやっと、この音が鳴る様になった。プリアンプもある程度のエージングも馴染み細やかな切れ味のある音楽が聴ける状態になっている。今回は真空管をZAIKA5300を積んだシングルパワーアンプサンバレーSV-501SEに替えて試聴する、全体にレベルアップした音質独特の落ち着いた低音出力は8W程しかないが十分対応する気持ち良い音が聞けた。やはり真空管5300の素性の良さでもあろう。

オペラ、オーケストラでは無理ではあるが、鍵盤楽器等の演奏では勿論10吋タンノイは勿論良いが、LS3/5aでもしっかり代用品としても使えることの確認をする、残念ながらSPENDORは音楽を選ぶ傾向が見受けられる。



確かにZAIKA5300とLS3/5aのコンビで聴く平均律のチェンバロの響きは落ち着いていて深く澄んだ音律が奏でる、E L34の音も良いがZAIKA5300の音は格別でもある、この様な状況になると出来ることなら予備の球も欲しくなる。

2018年に発売されたJ.S バッハは好きで平均律の演奏もチェンバロ演奏も数多く聴いてきました。当盤はレコ芸やオーディオ誌の高評価レビューに誘われ、余り期待せずに購入しましたが、冒頭のプレリュードを一聴してビックリ。清楚かつ神聖な演奏に取り憑かれ、二枚を一気に聴き終えてしまいました。
特に第10番ホ短調 BWV.855については思わず再度聞き直してしまった。
チェンバロの一音一音をクリアに捉えた録音の良さもあり、ディスクの価値を高めていると思います。 高貴かつ深遠さではピノック盤が遙か上にあり、また技術進化が著しい最新録音のメリットも感じました。平均律と言えば筆者はボブ・ファン・アスペレンの演奏が好きで良く聴くが、予期せぬ素晴らしい感動を与えて頂いた事に敬意を表したいと思います。第1番前奏曲が鳴り始めたとき、思わず、美しい、と言っていた。



高音は伸びがあるが刺激的な部分は皆無、低音も良く伸び、素晴らしい楽器、素晴らしい録音であることが即座にわかる。テンポも良く音質にも癖がなく、素直に曲の美しさに浸れる。ぜひとも2022年に75歳に記念に発売した第2巻の録音も聴いたみることになった。
ピノックは音楽の正統性よりも音楽性とインスピレーションを好むという自身の信念を演奏を通して確かに伝えています。指揮者として、室内演奏家として、チェンバロ奏者として特別な名声を得て、ピノックは批評家たちから熱狂的に称賛されました。この『平均律クラヴィーア曲集第1巻』の録音では、バッハの理論的、対位法的知識の頂点を探究しています。

大ベテランが円熟の技で聴かせる平均律のすごみ!
『J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻』



古楽界の重鎮トレヴァー・ピノックが、なんとドイツ・グラモフォンから平均律クラヴィーア曲集第1巻を発売!ここ数年ではLINNレーベルでのソロ録音とモダン楽器のアンサンブルの指揮の録音などで、大レーベルでの録音から遠ざかっていたピノックだが、1980年代から1990年代にかけては、ARCHIVレーベルでバッハやヘンデルの合奏曲の体系的な録音を行い、今でも定評ある演奏として親しまれている。
今回、突然のドイツ・グラモフォンでの録音となる平均律クラヴィーア曲集。「鍵盤音楽の旧約聖書」とも言われるこの曲集を衰え知らずの技術とベテランならではの円熟の技で演奏。バッハ音楽の深みを親しみやすく提示してくれるのは、ピノックだからこその至芸だろう。ピノックの過去の名盤とともに今後も聴き継がれて行くことになるだろう名演だとも思った。



Well-Tempered Clavier Book 1 : Trevor Pinnock(Cemb)
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻

Disc1
 1. 第1番ハ長調 BWV.846
 2. 第2番ハ短調 BWV.847
 3. 第3番嬰ハ長調 BWV.848
 4. 第4番嬰ハ短調 BWV.849
 5. 第5番ニ長調 BWV.850
 6. 第6番ニ短調 BWV.851
 7. 第7番変ホ長調 BWV.852
 8. 第8番変ホ短調 BWV.853
 9. 第9番ホ長調 BWV.854
 10. 第10番ホ短調 BWV.855
 11. 第11番ヘ長調 BWV.856
 12. 第12番ヘ短調 BWV.857

Disc2
 1. 第13番嬰ヘ長調 BWV.858
 2. 第14番嬰ヘ短調 BWV.859
 3. 第15番ト長調 BWV.860
 4. 第16番ト短調 BWV.861
 5. 第17番変イ長調 BWV.862
 6. 第18番嬰ト短調 BWV.863
 7. 第19番イ長調 BWV.864
 8. 第20番イ短調 BWV.865
 9. 第21番変ロ長調 BWV.866
 10. 第22番変ロ短調 BWV.867
 11. 第23番ロ長調 BWV.868
 12. 第24番ロ短調 BWV.869
トレヴァー・ピノック(チェンバロ)
録音時期:2018年8月28日~2019年1月4日
録音場所:イギリス、カンタベリー、ケント大学、Colyer-Fergusson Hall
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)



練習曲としての性格が強かった第1巻に比べ、より音楽性に富んだ作品が多くなっており、前奏曲にはソナタに類似した形式のものも見られる。フーガにおいても対位法の冴えを見せ、二重対位法を駆使した反行フーガ(変ロ短調 BWV891)などは「フーガの技法」に勝るとも劣らない高密度な作品である。
勿論リッピングしてからの試聴になります、リッピング後は丁重に格納します。


75歳誕生日記念。古楽演奏のパイオニアによるバッハの金字塔の初録音第2弾
イングリッシュ・コンサートの設立者で初代音楽監督、ドイツ・グラモフォンのアルヒーフに多くの録音を残してきたトレヴァー・ピノックが、75歳を迎えました。2020年に発売された、『平均律クラヴィーア曲集』第1巻の初録音は批評家たちから熱狂的に称賛され、2021年のグラモフォン賞の最終候補リストにも上がっていました。今回はその第2巻が遂に発売となります。
ピノックは古楽演奏のパイオニアで、バッハの『ブランデンブルク協奏曲』、ヘンデルの『メサイア』『合奏協奏曲集』、ヴィヴァルディの『四季』、バッハの『ゴルトベルク変奏曲』『パルティータ集』などの名盤で知られています。音楽の正統性よりも音楽性とインスピレーションを好むという自身の信念を演奏を通して伝え、指揮者として、室内演奏家として、チェンバロ奏者として特別な名声を得ています。この『平均律クラヴィーア曲集』第2巻の初録音では、バッハの理論的、対位法的知識の頂点を探究しています。 



平均律とはバッハの時代に特定の調律法を示す一般的な技術用語であったという誤った推測に基づいている。表題であるWell-Temperamentとは「良く調整された」と訳されるが益々難解になるのかも知れない。
ある音からその1オクターヴ高い音までを、均等に12の音で分割する方法。現代のピアノは通常平均律で調律されている。ピアノの鍵盤を思い描いていただければわかりやすいと思うが、ドから1オクターブ高いドまでの間には、白鍵と黒鍵合わせて12個の音がある。
本当はオクターブ内の音を12で割り切ることは数学的にムリなのだが、少しずつ妥協して均等化をはかることで、どの調を弾いても違和感を与えない。
しかし、厳密に言うと平均律では本来の音と音のハーモニーの純正な美しさは損なわれている。極めて美しく響かせる純正律や中全音律などの音律があるが、それらは鍵盤楽器のようにあらかじめ弦の音の高さが固定された楽器では、調性が変わると美しく響かなくなってしまうのだ。

後日筆者のWellFloatの使い方に誤りがあり、ご指摘通り設置方法を変えるとSPENDORスピーカーSP3/1P独特の気品なある英国の音が鳴った、確かに今使うLS3/5Aと比べ若干輝かしい音が聴ける。英国人のトレヴァー・ピノックの演奏は当然英国産のスピーカーユニットは相性はいいのですね!

この様に解説されているが、必ずしも平均律を意味するわけではないが、和訳は「平均律」が広く用いられていることも事実である。ブラボー!

SPENDORスピーカーSP3/1P補修後の音は・・・WellFloatの使用方法は石板が必要でした。これでバッハが楽しめる。

2022年08月19日 | バロック音楽・オーディオ一般

前回レプトンパワーコンダクターグリースを電源コンセント等に塗布したが、多少音質はクリヤーに落ち着いた様にも思われるが然程感じなかった、車のバッテリーにも塗布したが若干力強く回転する様に感じられた・・・。

以前からAIYIMA TUBE 6N3 Tube T7をモノーラル使用にて使っていたが、ボリュームバランスが違う為、其れはT7値上がり以前と最新機種との内部パーツに違いがある為か?同じものが良さそうなので改めて新規購入をした。
また以前購入のオペアンプはしろくま製作所の物を使用していたが、最新タイプが発売したため新しいデュアルのオペアンプを購入しモノーラル使用に装着する、アンプカバーは軽いので以前手直ししたように亜鉛鉄板を底に追加した。



「OPA627AU デュアル 8Pin DIP」小型変換基板実装済み
Texas Instruments社の高精度低ノイズオペアンプOPA627を8PinDIP小型変換基板に2個両面実装したものです。小型の基板に実装していて、スペースに制約がある機器にも向いています、とのアナウンスもある。
日本製高信頼性用途向けの高級鉛フリーはんだを使用して実装しております。
実装後は洗浄を行い、試験装置で動作を確認してからに静電気防止包装を行っております。」とこの様なコメントが明記してある。今まで使用の同様のしろくま製作所のオペアンプと違い新品仕様のため価格が上がっているとのアナウンスが書かれてありました。
細心の注意をしてオペアンプの交換後。ケースのメンテナンスを行う。後は最近購入したレプトンパワーコンダクターグリースを電源カースに塗布した。チューブは以前購入したSYLVANIA 2C51を使い試聴する。



Tube T7のケースは軽く筆者のは安定度が弱く感じ前回同様亜鉛鉄板をカットし両面テープではりその上から静電気除去テープを貼った。勿論真空管取り付け側も貼り万全である。

当然オペアンプが新品の為、ある程度のエージングが必要になる、最低10日間程の時間が必要であろう。



静電気除去テープを貼り付け音は良くなるのだろうか疑問も感じるが?
その後オペアンプの交換を行いコード類を繋げる。勿論接続部分には接点復活液を綿棒で塗布した。勿論これも気休めである。

最近又耳の具合が良くなく、耳鼻科に出かけた、主治医は良く覚えて頂いて、遠慮なく耳のお掃除に来て下さい、と言われ今回は何時もより丁重に水洗いしその後薬まで塗って頂いた、顔見知りになるも良いことですね!カルテを見て4ヶ月に一度の割合ですが、痒みが感じたらいつでもきてください、お大事にと親切なドクターでした。



プリアンプの真空管はSYLVANIA -2C51を使用する。
以前秋葉原の電気街にて入手したチューブですがGEと変えて試聴するが良い結果が得られたので今回もSYLVANIA -2C51を使って見た。

他の真空管も替えてみたいのですが、交換ソケットの購入も視野に入れて見ることにネット注文でポチしてみました。



勿論以前程よい中古品を見つけ購入後少し手を加え調子も良さそうである、発売から既に50年以上前の相当古いメインアンプLUXKIT A3500に繋げ電源を灯す。
未だ錆びた箇所も無く、しかも写真に撮るとそこそこに映るアンプを見ると、50年前のアンプとも思えない未だ現役です。

但し使用真空管は全て交換して使用しています。但しサブのチューブは4〜5種類ほど揃え一番具合のマッチするチューブを使っています。


右左の音を確かめ細かな調整をする。以前のTube T7と違いヴォリュームもバランスは良好になる、オペアンプの交換の効果?以前と比べ繊細な音に仕上がっている様です、電源周りのコンセンに塗布したレプトンパワーコンダクターグリースの効き目もあったのかもしれない。
バランスも良く細かな音の再現をして様にも感じた。考えれば今回のしろくま製作所のデュアルオペアン1個5,500円は随分高額である。
スペックを比べ前回の品とあまり変わりない様に思うが、確かに以前の音と比べると、細かな質感は微妙に繊細に思える音が聴こえる感じになった事は確かである。レプトンパワーコンダクターグリースの効果も加わったのかも知れない。

兎に角モノーラル使用に変えて試聴すると解るが、すこぶる分離が良くなり一層透明度を感じる、ヴァイオリンのユニゾン等それらしく聴こえるのでした。
Tube T7をお使いの貴兄に一度モノーラル使用でお試しになっては如何であろう、分離が良く一層鮮明に音質が向上すると思います。この程度の出費で音質向上になるのなら一考すべきである。条件はパワーアンプお使いの方に限るが・・



調整を行い試聴する、エンクロージャーは最近補修したSPENDORスピーカーを使ってみた、 SP3/1Pのエッジ交換し事あるごとに聴き多少はエージングが進み徐々に聴きやすい音に馴染んできた様でもある。
SP3/1Pの箱のサイズは幅220x高さ400x奥行280mmなのでLS3/5aと比べ約倍の大きさでバスレフ方式を採用している。

先日紹介したソフィー・イェーツの演奏するバッハ:イギリス組曲はSP3/1Pのおしゃれな感じが合っている様に思い、以前紹介したシキスヴァルト・クイケンに師事し、クイケン・クァルテットの第2ヴァイオリニストやラ・プティト・バンド、18世紀オーケストラのコンサートマスターなどを務めてきたバロック・ヴァイオリンの名手である、フランソワ・フェルナンデス(
Francois Fernandez)による待望のJ.S.バッハ:作品集より確かめた。




(ヴァイオリン)のF.フェルナンデスや(ヴィオラ・ダ・ガンバ)のフィリップ・ピエルロ(Philippe Pierlot)



チェロのライナー・ツィパーリングの3名による自主制作レーベル、『Flora』は、古楽ファンを中心に注目されて内容の充実ぶりもさすがの一言で、正にSPENDORスピーカーで聴くには打ってつけと思ったからである。

事に厳格な楽譜で奏でるバッハの曲を如何にソフトに聴きやすいテクニックで披露するメンバー!何方かと言えば古楽器演奏ではあるが、フランスのセンスが入り混じったバッハも、筆者には違うニュアンスを味わうことが新鮮でもあった。



https://www.youtube.com/watch?v=U5KjVEYzYAw
チェンバロのバンジャマン・アラール(Benjamin Alard
Piano)は、オルガニスト、チェンバリストとして主要な音楽祭に招かれており、ナントのラ・フォルジュルネ、サント音楽祭、モンペリエのフランス・ラジオ音楽祭、ユトレヒト音楽祭、チューリッヒの古楽祭、シャフハウゼンのバッハ音楽祭、イスタンブール・バッハ音楽祭、等で高く評価され、ローマのヴィラ・メディチ、バルセロナのオーディトリ、ドレスデンの王宮教会、フライブルク大聖堂等、主要な場所で演奏している。

20歳でパリのサン=ルイ=リル教会の正規オルガニストに、2004年にはブルージュ古楽コンクールで優勝を飾った、1985年生まれの若き名チェンバリスト兼オルガニストで、筆者BACH: CLAVIER ÜBUNG IIの演奏も大変良かった。




古楽器使用の演奏ではあるが、如何にもフランスのおしゃれな雰囲気が香る演奏は筆者好みの音である。バッハの音楽もフランス人の演奏で違った雰囲気を感じる演奏は伝統を感じる。

確かにドイツ人の演奏では教科書通りの演奏もバッハの演奏には大切な事とおもうが、音楽を楽しむにはこの様な少し開放感のある、そしておしゃれ感たっぷりの演奏を楽しむ事の出来るバッハは実に素敵な演奏である。



J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのための6つのソナタ BWV 1014-1021
(J.S.Bach: 6 Sonatas for Solo Violin & Harpsichord Concertant)
【曲目】
 ヴァイオリンとチェンバロ・コンチェルタントのためのソナタ
  第1番ロ短調 BWV1014/第2番イ長調 BWV1015/第3番ホ長調 BWV1016
  第4番ハ短調 BWV1017/第5番ヘ短調 BWV1018/第6番ト長調 BWV1019
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021
【演奏】
 フランソワ・フェルナンデス(ヴァイオリン)
 バンジャマン・アラール(チェンバロ)
 フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
【録音】
 2009年2月8-11日 ボーフェ教会(フランス)
使用楽器:
 1670年、クレモナ、アンドレア・グァルニエーリ製(ヴァイオリン)
 アントニー・シドニー製(モデル:1740年頃、ゴットフリート・ジルバーマン製)(チェンバロ)
 1625年、トマス・オールレッド製(ヴィオラ・ダ・ガンバ)



最良のパートナーを得て更なる高みに達したかのような演奏
J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータの名演を生み出したフランソワ・フェルナンデスが、レオンハルト以来最高のバッハ弾きとも称されるアラールと組んだ演奏。併録のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタではピエルロのヴィオラ・ダ・ガンバとも共演した名演奏であろう!
SPENDORも持ち味とも言える高音にある意味独特のある輝きは今までのヴァイオリン・ソナタと違った煌めくのある音も他のエンクロローじゃーとも違った感じを受ける。この様なソナタも違った魅了を感じられる音質でした。
同じイギリス製のスピーカーもニュアンスが違う別の世界を垣間見た時である。



バッハは 1720 年までにソロ ヴァイオリンのためのソナタとパルティータを完成させました。バッハはその3月に35歳になり、7月に12年間連れ添った妻マリア・バーバラ・バッハを葬った。彼女は 7 人の子供を産んだが、幼少期を生き延びたのは 2 人だけだった: 将来のミュージシャンヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ (1710–84) とカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ (1714–88)。9 歳のヴィルヘルム フリーデマンは、1720 年 1 月に父親から音楽原稿の本— Clavierbüchlein vor Wilhelm Friedemann Bach (ヴィルヘルム フリーデマン バッハのための小さな鍵盤本) — を受け取りました。ヴィルヘルムの弟、カール・フィリップ・エマニュエルは、18 世紀後半の最も重要なドイツの作曲家および理論家の 1 人であり、その年に 6 歳になりました。

1720 年は、ベルリンの南西約 75 マイルの町、ケーテンにあるアンハルト公レオポルドの宮廷で音楽監督のカペルマイスターとしてバッハが 5 年半勤務した時期の中間点でした。バッハの仕事には、オルガニストや教会音楽家としての義務はありませんでした。そこで彼は楽器音楽に転向し、(独奏ヴァイオリン作品に加えて) 彼の最も有名なコレクションの多くを作曲しました:ブランデンブルク協奏曲 (1721 年にブランデンブルク選帝侯に捧げられた)として知られる「複数の楽器による 6 つの協奏曲」です。プロイセン地方)、平均律クラヴィーア曲集の第 1 巻(タイトル ページの日付は 1722 年)、6 つのいわゆるフランス組曲 (1722 年にサイクルとして最初に書き下ろされた)、2 部構成と 3 部構成のインベンションヴァイオリンとハープシコードのための6つのソナタ(1717–23)、ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのための3つのソナタ(1720年頃)、チェロ独奏のための6つの組曲(1720年頃)でした。
各コレクションは、そのジャンルの可能性を包括的に探求しています。

この時期ケーテン時代の5年間に、器楽音楽を作曲したはバッハの音楽の最も変化に富んだ大切な時間だったのでしょう。

「追伸」
先日WellFloatに付いての使用方法を涌井先生より教えて頂きました。先生曰く(WellFloatは底板から振り子がぶら下がっているのと等価となります。
従って、振り子の支点をしっかりしたものにすればするほど効果は高まります。
できれば、スタンドの天板の上に重量があって鳴きにくいもの(御影石など)を置かれ、その上にA4-Fを使っていただくとさらに良くなりそうな気がします。
WellFloatを使うと、超低域の付帯音(濁り)が減るので、一聴して低域のふてぶてしさや馬力が減ってしまったと感じられる方もおられます。
しかしながら、低域の音の動き、音程の確かさなどに着目すれば、クォリティは確実に改善していることが段々分かってきます。超低域への伸びもそれまでとは随分違ってくるでしょう。)
とこの様な解説をしていましたので、翌日早速試してみることにしました。SPENDORスピーカーSP3/1Pの音出しには若干の疑問があったからです。


この様なご指摘を頂き、翌日早速近くのDIYに出かける、思えば車で30分近く走れば日本最大の売場面積を誇るジョイフル本田のDIYがあるが御影石は置いてあるのかわからないので、取り敢えず近くのDIYで御影石ではありませんが厚み30ミリ、可成重量のある両面磨いた赤身を帯びた石を購入し、早速上記写真のようにセットして視聴した。
如何やらセッティングの基本的なミスを犯していました様である、案にWellFloatを使えば音質は向上するという事を思い、基本的な条件を満たしていなかった様です、重心は真下に負荷のかかる様に置く事により効果が得られるようで重量のある石が一番有利である。SPENDORのエッジ修復から蘇ったSP3/1Pの音は正直納得出来なかったのである、頭の中は疑問が付き纏っていた。
ここで涌井先生のご指摘のように、御影石では無いが応急処置として表面が磨きのある可成重い石での代用した。現在SP3/1Pは60センチ程の頑丈な箱にポン置きしているので其処に重い石を置きWellFloatを敷きスピーカーをの乗せ試聴する、音を出した瞬間から英国製の「いい音」が鳴り始めた。

結果は音質は驚くほど繊細で綺麗な音は正にSPENDORらしい音が鳴り響くのです。全くこの使い方が正しい使用方法なんですね・・・全く素人ですね?(笑)
現在板が余っている為には遺品整理として柿渋液で塗装中である、しっかりしたA4大のスピーカー台を自作しようと企んでいます。

因みに現在使用するLS3/5Aの置き方も同様で、石の設置で随分落ち着いた音がして得られた様である。



現在SP3/1Pは箱の上に置いた状態で聴いていたが、箱の上に石を乗せそしてWellFloatを載せた効果は非常に大きく音質が変化したのである。確かに以前と比べると大変音の分離が良い、ヴァイオリンの音がスピーカら離れ、楽器の音がしっかり主張する、ステレオ感は素晴らしく好くなった。ある程度ボリュームを上げると低域の安定の良さが分かる。実に満足する音なのである。

筆者が大好きなヘンデルのヴァイオリンソナタ愛聴盤からHWV 371を聴く
6 Violin Sonatas: Terakado / Rousset
寺門亮(ヴァイオリン)、ルセ、クリストフ(ハープシコード)、鈴木、秀美(チェロ)、上村香織(バス・ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 Son in D, HWV 371, Op.1 No.3: II. Allegro
 Son in D, HWV 371, Op.1 No.3: III. Larghetto
 Son in D, HWV 371, Op.1 No.3: IV. Allegro
実に上手い事鳴るのです。バス・ヴィオラ・ダ・ガンバの低音もしっかりした落ち着きのある演奏も大変満足できる、この程度のアンサンブルは得意の分野であろう。SPENDORの独特の音は違った意味での英国の上品な音の様な気もした。これでまた違った英国の音が楽しめそうです、今後はじっくり厚み40ミリの御影石探してみましょう。
涌井先生誠にご親切にご教授頂きありがとうございました。ブラボー!

友人K氏からお誘いの連絡いただきました、トールボーイスピーカー[ピエガ] を仕込み試聴にとのお誘いが・・締はイギリス組曲で深掘りする

2022年08月14日 | バロック音楽・オーディオ一般

台風上陸も近いと言うが最近の大雨等は大打撃を受ける、先日友人K氏から電話をいただき、衝動買いで[ピエガ] トールボーイスピーカーAce 50の購入したとの電話を頂き、トールボーイスピーカーの音を聴きたく、近々にお邪魔すると連絡をさせて頂き、早速本日のお邪魔となった次第です。
K氏曰く音質の内容は言わず、結果は聴いた後で話し合いましょう、楽しみなお誘いを頂くK氏の機材はプリアンプはコルグのプリアンプお使いで、メインアンプはジェフローランド詳しい機種名は分かりませんが、2種類を使いスピーカーはFOCAL フォーカルSopra No1 BLを繋ぎ聴いているです。

今回衝動買いしたトールボーイのスピーカーでの再生音、特にヴォーガルが大変気に入り購入に踏み切ったと嬉しそうに笑っていた、K氏は筆者と違う点は意外と音楽の聴く範囲が広く可成良くご存知である。



ピエガで最初聴いたのはPEGGY LEE のヴォーガルでNORMA DELORIS EGSTROM FROM JAMESTOWN(ノーマ・デロリス・エグストロム ノースダコタ州ジェームズタウン出身)と言うアルバムを試聴する。ペギー・リーの歌が優れているかは聴けば解りますが、決して力まず。自然に歌い上げる歌が自然に馴染んでくる様で大変心地よいのです。ただしジャズ系統の音はジムランで鳴らす様な演奏と違いカラットした打撃音はなりませんが・・・違った意味での演奏の旨さは十分伝わる音には納得できる。

ジェフローランドのメインアンプは2台御持ちで、力の強いアンプに替えて聴くと、どっしりした低音が現れる、但し面倒な事にスイッチを入れ30分ほど本体が温まる時間が必要だが、価格は倍の違いがあるそうですが馬力を入れると違った意味での深々しい音は流石である。そして何時も聴くバッハを聴かせて頂く。
確かのこのトールボーイスピーカーのピエガは不思議なことに演奏者が前に広がり、筆者の10吋タンノイは演奏者が背面に広がる感が聴こえる、でもこのピエガの音は欧州の音がする少し渋めの品のある音は好みで良い塩梅である。

ウィキペディアによるとイギリス組曲BWV 806-811は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲したクラヴィーアのための曲集。名称の由来は確実ではない。「ある高貴なイギリス人のために書かれた」ためにイギリス組曲と呼ばれるようになったという伝記作家ヨハン・ニコラウス・フォルケル(Johan Nicolaus Forkel, 1749-1818)の報告が有名である。他に、ヨハン・クリスティアン・バッハが伝承した筆写譜の第1組曲(BWV 806)の表題には「イギリス人のために作曲」(pour les Anglois)の一文がある。
J.S.バッハ:イギリス組曲の演奏は多い、1720-30年代に作曲ないし改訂された。正確な経緯は不明ながら、この《イギリス組曲》はその中で成立が最も古いとされている。タイトルは、バッハの最初の伝記作者J. C. フォルケルが「イギリスの貴人のために作曲された」と記したことにより、18世紀の間にすでに定着した。事実の検証は不可能であるし、バッハの息子たちと親交のあったフォルケルの言葉には一定の説得力を認めねばなるまい。
ウィキペディアによるとイギリス組曲BWV 806-811は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲したクラヴィーアのための曲集。
《イギリス組曲》は、すべて同じ配列、すなわち前奏曲-アルマンド-フランス式のクーラント-サラバンド-挿入舞曲-ジーグの6つの楽章から成る。
なお、舞曲の中には、フランスの音楽家でロンドンでも活躍したシャルル・デュパール(ca.1667-ca.1740)の『6つの組曲』(1701)と明らかに類似するものがある。バッハはデュパールの作品をいくつか筆写しており、また『6つの組曲』も冒頭に序曲を持つことから、《イギリス組曲》の成立にこの曲集が関与していることは間違いない。



トールボーイスピーカー[ピエガ]の音はイメージと少し違った音が鳴り出したのです。チェンバロは実にクリヤーで細部に渡り程よいどちらかと言えば硬質の音は気持ち良い歯切れを感じる、勿論ジャズヴォーガルの自然な音は実に良い。

K氏持参のグスタフ・レオンハルトのイギリス組曲第2番を聴く冒頭から独特の節回の(Prélude)から始まる曲は好きなパートでもある。自宅ならばイギリス組曲を演奏者ごとに替えて聴くが・・・J.S.バッハ:イギリス組曲(全6曲)全曲の中の第2番を聴く。特に筆者が安心して聴ける演奏者はグスタフ・レオンハルト、エディット・ピヒト=アクセンフェルト、ヘルムート・ヴァルヒャ、Zuzana Růžičková等後は誠に残念ながらWanda Landowskaのアルバムは第2番BWV807のみが演奏してしたものが残っている。



そして以前からK氏がメインで愛聴されるフランスの(FOCAL)フォーカルに繋げ試聴する、ジャズ、ポップ、オーケストと進むにつれ音質が安定する様な気がした、アンプは出力の大きなジェフローランドは替えてなかったが、以前お邪魔した時は出力の小さなアンプだった様でしたが今回の出力の大きなアンプで試聴するとどの音楽も対応する完成度の高い音楽が聴ける確かにアンプ選びが楽しみなスピーカーの様である。個人的には筆者ほFOCAL フォーカルのスピーカーが勝る様に思う。K氏宅はデットな部屋であるためピエガのラッパは若干ライブ感のある部屋での鳴らし方が有利ではないかとも感じた。

新しい素材での制作はアルミ製エンクロージャーでリボン型トゥイーターの振動板部分、つまり薄いアルミ箔の強度を高めるために使われており、ピエガがリボン型トゥイーター製造をルーツとするブランドであるここが特徴とも言っていました。やはりSopra No1 BLの音はピエガと比べ一枚上に感じる。
後はFOCAL フォーカルSopra No1 BLの専用台もお持ちのようで全ての環境を整えた物で聴きたいとも思った、付属するスタンドには、高さ調整(傾き調整)が可能なスパイクが備わるそうでです。

この様な近代的な要素がある物を真空管で鳴らすといかなる音になるのであろうか?興味は尽きない・・・・・

筆者がこのFOCALスピーカーが良いと思うは低音もかなり低いところから出て、ブックシェルフ型だから低音が足りないという不満は全くない。楽器の分離がごく自然で、ボーカルは中央からスッと抜けてくる。解像度が高く、高性能なスピーカーだが、いたずらにそれを主張せず、これがFocalとも思える、らしい色彩感の濃さや、雰囲気の豊かさが、高性能と両立している。ある程度等身大の音像が並ぶ様はオペラ鑑賞には実に一度体験してみたいと思った次第である。

オーディオ談義から何時の間にか音楽の話して移行したがFOCALスピーカーの価格は非常に高額な点が問題です、K氏の音楽の範囲の広いことも話し始めるとついつい夢中になり時の過ぎることも忘れる。何気なく時計を見ると16時30分を周り挨拶し帰宅した。K氏宅から車で1時間15分ほどで到着した。

翌日楽しみが待っていた、先日購入した、イギリス組曲CD2セットが到着した。



先ずはソフィー・イェーツ (Sophie Yates)イギリスのチェンバロ奏者。チェタム音楽学校を経て、ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックでルース・ダイソンとロバート・ウーリーに師事する。1985年、卒業後アムステルダムに渡り、ボブ・ファン・アスペレンの元で研鑚を積む。ボストン古楽音楽祭の国際コンクールで優勝し、キャリアを開始した。1990年からは西オーストラリア大学の常駐音楽家として、ダマスカス、モロッコなどでもコンサートを開いた。また、イギリスのヴァージナル音楽にも、スペシャリストとして情熱を持って取り組んでいる。と紹介されている。
最近電車利用で外出の時に往復の乗車時間が1時間以上あるので音楽雑誌を購入した。MOSTLT(モーストリークラシック)ドビッシー、ラヴェルフランス音楽の魅力の本の記事に掲載されたいたのがソフィー・イェーツ (Sophie Yates)のイギリス組曲である。



演奏は耳あたり良い上品系、楽器をうるさく鳴らしたり、技巧をひけらかしたりすることなく、しっとりと落ち着いた演奏を聴かせてくれます。演奏を聴けば納得できるがなんと優雅な演奏と驚くが、しばらく聴き続けると確かにこれもバッハの演奏だと納得する事であった。
イギリスではルース・ダイソンとロバート・ウーリーに、オランダではボブ・ファン・アスペレンに師事し、ボストン古楽音楽祭での国際コンクールで優勝を果たし国際的なキャリアをスタートさせたシャンドスが誇る古楽系鍵盤奏者ソフィー・イェーツ。
18世紀フランス、クロード=ベニーニュ・バルバートル(1727-1799)の「クラヴサン曲集(1759)」(CHAN 0777)に続き、イェーツが弾くのは待望の大バッハ。

J.S.バッハ:イギリス組曲(全曲)(ソフィー・イェーツ)

フォーマット:2枚組 CD
仕様:輸入盤
発売日:2021年10月09日
《曲目》
J.S.バッハ:イギリス組曲
 組曲第1番イ長調 BWV806
 組曲第2番イ短調 BWV807
 組曲第3番ト短調 BWV808
 組曲第4番ヘ長調 BWV809
 組曲第5番ホ短調 BWV810
 組曲第6番ニ短調 BWV811

《演奏》
ソフィー・イェーツ(ハープシコード)

《録音》
2021年4月7日-9日
ウィルトシャー音楽センター(イギリス)
J.S.Bach: Complete English Suites
Sophie Yates



渡邊順生 / バッハ:イギリス組曲全曲
日本のチェンバロ界をリードしてきた渡邊順生が弾く名器ルッカース・チェンバロ(1624年製)の芳醇な薫り。究極の名器が、今なお鮮やかに響く。ブックレットでは、演奏者自身による第4番プレリュードの詳細な分析も紹介。DISC1には分析対応トラックを収録。

使用楽器はヨハネス・ルッカースがアントワープ(現ベルギー)で1624年に製作した2段鍵盤チェンバロで、フランスのアルザス地方の古都コルマールのウインターリンデン博物館にあるルッカース族はスペイン領フランダースの中心的都市アントワープで活躍したヴァイオリンのアマティ、ストラディヴァイリウスにも匹敵する名工の一族。1580年頃初代のハンスが工房を開いてから約100年間、4代にわたって数々のチェンバロ製作したヨハネスは一族の2代目に当たり、弟のアンドレアスと共にチェンバロ製作史上でも屈指の名匠であった。と言われる由緒正しチェンバロを使用し、コルマールのウインターリンデン博物館にて録音をおこなっていると記さてあった。
日本のチェンバロ界をリードしてきた渡邊順生が弾くルッカース・チェンバロ(1624年製)の芳醇な薫り。窮極の名器が、今なお鮮やかに響く。イギリス組曲(全曲)
ブックレットでは、演奏者自身による第4番プレリュードの詳細な分析も紹介。DISC1には分析対応トラックを収録。「チェンバロ・フォルテピアノ」の著者としても知られる渡邊順生ならではのこだわりのアルバム。



J.S.バッハ:イギリス組曲(全6曲)
CD-1:
 第1番イ長調 BWV.806
 第2番イ短調 BWV.807
 第3番ト短調 BWV.808
 第4番プレリュードの分析トラック
CD-2:
 第4番ヘ長調 BWV.809
 第5番ホ短調 BWV.810
 第6番ニ短調 BWV.811
渡邊順生(チェンバロ)

録音時期:2005年4月27日-5月2日
録音場所:フランス、コルマール市、ウンターリンデン博物館

名器ルッカース・チェンバロ(1624年製)の芳醇な薫り。究極の名器が、今なお鮮やかに響く。ブックレットでは、演奏者自身による第4番プレリュードの詳細な分析も紹介。
DISC1には分析対応トラックを収録。何も知らない人が聞けばシンプルに音の美しさを感じ、少し知ってる人ならチェンバロからこうも華やかな音が出る事に驚き、詳しい人なら第4番プレリュードの分析トラックを聞きながらライナーノーツの解説を読み、奥の深さに唸ることでしょう。



先日購入のレプトンパワーコンダクターグリース5グラム 燃費向上 パワーアップ!トルクアップ!静電気除去が届く、早速解放して車のバッテリー端子、電源コンセントに爪楊枝で付着し様子を見ることにする、接点にも付けたいが汚れが落ちにくいと聞くので今回は電源関係に使う、結果が後日の記事にする。

尚J.S.バッハは次々に新しい発見がある、ブラボー!

天才ヴァイオリニスト、ジネット・ヌヴーが残した名演奏、シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47の考察

2022年08月07日 | クラシック音楽・オーディオ

毎日茹る様な暑さが続くとはこの情況であろう。この暑さは平安時代に一度体験した日本は耐えている様と天気予報では話していたがこの時代を知る人は誰も居ないので話にならないが書簡に書き後世に残していることは日本人は異質な人種であろう、コロナ感染が蔓延し外出時のマスクは大変い暑さが感じる、先日塩野義製薬会社販売しようとした投薬は禁止してしまった。何れにせよ海外の感染予防ワクチンを販売のため忖度したのでは?相当の政府医療関係者に金銭授受が行われていると聞いた事もある、このコロナ問題も政府与党に本音を語って頂きたいと願う。

今の自民党は忖度と裏金、そして政府及び官僚の天下り先を確立する、政府筋だけ生き延びる道をしかも税金で作っている様に感じる。正に大陸の皆さんの考え方そのままである。
先日支那人の若い女性と話して彼女に一番定説なものは何かと聞くと、曰く「私の認識では自分自身がお金を持っていれば、強くて、これは自己保護の根本だ」今がお金儲けが全てだと、すごくしっかりした言葉で答えた。それを聞き何故か共産国独特の言葉に感じた。倫理教育の大切さを感じた。

筆者は大変バッハ好きでもあり、意外とその他の作曲家のことは余り知らない事は事実です、だが一般的に有名な曲は一応聴くようにしている。



ヴァイオリン協奏曲は有名な曲がある、例えば「ヴァイオリン協奏曲ホ短調 作品64」メンデルスゾーンは本作品以前にもう一曲、ニ短調のヴァイオリン協奏曲を作曲している。ただしニ短調の協奏曲は1951年にヴァイオリニストのユーディ・メニューインが再発見するまで永い間忘れられており、本作品(ホ短調のヴァイオリン協奏曲)とは知名度に大きな差がある。
 次に「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61」ベートーヴェン中期を代表する傑作の1つである。彼はヴァイオリンと管弦楽のための作品を他に3曲残している。2曲の小作品「ロマンス(作品40および作品50)」と第1楽章の途中で未完に終わったハ長調の協奏曲(WoO 5、1790-92年)がそれにあたり、完成した「協奏曲」は本作品1作しかない。
次は今回紹介の「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 (Violinkonzert D-Dur) 作品77」ブラームスは幼時からピアノよりも先にヴァイオリンとチェロを学び、その奏法をよく理解してはいたが、最初の、そして唯一のヴァイオリン協奏曲を書き上げたのは45歳になってからだった。これは、交響曲第2番の翌年という、彼の創作活動が頂点に達した時期にあたり、交響的な重厚な響き、入念な主題操作、独奏楽器を突出させないバランス感覚、いずれもブラームスの個性が存分に表現された名作となった。
本作品は、ベートーヴェンの作品61、メンデルスゾーンの作品64と並んで3大ヴァイオリン協奏曲と称されている。 
そして後一曲取りあげたのはジャン・シベリウス (Jean Sibelius,1865-1957)作曲の「ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47 (Violin concerto d-Moll Op.47)」について、解説とおすすめの名盤レビューをしていきます。
いかにも北欧というクールさのある名曲で、そのロマンティックな音楽は人気があります。情熱的なヴァイオリンは、シベリウスの同時期の作品のように、深く人間の内部に入り込んでいきます。20世紀のヴァイオリン協奏曲の中でも人気、内容、共に一二を争う名曲で、頻繁に演奏されています。



との解説があるが筆者はまるで知らなかった演奏者でもあります。アゾレス諸島に散った孤高の天才ヴァイオリニスト ジネット・ヌヴーが残した名演を聴く、ジネット・ヌヴー(Ginette Neveu)919年8月11日 パリ - 1949年10月28日 大西洋アゾレス諸島)は、フランスのヴァイオリニスト。稀にみる天才的ヴァイオリニストで将来はフリッツ・クライスラー、ジャック・ティボーと並ぶ名人になることを確実視されていたが、航空機事故により30歳で死去。

筆者の生まれた翌年亡くなっている為今まで全く知らなかったヴァイオリン奏者でもある、巷ではクライスラー、ティボーと並ぶ名人と聞けば是非一度は聴かねばならない。



一般的にオールドタイプの10吋タンノイのエンクロージャーにはメーカーの薦めるIIILZしか無いが、実はこの箱にもアメリカンタインノイと言われる、バックロードホーンタイプの物、フロントホーン付きの箱、現在筆者が使うアコースティック・レジスタンス・ユニット付きのAUDIOM 80の箱の利用等あるが、据え置き型の箱利用でオペラ鑑賞も出来る見違える音が再現できる。
極端な言い方をすれば弦楽四重奏専用ユニットのTANNOY IIILZからの脱却オペラ、オーケストラまで対応可能なシステムに変化しました。



最近細かな調整もほぼ終わり後の補習はスピーカーケーブルのコネクタはバナナプラグ対応の接続部に交換を考えています。交換はサイズが微妙なため現物合わせも視野に入れ一度秋葉原電気街に出かけるつもりです。

自宅の据え置き型の10吋タンノイユニットと自慢のZAIKA5300のシステムで試聴を始める。



現在ブックシェルフタイプのLS3/5Aの音質も好きではあるが、特にヴァイオリンのユニゾンとオーケストラの各々の演奏楽器との融合的な演奏はタンノイが断然勝る、特に古い演奏にはこのシステムは本領発揮すると思っている。
先日筆者の記事をご覧いただき以前紹介したスピーカーケーブル「英国製QEDのProfile42Strand」のケーブルを使い音質の向上があったと報告された、勿論その方もタンノイをお使いであると言われていた。確かに音質向上した言う一つの「念仏」の様な言葉に弱く直ぐ試したくなるのがマニアであろう。他人には決して薦めないがあくまでオールドタイプのタンノイでの音楽鑑賞には真空管を使うことが一番有利と思う。

2019年に生誕100年没後70年を迎える、フランスのヴァイオリニスト ジネット・ヌヴー。20代前半を第2次世界大戦のなかで過ごしたうえに、30歳という若さで亡くなったため、残された録音は多くありませんが、ファンの間では今でも語り継がれる名演の数々を残しています。
ヌヴ―のヴァイオリンの音色を強く愛する増田良介さんが、苦難の時代を力強く駆け抜け、飛行機事故で散った生涯を、その音楽とともに紹介してくれました燃えるようなラヴェルの《ツィガーヌ》で、高貴な悲しみに満ちたショーソンの《詩曲》で、そしてすさまじい気迫に満ちたブラームスのコンチェルトで人々を魅了した天才ヴァイオリニストがいた。ジネット・ヌヴーだ。彼女は、20世紀前半のヨーロッパ、アメリカを飛び回り、各地で絶賛を浴びたが、飛行機事故のため、30歳の若さで世を去った。2019年はヌヴーの生誕100年、そして没後70年にあたる。天才少女現る――世界に衝撃を与えたヴァイオリニストの誕生ジネット・ヌヴーは、1919年8月11日、第一次世界大戦の傷がまだ癒えないパリに、5人兄弟の末っ子として生まれた。ヴァイオリンを習いはじめたのは5歳のときだったが、その才能は最初からずば抜けていたようで、はやくも7歳でブルッフの協奏曲を弾いてデビューしている。彼女の名を世界に知らしめたのは、1835年にワルシャワで行なわれたヴィエニャフスキ国際コンクールだった。各国から有望な若き名手たちがおおぜい参加したこのコンクールで、15歳のヌヴーは、2位のダヴィード・オイストラフに大差をつけて優勝したのだ。当時、既にソ連で有望な若手ヴァイオリニストとして活躍していたオイストラフは大いに悔しがったが、家族への手紙で「ヌヴーが恐ろしく才能があることは認めざるを得ません。1位は決して不当ではありません」と書いている。

苦難の戦争時代、終戦、初めての協奏曲録音コンクールのあと、ヌヴーには世界中から演奏依頼が殺到する。ドイツやソ連に演奏旅行を行ない、その高貴で情熱的な演奏は各地で大反響を巻き起こした。しかし、やがて戦争が始まり、フランスはナチス・ドイツ軍に占領される。ドイツからは、ベルリンからシュトゥットガルトに至る大規模なコンサートツアーの依頼があった。しかし、莫大な出演料を提示されたにもかかわらず、ヌヴーはきっぱり断った。



戦時中は、自由に外国に行けないということもあり、演奏家としての活動は限られたものとなった。しかし、ヌヴーはこの時間を、自らの音楽を掘り下げることに使った。1942年に公式なデュオ・パートナーとなった兄のジャンとは、アンサンブルでの演奏を重ねることで絆を深めた。フランシス・プーランクがヌヴーの勧めによって書いたヴァイオリン・ソナタが、ヌヴーのヴァイオリン、作曲者のピアノで初演されたのも戦時中のことだった。

連合軍がノルマンディーに上陸し、反撃を開始すると、ヌヴーもまた活動を再開する。ベルギーが解放されればベルギーへ、スイス国境からドイツ軍が去ればスイスへ赴き、演奏を行なった。ロンドンでは、泊まっていたホテルの近くにV2ロケットが着弾したこともあったという。
そして戦争が終わると、彼女は再び世界に活動範囲を広げ、録音も本格的に開始する。彼女にとって最初の協奏曲録音は、シベリウスのヴァイオリン協奏曲だった。スケジュールがたった1日しかなかったためにセッションは長時間に及び、ヌヴーはあごや首から出血したというが、その演奏はすばらしく、当時はまだあまり知られていなかったこの曲の地位向上に大きく貢献した。
連合軍がノルマンディーに上陸し、反撃を開始すると、ヌヴーもまた活動を再開する。ベルギーが解放されればベルギーへ、スイス国境からドイツ軍が去ればスイスへ赴き、演奏を行なった。ロンドンでは、泊まっていたホテルの近くにV2ロケットが着弾したこともあったという。



世界的成功と内省的な性格その後もヌヴーは各地でセンセーショナルな成功を収める。ウィーンで彼女とベートーヴェンの協奏曲を演奏したカラヤンは、すぐにロンドンに電話をして、この曲を彼女と録音できるよう頼み(これは実現しなかった)、米国で共演したオーマンディは、「現代のもっとも偉大なヴァイオリニストのひとり」とたたえた。クーセヴィツキーは「これほどの演奏は今後聴けないだろう」とオーケストラを起立させた。
ヌヴーは、バーやカフェに行ったり、無駄なおしゃべりをしたりすることは好きではなかった。たまの休みにも、数時間の練習のあとは、母親や犬と過ごし、読書をするのが常だった。とはいえ人間嫌いというわけではなく、無邪気で率直で、その場を明るくする性格でもあった。彼女と会った人は、誰もが彼女のことを親しい友人のように感じたという。
ヌヴーは、考える人でもあった。彼女のノートには、次のような言葉が残っている。使命ゆえの孤独なくして偉大なことは達成されない。そして、真の偉大さとは、おそらく輝ける孤独だときおり、人は死を恐れるゆえに臆病になる。だが死とは、その人生や、内に持つ理想次第では、受け入れるに足る価値のある崇高なものだ1949年10月27日21時、ヌヴーは3度目のアメリカ・ツアーのため、兄のジャンとともに、パリのオルリー空港から旅客機に搭乗した。乗員11名、乗客37名、計48名を乗せたロッキード・コンステレーション機は、しかし、補給のために立ち寄る予定だったポルトガル領アゾレス諸島、バラ山に衝突し、墜落、炎上する。生存者はいなかった。世界中の人々が、彼女の早すぎる死に衝撃を受け、悲しんだ。

ジネット・ヌヴー生誕100年&没後70年記念この音質の良さには思わず興奮!
気迫と情熱、凛とした弾きぶりには思わず震撼、身ぶるい!
伝説の名演(ブラームスの協奏曲49年盤)がかつてないほど極上の音質で蘇る!遺された録音は数少なく、どれもが本当に貴重。なかでも、彼女が最も得意としたブラームスのヴァイオリン協奏曲。(1)46年8月のEMI録音(ドブロヴェーン指揮/フィルハーモニア管弦楽団)、(2)48年4月25日バーデン・バーデン・ライヴ(デゾルミエール指揮フランス国立放送管)、(3)48年5月3日ハンブルクのライヴ(イッセルシュテット指揮北ドイツ放送響)、(4)49年6月10日ハーグでのライヴ(ドラティ指揮ハーグ・レジデンティ管)―4種の録音が遺されていますが、この(4)、事故にあう4か月前の録音が、従来盤を上まわる目覚ましい音質で蘇ります!



従来盤には、世界初発売したキング・セブンシーズのKICC-2182(91年発売、ミュージック・アンド・アーツ原盤、廃盤)、ミュージック・アンド・アーツのCD-837(94年発売)、DanteのLYS389-392(98年発売、廃盤)等がありました。
今回の音源はEPITAGRAPH(エピタグラフ)が知人を経由してオランダの放送局のアーカイヴから入手したもの。記録・保存用のアセテート・ディスクから復刻、デジタル・トランスファーした音源です。スクラッチ・ノイズこそありますが、高域を損なわないように過度なノイズ・リダクションはしていないため、臨場感は抜群。第1楽章のあと、聴衆の拍手が起き、その後軽くチューニングしていますが、この間合い(22秒間)もトラックを設け、カットすることなく録しているそうです。

第1楽章から、猛烈な気迫が聴く者の心を揺さぶります。吸引力の強さは無類です。第2楽章ではロマン的な情緒も爽やかに、歌心に溢れて美しく、惚れ惚れとさせてくれます。そしてフィナーレに入ると情熱の塊が火を噴いたよう!ドラティとハーグ・レジデンティ管弦楽団も堅実なバックアップで対応しています。 ヌヴーのソロの音、凛とした弾きぶり、ストラディヴァリウスの艶やかな音がしっかり捉えられていることでは有名なイッセルシュテット盤等と比べてもこれが一番です。



曲目・内容
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77
アーティスト(演奏・出演)
ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
アンタル・ドラティ指揮
ハーグ・レジデンティ管弦楽団
レコーディング
録音:1949年6月10日 ハーグ(ライヴ)
Produced by Epitagraph(原盤:エピタグラフ)
ジネット・ヌヴー(1919-1949)は、15歳の時にヴィエニャフスキ国際コンクールで、ダヴィッド・オイストラフをおさえて優勝し大きな注目を集めました。優勝後は、世界的な活躍をすることとなり、各地で絶賛をもって迎えられますが、そうした忙しいツアー生活のさなか、アメリカに向かうために飛行機に乗り込んだヌヴーは、ポルトガルで乗客乗員全員死亡という凄惨な事故にあい、30歳の若さでなくなってしまいました。
2019年の生誕100年、没70年を記念して、ワーナー(旧EMI)・アーカイブに残されている最も状態の良い貴重なマスターより、パリ、Art&Son Studio Annecyにてリマスターをおこない、最善の状態で再発。天才だけが成し得る技だけでなく、ここに示された作品にのめり込むような濃密な情念はヌヴー若き日ならではの、微塵も感じさせない力強さに溢れたものです。
《CD1》
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
[共演]
 ワルター・ジュスキント(指揮)
 フィルハーモニア管弦楽団
[録音]
 1945年11月21日、ロンドン、アビイ・ロード・スタジオ
https://www.youtube.com/watch?v=729L0ke5Lxs
《CD2》
 1-3) ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
 4) ショーソン:詩曲 Op.25
[共演]
 イサイ・ドブロウェン(指揮)
 フィルハーモニア管弦楽団
[録音]
 1946年8月16-18日、ロンドン、アビイ・ロード・スタジオ

勿論録音は古いが、聴き始めると途中では止められない、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲に至ってはこれ程透明度のあるヴァイオリンは他では聴けない音が鳴った、目頭が熱くなるそれ程良い演奏である。
今まで愛聴していたイザベル・ファウストとハーディング奇跡のブラームスと言われる新録音と比べると断然霞んで聴こえる、次元が違う様にも聴こえる。名演奏とはこの様な物であろうと痛感する。この様な演奏を聴くには筆者の持参する古いタイプのタンノイのIIILZ Monitor Goldのユニットではベストマッチであるかの様です。

確かに全体の音質はジネット・ヌヴーの作品は劣るしかし演奏と音質では意味合いが全く違う、以前にも記したが音楽の資質、品格が違う様に感じるキリッとしたヴァイオリンのエキセントリックな音にハット息を呑む美しさを感じる、まさに玄人芸に感じる、やはり芸術を楽しむにはある程度の機材の必要性を案じる事と思った筆者である。

先日紹介したピアニスト、ディヌ・リパッティの演奏も素晴らしかったが続いて今回紹介するヴァイオリニスト、ジネット・ヌヴーも是非記憶に残したい名演奏者であろう・・・・未だ知らない演奏家も多いと思うが残りの人生でどれ程匠な演奏家の音がが聴けるのであろうかが楽しみでもある、ブラボー!