伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良そて聴くダメオヤジの金ちゃんです。

オットー・クレンペラー(指揮)、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団演奏のJ.S.バッハ: ミサ曲 ロ短調 BWV.232を聴く。

2024年01月31日 | 2022J.S.バッハ関係

最近風邪で臥せっていたが、好きな音楽も身体が丈夫な時に聴くべきであり、歳とともに感動は徐々に薄れる思いもする。あと何年音楽を楽しく聴けるのであろうか、いつまでも元気で暮らしたいものである。
勿論オーディオ装置は今の状態が続くのであれば十分対応出来ると思ってます。最近特に良く聴く音楽は、J.S.バッハの鍵盤曲、カンタータ、別にキリスト教徒ではないが宗教音楽が圧倒的に多い。或程度の大きなホールでの演奏は据え置き型のエンクロージャーが勝る、適度な低域もたっぷり鳴る、しかも荘厳な感じでホールで聴く様にな錯覚さえ覚える、圧倒的な力強さも感じる様である。

特に現在の10畳程の部屋で特にクラシック音楽を聴くには、この装置の大きさは限界でありそれ以上の装置は望まないつもりでもある。他にもブックシェルフ型のLS3/5aとSPENDOR SP3/1Pも持参するが小編成の演奏とジャズ音楽を聴くには良いとは思うが、ホール等の合奏等の演奏を聴くには10吋タンノイユニットが勝る、独特のホール感を味わってしまうと他の機材での再生は難しいと思う。最近SPENDOR SP3/1Pのエージングが程よく馴染んできた様で演奏楽器の小さな特質も判別できる様になって聴くのが楽しみになったと思ってます。


正に10吋ユニットに写真のGOODMANS AXIOM 80エンクロージャーとの組み合わせで1950〜60年代の懐かしいジャズと、ある程度の低音も問題なく鳴る音と後はJ.S.バッハを中心にした音楽を聴くには十分な組み合わせでもある。

この他にもブックシェルフ型の2ウェイのスピーカーは持参するが、バッハの器楽曲などは実に上手いことに鳴るがホールトーンのする様な環境の整った施設でカンタータ等を視聴すればわかるが、どうやら独特のポール感のあるコーラスの再現はどうやら10吋のタンノイユニットのシステムに軍配が上がる・・・
これ、以上の音質を求める場合は全てのシステムを交換しなければならず人間欲を言えばキリが無く、或程度で我慢する事が肝要でもある。



今朝もモジャ君と早朝の散歩に出かける、相変わらず散歩大好きなモジャ君は小走りにいつものコースを歩く、特に階段を駆け上がり歩道橋の鉄格子から通りを見渡すモジャ君はご機嫌である。

この時間は丁度良い塩梅に朝日が拝めるのです。太陽の光を浴び自然と太陽に向かい二礼二拍手の礼を取る、別に新人深くもないが今日も一日無事に暮らせるよう挨拶をしているのであるが、日本には昔の神代の時代から八百万の神がおられたそうで古事記以前は神の世界と言われ、その後仏教が伝わり神と仏(ほとけ)と区別したと言われる、その後海外の神はキリスト教があり現在に至るが、16〜7世紀スペイン、オランダからキリスト布教が伝わるが禁止した、出島は特別地帯(特区)ととした。

偶々その時期日本は数カ所から金山、銀山が見つかり黄金の国と呼ばれ海外の国から狙われた様であるが・・・日本文化は他の国とは違うと判断し江戸幕府は鎖国にまで至った。莫大な金、銀で日本の通貨を作り繁栄させ文化圏にした。
この様な事で益々商売は盛んになり、町人の子供までもが読み、書、そろばんを覚え日本の教育は盛んになて行ったとも言える。

勿論筆者も西洋音楽をよく聴く様になるが、実に受難曲、ミサ曲、カンタータの旋律の美しさ、気高さ等の息を呑む様な美しさを感じる、宗教音楽には沿うようなキリスト教に関する決まり事などどうも邪魔な感じはするのだが、ある程度時間をおくと何故か曲のフレーズが脳を横切る事がある様です。

散歩中気がついたことはまだ蕾が多い状態なんですが、僅か一輪の白梅の花の綻びである、正に春間近である。



今回は筆者が好きなミサ曲を紹介する。正式名はJ.S.バッハ: ミサ曲 ロ短調 BWV.232です。
バッハはこの作品(キリエとグロリア、 BWV 232a)をアウグスト3世に献呈する際に、「クレド」の最初のページと言われている物が最初のさしんである。

ライプツィヒの聖トーマス教会内にあるバッハの墓である、バッハ《ロ短調ミサ曲》は、バッハが最後に完成させた作品であり、ライプツィヒ・バッハ音楽祭で毎年ファイナルで演奏されるほど重要な作品。それなのに、有名な《マタイ受難曲》の陰に隠れて実演に触れる機会が少ないのはあまりにも勿体ない。
実はバッハの作品の中でも極めて特殊な成立過程をもち、教会音楽家バッハの軌跡が詰まっているというこの曲の魅力は繰り返し何度も聴く事が一番の近道かもしれない。



1.ミサ曲 ロ短調 BWV.232 Ⅰ.キリエ 1.主よ、憐れみたまえ(合唱)から始まる荘厳な出だしに圧倒され合唱も実にか磨きしくホールトーンの美しさは実に味わい深いものがある。
ミサ曲 ロ短調(BWV 232)は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの作曲したミサ曲。 日本語ではロ短調ミサなどとも称される。 早くは1724年に書かれたものを部分的に含むが、最終的に完成したのは、J.S. バッハ(以下、バッハ)の死の前年の1749年である。

何故かそれなのに、有名な《マタイ受難曲》の陰に隠れて実演に触れる機会が少ないのはあまりにも勿体ない。実はバッハの作品の中でも極めて特殊な成立過程をもち、教会音楽家バッハの軌跡が詰まっているというこの曲の魅力をバッハ研究家の加藤浩子さんが解説しています。

《ロ短調ミサ曲》は、名前が知られている割に生演奏に触れる機会が少ない作品ではないだろうか。バッハの声楽作品の大作といえば《マタイ受難曲》がなんと言っても有名で、上演される回数も多い。《マタイ》はキリストの受難を偲ぶ聖金曜日の礼拝のために作曲された作品なので、聖金曜日に演奏されるのが筋であり、欧米ではその時期に上演が集中するが、非キリスト教国の日本では1年中上演されている印象だ。

《ロ短調ミサ曲》はバッハの声楽、とりわけ合唱の集大成である。完成に20年近い年月を要し、バッハの生前には全曲が演奏された記録をもたないなど謎の多い作品《ロ短調ミサ》。そこにはバッハ自身の声楽作品(主に教会カンタータ)からの転用・改変(パロディ)も多くみられます。まるで自らの人生の集大成であるかのごときこの曲は、死を目前にしたバッハの、現実の生活を遥かに超えた視点、永遠への想い、あらゆる哀しみや喜び、祈りといった感情の全てが注ぎこまれています。

バッハは人生の大半を、ルター派プロテスタントの教会音楽家として過ごしており、多くのカンタータや《マタイ受難曲》《ヨハネ受難曲》《クリスマス・オラトリオ》といった教会音楽は、ルター派の礼拝のために書かれたドイツ語の作品だ。だが《ロ短調ミサ曲》はカトリックの礼拝のミサ典礼のための「ミサ曲」であり、ラテン語で書かれている。ルター派の礼拝でも、「ミサ曲」前半の〈キリエ〉〈グローリア〉のみで構成される「小ミサ」を上演する習慣はあったが、ミサ全曲が演奏されることはまずない。バッハはいわば、上演の見込みのない曲を書いたのだ。本質的に職人だったバッハにしてみれば、とても珍しいことだと言える。
だが《ロ短調ミサ曲》は、初めから「完全ミサ曲」だったわけではない。
ここで筆者が思う事と加藤浩子さんが言われる意見と共通することは《マタイ受難曲》より《ロ短調ミサ曲》の方が好きである。その理由の一つは、受難のドラマを描く前者に比べ、後者の方がより音楽として抽象的で、純度が高い点にもあると思う。「音楽」としてより純粋に楽しめるのだ。



毎年6月にバッハの街ライプツィヒで開催されている「ライプツィヒ・バッハ音楽祭」では、聖トーマス教会におけるファイナルコンサートで、必ず《ロ短調ミサ曲》が演奏される。今年は筆者も6月頃《ロ短調ミサ曲》を聴きながら、ヨーロッパの初夏の名物、白アスパラガスを白ワインと共に楽しみたいものです。

最新版の演奏は実に生々しく良い演奏と思いますがハリー・クリストファーズ指揮いるザ・シックスティーンとのバランスも大変良く素晴らしい演奏と思いました。



ハリー・クリストファーズ/J.S.バッハ: ミサ曲 ロ短調
J.S. バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV 232 (ザ・シックスティーン/クリストファーズ)



 BACH, J.S.: Mass in B Minor, BWV 232(Christophers)
  ミサ曲 ロ短調 BWV 232 Mass in B Minor, BWV 232 
  作詞 : ミサ典礼文 - Mass Text 
 カトリーヌ・デュボスク - Catherine Dubosc (ソプラノ)
 キャサリン・デンリー - Catherine Denley (ソプラノ)
 ジェイムズ・ボウマン - James Bowman (アルト)
 ジョン・マーク・エインズリー - John Mark Ainsley (テノール) 
 マイケル・ジョージ - Michael George (バス) 
  David Woodcock (ヴァイオリン) 
 レイチェル・ベケット - Rachel Beckett (フルート) 
 アンソニー・ロブソン - Anthony Robson (オーボエ) 
 ロジャー・モンゴメリー - Roger Montgomery (ホルン) 
 ザ・シックスティーン - Sixteen, The 
 シンフォニー・オブ・ハーモニー・アンド・インヴェンション - Symphony of Harmony and Invention 
 ハリー・クリストファーズ - Harry Christophers (指揮)
 J.S.バッハ (1685-1750)ミサ曲 ロ短調



CD1
 1. コーラス: キリエ・エレイソン
 2. デュエット: クリステ・エレイソン
 3. コーラス: キリエ・エレイソン
 4. コーラス: グロリア・イン・エクセルシス・デオ
 5. コーラス: エト・イン・テラ・パックス
 6. エア: ラウダムス・テ
 7. コーラス: グラティアス・アギムス
 8. デュエット: ドミネ・デウス
 9. コーラス: Qui tollis
 10. エアー: Qui sedes
 11. エアー: Quoniam tu solus Sanctus
 12. コーラス: Cum Sancto Spiritu 
CD2
 1. コーラス: Credo in unum Deo
 2. コーラス: Patremomnipotentem
 3. デュエット: Et in unum Dominum
 4. コーラス: Et incarnatus est
 5. コーラス: Crucifixus
 6. コーラス: Et resurrexit
 7. Air: Et in Spiritum Sanctum
 8 . 合唱:Confiteor unum baptisma
 9. 合唱:Et Expecto
 10. 合唱:サンクトゥス 11. 合唱:オザンナ
 12. エア:ベネディクトゥス
 13. 合唱:オザンナ 
 14. エア:アニュス・デイ
 15. 合唱:ドナ・ ノビス・ ペースム 
総演奏時間:1時間47分



あと一枚は少し録音は古いが一度は聴きたいミサ曲 ロ短調でもある。クレンペラーの荘厳なバッハロ短調ミサ曲。極めて真面目で、一見美しい巨大なモニュメントのようなバッハ演奏。・ノービス・パーチェム」での高揚と感動の深さは圧倒的。古楽風な軽快な演奏とはかけ離れていますが、宗教音楽作品としての魅力はやはり第一級。
J.S.バッハの最も大規模で最も重要な作品とされるのがこの「ロ短調ミサ」です。クレンペラーはゆったりとした足取りで巨視的にこの大作をつかみ取り、仰ぎ見るほどの大演奏を成し遂げました。自分の録音にほとんど満足したことがないというクレンペラーですが、この「ロ短調ミサ」だけは例外だったようで、繰り返し鑑賞していたそうです。

【曲目】
 1. J.S.バッハ: ミサ曲 ロ短調 BWV.232

【演奏】
 オットー・クレンペラー(指揮)
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、BBC合唱団
 アグネス・ギーベル(ソプラノ)
 ジャネット・ベイカー(アルト)
 ニコライ・ゲッダ(テノール)
 ヘルマン・プライ、フランツ・クラス(バス)
【録音】
 1967年11月

「ロ短調ミサ曲」の聴き比べをすればわかるが大きなショックを受けたのが、オットー・クレンペラー盤でした。バッハの「マタイ受難曲」の演奏録音でもそうなのですが、
クレンペラーの指揮者としてのスケールの大きさ、技量と、演奏にもたらされるただただ圧倒されるばかりでした。

クレンペラーは、その中に「自分のレコードはほとんど聴かない」という言葉がありました。ところが、クレンペラーは「ロ短調ミサ曲」の「キリエ」は、生涯最高の演奏録音と自画自賛していて、これは自分でもよくレコードプレーヤーに載せたそうです。

ノンビブラート奏法も視野に入れていたようです。かなりロマンティックな時代の演奏様式を引きずってはいますが、老いて益々盛んの言葉ぼようにクレンペラーは晩年にいたっても、次の時代は古楽器双方と新しさを求めていたのではないかと感じています。
J.S.バッハ自身もそのようなことで、ミサ曲ロ短調は長い時間を要して作曲され、また、この上もなく神聖であり、バッハによる信仰に対する姿勢そのものであり、またバッハの作品の中でも最高峰に位置する曲の1つであると言えそうです。ブラボー!


朝の陽の光を浴び幸せそうなモジャ君です。今朝もいつものコースを元気に嬉しそうに散歩しました。


久しぶりに聴く古楽器演奏のカフェ・ツィマーマンのバッハ:BWV.207「鳴り交わし争う弦も相和して」カンタータを考察する。

2024年01月25日 | 2022J.S.バッハ関係

昔バロック音楽と言えば、アントニオ・ヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi )のブームはまずイ・ムジチによる“発見”があった。と同時に日本人には四季「春季秋冬」勿論日本には四季があるお国柄、何かと共通話題性は多いといえた。
1678年伊ヴェネツィアの生まれ、1741年ウィーンで没す。司祭となってからヴェネツィアのピエタ女子養育院の音楽学校で指導にあたり、この学校のために多くの曲を書き発表した。作品は広範にわたり、特に協奏曲において、合奏協奏曲、独奏協奏曲の発展に寄与し、シンフォニア風の急緩急の3楽章形式を確立した。バッハはもとより、古典派協奏曲の先駆的役割を果たすなど多大な影響を与えている。一般的にも協奏曲といえばヴィヴァルディの名前を思い浮かべる。

筆者が思うヴィヴァルディの作品群は金太郎飴のごとく、何を聴いても同じように聴こえてしまうのがヴィヴァルディの作品。そんな思いを持つ人も多かろう。但しそれは、演奏次第で意外なほどに多様な顔を見せてくれることもある。いわば多芸多才。そんな演奏家たちの作り上げた演奏は、またとない刺激的な聴きものだ。勿論当時交流のないJ.S.バッハ等も可成り影響を受けた様でイタリア形式の曲も数多く取り入れ作曲している。



少し前に体調不良になっが、やっと体調は徐々に戻り、食欲も量は多くは無いが戻っている。暫くぶりに気分ばらしに本屋さんに向かう、スレレオサウン誌配信の管球王国の「真空管アンプのクラフト主義」を見つける、前から感じていたが、中身を見るとこれは一度観たい、読みたい内容が示されている、早速購入する。内容は真空管製作では権威のある方々のメンテナンス等を細かく記載してあり何か参考にもなるとも思えた。

内容的には如何にもその道の達人とも思える様な、随所に拘りの箇所を示してある、筆者もキット商品の2A3の真空管アンプでも作りたくなる気分の様である。



そう言えば最近新しいソフトには注視しなかったが、体調が戻り気になってネットで調べるとカフェ・ツィマーマンの新譜を見ていると、グスタフ・レオンハルト指揮する、気になった奢なる世俗カンタータとカフェ・ツィマーマンの室内楽編成による、『空想のバッハ音楽帳』2枚をプチしていた。晩年のグスタフ・レオンハルトが得意な世俗カンタータを古楽器演奏のお得意なカフェ・ツィマーマンの演奏で2007年に仕上げた作品である此れは是非聴いたみたい苦奥でもある。現在ぜひ今後聴いて見たい真空管に6V6があります、噂はKT88よりやや中域にコクがあり、厚みのある音が期待できる真空管ですとコメントが憎い。

現在使ってい10吋のIIILZ( Monitor Gold)ユニットと箱は以前Y氏より頂いた箱であるが、随分前2009年のステレオサウンド誌TANNOY別冊号に詳細が掲載してある。勿論この冊子はTANNOYに関する記事も多く持参しているが、文中に「松波様」の記事があり、多分筆者所有の箱も何かと関わりがあると言われるが詳しくは不明である。
勿論独自に開発されたアコースティック・レジスタンス・ユニットの付属品も備わっている、この装置のお陰で独自の低域が体得できる様である。




幻のコーネッタはアメリカタンノイより製作されたと言われているが、コーネッタを探している以前はGOODMANS AXIOM 80の箱にMonitor Goldを取付愛聴していたと述べられていた事が記載されている。

誰もが10吋のIIILZには苦労してらっしゃる様です、筆者が思うことは条件が叶うなら15吋ユニットが良いが普通の日本家屋での音楽試聴には工夫次第では10吋ユニットで十分音楽は継承さるると思います。このエンクロージャー導入後聴く機会が多くなった音楽はバッハが最後に仕上げた《ロ短調ミサ曲》です。

文中の記事内容は文字が少し見にくいが「松波」様の文章の掲載しておきます。特に赤のアンダーラインの記事は「とうとうヤケクソになって、当時売られていたグットマンAXIOM 80用のエンクロージャーにIIILZを入れ、ARU(音響抵抗器)をつけて鳴らしてみた。これがそれまで聴いたうちで最も良かった。IIILZ党の友人に片っ端から変えさせた」と語ってます。



確かにオリジナルのTANNOY IIILZで聴いていた頃との一番の違いは、オルガン曲である様に思う、日本では、随分マイナーな存在ではないライオネル・ロッグ(Lionel Rogg)のフーガの技法BWV1080もオルガン演奏で聴く事ができる様になりました。いずれにしてもブックシェルフの箱ではオルガンの豊かな低音の再現は無理だったのです、それと一番驚くことは教会等でのカンタータの響きが実にリアルで人の声の美しさは今まで感じななった深みのある響きの良さは格別でもある。特にバッハ等の壮大な受難曲を聴く場合は納得できる。10吋のユニットとは思えない深みな音が期待できる。

カフェ・ツィンマーマン(Café Zimmermann)は、以前にも紹介はしたのだが、ヴァイオリニストのパブロ・ヴァレッティとチェンバリストのセリーヌ・フリッシュによって1998年に設立されたフランスのクラシック古楽器使用の音楽アンサンブルです。最新録音を聴くと21世紀ならではの進化型古楽器アルバムだという事が分かります、古楽器演奏にも新しい風が吹き出しました。

言われはバッハがライプツィヒに移された1723年、ここはライプツィヒ最大で最も設備の整ったカフェハウスであり、コーヒー好きな老人と男性の中心地でした。女性がコーヒーハウスに頻繁に行くことは定められていたが、ツィンマーマンズでの公開コンサートに参加することはできました。                                            


グスタフ・レオンハルト指揮&カフェ・ツィマーマン (古楽器使用)、他
バッハ:世俗カンタータ BWV.30a、207
【曲目】
 J.S.バッハ:
  1. 世俗カンタータ BWV30a 「牧場に踊れ、愛しきヴィーデラウ」
  2. BWV207  「鳴り交わし争う弦もひとつに相和し」
Vereinigte Zwietracht, BWV 207: I. Coro
Vereinigte Zwietracht, BWV 207: III. Aria (Ténor)

【演奏】
  グスタフ・レオンハルト(指揮)
  カフェ・ツィマーマン(古楽器使用)
  ヴェルサイユ・バロック音楽センター青少年合唱団(合唱指揮:オリヴィエ・シュネーベリ)
  モニカ・フリマー(S)
  ロビン・ブレイズ(C-T)
  マルクス・シェファー(T)
  ステファン・マクレオー(Bs)
【録音】
  2007年5月 サン=ミシェル修道院,エーヌ,フランス

出だしから重厚なグスタフ・レオンハルト指揮するカフェ・ツィマーマンの演奏と世俗カンタータ を響かせる様は圧倒される、気分は最高です。

お勧めはBWV207のメロディーは聴いた瞬間にブランデンブルク協奏曲でなじみのある人も多いだろう。雰囲気的には「夫婦の仲がむつまじい」という言葉が連想されたので、喜びび満ち溢れるばかりの結婚披露宴の新郎新婦入場のときにこの曲を使ったと言われる馴染みやすい曲です。



先日購入した100gのブルーマウンテンの貴重な豆を挽き淹れる、今までの購入はブルーマウンテンブレンドでしたが、今回はブルーマウンテン100%を試す。先ずは香りが独特な香りとコクのある風味適度な温度で淹れる香りは違うのでした。そっと口に含む所感に感じる味わい深さ、これがブルーマウンテンのスッキリした味なのか「美味い」と漏れる一言なのである。

前奏曲はからサン=ミシェル修道院で朗々と歌い上げるBWV207の独特の力強い男性コーラースの響きはブルーマウンテンとの味わい深さと重なり筆者の部屋に木霊する様でもある。使用楽器は古楽器仕様ではあるが、録音状態が良いと思われ音質もよくいかにもクリスタルな感じで聴ける事もありがたい。



グスタフ・レオンハルト指揮するカフェ・ツィマーマン のカンタータを味わう様な香りでもある。

バッハ:世俗カンタータ BWV.207(Johann Sebastian Bach Vereinigte Zwietracht der wechselnden Saiten (Cantata)  「鳴り交わし争う弦も相和して」カンタータ)特に力強く歌うBWV207はつい聴き惚れる、このカンタータの前奏曲は、ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調(BWV 1046)の第3楽章に合唱を組み込んで作曲されたお馴染の曲でもある。サン=ミシェル修道院にこだまする様に感じる歌声はぜひお試しください。バッハの精神性豊な音楽は実に生きる力を与えられる様である。

グスタフ・レオンハルト&カフェ・ツィマーマン (古楽器使用)、他
「復帰アルバム」でもあるのです。前にあった「プロとしてはちょっと指揮はしない」というような発言もに、なんと嬉しいことでしょう。名門ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団を指揮するなんと、勇敢な共演。させられているのですが、その結果できる音楽は見極め豊穣、かつ「確かに『レオンハルト指揮』だ」という、過去のアルバムとのある種の継続性がしっかと息づいております。ながら、一音一音に滋味の溢れるあの感じレオンハルトファンとしては大歓迎でもある。



最近300B真空管ZAIKA5300には予備球の持ち合わせも無く、最近代替え品にはSunvalleyオリジナルの球を使うが低域のトレースも意外と良く普段聴くには此の真空管を使用している。勿論支那製のPSVANE(プスヴァン)も3セット所有するが音質が軽く感じて筆者好みで無いことが判った。勿論オリジナルWEは良いが価格が法外で貧困老人には所有は無理である。
サブ管の6BM8は国産品の日立製作所との相性が優れているので日立を使用して聴いている。

後一枚は
『空想のバッハ音楽帳』 ~ カンタータを中心とした作品を室内楽編成で完成度も高い古楽器演奏のカフェ・ツィマーマンを楽しんだ。



【曲目】
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  1. シンフォニア ニ長調 ~教会カンタータ『我ら汝に感謝せん、神よ』 BWV 29 より
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
  2-4. トリオ・ソナタ 変ロ長調 Wq. 161-2/H. 578
 伝ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  5-6. 前奏曲とフーガ K. 404a より第4曲
 5. アダージョ (バッハ「オルガン独奏のためのトリオ・ソナタ 第3番」BWV 527より第2楽章)
 6. フーガ (バッハ「フーガの技法」BWV 1080より第8曲)
 J.S.バッハ:
  7. アリア「アレルヤ、強さと力は」
 ~教会カンタータ『我ら汝に感謝せん、神よ』BWV 29より
  8. シンフォニア ト長調 ~教会カンタータ『天の王よ、汝を迎え奉らん』BWV 182より
  9. アリア「神のみにぞ我が心を捧げん」
 ~教会カンタータ『神のみにぞ我が心を捧げん』BWV 169より
  10. アリア「口を塞がれ、声は弱くとも」
 ~教会カンタータ『喜びて舞い上がれ』BWV 36より
  11. アリア「飾りなき心ぞ」~教会カンタータ『飾りなき心ぞ』BWV 24より
  12-15. 王の主題によるトリオ・ソナタ ~『音楽の捧げもの』BWV 1079より
  16. コラール前奏曲「汝が玉座に我は進み出で」BWV 668

【演奏】
 カフェ・ツィマーマン(古楽器使用)
 カレル・ヴァルテル(フラウト・トラヴェルソ)
 パブロ・バレッティ(ヴァイオリン)
 ペトル・スカルカ(チェロ)
 セリーヌ・フリッシュ(チェンバロ)

 録音:2020年11月
 サン=ジャン教会ミュルーズ(フランス東部アルザス地方)



最近はどちらかと言えば1950年代の演奏を聴くことが多く、最近の演奏の録音は特に優れている感じが伝わる。シリーズの完成から10年、新たなバッハ演奏として提案するのは「プライベートな音楽帳」でもある。豊穣なバッハ世界をじっくりじっくり聴くには『音楽の捧げもの』BWV 1079、バッハ「フーガの技法」BWV 1080の一部など聴きどころ満載なのである。確かに教会や宮廷で演奏される作品を室内楽版に編曲した“プライベート”な音楽が、カフェ・ツィマーマン(古楽器使用)演奏によりアコースティックな古楽の響きで彩られる。改めて再度J.S.バッハの音楽から益々離れられない様でもある、ブラボー!

改めて聴く、ヘルムート・ヴィンシャーマン(オーボエ、指揮)ドイツバッハゾリステンがオーボエを担当し指揮したアルバムを考察する。

2024年01月17日 | 2022J.S.バッハ関係

毎年のこの時期は筆者の持病とも言える2種の癌手術後における経過観察が重なり通院が大変な時期になるが、今年は年明け後に不覚にも熱発就寝を起こし、体温は39,2度測定した。
従来幾ら普通と比べ体温は低めで、熱には無性に弱い体質でもあり、氷枕と鎮痛剤で我慢して3日程で平熱6.5度に戻るが、食欲は戻らずにお粥と豆腐、梅干し等で過ごしやっと床から抜け出した状態である。確かに75歳を過ぎ徐々に体力は低下しているように感じるこの頃でもある。確かに肉類は敬遠気味である。

ある程度体調を整えた後に改めて検査に出掛ける。暫くぶりに検査に赴くも、病院の混み用は異常である、血液検査後待ち時間は3時間30分診察は10分程で結果は異常無しで合った。次回の検査予約はCTも含め半年後である、精算するにも40分以上は待たされる。朝8時から検査終了して駐車場を出た時は12時過ぎていた。自宅到着は13時近くであった。

しかし熱が出て頭が痛くなると流石の音楽好きもなるべく静かな所の心地良さはこの時とばかりは安静を求めるもののようで合った。体も回復状態に向かうと音楽が聴きたくなるようである。



ヘルムート・ヴィンシャーマン(Helmut Winschermann)は1920年生まれの指揮者、オーボエ奏者。アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団などの名門オーケストラでソロ・オーボエ奏者を歴任、数々の室内楽団のリーダーを経て、1960年にドイツ・バッハゾリステンを創立。

思えばバッハの音楽を聴き50年上前になるが、当時先輩から勧められたLPアルバムにヘルムート・ヴィンシャーマン(オーボエ、指揮)ドイツバッハゾリステンのBWV1055は今も大好きなアルバムでもありドイツ・バッハ・ゾッソリステンは、J.S.バッハの作品に捧げられたドイツのバロック室内オーケストラです。 1960年にドイツの指揮者でオーボエ奏者のヘルムート・ヴィンシャーマンによって設立されました。こんなに楽しく親しみやすい作品がバッハの音楽にあったのか…と驚くばかりなのですが、この作品と出会うきっかけになったのがヘルムート・ヴィンシャーマンがオーボエを担当し指揮したアルバムでした。

特にBWV1055の演奏ではヴィンシャーマンが演奏するオーボエ・ダモーレというのは「愛のオーボエ」という意味で、ベルも洋梨のように丸くなっており、その名に相応しく甘く優しい音がする楽器でとても魅力的な音が聞けます。
すでに録音から半世紀以上の歳月が過ぎているのですが、今なお新鮮で温もりある響きに胸が熱くなります。
YouTubeの配信がありますので参考まで
Oboe d'amore Concerto in A Major, BWV 1055: I. Allegro 
Oboe d'amore Concerto in A Major, BWV 1055: II. Larghetto

当時このアルバムにはBMV1060aのオーボエとヴァイオリンによる協奏曲は彼らの演奏で知名度が上がり一躍有名な曲ともなったようです。

当時購入したLPレコードは勿論今も大切に保管しています。ゆったりしたテンポは何時聴くも優しさが伝えられる傑作の貴重のレコード盤とも思う。ヴィンシャーマンも一番油がのっていた時代だったのかも知れない。



その後アーノンクールとレオンハルトによるバッハ・教会カンタータ全集等最近はカンタータ音楽を良く聴き色々な演奏家を聴きましたが、未だ新譜もチェックする次第で興味深く探してもしています。

ヘルムート・ヴィンシャーマン指揮者の1920年3月22日生まれで、ついに100歳に到達した。オーボエ出身の指揮者は、ちょっと珍しいのではないだろうか。ホリガーも指揮を執ることはあったけれども……。このCDも1968年に録音されたのだから、既に50年以上前のものだが、まだヴィンシャーマンも48歳の脂の乗った頃の録音である。しかしそれから2倍も生きることになろうとは、ヴィンシャーマンも思わなかっただろう。ドイツ・バッハ・ッゾリステンは1960年にヴィンシャーマンによって創立されたが、日本には少なくとも14回も来日されているそうである。



先日右側のユニットの調整を行ったが、今回は左側が調子が悪く補修と自作のフロート部分が安定しないので裏面にカーぺットを貼り付け据付を安定させる。

事に安定した敷物は重低音にも影響を与える為充分考慮しなければならない事柄であろう、オーディオ機器の取り扱いはどの様な些細な事にも注意しなければならないとも思います。特に現在使用する古いIIILZ Monitor Goldユニットなどは発売当時今では考えられようも無い価格で販売し、エンクロージャー等は考えたくもない高額で販売し最初にオリジナルのオートグラフを購入したのが五味康祐だったと言われる、当時タンノイが法外な価格設定したエンクロージャーを販売したが一派向けにはそぐわずタンノイは箱と一緒に求めてポテンシャルを価値あるものとしたようである。その後紆余曲折あり筆者のエンクロージャーはGOODMANS AXIOM 80の箱にIIILZ Monitor Goldを押し込んで聴いているが・・・今の所一応満足している状態でもある。この10吋のユニットを納めるエンクロージャーはバックロードホーンタイプの物と以前ステレオサウン誌で紹介したコーネッタが有名ではあるが筆者は未だ音質は聴いたことがありませんが、ある程度の大きな部屋としっかり整ったコーナーのスペースがあれば10吋の焦点を目指す環境が得られるのであろうと想像する。


当時10吋のタンノイユニットを骨までしゃぶり尽くそうと改めて感じ聴き始めたが未だ途中半端の思いはする、筆者自身は意外と良いところまでは到着したとは思ってはいのでですが・・・・?細かな部分の修復等は今も気付けば治しながら聴いている。しかし自作のフロートにカーペットを貼ったことの効果は良い方向でしたようである。
また、Goodmansのスピーカーユニットと組合わせて使用するアコースティック・レジスタンス・ユニット(GOODMANS ARU)を併用する事で低音が得れれる効果は大きいようです。

1964年当時英国での話題はBeatles時代の幕開けでもあった、1964年1月、ザ・ビートルズはフランス・パリのオランピア劇場に3週間出演している。それからロンドンに戻り、次の旅支度に1日だけ費やしたあと、2月7日にアメリカに向けて出発。ロンドンのヒースロー空港からパンアメリカン航空のボーイング707で飛び立ち、ニューヨークのJFK空港に到着すると今度は記者会見に臨んだ。アメリカのメディアは、このリヴァプール出身の若者4人組をどう扱うべきかまだ迷っていた。そのためこの時点では、皮肉から騒々しい疑いの声に至るまで、ありとあらゆる声が記者から浴びせかけられていた。と言う記事もあった。
時代と共に音楽業界も時代と共に変化の道を歩んだようです。



前々から気になっていた我が家のルーターであるが今年になって交換したバッファロー WiFi ルーター無線LANの交換をする、機能的には今までと余り変わらないようではあるが、2階でのネット対応は優れたように感じるレイドである。5G対応は早くなった様にも感じている。

しかし肝心の事に注目した音質に関しては全く変わり無かった事である。PC関係のバージョンアップも愈々限界が近づいた状態になったのであろうか?今後どのような世界が広がるのであろうか、夢は広がるのであろうか?
勿論アップルではmacOS Sonoma14.2.1にアップグレートしたしかし音質向上はしていない様です。筆者の視力は遠視の為に細かな文字が見えにくくなったのでマック画面上の文字の大きさのポイントを上げ見やすい状態にした。


以前にも紹介したが、早速、最近見つけ購入した5枚組のヘルムート・ヴィンシャーマンのCDを試聴します。カンタータ全ての演奏ではなく、演奏だけの曲もありますが、筆者としては実に興味あるアルバムと思いました
アルバムタイトルは「Bach: 13 Sacred Cantatas / Winschermann」J.S. バッハ:教会カンタータ集 - BWV 32, 57, 128, 134, 151, 191 (アメリンク/コトルバス/ハマリ/ギーベル/ドイツ・バッハゾリステン/ヴィンシャーマン)
5枚組のいずれの物から選んで聴いても気軽に楽しめヴィンシャーマンのテンポの良いオーボエの音色も楽しめ、楽器との重なり合い、コーラスとのハーモニーは思わず聴き惚れる如しである。

筆者の持参するバッハのカンタータ全集の中ではフリック・ヴェルナーの世界も大好きであるが、改めてヴィンシャーマンを聴くと優しさに包まれるような幸福感を味わえる様に感じるのです。



 1.Cantata No. 191, 'Gloria in excelsis Deo', BWV191
 2.Cantata No. 57, 'Selig ist der Mann', BWV57
 3.Cantata No. 151, 'Suesser Trost, mein Jesus kommt', BWV151
 4.Cantata No. 32, 'Liebster Jesu, mein Verlangen', BWV32
 5.Cantata No. 134, '(Ein) Herz, das seinen Jesum lebend weiss', BWV134
 6.Cantata No. 128, 'Auf Christi Himmelfahrt allein', BWV128
 7.Cantata No. 74, 'Wer mich liebet, der wird mein Wort halten', BWV74
 8.Cantata No. 173, 'Erhoehtes Fleisch und Blut', BWV173
 9.Cantata No. 147, 'Herz und Mund und Tat und Leben', BWV147
 10.Cantata No. 51, 'Jauchzet Gott in allen Landen!', BWV51
 11.Cantata No. 199, 'Mein Herze schwimmt im Blut', BWV199
 12.Cantata No. 56, 'Ich will den Kreuzstab gerne tragen', BWV56
 13.Cantata No. 82, 'Ich habe genug', BWV82
 14.Christmas Oratorio, BWV248
 15.Chorale Preludes, BWV714-40
 16.Cantata No. 147, 'Herz und Mund und Tat und Leben', BWV147
 17.Cantata No. 65, 'Sie werden aus Saba alle kommen', BWV65
 18.In dulci jubilo, BWV368
 19.Cantata No. 29, 'Wir danken dir, Gott, wir danken dir', BWV29
 20.Cantata No. 174, 'Ich liebe den Hoechsten von ganzem Gemuete', BWV174
 21.Cantata No. 221, 'Wer suchet die Pracht, wer wuenscht den Glanz', BWV221
 22.Cantata No. 52, 'Falsche Welt, dir trau ich nicht', BWV52
 23.Cantata No. 150, 'Nach dir, Herr, verlanget mich', BWV150
 24.Cantata No. 142, 'Uns ist ein Kind geboren', BWV142
 25.Cantata No. 196, '(Der) Herr denket an uns', BWV196
 26.Cantata No. 49, 'Ich gehe und suche mit Verlangen', BWV49
 27.Cantata No. 207, 'Vereinigte Zweitracht der wechselnden Saiten', BWV207
 28.Cantata No. 4, 'Christ lag in Todesbanden', BWV4
 29.Cantata No. 31, '(Der) Himmel lacht! die Erde jubilieret', BWV31
 30.Cantata No. 146, 'Wir muessen durch viel Truebsal', BWV146
 31.Cantata No. 106, 'Gottes Zeit ist die allerbeste Zeit', BWV106
 32.Cantata No. 169, 'Gott soll allein mein Herze haben', BWV169

メンバー
 アルトボーカル–ビルギット・フィニラ、ジュリア・ハマリ 
 アートディレクション–トン・フリーセン 
 ベースボーカル–ジェラール・スゼイ、ヘルマン・プレイ、ウィリアム・ライマー 
 ファゴット–ヘニング・トゥルーグ 
 合唱団–ベルリン・カペラ、ドイツ・バッハソリステン合唱団、カントレイ・バルメン・ゲマルケ、
 オランダ声楽アンサンブル、ヴェストフェリーシェ・カントレイ 
 コーラスマスター [ベルリン・カペラ] –ピーター・シュワルツ (4) 
 合唱指揮者 [カントレー・バルメン=ゲマルケ] –ヘルムート・カールヘーファー 
 コーラスマスター [オランダ声楽アンサンブル] –マリヌス・フォールベリ 
 作曲–ヨハン・セバスティアン・バッハ 
 指揮–ヘルムート・ヴィンシャーマン 
 コントラバス–ウォルター・ミューター 
 アンサンブル–ドイツ・バッハソリステン 
 フルート–ハンス=ユルゲン・メーリング、ロバート・ドーン 
 チェンバロ、オルガン–アルノ・シェーンシュテット、ブルクハルト・シュレーマン、ゴットフリート・バッハ、ペーター・シュヴァルツ (4) 
 ライナーノーツ–ルカ・トゥティーノ、マルコム・ボイド (2)、マーティン・ゲック 
 ライナーノーツ [翻訳] –アンヌ・セラドン、ルイス・カルロス・ガゴ 
 オーボエ–ゲルノート・シュマルフス*、ギュンター・ツォルン、ヘルムート・ヴィンシャーマン、インゴ・ゴリツキ 
 オーボエ・ダ・カッチャ–ヘルムート・ウィンシャーマン 
 オーボエ・ダモーレ–ヘルムート・ウィンシャーマン 
 オルガン–アルノ・シェーンシュテット 
 絵画–ヤコブ・イーレ* 
 ソプラノボーカル–アグネス・ギーベル、エリー・アメリング、イレアナ・コトルバス 
 テナーボーカル–ディーター・エレンベック、クルト・エクイルース 
 トランペット–ドン・スミザーズ、モーリス・アンドレ 
 ヴァイオリン–エルンスト・マイヤー=シールニング、サシュコ・ガヴリロフ 
 チェロ–アルウィン・バウアー、ヴェルナー・トーマス (2)

基本的にはBWV147を聴けば納得して頂けると嬉しいです。
J.S. Bach: Herz und Mund und Tat und Leben, Cantata BWV 147 - 10. Choral: "Jesus bleibet meine...



因みにYouTube配信がありましたので是非ご覧ください。
Wir danken dir, Gott, wir danken dir, Cantata BWV 29: 1. Sinfonia ドイツ・バッハ・ゾリステン, Arno Schönstedt & ヘルムート・ヴィンシャーマン

Ich liebe den Höchsten von ganzem Gemüte, Cantata BWV 174: 1. Sinfonia Concerto ドイツ・バッハ・ゾリステン & ヘルムート・ヴィンシャーマン    

このCDはヘルムート・ヴィンシャーマンお得意のバッハのカンタータ曲のオーボエパートの入った曲を演奏しているようで、皆さんも良く馴染みのある曲が編集されている様に思う、5枚組の大変有難いヴィンシャーマン好きにはたまらないアルバムでもあります。ブラボー!

ジャズピアニストの紹介、毎日聴いても飽きない大人のウイントン・ケリーのピアノジャズを聴くPart II

2024年01月07日 | JAZZ・ボサノヴァ


2024年を迎え一月早々より北陸地方は被災し大変な状況になっている、一人でも多くの方が被災から無事救出される事を祈ります。また翌日には羽田空港にて衝突事故と続き大変な幕開けとなっている。



筆者は愛も変わらず早朝から愛犬モジャ君と散歩するが、早朝6時30分頃は日が昇り始め12月と比べ若干速くなって様に思う、今年は喪中につき初参り、正月料理等は控えてますので、いつもの様な生活を送ってます。
昔は1月15日が成人の日でしたがこの風習は、元服の儀を新年最初の満月に行う風習があり、それに由来しているためでと説はある様です。現在は1月内2週の月曜と定められた成人の日である。

勿論今年も平和で穏やかな徳を過ごせます様お祈りいたします。


かなり前の上げた記事内容だが再度聞き直して補足させていただきたい。以前からジャズピアニストとして愛聴する歳若くして亡くなった方の紹介です。
ウィントン・ケリー(Wynton Kelly)は、アメリカ合衆国のジャズピアニスト。ジャマイカ移民の息子で、ニューヨーク市ブルックリン生まれ。カナダのオンタリオ州トロントにて39歳で死去した。

特に良く言われたことは、早熟な天才肌と言われジャズの生命線ともいうべき「スイング感」については、「ナンバー1ピアニスト」という評価が、リスナーはもちろん、ミュージシャン間でも定着している。事実、スイング感がどういうものかを知りたかったらケリーを聴け、と言ってもいいほどに、そのプレイは軽快にスイングする。と言われているピアニストでもある。
彼が飛躍したのは1959年になって、ウィントン・ケリーは大きなチャンスをつかんだ。当時すでにジャズ・シーンにめざましい革新を起こしつつあった、マイルス・デイヴィスのグループに抜擢されたのだ。レッド・ガーランドに代わってのレギュラー・メンバー入りだった。


最近やはりジャズはLS3/5aで聴くのが好きだ、勿論アメリカ製のジムラン等とは違う鳴り方をするが、年代物の所謂クラシックJAZZを聴くのにはむしろこのような欧州型のLS3/5aの音が表情が豊かな鳴り方が好きである。

音の定位、特に高音が自然に伸び、バランスは実に優れた小さな密閉箱からは、意外と魅力的なリズムが楽しめる微妙な音も包み隠さず表現する処は流石に思う。但しウッドベースなど重低音が響く音は流石LS3/5a視聴では限界めいた感じはあり、大口径のユニットの組み合わせが良くその辺りの組み合わせが面白い。



しかし現在筆者が愛用するは10吋のIIILZ Monitor Goldユニットを中心にジャズ音楽も楽しんでます、LS3/5aも小さな割にはバランスも良く音質も良いのですが、ポール・チェンバースのようなウットベースの音は深みの違いがタンノイが勝る、或程度の部屋で聴くなら大型、据え置き型のエンクロージャーを勧める。

最近思うに50年〜60年台のジャズ音楽が盛んな頃と比べ、70年で以下以降急にジャズ音楽が衰退した様に思う、何故かこの頃麻薬が流行り、有名なジャズマンは麻薬に手を染めている、40歳台の死亡者も多く亡くなった事も原因だと思う、幸い麻薬に手を出さなかった演奏者はその後も活躍している。
白人社会との同居は何かに付け不満が多くストレスが重なった様でもありる。聞いた話ではアート・ブレーキーは来日し日本で優遇された話は有名である。



スインギーなタッチとブルージーなプレイが人気だったが、黒人特有の泥臭さは希薄で、ジャマイカ生まれが影響したのか、エキゾチックな響きとゆったりとしたビート感とともに、どことなくカラリとしたサウンドが特徴的といえる。

10代から当初はR&Bのピアニストとして活躍し、レイ・エイブラムズ、 セシル・ペイン、やがて1951年にダイナ・ワシントンの伴奏者となる。以降、レスター・ヤングやチャールズ・ミンガス、ディジー・ガレスピーらと共演しジャズシーンの表舞台に躍り出る。そしてマイルス・デイビスのコンボに参加したころには、モダン・ジャズ中堅ピアニストのNo.1プレーヤーと評され、才能を開花させた。


筆者が思うは、特に当時は有名なウィントン・ケリーと言えば枯葉であった。シャンソン(フランス語で歌の意である)の代表的な楽曲である枯葉を見事にジャズアレンジさせ小気味良いリズムに替え、見事なアレンジにより名曲ジャズの定番にもした功績は大きいと思う。

ピアノ・トリオ・ファン必携の名盤とも言われる、ハード・バップ時代のピアニストを聴いてジャズを目指したというミュージシャンの話はよく聴く。とくにこの時代で日本人に最も親しまれているのがウイントン・ケリーだろう。彼の「枯葉」はとりわけ有名で,永遠に記憶される名演である。何故か今聴くも実に新鮮に感じる事は名演奏の極みとも言えよう。珈琲の美味しさを感じる事は焙煎、豆の攪拌、そして淹れる温度等全てが肝心でありミルク、ジュガー入りでは珈琲の旨さは感じられないと同様に事かも知れない。

当時筆者もピックアームを降ろす事が楽しく聞いていた、マイルス・デイヴィス・グループの同僚ポール・チェンバース、ジミー・コブとの息もぴったり。「降っても晴れても」、「枯葉」などおなじみの名曲で小気味の良いフレーズを連発。是非このアルバムも加えたい一枚でもある。

枯葉
 1 降っても晴れても
 2 メイク・ザ・マン・ラヴ・ミー
 3 枯葉
 4 飾りの付いた四輪馬車
 5 ジョーズ・アヴェニュー
 6 サッシー
 7 ラヴ・アイヴ・ファウンド・ユー
 8 風と共に去りぬ
パーソネル
 ウィントン・ケリー(piano)
 ポール・チェンバース(bass #3-5,7,8)
 サム・ジョーンズ(bass #1,2,6)
 ジミー・コブ(drums)
 1961年7月20日(#3,5),21日(#1,2,4,6-8) ニューヨークにて録音
 (STEREO)



今聴くも確かに新鮮な感じが漂う、これは此れはケリーの魅力が凝縮したCDだ。録音から60年以上もたっているのにいまだに新鮮に響く。なんといってもケリーのその小粋なピアノ。粒の立った音、高域まで伸びた明るいタッチ、絶妙な間合いと突っ込みのバランス、如何にもケリー節らしいともいえるノリである。英国製のユニットで聴くもそのどれもがすばらしく感じた。
また、たとえ帝王マイルスのバンドに所属しても自分のスタイルを守り、決して必要以上の難解なプレイは行わず、ブルース・フィーリングが横溢した明快でシンプルなタッチと、スイング感溢れるメロディツクな表現に徹したところが評価されようである、。

59年にはジャズメンのスター、マイルスバンドにビル・エヴァンスの後釜として参加した。また、62年、ウエス・モンゴメリーの「フルハウス」や65年「スモーキン・アット・ザ・ハーフ・ノート」などにも参加したこれも名盤である。


ウィントン・ケリーはハード・バップ系パウエル派のピアニストの中でも人気者のひとりだが、その代表アルバムの一つのが、自身がリーダーとなった3枚目である本作『ケリー・ブルー(Kelly Blue)』で、モダン・ジャズの大人気盤でもある。

ホーン入りのセクステットによる3曲とトリオで演奏される5曲をカップリングしたもので、いずれの演奏でもスウィンギーでかつブルージーなハード・バップが楽しめる。


さて収録曲のうち、冒頭の印象的なイントロで始まる「1.ケリー・ブルー(Kelly Blue)」は、誰もが認める名曲・名演。特徴ある魅力的なテーマメロディが軽快に奏でられ、思わず口ずさみたくなるようなファンキーで、少しばかりキャッチーなフレーズが愛らしく感じられる。

ボビー・ジャスパーのフルートがとても印象的に使われていて、独特の雰囲気を創り上げるのに成功した曲だ。それぞれのソロはいたってストレートに演奏されていて、セクステット全体のバランスはファンキーでありながら泥臭くはならず、リラックスしたムードとなっている。軽快でセンス良い曲の構成と、ドライヴ感にあふれたアドリブのフレーズが好対照をなしている、とも言えようか・・・。



セクステットでのもうひとつの録音「5.キープ・イット・ムーヴィング(Keep It Moving)」では、ナット・アダレーがイイ味を出しており、やはりソフトで丸みのある、コルネットという楽器の音色には癒されるものがある。

ケリーについてこの様な毛メントを残している方もお見えになる、ケリーの特徴を簡単に言えば、健康優良児的な、脳天気といってもいいようなハッピーなコロコロと明るく転がるようにフレーズがスイングする。 端正に転がるようにスイングするのではなく、独特の揺らぎをもって、この「揺らぎ」が翳りとなってスイングする。如何にも自然にスイングする様は矢張り一流プレイヤーなのであろう。



1959年リバーサイドの録音で全てにバランスのとれた秀作。共演はコルネットがナット・アダレイ、テナーがベニー・ゴルソン、フルートがボビー・ジェスパー、ベースがポール・チェンバース、ドラムがジミー・コブ。自分のリーダー作として伸び伸びと自由に制作された音が実にすがすがしい。


 1. Kelly Blue ケリー・ブルー(10:42)
 2. Softly, As In A Morning Sunrise 朝日のようにさわやかに(6:29)
 3. On Green Dolphin Street オン・グリーン・ドルフィン・ストリート(4:40)
 4. Willow Weep For Me 柳よ泣いておくれ(6:04)
 5. Keep It Moving – (take 4) キープ・イット・ムーヴィング (テイク4)(7:30)
 6. Old Clothes オールド・クローズ(7:40)
以下、CDボーナス・トラック
 7. Do Nothin’ Till You Hear From Me ドゥ・ナッシン・ティル・ユー・ヒア・フロム・ミー (ボーナス・トラック)(4:22)
 8. Keep It Moving (take 3) キープ・イット・ムーヴィング (テイク3) (ボーナス・トラック)(8:43)
  1.5.8.:ウイントン・ケリー Wynton Kelly (p)
               ナット・アダレイ Nat Adderley (cor)
               ベニー・ゴルソン Benny Golson (ts)
               ボビー・ジャスパー Bobby Jasper (fl)
               ポール・チェンバース Paul Chambers (b)
               ジミー・コブ Jimmy Cobb (ds)
1959年2月19日NY録音。
2.3.4.6.7.: ウイントン・ケリー Wynton Kelly (p)
                  ポール・チェンバース Paul Chambers (b)、
                  ジミー・コブ Jimmy Cobb (ds)
1959年3月10日NY録音。


オン・グリーン・ドルフィン・ストリート(On Green Dolphin Street)」は、このちょっと変則的なリズムと旋律を持つ曲に、ケリーのピアノはピタリとハマる。この曲も、デューク・ジョーダンらを思い浮かべる人がいると思うが、ここでのケリーの演奏もなかなかイイ感じである。

この曲は、レッド・ガーランドの『ブライト・アンド・ブリージー所蔵の同曲や、ビル・エヴァンスの『グリーン・ドルフィン・ストリート』と聴き比べてみるのも面白いし、後述のマイルスの評価がなるほど正しいと思えてくる。



ケリーの演奏は全体にわたり、単に明快なだけではなくグルーヴィな味がある。原則として音数は少なくシンプルな響きだが、その背後に、ブルージーな翳りが垣間見えるところも魅力的。
しかし明るさとファンキーな香りを常に失わないところに、彼の特徴がある。

亡くなったのは1972年4月12日でから52前であるが、今聴くも新鮮に聴こえるケリーの味のあるジャズピアノに、ブラボー!

今年もよろしくお願いいたします。例年の如くミュンヒンガー指揮のJ.S.バッハの序曲から・・・・

2024年01月01日 | 2022J.S.バッハ関係

喪中につき新年のご挨拶は失礼させていただきます。
歳の初めはJ.S.バッハの曲が相応しく思う、最近毎年歳の初めは、演奏者は違えど管弦楽組曲または「序曲」を聴く事が多い、 オーケストラのための組曲全般。 18世紀前半頃にドイツを中心として盛んに作曲された、管弦楽合奏による組曲。フランス風序曲形式の序曲を筆頭に、舞曲を主体とする小曲が数曲続く構成を持つ。ここではJ.S.バッハの序曲を聴く。

実は演奏は古いが、前々から気になっていたカール・ミュンヒンガー(Karl Münchinger)指揮者。1915年ドイツ、シュトゥットガルト生まれ。90年没。生地の音楽院で学んだ後、ライプツィヒでヘルマン・アーベントロートに指揮を師事。シュトゥットガルトでオルガニストと合唱指揮者として活動を開始。41年ハノーヴァーのニーダーザクセン響の指揮者を務め、45年にシュトゥットガルト室内管を組織し、バロック音楽の普及に努めた。50年前後に録音したヴィヴァルディの『四季』やバッハによってバロック音楽ブームが沸き起こったきっかけを起こしたと言われる各種管弦楽曲・宗教曲などが代表作として挙げられる演奏を聴く。



実際1953年S.ダンコ42歳、ミュンヒンガー38歳の時の演奏収録でモノラルLP時代では比較的初期組だった「祝儀物」検討BWV51「全地」 、神向いて歓呼せよ(5曲トータルタイム18'40)とBWV202「いまぞ去れ、街の影よ(結婚カンタータ)」(曲同25'28)があります。のダンコが歌っているSPの時のカッチーニ「アマリリ」くらいしか知らずカンタータとの不安は物足りないバックが当時バロックで注目を集めていたミュンヒンガー/シュトットガルトコという事でかなり「様」になった演奏と受け止め当時もう押しも押されもしない柔らかな名ソプラノが例のミュンヒンガーの楷書式なタッチと上手くブレンドした名演となりました。と記してある。
未だ知らない事が相当あり興味が尽きない世界でもある。
この録音記録によれば1953年と記してあり、筆者が5歳の頃の作品当然SPレコード全盛時代の70年前の演奏になると思えば、音響状態、楽器等の程度も現在と比べ如何であろうか?その様な情感を考えれば相当良い演奏でもあろう。



因みにシュザンヌ・ダンコ(ソプラノ) (Suzanne Danco, 1911年1月22日 - 2000年8月10日)は、ベルギー出身のソプラノ歌手。。 ブリュッセルの生まれ。ブリュッセル王立音楽院で声楽を学び、1936年にウィーンで開催された声楽コンクールで優勝した。このときに知り合った指揮者のエーリヒ・クライバーに勧められてプラハに留学し、フェルナンド・カルピに声楽を学ぶのである。 

Disc1-2 
 JSバッハ:オーケストラ組曲全集 
 1962年録音 
Disc3 バッハ:
 カンタータ第51番『全面よ、神に向かって歓呼せよ』 BWV.51 
 カンタータ第202番『いまぞ去れ、悲しみの影よ(結婚カンタータ)』 BWV.202 
  正式名称は「しりぞけ、もの悲しき影(Weichet nur, betrübte Schatten)」なのですが、バッハが親しい知人の結婚式の為に作ったと言われていることから、「結婚カンタータ」と呼ばれています。 
  全9曲で、1曲ごとにレチタティーヴォと言われる短い曲(語り、状況説明的な役割を持つ)が挟まっています。 
  第1曲 アリア『しりぞけ、もの悲しき影』 
  第2曲 レチタティーヴォ『世は装いを新たにし』 
  第3曲 アリア『フェーブスは駿馬を駆り』 
  第4曲 レチタティーヴォ『アモールは満足を捜し』 
  第5曲 アリア『春風吹き渡るとき』 
  第6曲 レチタティーヴォ『それは幸いなり』 
  第7曲 アリア『愛の修練もて』 
  第8曲 レチタティーヴォ『純粋なる愛の結束は』 
  第9曲 アリア「満足のうちに思い見よ』 
  楽器構成はソプラノ歌手一人、オーボエ、ヴァイオリン・通奏低音(チェンバロ・チェロ)とシンプルですが、対位法の音楽ですので聴きごたえあります。 
  カンタータ第202番「いまぞ去れ、街の影よ」 (結婚カンタータ)BWV.202
  シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ) 
  シュトゥットガルト室内オーケストラ団カール ・ミュンヒンガー(指揮) 
 録音時期:1953年9月 
 録音場所:ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール 
 録音方式:モノラル(セッション) 
Disc4-5 
 JSバッハ:ブランデンブルグ協奏曲全集 
 1955年録音



以前から一度は聞きたかったカール ・ミュンヒンガー(指揮) の10枚組のCDを入手、確かに録音状態は古く音質重視で聴くと物足りないかもしれないが、筆者にはテンポも程良く、カール・リヒター指揮と比べ、また違った如何にも人間味ある演奏は流石である。すべての曲で、ゆったりと余裕を感じさせる演奏なので人によっては物足りなさを感じるかもしれません。筆者には結構好きな演奏である。身をゆだねると癒されます。

特に筆者が感じる事は教会音楽と同じようなものを求めるならリヒターが良いと思うが、ミュンヒンガーの演奏は、ちょっと違います。器楽合奏の楽しみ、躍動美、そんな雰囲気をミュンヒンガーの演奏からは感じます。この様な老々と鳴る序曲BWV1068Airは中々お目にかかれないのかも知れない。のんびりとした時間をじっくり味わいたい時には是非お勧めします。

正直これは音質が如何の、録音が良いとか言う事は別にして人間バッハが近付く瞬間でもある事の様でもある。



カンタータについては、今も一部が垣間見られる当時話題のシュザンヌ・ダンコが聴ける楽しさはお勧めかもしれない。

確かにこの様な古い演奏は筆者所有の10吋のIIILZ Monitor Goldユニットと三極管300Bの組み合わせが功を称している、昔の装置でも楽しめる音がある様でもあり、現在の音響機器の維持はいつ迄保たれるのか分かりませんが、こまめなメンテナンスを行い現状維持を続けて見たいと思う次第でもあります。

つい連休は暇に任せ、SPENDOR SP-3/1との違いについて、この様な古い録音ソフトは、確かに聴きくらべれば一般的に視聴は問題はないが、高域のハッとする美しさ、何となく余裕で鳴る低域のナチュラル感の良さはMonitor Goldユニットには敵わない様ではあるが、エッジ交換後の未だエージング不足の為か本領発揮し何のであろうか?それとも石のアンプ、デジタルアンプが相性が良いのであろうか?暫く様子を見るつもりである。



勿論最後に比較的新しい録音で筆者の好きなスペイン、バルセロナ生まれの歌姫ルネサンスやバロック時代の音楽を専門に扱う、ヌリア・リアル(Nuria Rial )の古楽系ソプラノのBW V202を聴き直した。あらてめ最近のテクノロジーを実感する時代、音質も益々リアルに移り変わる様である。今年もよろしくお願いします。ブラボー!