伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良そて聴くダメオヤジの金ちゃんです。

今回はBA1カンタータ、モテットの声楽を名手ラファエル・ピション/サビーヌ・ドゥヴィエルの変幻自在な歌唱で楽しむ。

2022年02月24日 | 2022J.S.バッハ関係

以前も紹介はしたがラファエル・ピション(Raphaël Pichon)を取り上げてみた。最近良く聴くバッハのカンタータである、バッハ全集は2種持っているが違う演奏も聴きたくなる、これは浮気性かもしれな。筆者のオーディオ機材の中では勿論10吋タンノイとの300Bコンビで聴くヴォーガルは実に心地良いのです。ただし筆者の部屋は実に狭く(約10畳洋間)物が多くゴミ屋敷である。その中で適度な音量で音楽を楽しんでいる貧困老人である。

以前CD購入したお気に入りのアーノンクール、レオンハルトの教会カンタータ全集の中より聴くが、最近仕入れたフランスの若手ソプラノ、サビーヌ・ドゥヴィエルと、夫であるラファエル・ピション指揮の共演による、バッハとヘンデルの変幻自在な歌唱今や世界的なソプラノ歌手として活躍するフランスの若手ソプラノ、サビーヌ・ドゥヴィエル。ラモーなどのバロック期の作品からロマン派まで、フランス作品を中心に並外れた表現力とピュアでまっすぐな圧倒的な美しさの歌唱を聴かせる歌手として知られますので早速試聴する。

 BA1. BWV 1-231 カンタータ、モテット
 BA2. BWV 232-243 ミサ
 BA3. BWV 244-249 オラトリオ
 BA4. BWV 250-524 コラール、歌曲
 BA5. BWV 525-771 オルガン曲
 BA6. BWV 772-994 オルガン以外の鍵盤楽器(チェンバロ、クラヴィコード)の曲
 BA7. BWV 995-1000 リュート曲
 BA8. BWV 1001-1040 室内楽
 BA9. BWV 1041-1065 協奏曲
 BA10. BWV 1066-1071 管弦楽曲
 BA11. BWV 1072-1080 ひとつの作品の中に異なる演奏形態の含まれている作品や演奏形態の指定のない作品

さて今回はBA1カンタータ、モテットの詳細であります。



BWV.51『全地よ、神に向かいて歓呼せよ』 (Jauchzet Gott in allen Landen) は全5曲から構成される教会カンタータ。現在はソプラノのレパートリーとして定着している。
1730年にライプツィヒで作曲されたカンタータで、自筆の楽譜には「三位一体節後第15日曜日、及びあらゆる全ての機会に」と記されていることから、特定の日曜日だけでなく、他の目的で演奏されたと考えられている。同年の9月17日に同地で初演されている。 
ソプラノの歌唱が高い音域(2点ハ音まで)が技巧的に要求される。この当時女性歌手は教会で歌うことを禁じられていたため、男声の歌手(ソプラニスタ)のために書かれたものとされている。また同時にトランペットも華やかに活躍するが、このトランペットは当時ライプツィヒで有名だった楽士ゴットフリート・ライヒェ(1667年 - 1734年)が初演時に担当したものと考えられている。



BWV51の以下日本語訳
カンタータ第 51 番 "Jauchzet Gott in allen Landen!" 「全地よ、神に向かって歓呼せよ」
(BWV51)
 1.Aria 1.アリア Jauchzet Gott in allen Landen! 全地よ神に向かって歓呼せよ Was der Himmel und die Welt 天と地の中にある an Geschöpfen in sich hält, 被造物はすべて müssen dessen Ruhm erhöhen, 神の誉れを讃えよ。 und wir wollen unserm Gott 私たちも同じように gleichfalls jetzt ein Opfer bringen, 神に供え物を捧げよう daß er uns in Kreuz und Not 神は十字架と苦難の中で allezeit hat beigestanden. 常に私たちのそばにいて下さるのです。 Jauchzet Gott in allen Landen! 全地ら神に向かって歓呼せよ。
 2.Recitativo 2.レチタティヴォ Wir beten zu dem Tempel an, 私たちは神殿に向かって祈ります da Gottes Ehre wohnet, 神の栄光がそこに宿っています da dessen Treu, 神の真実は so täglich neu, 日毎に新しく mit lauter Segen lohnet. 常に祝福を報いて下さいます。 Wir preisen, was er an uns hat getan. 神がして下さったことを賛美します。 Muß gleich der schwache Mund von seinen Wundern lallen, つたない口であっても神の不思議なみわざを語らずにいられません、 so kann ein schlechtes Lob ihm dennoch wohlgefallen. たとえつたない賛美であっても喜んで下さるのです。
 3.Aria 3.アリア Höchster mache deine Güte 至高者よ、あなたの恵みを ferner alle Morgen neu! 朝ごとに常に新しくして下さい。 So soll vor die Vatertreu そうすれば父の真実の前に立って auch ein dankbares Gemüte 私たちの感謝の思いは durch ein frommes Leben weisen, 敬虔な生活をすごすことによって daß wir deine Kinder heißen. 私たちがあなたの子であることを示します Hochster mache deine Güte 至高者よ、あなたの恵みを ferner alle Morgen neu! 朝ごとに新しくして下さい。
 4.Choral 4.コラール Sei Lob und Preis mit Ehren 賛美と誉れと栄光が Gott Vater, Sohn, hieligem Geist! 父なる神とみ子と聖霊にありますように。 Der woll' in uns vermehren, どうぞ増し加えて下さい was er uns aus Gnaden verheißt, 恵みによって約束されたことを。 daß wir ihm fest vertrauen, そして私たちが神にかたく信頼して gänzlich verlass'n auf ihn, すべてをゆだね dass uns'r Herz, Mut und Sinn 心と意志と思いのすべてを ihm festiglich anhangen; みなあなたにおまかせできますように。drauf singen wir zur Stund: こうして今こそ私たちは歌います、 Amen! wir werd'ns erlangen, アーメン、約束は成就します glaub'n wir aus Herzens Grund. 心の底から信じています。 
Alleluja! ハレルヤ! (Johann Gramann"Nun lob, mein Seel, den Herren"第 4 節)

全曲聴いても20分ほどで終わる素敵な歌声に癒されます。



ラファエル・ピション(Raphaël Pichon)
ラファエル・ピションは、パリの温室(CNSMDP、CRR)で歌、ヴァイオリン、ピアノを通して音楽のトレーニングを始めました。若いカウンターテナーとして、ジョルディ・サバール、グスタフ・レオンハルト、トン・コープマン、ジョフロア・ジョルダンの指揮の下、現代美術を歌いました。2006年に彼はピグマリオン、合唱団、そしてそのプロジェクトの特異性によってすぐにそれ自体を際立たせた時代楽器オーケストラを設立しました。
バッハのミサエブレーブ、ラモーの悲劇の叙情悲劇の最新版、モーツァルトの希少性の視点はすべて、ピグマリオンのアイデンティティを支えるプロジェクトです。合唱団とオーケストラの融合を中心とした作品だけでなく、コンサートのパフォーマンスにおけるドラマツルギー的なアプローチを通じて、ピグマリオンのさまざまな業績は、フランス国内外で急速に満場一致で高く評価されています。



サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)Sabine Devieilhe
チェロと音楽学を学んだ後、声楽に転向し、2011年にパリ高等音楽院を首席で卒業したばかりにもかかわらず、在学中から数々のオペラの舞台に出演して話題に。レザール・フロリサン、マルク・ミンコフスキなどと共演している。
古楽から現代音楽までをレパートリーとしているが、キャリア初期は、バッハからラモーまで、バロック音楽に傾倒。その後、フランス国立管弦楽団とパリ管弦楽団とのラヴェルの「子供と魔法」に出演し、より幅広い聴衆の目にとまることとなった。
2011-12年シーズンには、ベルリーニの「夢遊病の女清」のアミーナ役を歌い、ベル・カント作品デビューを果たす。パリ・オペラ座でのモーツァルトの「魔笛」の夜の女王役や、ベルギーのモネ劇場でのグルック「オルフェオとエウリディーチェ」でも主役をつとめた。

それと最新の録音のため、すこぶる音質がよく実にリアルに聴けることは大変ありがたいことです。それと古楽器の演奏が多く音も古楽器らしいドッシリした重みのような雰囲気の音も気に入っている点かもしれない。



このアルバムには、サビーヌの夫であるラファエル・ピションとの共演による、J.S.バッハとヘンデルという最も偉大なるバロック作曲家の作品を収録、バッハの名カンタータに、ヘンデルの歌劇やカンタータからのアリアまで、宗教的な作品と世俗的な作品を取り混ぜて、新型コロナウイルス感染症の恐怖にさらされた現代へのメッセージとしているそうです。
サビーヌ・ドゥヴィエルは、既に「言葉を重要視し、洗練された歌唱と鋭敏な感性には哀愁も感じさせる」と高い評価を得ています。キャリアの初期にはバロック音楽を中心に歌っていた彼女、近年はレパートリーを広げるとともにその声質も柔らかいものに変化、更なる表現の深化を遂げています。
このアルバムでも彼女は変幻自在な歌唱を聴かせています。ヘンデル作品での歌唱も見事ですが、何よりバッハ作品が聴きどころ。
彼女は2014年、ピション指揮ピグマリオンによる世俗カンタータ『嘆け、子らよ、全世界に向って嘆け』に参加して瑞々しい歌声を聴かましたが、今回はソロ・カンタータということで思う存分美しい歌声を披露しており、とりわけ後半に収録されたコロラトゥーラの超絶技巧を要するカンタータ第51番では、印象的な高音を自在に操る完璧なテクニックを味わえます。
 Bach・Handel
【収録予定曲】
 1) J.S.バッハ:『わがイエスよ、いかばかりの魂の苦しみ』BWV.487
 2) J.S.バッハ:カンタータ第146番
         『我ら大いなる悲しみを越え』BWV.146 ~ シンフォニア
 3-10) J.S.バッハ:カンタータ第199番『わが心は血の海に漂う』BWV.199
 11-12) ヘンデル:『ブロッケス受難曲』HWV.48
           ~Ach Gott mein Sohn…. Soll mein Kind
 13-14) ヘンデル:歌劇『ジュリオ・チェーザレ』
      ~何てことを耳にするのかしら?…もし私を哀れと思われないのでしたら
 15-16) ヘンデル:『ブロッケス受難曲』HWV.48
      ~Hier erstarrt mein Herz und Blut… O Anblick
 17) ヘンデル:歌劇『ジュリオ・チェーザレ』~私の運命を嘆き悲しむでしょう
 18-19) ヘンデル:オラトリオ『時と悟りの勝利』
     ~Pure del cielo intelligenze eterne…Tu del ciel ministro eletto
 20-24) J.S.バッハ:カンタータ第51番
       『全地よ、神にむかいて歓呼せよ』BWV.51

【演奏】
 サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)
 ラファエル・ピション(指揮)
 ピグマリオン(ピリオド楽器オーケストラ)
 ステファーヌ・デグー(バリトン:12)

【録音】
 2020年12月19, 21, 23日、パリ、Temple du St Esprit

今や、世界的なソプラノ歌手として活躍するフランスの若手ソプラノ、サビーヌ・ドゥヴィエル。ラモーなどのバロック期の作品からロマン派まで、フランス作品を中心に、並外れた表現力とピュアでまっすぐな圧倒的な美しさの歌唱を聴かせる歌手として知られます。
このアルバムでも彼女は変幻自在な歌唱を聴かせています。ヘンデル作品での歌唱も見事ですが、何よりバッハ作品が聴きどころである。
彼女は2014年、ピション指揮、ピグマリオンによる世俗カンタータ以前紹介の「嘆け、子らよ、全世界に向って嘆け BWV 244a」に参加して瑞々しい歌声を聴かましたが、今回はソロ・カンタータということで思う存分美しい歌声を披露しており、とりわけ後半に収録されたコロラトゥーラの超絶技巧を要する「バッハ:カンタータ第51番」では、印象的な高音を自在に操る完璧なテクニックを味わえます。



確かに最近は一番多く愛用する真空管アンプである、さすがWEの真空管は貧困老人には購入は出来ないが、ナス管の評判が良いと言われているので、今後ナス管300Bを探して見ようと思っている。
タンノイⅢLXを愛用する諸氏より、「アンプはやっぱり3極管ですかね、石じゃ鳴りません絶対に。」このような書き込みもあった。確かに90dB程で能率は意外と良く8W程度程のアンプで十分ドライブできる。ヴォーガル等は実に細やかな音がこの装置の自慢である様にも思う、確かにLUXKIT A3500のアンプと比べビロードの様な滑らかさは300Bには及ばない様である。この辺りは曲者と言われるタンノイのユニットを鳴らすことの難しさでもあろう。

全体的にこの程度のアンサンブルの演奏の再生は相性も良いと思う、当初オリジナルの箱で鳴らしていた頃はこれだけのアンサンブルの音は何処か低域不足があり少人数の音楽中心に聴くことが多かったが、関西のY氏からお譲り頂いたGOODMANS AXIOM 80の箱に移植してからは、オペラまで過不足なく聴ける様になったとこがきっかけである。移植してから早4年になろうとしたが、ある程度のチューニングと改良したことで見事なシステムとなり、パイプオルガン曲まで音楽全体が楽しめるようになったことは実に感謝することである。
最近誕生を迎え74歳になった、愈々断捨離を考えなくてはならない年齢に近づくが筆者の部屋は相変わらず物が多く、所狭しと物が散らかっています、今後考えなければならない。



後は、気になるバッハのモテットといえばほぼ、 BWV 225~230 の六曲しかなく、そのうちの一曲(BWV 230)もバッハ作であるかどうかについて疑問を述べる人がいるようです。それ以外では、カンタータに分類されるようなものや、偽作とされる曲が存在する ぐらいです。
バッハが作曲した声楽作品のうち、彼の死後も命脈を保ったのはカンタータでも受難曲でもなく、モテットでした。彼の真作とされるモテットの数は少ないですが、この作品群はトーマス教会合唱団のレパートリーとして歌い継がれ、ライプツィヒを訪れたモーツァルトに「ここにこそまだ学ぶものがある」と言わしめましたと言われている。
バッハのものとしては唯一、楽譜上では声楽のみによる作品です(器楽による最小限の伴奏を適宜付けることが慣習的に行われているものの、それも独立したパートのように声と違う動きはせず、なぞる程度にやるのがほとんどです)。古風な様式のものが見られ、教会の行事用 では なかったのではという説があります。何曲かは葬儀用のものでもあり、私的な用途に使われたとされるのです。バッハが抱える歌手たちの練習用に良かったので は という意見もあります。



声による饗宴!美しい声に包まれる喜び
フランス古楽界の騎手、ピション最新盤はバッハのモテット集

いま最もフランス古楽界で注目されている1984年生まれのラファエル・ピション。注目の最新盤は、バッハのモテット集。といっても、モテットだけを集めて録音したのではなく、バッハ以前の時代の作曲家の多声作品もはさみこんでいる、凝ったプログラムです。

「J.S.バッハのモテットほど人を豊かにしてくれる音楽はありません。私は幸運にも10歳の時から何度も何度も何度も歌うことができました。なぜなら、これらのモテットは、歌う人、聴く人すべてに忘れられない痕跡を残すからです。モテットに立ち返る時、その魅力はますます増大しています。その絶対的な力によって、人は感動し、確信するのです。すべてゆるぎない信仰心の表現によって導かれた作品です。」とはピションの言葉ですが、まさに、聴いていると声に包みこまれて高みにつれていってもらえるような気持ちになる1枚です。



ヴィンチェンツォ・ベルトルージ[c.1550-1608]は、ヴェネツィアのそばのムラーノ出身、クラクフで長年オルガニストを務め、北ヨーロッパに複合唱のスタイルを伝えた人物の1人。ヤコブス・ガルス(ヤコブ・ハンドル)[1550-1591]は現在のチェコでカペルマイスターとして活躍した人物。
ライプツィヒではここに収録された作品は聖金曜日の礼拝でよく用いられていました。ジョヴァンニ・ガブリエリ[c.1554/57-1612]はヴェニスの有名なオルガン奏者で、シュッツの師でもあった人物。8声部からなるこのモテットは彼の中でも最高傑作のひとつです。

【収録情報】
 1. J.S.バッハ:モテット『主を讃えよ、すべての異邦人よ』 BWV.230
 2. ベルトルージ:Osculetur me osculo oris sui(彼に私に口づけをさせてください)(7声部)
 3. J.S.バッハ:モテット『来たれ、イエスよ、来たれ』 BWV.229
 4. J.S.バッハ:モテット『御霊は我らの弱さを支え助け給う』 BWV.226
 5. J.S.バッハ:モテット『恐れるな、私はあなたと共にいる』 BWV.228
 6.ガルス:Ecce quomodo moritur justus(見よ、正義の人がいかにして死ぬか、誰もそれを心に留めない)(7声部)
 7. J.S.バッハ:『イエス、わが喜びよ』 BWV.227
 8. G.ガブリエリ:主に向かって喜びの声をあげよ(8声部)
 9.J.S.バッハ:『歌え、主に向かい新しい歌を』 BWV.225

 ピグマリオン(声楽&器楽)
 ラファエル・ピション(指揮)

 録音時期:2019年9月
 録音場所:パリ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

此れを機会にバッハが作曲したモテット集を浸しむとこにしよう、ブラボー!

今回はBA6鍵盤楽器、The Beatlesのポール作曲のフォー・ノー・ワン(For No One)から、クラヴィコードでバッハ:フランス組曲を聴き直す。

2022年02月19日 | 2022J.S.バッハ関係

現在筆者の玄関先には花簪(ハナカンザシ)の花が咲いています、夏を越すことが厄介なと言われるいわゆる冬の花のようです。「花簪」の花の由来は、蕾の見た目からこのような名前が付きました。「花簪」は、5月頃まで丸くふんわりした小さな花が次々と開花します。英名にPaper daisyと名前がついていますが、これはカサカサと音がする質感からつけられたようです、冬に咲く可愛い花です。

 BA1. BWV 1-231 カンタータ、モテット
 BA2. BWV 232-243 ミサ
 BA3. BWV 244-249 オラトリオ
 BA4. BWV 250-524 コラール、歌曲
 BA5. BWV 525-771 オルガン曲
 BA6. BWV 772-994 オルガン以外の鍵盤楽器(チェンバロ、クラヴィコード)の曲
 BA7. BWV 995-1000 リュート曲
 BA8. BWV 1001-1040 室内楽
 BA9. BWV 1041-1065 協奏曲
 BA10. BWV 1066-1071 管弦楽曲
 BA11. BWV 1072-1080 ひとつの作品の中に異なる演奏形態の含まれている作品や演奏形態の指定のない作品

さて今回はBA6オルガン以外の鍵盤楽の詳細であります。



クラヴィコードを愛用していた人は数多くいます。その中にはバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンなどの有名な作曲家も好んで使用していました。

しかし現代でもクラヴィコードを愛用したポール・マッカートニーが作った曲でジョンレノンが「ポールの作った曲で一番好きな曲」と明言しています。ビートルズが1966年に唯一発売したアルバムが「リボルバー(Revolver)」の中の曲名は10.フォー・ノー・ワン(For No One)があります。ポールマッカートニーによる名作バラードです。

筆者などはThe Beatles世代であり未だ偶に作品を聴くことがあります。
当時マッカートニーはベースとボーカルの他に、ピアノとジョージ・マーティンがAIR社より借りてきたクラヴィコード、リンゴ・スターはドラム、タンバリン、マラカスを演奏と記されている。



ビートルズの創造性の頂点ともいえる「Revolver」は、1966年発売の当時はポジティブな"Good Day Sunshine"から、サイケデリックな"She Said She Said"まで、様々なタイプの楽曲が見事にバランスを保っているアルバムだ。

ピュアなハーモニーを聴かせる"Here, There and Everywhere"、ツインギターのラインが印象的な"And Your Bird Can Sing"、バックにオーケストラを従えたポールのヴォーカルが圧巻の"Eleanor Rigby"、ブラスセクションを導入したファンキーな"Got to Get You Into My Life"などバラエティー豊かな楽曲は、いずれも高度な完成度を誇る。またこのアルバムの特徴でもあるテープの逆回転を利用したギターソロやシタール、多彩なサウンドエフェクトなど、アルバム全編を通して聴く事のできるサイケデリックなサウンドは、ラストの曲"Tomorrow Never Knows"で最高潮を迎える。革新的なスタジオ技術の進化と精巧で完璧な曲作りの結果完成した「Revolver」で、ビートルズは音楽史に金字塔を打ち立てた。

ポールマッカートニーによる名作バラードです。あまり目立ちませんが個人的には、YesterdayやHey Jude、Let It Beに匹敵するほどの名作だと思っています。とても浸しみ易く良い曲です。ジョン・レノンも称賛しているほどの名作です。Here, There And Everywhereもそうですが、シングルにしたら大ヒット間違いなしだと思うのは筆者だけかもしれない。
フレンチホルンのソロが印象的ですが筆者が注目はクラヴィコードを使用しているポール・マッカートニーによる演奏と同時に、ドラッグがビートルズの中に入り込んで、かなり音楽的にカオスな時代のビートルズのアルバムこのアルバムを転機に、今後ビートルズは変化を繰り返すようになります。

またホルンソロを演奏しているのが、ホルン奏者として、とても有名な方アラン・シヴィルだそうで、そんな方がビートルズの作品で演奏している・・・そう思っただけで、この曲を聴く楽しみが増えるのかもしれない。
こうして検索すれば、未だなお新鮮な楽しみ方を与えてくれるビートルズ!一世を風靡した世界的なグループは、やはり恐るべし!



クラヴィコードの歴史は古く、14世紀ごろに発明され、モノコードから発達した楽器です。発祥は定かではありませんが、中世ヨーロッパでルネサンス時代から古典派時代まで400年以上に渡って使用されていました。
非常に単純な仕組みで繊細な楽器であるため、ピアノやチェンバロと並んで多くの人に愛されていました。

また、楽器自体のサイズが小さいことから、家庭用としてだけではなく旅行などにもよく持ち出されていました。またこの楽器は素朴な何時がする音質も見逃せません、懐かしい音が魅力です。

クラヴィコードは基本的にピアノと同じように鍵盤を叩いて鳴らす演奏方法をとります。その方法の1つにフレット式という複数の弦を鍵盤が共有する仕組みをしていて、タンジェントが弦を押し上げている間は戻らない特徴があります。そのため、それを活かしたべーブンクというヴィブラートや強弱を使った演奏方法が用いられていましたそうです。



《フランス組曲》といっても、実際にはバッハの他の鍵盤楽器の組曲、《イギリス組曲》や《パルティータ》よりもフランス様式だというわけではありません。フランスやイタリアなど異なる国のスタイルの楽章が興味深く混ざり合っています。オワゾリールの1961年の録音時のブックレット(今回の再発売アルバムにも付いています)には、サーストン・ダートのわかりやすい解説が掲載され、ダートがバッハのお気に入りの鍵盤楽器だったとされるクラヴィコートを使用した経緯も書かれています。
音量が程よく親しみやすいクラヴィコートはチェンバロよりもドラマティックな変化をつけられ、音を微妙に調整することも可能です。
チェンバロ奏者、指揮者、編集者であったダートは戦後のイギリスで古楽の復興のために指導的役割を果たしました。1971年に49歳で亡くなった時、教え子のチェンバロ奏者イーゴリ・キプニスから「理想の音楽学者・演奏者」であると最大級の賛辞を送られました。

J.S.バッハ:フランス組曲 第1番-第6番 
演奏者はロバート・サーストン・ダート(Robert Thurston Dart, 1921年9月3日 - 1971年3月6日)はイギリスのロンドンに生まれた音楽学者、鍵盤楽器奏者。第二次世界大戦中の空軍勤務を経て、ブリュッセルでベルギーの音楽学者のシャルル・ヴァン・デン・ボーレンに師事。1947年からケンブリッジ大学で教え始め、教授になった。 
戦後のイギリスでバロック音楽の復活に指導的役割を果たしていたチェンバロ奏者&指揮者サーストン・ダート。2019年、エロクァンスからはその芸術を称えたアルバムをリリースしてきました。



【曲目】
 J.S.バッハ:フランス組曲
  1) 第1番ニ短調BWV812、
  2) 第2番ハ短調BWV813、
  3) 第3番ロ短調BWV814、
  4) 第4番変ホ長調BWV815、
  5) 第5番ト長調BWV816、
  6) 第6番ホ長調BWV817
【演奏】
 サーストン・ダート(クラヴィコード)
【録音】
 1961年1月、ウェスト・ハムステッド

チェンバロ音質と違い浸しみやすい音質は程よい安心感があり気軽に音楽が楽しめる雰囲気は大変ありがたい。

本日は剥き出しの300Bシングルアンプ SV501SEで聴いてます、当初はその無骨な姿に美しさを感じなかったのですが、馴染むとアメリカンタイプにも思える感じで、写真に撮っても意外と存在感はあるように思う。

このアンプの特徴でもある点はヒーターが暖まるまではB電圧がかからないようにする遅延回路が内蔵されています。スイッチを入れて約45秒後に、カチンという音とともにメーターが振れてプレート電流が流れ出します。直流点火の音と言われてます。本当の300Bの味は交流点火でなければ出てこないものらしいですが、ヒーターノイズは全く気になりません。そのためトランスが大きく、本体は意外と重い個体である。
使用真空管は最近はSunValleyPrimeTubes Prime 300Bに6BM8の球で音色が変わり、色々試した結果涼やかに聴こえる日立製を使用中です。

意外と裏技でも、部品の替え所満載のSunValleyと言われるこの製品も部品の吟味を考えたら音質は向上するのかもしれない。トランスをTAMRA製品に交換した強者もいるそうです。



この曲集は、バッハがケーテンで過ごした1722年から1723年頃に作曲されたと考えられており、イギリス組曲やパルティータと比べ比較的演奏は容易である。イギリス組曲が短調作品が多く、演奏も技術が求められ、峻厳な曲想であるのと好一対をなしている。

この時期、バッハは先妻であるマリア・バルバラ・バッハを亡くし、15歳下のアンナ・マクダレーナ・バッハと再婚しているが、創作の意欲も衰えがなく、本作をはじめ多くの鍵盤楽器曲が残されている。



バッハは6曲の「フランス組曲」を書いている。バッハ自身は「クラヴィーアのための組曲」と名付けており、「フランス組曲」なる命名者は判っていない。おそらく、この組曲が優雅で親しみやすく洗練された音楽になっており、フランス的な感覚が盛りこまれているためにこう呼ばれるようになったものだろう。
作曲年代についてもはっきりしていないが、1722年頃と推定されている。それは、バッハが最初の妻と死別後、2度目の妻アンナ・マグダレーナと1721年に結婚し、彼女に最初に贈った曲集「クラヴィーア小曲集」(1722年)に、このフランス組曲の第1~5番の5曲が含まれているという理由からである。



もちろんこの様な音出しは英国のユニットがお似合いです。適度な音量でブックシェルフ型のLS3/5aから流れるクラヴィコードの音が程よく耳に囁くように流れ寛げる音が広がる。



又スピーカーを換え10吋のタンノイにすると低域部分もしっかりし落ち着きが増すのであった正に300Bと10吋タンノイはベストマッチングであろう・・・。
昔ある雑誌に掲載された五味さんの文章に「タンノイは音楽を鑑賞する上で何が大切かを教えてくれたスピーカーだな」と言われているが50年以上前の10吋のユニットでタンノイのIIILZ Monitor Goldを聴けば納得するが、クラシック音楽については未だこれを凌駕するユニットはあまり多くはないように思えた。

いずれも数曲の舞曲より構成され、アルマンド、クーラント、サラバンドと続き、最後はジーグで締めくくる。これら4つの舞曲は、17世紀後半に確立された鍵盤組曲の古典的定型を成す。
バッハは当時の慣習に従い、これらの舞曲がすぐにそれと判るような典型的な音型や語法を曲の冒頭から用いている。ブラボー!

気分を変えてジョアン・チャモロを・・・・春めいて来れば聴きたくなる、久しぶりに聴くAntonio Carlos Jobimのボッサの検証。

2022年02月14日 | JAZZ・ボサノヴァ


これが最近のボッサですね、バルセロナ生まれのジャズ・ミュージシャンで、若手育成にも尽力し成果を挙げているジョアン・チャモロ。彼が率いるキッズ楽団サン・アンドレウ・ジャズ・バンド出の若手女性アーティスト3人を配したニュー・カルテット、大御所スコット・ハミルトンをフィーチャーして彩り豊かに聴かせてくれるのは、チャモロ門下生ならではですね。

最近は雪が多く、寒さ厳しいが、愛犬モジャ君と散歩に近くの公園を通ると、何と紅梅が咲いている。春近し勝浦の早咲きの桜便りもある。近くの河頭桜は開花はまだのようである。先日ヴァイオリンコンサートを聴き筆者の装置から流れる「ヴァイオリンの胴鳴き」の音は出せない音なのであろう、カルチャーショックを受けた音楽演奏であった。

まあ現在筆者のチープなオーディオ装置で生演奏のような音を鳴らすことの難しさを実感した、ヴァイオリン、ヴィオラ等の弦楽器の再生の難しさを実感する、確かにIIILZ Monitor GoldのユニットをGOODMANS AXIOM 80の箱に移植した装置で聴くが、確かに以前のオリジナルのTANNOY IIILZ in Cabinetで聴いていた頃と比べると格段い音質は向上したが生演奏を聴くとその違いに驚きを感じ、また感動し、違いが解る確かにタンノイの弦音は美し差が違う、この装置は綺麗過ぎる様な違いであろうか、違いはヴァイオリンの 胴鳴きの違いであった?
これでも筆者自身が感じた事は、このシステムの音でも最高の鳴りと感動した錯覚が音が、頭の隅に残る。



確かに弦楽器の演奏の再生は実に難しいが、鍵盤楽器の再生のが良さげに聴こえるは何故かピアノの音よりチェンバロの音が綺麗だ?
まあそうような事があり、しばらくは違う方向の音楽でも楽しむことにした。

春めいてくれば好きなボッサでも流ながら過ごすのもリラックスできる環境になる、美味しい淹れての珈琲と共に・・・・・
今まで余りに身近でブログには掲載記憶がないように思うので今回ボッサでも聴きながら記してみる。
システムはもちろん300BアンプでLS3/5を駆動する、8Wほどの出力で十分過ぎる音量は確保できる。

そして今A3500のテストを試みる、コンデンサー関係の交換をと考えてはいるが・・・しかしボッサ、ジャズは此方の音がキレが良く素敵に感じた。



基本的に使用する真空管の性質にも大きな差が出るのであろう使用するEL34(6CA7)はとてもポピュラーなオーディオ用真空管です。傍熱管、五極管と呼ばれるタイプでオーディオ用アンプの出力管としてとても使いやすくオーディオ用アンプの出力管としては最も多く使われている真空管とも言えるでしょう又現行管も多く、EL34 はとてもポピュラーなオーディオ用真空管です。
傍熱管、五極管と呼ばれるタイプでオーディオ用アンプの出力管としてとても使いやすくオーディオ用アンプの出力管としては最も多く使われている真空管とも言えるでしょう。

メンテナンスで以前他のケーブルもWEのケーブルに交換もしたが、他も含め一度見直ししてみようかと思います。
コンデンサー交換で音が澄んだとの情報もあったが、交換作業も大変そうであるとりあえず図面からコンデンサー種類を調べることにする。



20世紀、ブラジルが生んだ偉大なる作曲家、詩人であるAntonio Carlos Jobim(アントニオ・カルロス・ジョビン)(本名:アントニオ・カルロス・ブラジレイロ・ジ・アルメイダ・ジョビン)、人々は親しみを込め彼のことをTom Jobim(トム・ジョビン)と呼ぶ。

ボッサ好きなら誰もが耳にした事があるだろう。Wave(波)Água de Beber(おいしい水)の作者でありボサノヴァの誕生に関わったボッサでは重要人物、まさに創始者でもある。誕生:1927年01月25日  in Rio de Janeiro, Brazil〜死亡:1994年12月08日  in New York, NY67歳の生涯であった。

今頃は天国で愉快にジョアン・ジルベルトコンボでも楽しんでいるのであろう。



リオデジャネイロ北部のチジュ-カ区に生まれる。父は詩人でありコラムニストであったが8歳に時に亡くなってしまう。
後にボサノヴァが生まれたコパカバーナとは反対の地区チジュ-カからイパネマ~コパカバーナと少年時代を過ごした。13歳の頃母が開いた私立学校に置いてあったピアノとの出会いがジョビンの人生を大きく変えた。
ジョビンが22歳の時にテレーザと結婚。翌年の1950年に長男Paulo(パウロ)が誕生。若くして父となったジョビンは生活の為に夜はバ-やクラブで酔っぱらいの客を相手にピアノを弾いていたという。そして’53年、コンチネンタル・レコードに入社、この頃既に数々の曲を書き溜めていたジョビン、後オデオンの社員として迎えられる。


ボサノヴァが誕生する瞬間~それは’56年、その頃無名であった歌手のJoao Gilberto(ジョアン・ジルベルト)と再開し、彼の独特の囁くような、話しかけているような歌い方に魅了され、’58年のアルバム“エリゼッチ・カルド-ゾのジョビン/ビニシウス作品集”のレコーディングにギタリストとして推薦し、またジョアン・ジルベルトの作曲で名曲ボサノヴァの第1号Chega De Saudade「想いあふれて」を作る。
筆者自身、当時記憶に残るは巨泉の司会で有名な深夜番組11PMの中で流れた曲で、後で夢中で調べボッサの魅力に嵌まるキッカケとなった曲であった。

’58年11月、ジョアン・ジルベルトがセカンド・シングルとして録音したのがDesafinadoデサフィナード、この「調子っぱずれ」という意味が付いた名曲はジョビンが作曲したものでボサノヴァ最初の作品とも言われている。
’59年、戯曲“オルフェウ・ダ・コンセイサォン”を原作としたフランス映画「黒いオルフェ」がカンヌ映画祭のグランプリを受賞し映画の大ヒットと共にジョビンとヴィニシウス共作のオープニング曲“フェリシダーヂ”が世界中に浸透る。



’63年、ジョビンはニューヨークにて自作のインストゥルメンタル・アルバムでファースト・アルバムとなる“イパネマの娘”をリリース、そして同年、同じくニュー・ヨークにてスタンゲッツとのコラボレーション・アルバムGETZ/GILBERTO / ゲッツ/ジルベルトに参加しこのアルバムに収録された“イパネマの娘”が大ヒット、世界的にボサノヴァ・ブームがこの時から始まった。

ジョビンの作る音楽に変化が見られるたのは’73年アルバム“Matita Pere(マチタ・ペレ-)”の頃から、自らの制作費にて録音された本作では何の制約をも受けずに、純粋なジョビンの作品が生まれる、そこにはブラジルの大自然、鳥や森をモチーフにジョビンの環境に対するメッセージが展開され、そこにはボサノヴァは存在する事なく交響楽団との共演によるクラシカルでドラマティックな世界が繰り広げられている。

幼い頃に大自然に囲まれて育ったジョビンにとって環境問題の占める所は大きいが、決して熱くメッセージをアピールするのではなく作品の中ではあくまで美しく、自然に表現されているところがジョビンらしい。そして幼い頃親しんだクラシックがサウンドにも反映された。“三月の雨”や“パッサリン”、アルバムでは“ウルブー2514530”等そうしたコンセプトに基づき作られている。

そしてボッサは色々な演奏者が現れるが、彼ら以上のボッサ演奏者は未だ聴いたことはないようです。



それでも、ボサ・ノヴァ・ブームはまだ終わってはいませんでした。1964年最後で最大のヒット曲が生まれたのです。それがジャズ・ミュージシャン、スタン・ゲッツによるリーダー作「ゲッツ/ジルベルト」とそこからメガ・ヒットした永遠の名曲「イパネマの娘」です。

この曲は、当時ジョアン・ジルベルトの妻だったアストラッド・ジルベルトが飛び入り参加で英語バージョンを歌ったことで、アメリカ国内で爆発的にヒット。それが海外へも飛び火し、消えかかっていたボサ・ノヴァ・ブームに再び火をつけることになりました。

特に筆者が好きな曲を掲げて見ました、アンダーラインをクリックして頂ければYouTubeが見られます。

「Wave(波)」
1967年に発表されたジョビンを代表するアルバム『Wave』の表題曲。このアルバムは全編インスト作品ですが、ジョビン本人による作詞もあり、インスト/歌入りの両方で親しまれている名曲です。「波」のタイトルどおり、穏やかな海を連想させる曲調で、まるで夢の中で波間に揺られているような心地良さがあります。アントニオ・カルロス・ジョビン、ハービー・ハンコック、ロン・カーターなどが集った伝説的なライヴで披露された「Wave」歌い出しの部分、2つ目のコードにいきなりディミニッシュ(短3度ずつ音を重ねた和音)と呼ばれる不協和音が使われており、メロディーもこの和音構成に沿って上昇していきます。

「A Felicidade(フェリシダージ)」
タイトルは「幸せ」を意味するポルトガル語ですが、歌詞は「悲しみには終わりがないが、幸せには終わりがある…」で始まる切ない内容で、年に1回のカーニヴァルのために年中必死に働く貧しい人々の気持ちを歌っています。
1959年の映画『黒いオルフェ』の挿入歌として発表されました。


「Água de Beber(おいしい水)」
「おいしい水」という邦題がついていますが、直訳だと単に「飲み水」というタイトルです。歌詞では「生きていくためには水が必要、そして水と同じくらい愛が必要」といった情熱的な内容が歌われています。
ブラジル生まれの日本人ギタリスト/歌手の小野リサによる「Água de Beber」クラシックギターを買ってボサノヴァを始めたほど、思い入れの深い曲です。

「Desafinado(ジサフィナード)」
1959年に発表された、ボサノヴァ最初期の曲のひとつ。
曲名は「調子外れ」「音痴」といった意味で、歌詞の中で初めて「Bossa Nova(ボッサ・ノーヴァ=新しい潮流)」という言葉が使われた曲としても知られており、以降この種のジャンルの楽曲が「ボサノヴァ」と呼ばれるようになりました。
スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトによる1964年の大ヒットアルバム『Getz/Gilberto』でも取り上げられており、ボサノヴァのみならずジャズのスタンダード曲として定着しています。

「Águas de Março(三月の雨)」
ジョビンが生んだ数あるボサノヴァの名曲の中でも、私がもっとも幸せな気分になれる曲です。
「棒きれ、石ころ、道の終わり、木の切り株、少しの寂しさ…」といった一見意味のなさそうな単語がとめどなく並べられた歌詞はジョビン自身によるもの。
複雑に進むコード進行の上で繰り返される素朴なメロディがこの上なく美しく、辛いことが多い人生でも前向きに歩んでいこう、そんな前向きな気持ちにさせてくれます。
南半球のブラジルでは、3月は夏の終わり、秋が始まる時期。3月は夏の終わり、秋が始まる時期。長い夏が終わり、2月のカーニバルも終わり、そんなちょっと寂しさを感じる季節に降る雨に繊細な心情を被せた名曲です。

「Samba do Avião(飛行機のサンバ)」
飛行機に乗ることは嫌いでも、リオデジャネイロのサントス・デュモン空港で飛行機を眺めることは大好きだったというジョビン。彼は外国の雑誌や新聞を買うことを口実にグアナバラ湾の水辺を散歩しては、空港に立ち寄っては飛行機を観察していたと伝えられています。
そんな飛行機大好きジョビンが1963年にブラジル最古の航空会社ヴァリグ・ブラジル(2005年に倒産)のCMソングとして作詞作曲したのがこの曲「Samba do Avião(飛行機のサンバ, ジェット機のサンバ)」。これがジョビンが憧れた空の旅への想いが詰まった名曲中の名曲で、今ではCMソングという枠をとっくに超え、リオデジャネイロを象徴する曲として親しまれています。
リオデジャネイロにある旧ガリオン空港は、A.C.ジョビンの功績を称え1999年に「アントニオカルロスジョビン国際空港」の名に改称されています。

「Chega de Saudade(想いあふれて)」
1958年。ジョビン作曲、ヴィニシウス・ジ・モラエス作詞、そしてジョアン・ジルベルトがギターを弾き歌った「Chega de Saudade(シェガ・ジ・サウダージ」はそれまでのブラジルのサンバと違い、囁くように歌うスタイル、洗練された和音やメロディーで“新しい感覚のサンバ”として若者たちの間でヒットしました。後に前出の「Desafinado(ジサフィナード)」で“ボサノヴァ”という言葉が初めて使われると、この「Chega de Saudade」に始まった“新しい感覚のサンバ”は、ボサノヴァという言葉で呼ばれるようになりました。
曲名にある「サウダージ」は日本語の「郷愁」に似た感覚といわれています。
哀愁を帯びたメロディーが美しいこの曲も、他のジョビンの曲の例に漏れず、演奏しようと思うととても難しい曲です。



「Garota de Ipanema(イパネマの娘)」
ブラジルを代表する女性歌手、ガル・コスタが歌う「イパネマの娘」
この「イパネマの娘」は世界で2番目に多くカバーされたポピュラーソングと言われています。
ちなみに1位はビートルズの「Yesterday」。
これらの楽曲をつくったジョビンとジョン・レノンは、いずれも12月8日が命日です。

元々ボサ・ノヴァ・ブームを巻き起こしたのは、サンバでもないアメリカからの押しつけ的ポップスでもない新しいブラジル産ポップスの誕生を待ち望む若者たちでした。経済的にも豊かになりつつあった時代の若者たちの自由な気分は、ブラジルの民主化を進めたクビチェク大統領の政治姿勢とも一致し大きな潮流となっていたのです。しかし、その後継者となったジャニオ・クワドロス、ジョアン・グラールの時代には、右派勢力が急激に力を伸ばし、自由な空気にあふれた「愛、ほほえみ、花」の時代は終わりを迎えることになったのです。



いつの間にかボッサは聴かなくなってしまった所に、スコット ハミルトンがボッサをスペインの最近見つけたグループ、ジョアン・チャモロとの共演を知ってから良く愛聴している。

現在ボッサ並びにジャズ系統の音楽の再生はLUXKIT A3500にLS3/5aのSPが歯切れよく音楽に聴け楽しさ倍増って感じに鳴流ようだ、先日LS3/5aの内臓のケーブルを折損したが、半田処理して現在は完治している。
どうやら聴く音楽によって2系統の流れが定番化された様にも思う、今回トランジスターアンプとLUXKIT A3500と比べて聴いたがやはり真空管が良い音が聴けた。どうやら低音の響きが真空管の自然な音が聴けた。そんな違いが良く分かるのはLS3/5aの特色ヴォーガルの音の違いは大きい様であった。



最近筆者が良く聴くグループに、ヴォーカル/トランぺットの双方でさらなる躍進を遂げたアンドレア・モティスが3度目の登場を果たす。7歳から演奏を始め、ジョアン・チャモロが指導するサン・アンドレウ市立音楽学校でジャズを学ぶ。ジョアン・チャモロ・プレゼンタ・アルバ・アルメンゴウ、そしてオリア・バスティダをフィーチャーしたヴァイオリンの魔法の音。が魅力的な新しいボッサが新鮮であった。

ボッサの新しい演奏者、皆さん若く演奏も、歌も大変素敵である。聴けば自然と体が動き出すノリの良さがグットである。



最近何故か気にかかる、スペインのジャズを牽引する、マルチ奏者、ジョアン・チャモロ。本作は、チャモロ自身と、チャモロが育ててきた3人の女性奏者 (Alba Armengou, Carla Motis,Èlia Bastida)によるカルテットに、スコット・ハミルトンがゲストで参加したライブ作品を聴く。


スペイン屈指のベース奏者であるジョアン・チャモロ( Joan Chamorro)を始めとする実力派メンバーと共に有望な若手新星を紹介する人気連作企画です。

気軽に聴け実にノリが良い、チャモロのもと研鑽してきた3人の器楽演奏とヴォーカルが、スコット・ハミルトンの参加を得て、歌謡性豊かに、自然な自由さを持って現れます。


これまでもジョアン・チャモロ一派と交流の深かったスコット・ハミルトンとの共演はいけますよ。その曲のメロディを生かした歌心溢れるブロウと、ボッサの匂いも一杯楽しめる、チャモロのカルテットが聴衆を魅了する空気が伝わるライブ作品です。
 Joan Chamorro (b)
 Alba Armengou (tp,as,vo)
 Carla Motis (g,vo)
 Elia Bastida (vln,vo)
 Scott Hamilton (ts)
  1. Ella y yo(ÓscarHernández)
  2. あなたの呪文がどこにでもあるのが大好き(エドマンド・グールディング)
  3. デイドリーム(ビリー・ストレイホーン)
  4. Doodlin '(ホレスシルバー)
  5. 砂糖(ランスハリソン)
  6. チェルシーブリッジ(ビリーストレイホーン)
  7. Sonho meu(イボンヌ・ララ・ダ・コスタ、デルシオ・カルヴァリョ)
  8. 外は寒いベイビー(フランク・レッサー)
  9. Eu sei que vou te amar(AC Jobim)
  10. 夢を描くキッス(B.カルマー、H。ルビー&ハマースタイン)
  11. セムファンタジア(シコブアルキ)
  12. いい娘じゃないか(ミルトン・エイジャー、ジャック・イェレン)
  13. メディタサオ(ACジョビン)
  14. 月の高さ(ナンシーハミルトン、モルガンルイス)
  15. 私が恋に落ちるとき(ヘイマン、ヤング)
  16. Baiao de quatro toques(Luiz Tatit、JoséM。Wisnik


スコット ハミルトン  (Scott Hamilton)
幼い頃よりピアノとリトル・クラリネットを習い、17才からテナー・サックスに転向し、1976年8月にNYに進出した。フュージョン全盛期にあって、レスター・ヤングの流れをくむオーソドックスなスタイルが新鮮な響きとなり、一躍テナー・サックス界の寵児となった。ロイ・エルドリッジの助力で「コンドンズ」に出演。

ハンク・ジョーンズとの演奏を皮切りにアニタ・オデイをはじめ多くのヴォーカリストやミュージシャンと共演。1977年夏にはジョン・バンチの推薦でベニー・グッドマンのツアーに参加、コンコード・ジャズ祭にも出演した。
ノリの良いサウンが楽しいリズムに乗れ、サン・アンドリュー・ジャズ・バンド出身の女性ミュージシャン3名をフィーチャーし結成したカルテットが楽しみです。
素敵な音楽で少しは過ごしやすくなる日を「春よ来い」ブラボー!

盛岡にて諏訪内晶子(ヴァイオリン)J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータを楽しむ。

2022年02月11日 | 旅行

2か月程前に盛岡の悪友(筆者の20代よりの友人)Y君から連絡があり、岩手県民会館(中ホール)にて諏訪内晶子(ヴァイオリン)リサイタルが実施されるとの情報が入った、今は演奏内容は不明であるが盛岡に聴きに来ないか?の誘いを受ける、このホールの特徴は音響機器は無しの生演奏が聴けるホールである。

盛岡は流行病の感染容疑者も少なく、関東と比べ全くの安全地帯ですので、迷惑をかけないよう十分手当し、簡易型の検査キットで、出かける前に検査して基本はリサイタルに行くことにしたが、関東圏はあっという間にオミクロイン感染は撹拌し多くの人は被害を被っている事は現実である。

馬鹿で最悪な岸田総理は何も出来ない(トロい)、しかもゴリゴリの親中派の林を外務大臣に選ぶ、何もしない総理で今回のオミクロイン騒動は関係者ならこの様な被害は世界的にも想定できたはずである。マンボウ対策、水際対策全てピーク過ぎに実施、何やってるのか?3回目の接種ももちろんピーク過ぎの有様ですいつかは3回目の予防注射はできるであろうが余りにも遅過ぎる、ナベツネの同学校のおかげで読売も支持して新聞調査はでは高支持率となっているが、ある専門経済界での支持は実質5%とも言われる、コヤツは一刻も早い退陣が民意である様に思うが・・・、話がそれた様で申し訳ない。



現在の交通機関は比較的に流行病で空いている、勿論ホテル予約サイトも空きが目立った、日時が迫っても簡単に予約出来る事はありがたい。 

東北新幹線で上野〜盛岡間が約2時間での到着は行動すれば実に近い距離でもある、親戚の山形より随分近く感じる。

盛岡は比較的に感染容疑者も少ないが、街に出てわかるがタクシーさえ数が少なく経済は停滞している事は直ぐに分かった、日本経済もここまで停滞すると元に戻すことも大変である、基本ある程度の金銭が入らなければ使えない事は基本で、そんな図式も総理は理解出来ないようである。



準備して早めに自宅を出立する、天気も良く最寄り駅までのんびりと歩く、そして北総線で上野駅に向かう・・・・乗り換え時間を含み小一時間で到着する。

新幹線の中は温かいコーヒーとイヤホンで軽めの音楽を聴きながら過ごすつもりだ、東京発新幹線が上野に到着する。



東北新幹線は赤色のボディなんだと改めました。盛岡で秋田新幹線と切り離しするためである。

途中、仙台駅を過ぎるとあたり一面雪景色である、流石東北雪が多い。



車両も盛岡に近づくと岩手山の雪景色が見える。この山を見ると岩手に来たと思う風景である。そういえば実家にも墓参りにも行って無いことを思い出した。

予定通り盛岡着、早速北口改札で友人との再会で同流する、コンサート前に軽い食事を行う、駅近くのお店「盛楼閣」に寄る、勿論盛岡冷麺ですね。
有名なお店は沢山あるが中でも友人のお勧めな、店内も落ち着き雰囲気も良く勿論冷麺も実に美味い特にサッパリしそれで居てコクのあるスープは美味い!



筆者はこの冷麺のスープが実に上手く好きで、喉越しも大変良いことが特徴でもある。駅近の為盛岡に来れば訪れることが多い。

最近は盛岡は雪は多くないが今年は大雪で、根雪があちこちに残り、歩行には注意が必要である。何時ものホテルチェックインして会場に向かう。



ホテルからタクシーで岩手県民会館まで10分ほどで到着する・・・。

会場到着で一息、珈琲を頂く、岩手県民会館のショップはチープに思えるが意外と珈琲は美味しく頂けました。特に此のような思いがけない事は実に嬉しいものだ。



ここで今回の顛末の笑話でであるが・・・

今回は急に諏訪内晶子(ヴァイオリン)リサイタルの内容が決まり、チケットも取れたので、早速ホテルと新幹線を手配した、それと一番の厄介は自分のワイフに盛岡行きを打ち明けると、流行病の時期に何故と・・・?
当然しかも冬の時期に何故・・・? 
え〜〜 実は諏訪内晶子リサイタルを聴きに行くというと、それもバッハですと打ち明けると、
一言「馬鹿じゃない?」大笑いされた!そんなわけで盛岡行きと相成る。

その様な想いの上で生演奏を聴く、バッハは6曲の《無伴奏ソナータとパルティータ》で、ヴァイオリンという楽器のもつ、ありとあらゆる可能性を汲み尽した。すなわち、演奏可能なあらゆる和音を弾かせることはもちろん、3声、4声のフーガの演奏さえ求めているのである。むろん、いくらヴァイオリンに重音奏法が可能であるとはいっても、和声進行や対位法を完全に具現することはできない。
したがって各曲には、別の楽器によって顕在化されるような、さまざまな要素が潜んでいることにもなる。



今回、盛岡に出掛ける前に筆者の装置でヴァイオリンソナタを試聴する、我が家の300BとタンノイIIILZ Monitor GoldのユニットをGOODMANS AXIOM 80の箱に移植したセットで聴くと実に美しい調べが聴超える、諏訪内晶子さんの調べは実に美しくて綺麗なんです、Deccaの録音はこの様に綺麗であったのであろうか?

昔からよく耳にする20世紀最高のヴァイオリニストの一人と称されたナタン・ミルシテイン、それと筆者の好きなヨハンナ・マルツィの演奏と比べ、実にバッハらしい線の太さと独特の胴鳴きが聴こえた、この辺りの響は人それぞれで答えは難しく感じた。

実に残念なことは彼女のCDではヴァイオリン音の美しさがの優れている様に聴こえる。バッハ音楽独特の線の太いヴァイオリンの音は聴こえなかった。オーディオでの再現はヴァイオリンの響きの再現は想像以上に難しい、一番オーディオ機材の再現での不足部分はヴァイオリンの震えるような胴泣きの部分は再現が難しい様である、それも作曲家により微妙な演奏によっても違い現在はモダンとバロックヴァイオリンの違いも様々で所詮は原音の再現は無理な事と生演奏を聴けば納得できる。それに筆者の耳は高齢の為以前と比べ低下していることも事実である。
今後は筆者のオーディオ機材も真空管の交換等で原音に近付ければ幸いである。



今回の内容は
諏訪内晶子ヴァイオリンリサイタル/J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ

  ソナタ第2番 イ短調 BWV 1003 
  ソナタ第3番 ハ長調 BWV 1005
     休 憩



  パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004

現代を代表するヴァイオリン界の逸材、諏訪内晶子が、アルバム・デビューから25周年を迎える今年、満を持して待望のバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲録音に挑みました。1990年に史上最年少でチャイコフスキー国際コンクール優勝して以来、30数年の歳月の中で自らを厳しく律し、感性豊かに育まれた音楽性で、しなやかに躍動するバッハ演奏を聴かせてくれます。

開演後緊張するためか聞き耳をたて真剣いきくが、休憩後の演奏は何故か変化したように聴えたのです。
BWV 1004「パルティータ」は、舞曲を連ねたフランス風の組曲様式をベースにしている。その意味でこれは《無伴奏チェロ組曲》の世界に近いが、構成は一層自由で、各曲の個性も鮮明である。

自分の聴く装置の音と今回流れた音質は意外と良く似たような音質は聴こえてきたが、生とは全く違うことはヴァイオリンのと言うのかバッハの重み、胴鳴きが違って聴こえる。今回から使用楽器は1732年製のグァルネリ・デル・ジェズ「チャールズ・リード」を使用しているとの紹介もありその辺りの音の違いは我が家の機材では無理な注文であろう、そして思うは所詮生音楽との違いの現実を実感することになった。

しかし今回のリサイタルの演奏会は自分感じた音の方向性は間違ってなかった様に感じた。また演奏は休息後の後半のパルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004の演奏は実に熱演に感じた。バッハの演奏する熱演を感じた、特にパルティータの演奏は気合が入り感動した演奏が聴けた。中ホールのお客様は7割り強の席が詰まり全体的にはお年を召した方が多く来場していました。



後日筆者は思うがこの辺りが今の現実の音の美しく綺麗に聴けるいい感じの音に。これ以上はバランスが狂ってしまう原因の様にも感じた。所詮生演奏と比べること自体が間違いだと思った。

オーディオ機材の良し悪しなどは、クソ食らえでと思うが、また其れがなければ寂しい老人のお楽しみでも無くなるのであろう・・・・? 
所詮生演奏の味わいなんて事は考えずに、オーディオ音楽と考えるべきであろう、阿久悠はこの会場内に友人がいて0後で今回コンサートの裏話を聞くと0000、今回の演奏項目は諏訪内晶子さんの考えが大きかったそうです、選曲も全て諏訪内晶子さん任せで行い、また演奏位置を決めるのにも音響テストを2時間強ヴァイオリンの音を確認して演奏位置の確認を行いの演奏と聞いた。勿論演奏会場の特徴もあり念入りに調整された様です。

思うは、一般的には弦楽器演奏の音楽に向いたスピーカーというと、ヨーロッパ の、たいていは英国のものをイメージする人が多いようです。古くからのものではクォード(QUAD)の静電型ESLとタンノイ(TANNOY)が両雄で しょうか、その両雄でも生演奏には到底比べられないだろうと、その様なことを考えてしまいました。ある程度の雰囲気が再現できれば合格なのであろう・・・

コンサート終了の余韻を楽しみながら、悪友がキープした所に素晴らしかった演奏会の模様を話しながら徒歩で向かう、勿論タクシーは無かった。



その後友人の案内で以前お邪魔した盛岡居酒屋 遊食屋FUJIにお邪魔する、前のブログの紹介です。

現在は夫婦仲良く元気に遊食屋さんを営んでおられる。東北の旨いお酒は揃えておられ次々に聴き酒して酩酊する。特に奥様はベジタブルカービング(野菜彫刻)がお得意で少しの時間で大根を見事な白薔薇に仕上げていただきテーブルにお持ち頂く早速失礼し携帯で撮らさせていただいた。

此のお店の特徴は地酒にも種類が多く、勿論好きな冷が美味しい日本酒が美味しい特にマスターに相談すれば丁寧に教えて頂けることは有り難い。特にお酒に合う料理も豊富ですが今回撮り忘れ紹介出来なことが残念に思う。

下の作品もナイフ一本にてお造りになられたようで、そのナイフも見せて頂きました。下記がその写真であり手早い仕事は流石である。



今回はコンサートは撮影禁止のためカメラは携帯のカメラのみの旅行になった。すっかり深夜まで語り楽しい時間を過ごさせていただいた。盛岡に来た時の行きつけの店ができました。ありがとうございました。ちなみに早速FBのお友達に登録させて頂きました。



そして翌日は三年前に青森地方の旅行を楽しんだ仲間とランチ食事会を催していただく。
場所は駅近くのホテルメトロポリタン盛岡 ニューウイングの中華料理店盛岡駅の隣で少し料金は高いが快適そうなホテルで次は常宿にはおすすめです。



各自好きなランチメニューから注文し次の温泉めぐり計画の密談です(笑)今年の夏には流行病が終息すれば・・・前のブログのように楽しいこと旅は邂逅である。

候補は青森の目の前に海の見渡れる露天風呂が楽しめる温泉が良いとまるでガキのようにはしゃぐジジイ達であった。



あとはフルーツと美味しいコーヒーをいただき、再会を約束し盛岡を後にする。
盛岡を去る前に盛岡の有名人の銅像を撮る。



盛岡市材木町の【宮沢賢治像】にもマスクが掛けられ。

「流行病退散」の願いであろう。そして無事自宅に到着するも大雪に見舞われました翌日写真です・・・。



一泊二日の実に楽しい旅でありました。ブラボー!

今回はBA8、300Bで聴くJ.S.バッハ:無伴奏弦楽器ソナタ&パルティータ「第1巻」「第2巻」を検証する。

2022年02月08日 | 2022J.S.バッハ関係

先日筆者の300BアンプSV-501SEのソケットに間違った足を刺して、パワーアンプが故障した青くなり恐る恐る裏蓋を開け点検する、図面を見てテスターで色々通電状態を調べる、別に異常はないようである。

相当の慌て者である、最初に調べるは肝心のヒューズのチェックを忘れていることに気付き調べると0.3Aのヒューズが切れたことが原因であった。ホット胸を撫で下ろし在庫のヒューズから0.3Aを選び交換する、エアーブラシで埃を落とし、安心して清掃して改て試聴する。



このアンプの購入は昔読んだ記事に「TANNOY IIILZとは相当相性が抜群です」のコメントが頭に残り詳細を見ると出力はわずか8W+8W出力不足かと思ったが、当事オリジナルタンノイ(TANNOY IIILZ in Cabinet)を上手く鳴るならと思い、意外と高額にて出荷時整備点検済品を中古にて購入した。配線処理も随分丁寧な作りであった。
現在LUXKIT A3500と2台で楽しんでいる、ジャズ系統にはパワーの勝るA3500の鳴りっぷりは心地よく聴ける。

この際無水アルコールとコートロンでよく磨き後は丹念に魔法のタオルで仕上拭きをして終了し早速通電し楽しんでみる。



さて今回はバッハの無伴奏チェロの演奏を深掘りして見ました。唸りのある音はA3500が合うと思い試聴し始める。最初の無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調が鳴り始める、さすがシュタルケルです筆者が勝手に思うのはシュタルケルのソフトは下記のジャケットの演奏が好きで、これは一つの筆者の定番でもあろう。

 BA1. BWV 1-231 カンタータ、モテット
 BA2. BWV 232-243 ミサ
 BA3. BWV 244-249 オラトリオ
 BA4. BWV 250-524 コラール、歌曲
 BA5. BWV 525-771 オルガン曲
 BA6. BWV 772-994 オルガン以外の鍵盤楽器(チェンバロ、クラヴィコード)の曲
 BA7. BWV 995-1000 リュート曲
 BA8. BWV 1001-1040 室内楽
 BA9. BWV 1041-1065 協奏曲
 BA10. BWV 1066-1071 管弦楽曲
 BA11. BWV 1072-1080 ひとつの作品の中に異なる演奏形態の含まれている作品や演奏形態の指定のない作品

今回はBA8の詳細であります。

話は変わるが、以前から岩手の友人から誘われていた、バッハの無伴奏ソナタ「第1巻」岩手県民会館でのコンサートである。
内容は第213回 諏訪内晶子 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル2022年2月9日(水)18:00開場
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータより
       ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
       ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
       パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004(シャコンヌ付き)



諏訪内晶子 (ヴァイオリン) Akiko Suwanai , Violin
1990 年史上最年少でチャイコフスキー国際コンクール優勝。これまでに小澤征爾、マゼール、デュトワ、サヴァリッシュらの指揮で、ボストン響、フィラデルフィア管、パリ管、ベルリン・フィルなど国内外の主要オーケストラと共演。BBC プロムス、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン、ルツェルンなどの国際音楽祭にも多数出演。2012 年、2015 年、エリザベート王妃国際コンクールヴァイオリン部門及び2019 年チャイコフスキー国際コンクール審査員。2012 年より「国際音楽祭NIPPON」を企画制作し、同音楽祭の芸術監督を務めている。デッカより14 枚のCD をリリース。
桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース修了。文化庁芸術家在外派遣研修生としてジュリアード音楽院本科及びコロンビア大学に学んだ後、同音楽院修士課程修了。国立ベルリン芸術大学でも学んだ。



最近満を辞した発売であろうか、彼女はコンサートでは演奏も公開しているが今回のDeccaの音の違いを探ることも楽しからずや、と言ったところであろうか?勿論300BとIIILZ Monitor Goldのシステムとの違いは後日述べることにします。

コンサートに友人から誘われ、新幹線、宿泊を予約して明日出かける予定である、生ヴァイオリン演奏を聴くのは久しぶりで先日諏訪内晶子のJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのCDも発売されている様です。
勿論流行病で会うことも出来なかったが久しぶりの再会も嬉しく元気な顔も見たいですね、オミクロンの流行病で宿泊、新幹線車両も空いていて、今回は何かゆったり、まったりの旅となる感じで楽しんできます。



また席は中央付近の良い場所がとれたそうで、メールまで頂いた。盛岡の県民会館の小ホールは音響機器はなく勿論生演奏が楽しめるホールで定評はある様です。翌日は盛岡の友人たちと食事会を開催し帰る予定です、流行病でもあるため早めに退散する予定で迷惑をかけない様にします。

尚使用楽器は、日本にルーツをもつ米国在住のDr.Ryuji Ueno より長期貸与された1732 年製作のグァルネリ・デル・ジェズ「チャールズ・リード」だそうです。久しぶりの生演奏に期待します。

筆者は個人的に昔からこの「バッハの第二集」が好きで、もちろん「第一集」より何かと聴くことが多く、第二集を他の楽器で演奏した演奏も好んで聴く、確かに「バッハの第一集」ヴァイオリンの音が思うように再現できないように感じていた事も大きな原因であるように思う・・・。



今回もBA8.の紹介である、昔から好きなバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」「第1巻」とあるが、「第2巻」というのは無伴奏チェロ組曲である。このチェロの音色は演奏者が多く皆様色々な演奏者を聴いている、筆者もカザルス、フルニエ、ヨーヨーマ、は外せないところですが、昔から唸るようなチェロを音は好きで、シュタルケルのチェロは外せない。

ハンガリー出身のヤーノシュ・シュタルケル(János Starker・1924~2013)が、弱冠20代半ばにしてチェロの名手の名をほしいままにして、ジョージ・セルやフリッツ・ライナーの信頼篤く、メトロポリタン歌劇場やシカゴ交響楽団の首席チェロ奏者を務めながらソロ活動も展開していた。



J.S.バッハ:チェロ組曲
ヤーノシュ・シュタルケル

 組曲第1番 ト長調 BWV1007
  1 I. Prélude
  2 II. Allemande
  3 III. Courante
  4 IV. Sarabande
  5 V. Menuet I & II
  6 VI. Gigue

 組曲第2番 ニ短調 BWV1008
  7 I. Prélude
  8 II. Allemande
  9 III. Courante
  10 IV. Sarabande
  11 V. Menuet I & II
  12 VI. Gigue

 組曲第3番 ハ長調 BWV1009
  13 I. Prélude
  14 II. Allemande
  15 III. Courante
  16 IV. Sarabande
  17 V. Bourrée I & II
  18 VI. Gigue

 組曲第4番 変ホ長調 BWV1010
  1 I. Prélude
  2 II. Allemande
  3 III. Courante
  4 IV. Sarabande
  5 V. Bourrée I & II
  6 VI. Gigue

 組曲第5番 ハ短調 BWV1011
  7 I. Prélude
  8 II. Allemande
  9 III. Courante
  10 IV. Sarabande
  11 V. Gavotte I & II
  12 VI. Gigue

 組曲第6番 ニ長調 BWV1012
  13 I. Prélude
  14 II. Allemande
  15 III. Courante
  16 IV. Sarabande
  17 V. Gavotte I & II
  18 VI. Gigue



最初はこの独特の唸るようなチェロの音には、独特の麻薬が潜みファンの心を掴むが、後久しぶりに300BSV-501SEの音と比べ若干唸るような音が影に潜み、どこまでも美しくきれいは低音が鳴った。これは筆者には初体験の音なんです、シュタルケルが奏でる音の正体を見たような錯覚に陥った。装置が変わり新しい発見がある、J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)/ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)の詳細は原盤:マーキュリー 録音:1963〜65年 ニューヨーク、ファイン・レコーディング・スタジオでソフトは変わらないのですが・・・

後一つ思うはLUXKIT A3500に比べ構造も単純なSV-501SEのアンプの持つ単純さはクラシックにはよく馴染む音が感じる、但し粘っこいモダンジャズの独特な音は苦手に感じるが、スイングジャズ程度なら十分対応する。



「J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲/シュタルケル」は、天才シュタルケルによる無伴奏チェロ曲。チェロの実体感が驚異的で、それを情緒豊かに奏でるシュタルケルがまさに眼前に降臨したかのようかの様である。

今回はLS3/5aで全曲聴き込んでみたが、LUXKIT A3500で聴く低音と違い300Bはあくまで自然な低音が鳴るこの小さなLS3/5aで十分音が出たのですそれと300Bアンプは若干音源が近づく感じに聴こえる。2機種のパワーアンプは大切に使おうと思った次第である。

先日SV-501SEのアンプには真空管 300Bナス管が良いと言われる方もおられ機会があれば一度仕入れてみようかと思う次第である。ブラボー!