伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良そて聴くダメオヤジの金ちゃんです。

以前購入したJ.S.バッハ:カンタータのフリッツ・ヴェルナーの芸術を考察

2024年04月24日 | 2022J.S.バッハ関係

季節柄なのであろうか、長引く風邪は随分良くなり体調も整い始めたが、花粉の影響かくしゃみ、鼻水が止まらず、テッシュは手放せく花粉症である、お世話になっている病院で診察して頂き薬を飲んでいる、愛犬Mシュナウザーのモジャ君との散歩途中で今の時期は八重桜が満開で丁度見頃でもある。現在は自宅の庭にも春の花が咲き出し過ごしやすい良い季節になって来ました。

風邪が長引き春になったのに未だ自宅近くで燻ってますが、様子を見て5月連休後には気晴らしに家族でドライブでもと思っている。



筆者が最近良く好んで聴くカンタータの指揮者にヴェルナー指揮による演奏は素晴らしいと思っている。曲毎に雰囲気が変化し、実に表情豊かです。録音時期が古い割に総じて状態は良好である。 曲によっては録音ホールの音響効果も良く考えられていてバッハの宗教曲に相応しい様に思います、なんと言っても聴き疲れせずに新鮮に聴ける処は素晴らしい。以前フリッツ・ヴェルナーの芸術-1〜3の10枚組のセット3集を入手し時々愛聴している。
但し3集は録音はモノラルで受難曲、オラトリオ、ミサ、モテット 他のバッハの大曲が並んだ全集である。
1〜2集の録音は1959~1972年と少し古いが今演奏のカンタータと比べ若干遅めのテンポではあるが、聴き慣れるとこれがまた実にリラックスするのである。



フリッツ・ヴェルナー(Fritz Werner、1898.12.15 - 1977.12.22)ドイツの指揮者・合唱指揮者・作曲家・オルガニスト。教会音楽の復活に尽力した。
1947年、ハイルブロンでハインリヒ・シュッツ合唱団を創設し、1973年まで指導にあたった。後にはヨハン・ゼバスティアン・バッハの多くの受難曲・オラトリオ・モテット・カンタータの録音を残した。多くの声楽家や、トランペットのモーリス・アンドレ、ホルンのヘルマン・バウマン、オルガンのマリー=クレール・アランなどの独奏者を招き、ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団や南西ドイツ放送交響楽団などと共演している。

ヴェルナーのバッハの録音は同年代のカール・リヒター(Karl Richter, 1926.10.15 - 1981.2.15)のそれと比べられるものであった。「ミュンヘンではリヒターが、ハイルスブロンとプフォルツハイムでフリッツ・ヴェルナーが、そしてシュトゥッツガルトではハンス・グリシュカトが、東西分裂後の西ドイツで、東のライプツィヒとは別の新しいバッハ演奏を目指していたのである。
ピリオド奏法によるバッハ作品の演奏は、稀に部分的に斬新に感じることもあるが、手間いらずで途中で飽きてしまう。中でもヴェルナー指揮による演奏は素晴らしい。曲毎に雰囲気が変化し、とても表情豊かです。レビューではこれも感動しないが、輝かしいとさえ言える演奏も演じている。者には超大物の名前がある。 録音時期が古い割に総じて状態は良好である。 曲によっては録音ホールの音響効果も良く考えられていてバッハの宗教曲に相応しい。です!



一時代を描いた名演奏の数々の系的なリマスタリング・シリーズ。は1898年生まれ、1977年に没したドイツの合唱指揮者。組織しています。1960年代にエラート・レーベルに、バッハとシュッツの録音を何度も行い、その演奏は、カール・リヒターと並んで、日本でも多くのファンを持っていました。違う、ヴェルナーのバッハは、常に温かさを持つ穏当な解釈を特徴とし、その「優しさと慈愛に満ちた」演奏は、古楽器演奏による優れた録音が数多く存在する現在でも、独自の価値を語り続けヴェルナーのバッハ録音は、全200曲の約3分の1にあたる58曲の教会カンタータ録音(2曲は新旧録音あり)、受難曲やオラトリオ、ミサなどの大規模な宗教曲の録音があります。



上記の様な説明書が付属するが全ては英文で表記してありますので、細かな内容は不明であります。

フリッツ・ヴェルナーの芸術-2
バッハ:カンタータ選集-2

Bach,J.S. バッハ Kantate BWV 51 'Jauchzet Gott in allen Landen': Barbeitung W.F. Bach
カンタータ第51番「もろびと、歓呼して神を迎えよ」
  1. カンタータ第51番《全地よ、神にむかいて歓呼せよ》bwv 51 アリア(ソプラノ): 全地よ、神にむかいて歓呼せよ Jauchzet Gott In Allen Landen
  2. カンタータ第51番《全地よ、神にむかいて歓呼せよ》bwv 51 レチタティーヴォ(ソプラノ): われらは宮にむかいて伏し拝む Wir Beten Zu Dem Tempel An
  3. カンタータ第51番《全地よ、神にむかいて歓呼せよ》bwv 51 アリア(ソプラノ): いと高き者よ、汝の慈しみを H#ochster, Mache Deine G#ute
  4. カンタータ第51番《全地よ、神にむかいて歓呼せよ》bwv 51 アリア(ソプラノ): アレルヤ Alleluja!
 アグネス・ギーベル(ソプラノ)
 飯山恵巳子(ソプラノ)
 インゲボルク・ライヒェルト(ソプラノ)
 フリーデリケ・他ザイラー(ソプラノ)、
 バルバラ・シェルラー(アルト)
 ヘルタ・テッパー(アルト) )
 マルガ・ヘフゲン(アルト)、他
 クルト・フーバー(テノール)
 ゲオルク・イェルデン(テノール)ヘルムート・クレプス(テノール)、他
 エーリヒ・ヴェンク(バス)
 バリー・マクダニエル(バス)
 ヤコブ・シュテンプフリ(バス)、他

 マクサンス・ラリュー(フルート)
 ピエール・ピエルロ(オーボエ)
 ポール・オンニュ(ファゴット)
 モーリス・アンドレ(トランペット)
 マリー=クレール・アラン(オルガン)、他

 ハイルブロン・ハインリヒ・シュッツ合唱団

 プフォルツハイム室内オーケストラ団
 ハイルブロン=ヴュルテンベルク室内管弦楽団団
 指揮:フリッツ・ヴェルナー

 1959~1972年ステレオ録音

演奏者名に日本人名があるのに気がつき、その飯山恵巳子(S)の参加しているBWV51のソプラノ歌手名が飯山恵美子となっている。調べると現在は飯山恵人妻先生は70歳を過ぎた今は日本でドイツ歌曲のエキスパートとして後進の指導にあたられているそうですと明記されていた。



魅力的なバルセロナの歌姫ヌリア・リアルカタルーニャ州のソプラノ歌手です。近年、リアルはヘンデルやモンテヴェルディの作品など、ルネサンスやバロック時代の音楽は魅力的ではあるが、今回紹介の落ち着いた大人の雰囲気の豊かなキャロリン・サンプソンも良く聴くソプラノ歌手でもある。
Kantate BWV 51を聴けばバッハ・コレギウム・ジャパンとの度重なる共演でもおなじみの英国のソプラノ、キャロリン・サンプソンの演奏が気になり早速試聴する。

本名キャロリン・マーガレット・サンプソン大英帝国勲章は、オペラやコンサートで活躍するイギリスのソプラノ歌手です。歴史に基づいたパフォーマンスを専門とし、鈴木雅明によるバッハのカンタータ録音プロジェクトで歌ったり、イングリッシュ・ナショナル・オペラにも出演したりしている。

キャロリン・サンプソンは、初期バロックから現在に至るまで、幅広いレパートリーで世界中で目覚ましい成功を収めています。オペラの舞台では、英国国立歌劇場、グラインドボーン祝祭歌劇場、スコットランド歌劇場、パリ・オペラ座、リール・オペラ座、モンペリエ・オクシタニー国立歌劇場管弦楽団、ラン国立歌劇場などに出演している。



J.S.バッハ : ソプラノのためのカンタータ集 / キャロリン・サンプソン
J.S.Bach: Cantatas / Carolyn Sampson


 しりぞけ、もの悲しい影(結婚カンタータ) BWV 202
 信仰の道を歩め BWV 152
 わたしの心は血の海を泳ぐ BWV 199
 演奏
  キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
  イザベル・レーマン(リコーダー BWV 152ソロ)
  カタリーナ・アルフケン(オーボエ BWV 152ソロ)
  ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(ヴィオラ・ダモーレ BWV 152ソロ)
  ファウケ・ヘス(ヴィオラ・ダ・ガンバ BWV 152ソロ)
  フライブルク・バロック・オーケストラ(指揮/ペトラ・ミュレヤンス)
  アンドレアス・ヴォルフ(バス=バリトン)
 録音
  2016年5月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)

今回の聴き物はBWV 152の4曲目のソプラノのアリアでの、リコーダーとヴィオラ・ダモーレの作り出す天上的な響きもまた聴きどころです又お得意の世俗結婚カンタータも良く、全ての演奏録音も優れている様です。



マイナーなディスクの一つかもしれないのですが、丁寧なセッション録音とフライブルク・バロック・オーケストラの暖かく柔らかな伴奏を背景に、キャロリン・サンプソンの伸びやかなソプラノが美しく響く魅力的なCDになっています、サンプソンは今を代表するソプラノの一人でしょう。
録音は素晴らしいものです。ハルモニアムンディ(フランス)らしい艶やかで繊細な楽器の音色を感じさせる録音で、独唱を支えるフライブルク・バロック・オーケストラの柔らかな響きが何とも魅力的です。ブラボー!

何故か聴きいる、バッハ:カンタータ「楽しき狩こそ我が悦び」BWV208の考察

2024年03月30日 | 2022J.S.バッハ関係

最近に飛躍的に音質が安定したと思われる拙宅の10吋TANNOYの鳴り方は個人的には満足しているが、中でも取り分けこの音楽の再生が良いと思われる音楽ソフトを選んで見た、以前と比べヴァイオリン・コンチェルト等演奏時の第一ヴァイオリンの鳴り方が良い意味合いて主張するような感じになり音楽性豊かになったと感じます、間違いなく実に細やかな表現を聴かせる様である。より音楽が身近に感じられる様に思う。

オーディオに関わるとお分かりと思うが、人の声の再生が一番難しいと言われるが筆者などは実に一般的な感じで聴いている、特にカンタータ等は従事する点は、何時迄も聴き続けて聴き疲れしないスピーカーが一番で、ブックシェルフタイプの小型の物は、無理やり音を出すタイプの物は敬遠する、特にカンタータを聴き始め、その様な傾向が強い様である、なるべくナチュラルに再生するエンクロージャーが一番だと思う。筆者のTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80Cabinetを組込み使用する写真は見る限りは以前と変わらないが、全面ネットを少し補修したがその変化にも機敏に対応するTANNOYのIIILZ Monitor Goldユニットは実にデリケートでもある。

それでは筆者好みのカンタータ:心と口と行いと生活で(BWV147) 第5曲 アリアは好きで良く聴くが、同じ様に平和を与えて頂き様な、J.S.バッハ:楽しき狩こそ我が悦び アリア「羊は憩いて草を食み」 BWV 208 Bach, Johann Sebastian:Was mir behagt, ist nur die muntre Jagd Aria: Schafe konnen sicher weidenは第1曲から第15曲で構成されがバッハ作曲した世俗カンタータの一つ。通称『狩のカンタータ』(Jagdkantate)。現存するバッハの世実によく俗カンタータの中では最も古く、1713年2月27日のヴァイセンフェルス公クリスティアン(1682年 - 1736年)の誕生日を祝う作品である。中でも第9曲の『羊は安らかに草を食み』は、バッハ作曲のカンタータの中の世俗カンタータの『楽しき狩こそわが悦び』BWV208の第9曲。通称『狩のカンタータ Hunting Cantata』。『Sheep May Safely Graze』とも題される。

このように記してある。現存するバッハの世俗カンタータの中では最も古く、1713年2月27日のヴァイセンフェルス公クリスティアン(1682-1736)の誕生日に献呈されたと言われる。本日この曲を取り上げたは、なんたる事に偶然にも3月31日はJ.A.バッハの誕生日でもあるのです。

聞けば納得するが、誕生日に献呈されたと言われるように1713年2月27日のヴァイセンフェルス公クリスティアン(1682年 - 1736年)の誕生日を祝う作品である。筆者も昔はよく聴いていた全15曲からなり、特に第9曲 アリア「羊は憩いて草を食み」(Schafe Können sicher weiden)のアリア冒頭はNHK-FM放送の長寿番組である「あさのバロック」のオープニング曲に編曲されてバロックファンには大変有名になったであろう。



昔から誰もに知られるバッハの肖像画は最近は色々のことが言われるが上記の肖像画が一番安心できる絵画である、勿論見た目の印象からも音楽を想像するようで印象は大切である。

現在J.S.バッハの残された多くの曲は約半分が声楽曲であり、多くの演奏曲より編曲したり新しく作曲したと言われるライプツィヒ時代には毎週教会で歌われるカンタータの作曲、編曲をしたと言われるバッハ家族、アンナ・マグダレーナ・バッハ(バッハに妻)も楽譜を記載する事は非常に早く、バッハの息子達も総動員して楽譜を作り忙しい時を過ごしたと言われる。ライプツィヒ時代には300曲余りのカンタータを発表していると言われるが、現在残されたカンタータは約200曲と言われる、これは大変な人類への財産でもある。



今回90歳を迎えた巨匠ヘルムート・リリングの卒寿を記念してヘンスラー・レーベルから過去の名録音から新バッハ・編による大全集」から世俗カンタータだけを集めた8枚組を見つける。筆者も世俗カンタータ全ては違うアルバムで持参するが、バッハ演奏のエキスパートとして一時代を築いた巨匠ヘルムート・リリングと手兵シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムに今日もあり筆者のアルバムに備えた。

JSバッハ:世俗カンタータ集



Disc5 
狩のカンタータ『わが楽しみは、元気な狩のみ』 BWV.208 

 シビラ・ルーベンス(ソプラノ) 
 エヴァ・キルヒナー(ソプラノ) 
 ジェイムズ・テイラー(テノール)
 マティアス ・ゲルネ(バス) 
 シュトゥットガルト・ゲヒン聖ゲン歌隊 
 シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
 ヘルムート ・リリング(指揮) 
 録音:1996年9月/シュタートハレ・レオンベルク 

『街を知る者』 BWV.209 
 シビラ・ルーベンス(ソプラノ) 
 シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム 
 ヘルムート・リリング(指揮) 
 録音:1998年1月/シュタートハレ・ジンデルフィンゲン

バッハ演奏のエキスパートとして一時代を築いた巨匠ヘルムート・リリングとシュトゥットガルト・バッハ・コレギウムのコンビによるカンタータ大全集。
合唱はやはりリリングが自前で育てたゲッヒンガー・カントライ。リリングの演奏を一言で例えると”「中庸」の美”ということになろうか。「実にJ.S.バッハらしい常に変わらない、過不足がなく調和がとれていること、とても聴き易く、万人に薦めうるスタンダードである。音質も程よく良好である。
聴いた後に満ち足りた充実感を味わうことは実に幸せに思います、他の世俗カンタータにも興味を抱き今後も楽しみたいとおもいます。



1948年生まれは筆者と同じ歳と思えば身近にも感じます。バーバラ・ヘンドリックス(Barbara Hendricks)は、アメリカ合衆国出身の声楽家。真珠にもたとえられる透明感あるリリック・ソプラノとして、オペラや演奏会で活躍する傍ら、人権活動などの社会奉仕でも著名である。現在はスウェーデン国籍を取得している。
彼女の70歳を記念してのベスト盤「La Voix du ciel」中にもJ.S.バッハ:『全地よ、神に向かいて歓呼せよ』『羊は憩いて草を食み』が掲載され、彼女のお得意の宗教的作品と黒人霊歌と幅広い歌手でもある。リリックな声質、優しく語りかけるような歌唱にはしっとりとした色香が感じられ、繊細な味わいを堪能させてくれます。



J.S. バッハ:カンタータ集(ヘンドリックス/C.P.E. バッハ室内管/シュライアー) 
BACH, J.S.: Cantatas (Hendricks) 

もろびとよ歓呼して神を迎えよ BWV 51 (Jauchzet Gott in allen Landen!, BWV 51)
作詞 : 不詳 - Anonymous
 バーバラ・ヘンドリックス - Barbara Hendricks (ソプラノ) 
 ホーカン・ハーデンベルガー - Håkan Hardenberger (トランペット) 
 C.P.E. バッハ室内管弦楽団 - Carl Philipp Emanuel Bach Chamber Orchestra 
 ペーター・シュライアー - Peter Schreier (指揮) 

 Aria: Jauchzet Gott in allen Landen! 
 1.  Recitative: Wir beten zu dem Tempel an 
 2. Aria: Hochster, mache deine Gute 
 3. Chorale: Sei Lob und Preis mit Ehren 
 4. Finale: Alleluja! 
 5. 我は満ち足れり BWV 

82 Ich habe genug, BWV 82 
作詞 : 新約聖書 - Bible - New Testament 
 バーバラ・ヘンドリックス - Barbara Hendricks (ソプラノ) 
 C.P.E. バッハ室内管弦楽団 - Carl Philipp Emanuel Bach Chamber Orchestra 
 ペーター・シュライアー - Peter Schreier (指揮) 

Aria: Ich habe genug 
 6.Recitative: Ich habe genug! Mein Trost ist nur allein 
 7. Aria: Schlummert ein, ihr matten Augen 
 8.Recitative: Mein Gott! Wann kommt das schöne 
 9.Aria: Ich freue mich auf meinen Tod 

10.結婚カンタータ「いまぞ去れ、悲しみの影よ」 BWV 202 (Weichet nur, betrubte Schatten, BWV 202, "Wedding Cantata" )
作詞 : 不詳 - Anonymous 
 バーバラ・ヘンドリックス - Barbara Hendricks (ソプラノ)
 C.P.E. バッハ室内管弦楽団 - Carl Philipp Emanuel Bach Chamber Orchestra 
 ペーター・シュライアー - Peter Schreier (テノール) 

Aria: Weichet nur, betrubte Schatten 
 11.Recitative: Die Welt wird wieder neu 
 12.Aria: Phoebus eilt mit schnellen Pferden 
 13.Recitative: Drum sucht auch Amor sein Vergnugen 
 14.Aria: Wenn die Fruhlingslufte streichen 
 15.Recitative: Und dieses ist das Glucke 
 16. - **:** » Aria: Sich uben im Lieben 
 17.Recitative: So sei das Band der keuschen Liebe 
 18.Gavotte: Sehet in Zufriedenheit 

 19.狩のカンタータ「わが楽しみは、元気な狩のみ」 BWV 208 - アリア「羊は安らかに草を食み」

 20. Was mir behagt, ist nur die muntre Jagd!, BWV 208, (”Hunt Cantata": Aria: Schafe konnen sicher weiden )
作詞 : サロモ・フランク - Salomo Franck 
 バーバラ・ヘンドリックス - Barbara Hendricks (ソプラノ) 
 C.P.E. バッハ室内管弦楽団 - Carl Philipp Emanuel Bach Chamber Orchestra 
 ペーター・シュライアー - Peter Schreier (指揮)



勿論結婚カンタータBWV202も良いが筆者が好きで良く聴く「ヌリア・リアル, フィリップ・ピエルロ & リチェルカール・コンソート」演奏が聴き慣れて馴染むと共にルネサンスやバロック時代の音楽を専門に扱っているヌリア・リアル(ソプラノ)が好みでもある。



テノール部分は時期を取るペーター・シュライアーが参加し補っているこの作品が実にバランスが良好である、彼女の70歳を記念してのベスト盤でもある「La Voix du ciel」、1枚目は宗教的作品と黒人霊歌、この辺りが幅広い歌手と思う処である、勿論お得意の狩のカンタータ「わが楽しみは、元気な狩のみ」 BWV 208も収録している。リリックな声質、優しく語りかけるような歌唱にはしっとりとした色香が感じられ、繊細な味わいを堪能させてくれます。聴き慣れた、もろびとよ歓呼して神を迎えよ BWV 51も実に聴き続け安心して聴ける居心地が得られ10吋タンノイで聴くには実に具合が良いである。

一般的には馴染みの深い、結婚カンタータ「いまぞ去れ、悲しみの影よ」 BWV 202は全曲を収め、残念なことにBW V208の演奏はアリア「羊は安らかに草を食み」のみで矢張り全曲を注入してもらいたかった。


今日早朝モジャ君との散歩する、桜の花一輪の開花を見つける。



霧が深く前が見え難い状態であり昼間は暖かくなりそうである。三月も終わり新年度は始まるが日本の政治のこの先が心配である。


英国の鍵盤奏者Sophie YatesのJ.S. バッハ: チェンバロ独奏のための協奏曲集 BWV 972-987の考察

2024年03月21日 | 2022J.S.バッハ関係


最近風邪が中々抜けず、未だ咳き込みをする、学生時代の同級生から喜寿の祝いで盛り上がろうと連絡があったが、生憎筆者は早生まれで正式には来年にならないと喜寿ではないと抵抗しているが、何にせよ歳は事実で76歳になった事は事実である、今は孫の代わりに飼い犬「モジャ君」に遊んでもらっている状態でもある。

先日ご指摘を受けた筆者のGOODMANS AXIOM 80の箱に10吋のTANNOY IIILZ Monitor Goldユニットを組込み愛聴しているが。大変な事をしていた為に本領を発揮する事が叶わず、早速簡易に補修し色々な音楽を試聴したが、粗々満足し軽いジャズからクラシック、古楽器と聴いたが全面バッフル面の背後の吸音材は全て取り去る事が一番良い結果と相なった。



筆者の使用するアンプはサンバレーSV-501SEのベースとなるモデルです。アドバンスmodel  M-501 300Bのシングルは初段管6AN8管使用していたが製造がサンバレーに変わり定評ある6BM8管に変更し幾分安定したと言われる。使用する真空管等はエージングも終わり落ち着いた状態である、テストに使用するパワーアンプの真空管のサブに使用する6BQ5/EL84は手持ちの各メーカーは何の製品が良いのかを行なった、購入当時お初の真空管の試聴と比べある程度時間が過ぎ、愛用するエンクロージャーもエイジングが進み当時と比べ音質にも微妙な変化が起きた様でもある。

一般的にMT管はミニチュア管(MTはMiniature Tubeの略)とも呼び、3種の中では一番新しいタイプで、種類も一番多く、真空管では主流な形状である。頭にツノがあり(排気管を閉じたもの)、ピンはガラスから直接出ている。ピンの数は7ピンと9ピンの2種類ある。したがって、ソケットも2種類あり、ギターアンプでは定番で未だ使用される。
上記写真は海外の欧州より取り寄せたTELEFUNKEN製のEL84ですが試聴するもTELEFUNKEN製らしく無い音に偽物でないかと疑っているが・・・?


数ある6BQ5/EL84を差替えテストするが、全体的に優れたものは日立製であった今回は購入して開封してないレイセオンのMT管を発見しテスト品に加えた他にもNET、TELEFUNKENも持参するが以前の使用で様子はわかるので写真の物をテストした、中でもジャズ音楽にはキレも良くSIEMENSが良かったのですが、クラシックには少し荒れる感じもあり全体的には筆者のパワーアンプでは日立製、松下製が良いテスト結果が得られた略1950年前後より製造を開始しパッケージには当時¥490の正価が表示されている、79年7月31日に国内最後のメーカーだった松下電子工業(現パナソニック)も生産を終了した。

Mullard EL84は聴いた事はないが現在はロシア製 が出回っているが価格は高額だ。日立製、松下製の真空管は在庫も十分セットで持ち合わせているため余裕はある。東芝製、レイセオン製と並びNEC、RCA、TELEFUNKENの海外組を含めた物はがイマイチでもあった。松下製ですが以前海外輸出用があり2セット購入したが日本での製品が良好で、製造にも若干違い音も日本製品が善いと感じた、此処でも一番の高音を表示するはムラード無論筆者の堕耳にでは正確な音は感知出来無かったのかもしれない。TV用のブラウン管時代(1970年代全般)には6BQ5/EL84は音響部によく使われた球でもありモノクロのブラウン管時代前の64年オリンピック開催は遠くなった様である。

久しぶりの玉転がしでのお遊は面白いですネ、当分6BQ5/EL84予備の球は必要ない様に思った、最近の真空管の値上がりは激しくネットでレイセオン6BQ5/EL84の検索をしたが目を疑る様な プライスが掲げてあったので驚いた・・・。思うに此処で各接続ケーブルまでも交換しテストを続ければ結果は変わるのであろうが、RCAケーブルはWEケーブルの単線が一番良い結果が得られたが、スピーカーケーブルについてはオールドタンノイを駆動するには意外と安価な依線の英国製QEDスピーカーケーブルが一番良い結果が得られた、使用する際の注意事項は一年に一度位は無水アルコールで丹念に清掃が必至である。



その様な事に時間を費やし、肝心の本題に戻る、全面バッフル面の裏側はテープの糊、後ガンタックの後等汚れ後がある、処置には鋭い糊落としスクレッパーで時間をかけ丁寧に削除し、その後アルコールで残骸こびり付いた糊をよく拭き取り、アルコール液の渇きを十分時間をかけ或程度放置し、その後ブリテッシュビーズワックスを満遍なく塗り通気性の良い場所で一日放置した。
見違える様に滑らかになった全面バッフルです、筆者の試聴においては若干音質がクリヤーに粒たちが微妙に向上した様に感じた、是枝重治がオーディオについて語っていたが、面白い現象にどの様な装置を使おうがどの様なエンクロージャー(アルテック、ジムラン、タンノイ、グットマン等)を使おうが、使う人の個性が音質に出るそうである、確かに五味康祐も文中で同様な事の記事を読んだ事がある。
果たして各々が求める「良い音」とは如何な音なのであろうかの疑問が強くなる一方でもある。

翌日組み立て後は早速試聴に至るが各々箇所には接点回復剤を塗布し慎重に配線等を確認し、ユニットも誘電したかを確かめ音出しを試した後に全面バッフルを木ねじで止める、再度ドライバーで締まりを確認して仕上がりである。
以前音質が向上すると言われ、接点回復剤にはレプトンパワーチップスを付けているが若干の音質効果はある様にも感じる。接触ソケットにレプトンパワーコンダクターグリースを塗布するが此の効果は良い塩梅で通電は効果的である。

またビーズワックスを塗りしっかり乾いた雑巾で拭き取りしっかり音質向上も上がった様にも感じた、ワックス効果もあった様にも思った。当分角材の補強は見合わせる事にした。兎も角よりナチュラルな低音がされる様に感じる事は誠にありがたい。



旧西ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州エスリンゲン・アム・ネッカー出身のイザベル・ファウスト(Isabelle Faust)で筆者の好きなJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006を聴く、ハルモニア・ムンディ独特の音なのであろうか、それとも使用する銘器ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティー」の特徴でもあるのであろうか?
確かに演奏時の弓と弦の摩擦音は断然良くなった様である、演奏者の息遣いや身体の動きなどがリアルに感じられる。

美しい音色、当初CD購入時はあまり感じなかったが、最近イザベル・ファウストノンビブラートの古楽流も生々しく鳴る思わずのめり込みそうでもある。



それと今まで購入後殆ど聴いて無かった鍵盤奏者ソフィー・イェーツ(Sophie Yates)を聴く、ただしイギリス組曲は好きでゆく聴いている。

ソフィー・イェーツイギリスではルース・ダイソンとロバート・ウーリーに、オランダではボブ・ファン・アスペレンに師事し、ボストン古楽音楽祭での国際コンクールで優勝を果たし国際的なキャリアをスタートさせたシャンドスが誇る古楽系鍵盤奏者ソフィー・イェーツ。



バッハのワイマール時代に作曲された一つのジャンルがこの「独奏鍵盤楽器のための協奏曲集」です。ヴィヴァルディやマルチェッロなどのイタリアの作曲家のヴァイオリン協奏曲などをチェンバロやオルガンで一人で演奏できるように編曲したもので、バッハがイタリアで体験した新しい音楽を自らの作曲技法に取り込むにも大きな役割を背負った作品群です。
そのうちチェンバロ用の曲が16曲と、オルガン用の曲が6曲現存していて、ここではチェンバロ用の16曲の演奏を聴く。

筆者も今まで此の演奏は余り聴いた事がなく確かにバッハ自身イタリア音楽には興味を持って敬意をしていたそうで、此の様な曲は是非興味を唆られる。



J.S.バッハ:ヴィヴァルディとマルチェッロ兄弟からの編曲集

J.S.バッハが大きな影響を受けた18世紀イタリアの音楽と作風、そして同世代の3人のイタリア人作曲家、アントニオ・ヴィヴァルディ、アレッサンドロ・マルチェッロ、ベネデット・マルチェッロの協奏曲。
初期バロック時代における中心地としての役割を担ったヴェネツィア、そこでのヴァイオリンのサウンドを鍵盤楽器で表現するという難しいテーマに挑んだバッハ。「イタリア協奏曲」へと続くJ.S.バッハのイタリア音楽からの影響、卓越した作曲、編曲技法の妙を、イギリスの名女流チェンバリスト、ソフィー・イェーツの素晴らしき解釈かも知れない。

J.S. バッハ: チェンバロ独奏のための協奏曲集 BWV 972-987

 発売日:2013年04月27日
《曲目》
J.S.バッハ:
 協奏曲ニ長調 BWV.972(原曲:ヴィヴァルディ, Op.3-9)
 協奏曲ト長調 BWV.973(原曲:ヴィヴァルディ, Op.7-8)
 協奏曲ニ短調 BWV.974(原曲:A.マルチェッロ)
 協奏曲ト短調 BWV.975(原曲:ヴィヴァルディ, Op.4-6)
 協奏曲ハ長調 BWV.976(原曲:ヴィヴァルディ, Op.3-12)
 協奏曲ヘ長調 BWV.978(原曲:ヴィヴァルディ, Op.4-1)
 協奏曲ト長調 BWV.980(原曲:ヴィヴァルディ, Op.4-1)
 協奏曲ハ短調 BWV.981(原曲:B.マルチェッロ)
《演奏》
 ソフィー・イェーツ(チェンバロ)
使用楽器: ダブル・マニュアル・ハープシコード(アンドルー・ガーリック1996年)
~パリ音楽院音楽博物館所蔵のジャン・クロード・グージョン(1748年製、パリ)のレプリカ
《録音》
2012年8月20日-21日 セント・ジョージ教会(ブランドン・ヒル、ブリストル)
Bach: Transcriptions of Concertos by Vivaldi
Sophie Yates

第一声から聴こえる可成り透明度の高い綺麗なチェンバロの音に心躍る楽しさが味わえ流石最新の録音技術は良いと感心したり、筆者の古い音響機器も良い仕事をしていると感心したのである。

ソフィー・イェーツの作品は豊かな舞曲を生き生きと描くJ.S.バッハ:イギリス組曲(全曲)は好きで何度も聴いたが、ヴィヴァルディとマルチェッロ兄弟からの編曲集の全体は、三楽章のイタリヤ形式で構成された纏まった曲でもあり、編曲によっては弦楽器での演奏も好ましい様に感じる、ヴィヴァルディの作品をバッハ流に編曲して実に聴き易い作品になっている、此の後流石J.S.バッハはチェンバロ独奏のための全3楽章の協奏曲(J.S. Bach: Italian Concerto, BWV.971)の曲を仕上げる、イタリア的な音型や語法をふんだんにちりばめたものと言うべきだろう。明朗快活な両端楽章と優美な緩徐楽章、急-緩-急の3楽章からなり、二段鍵盤のために書かれたその第1曲が「イタリア趣味による nach italienischem Gusto」、今日有名な通称《イタリア協奏曲》とよばれる作品である。
筆者が思うに如何にも綺麗な演奏に独特の雰囲気が豊で品の良い演奏にも好感を感じる。



特にチェンバロの音色は今までより一層艶が増して、芯が強くなった様にも感じる次第ですが思えばチェンバロ奏法は鍵盤を強く叩いても、弱く叩こうが、また鍵盤を叩き鍵盤を止めても、離してもも音は左程変わらないが・・・。
ピアノ演奏では全く違った表情を見せるこの辺りが「良い音楽」を紐解く鍵になりそうな大切なことでもある、元々ヒト族は掴む事は俊敏で力強いいが、離す事は苦手で、鍵盤を押すは素早く、又素早く離すとキレの良い音が生まれるのがピアノという楽器の特色でもあろう。

歴史好きの筆者が思うは、太古の昔猿人の頃のホモサピエンスは木の上での生活を行い掴む(握る)行為は生きることを示し、離すことは死を意味したのであろうか・・?その為に離す行為は何方かと言えば苦手である事が影響するのであろうか、もっともこれは筆者の思う過ごしでもあるが・・?ついついその様なことを考えてしまう・・・。
今回の筆者のエンクロージャーの改良は終わり此れも一つの最終形であろう、このまま暫くは楽しむつもりである。ブラボー!

これこそがTANNOY IIILZ Monitor Goldユニットの音なんだろうと今更ながら思う処でもある。

2024年03月15日 | 2022J.S.バッハ関係

筆者のオーディオ再開はTANNOY IIILZを聴きたく舞い戻ったが、10吋ユニットをもう少し低域をワイド(広げ)にオペラ、オーケスト等も体感したいと思いエンクロージャを交換し据え置き型タイプにしたが知識が乏しく色々苦労し、現在は取り敢えずはそこそこの音が聴ける様になったのではあるが、但し厳密に言えば低域が未だ所々気になり若干ダブ付く箇所は不満でもあった・・・。

最近思うに拙宅のTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80Cabinetの組み合わせしている音の低域部分の若干のダブ付きが気になる、以前のブログに掲載したがTANNOY Rectangular York(幅597x高さ1066x奥行368mm)の裏蓋の補強材の検討もしようと思っていた、昨日久しぶりにオーディオ好きなN氏が遊びに来られ、昨日も算木時用のエンクロージャーの補強の話に花が咲いていた、結論は費用的には余り負担がないので試してみようと思いながら、夕方には帰られた。



その後勿論好きなバッハ:無伴奏チェロ曲を演奏者を変えて聴きながらじっくり聴き込むと全体としては良いのであるが、どうも低域部のブーミー音は暫し気になる音がして、その後ブログチェックをするとコメントが入っていた。
コメント主は相当知識のある方の様で以下の様に綴られていた「グッドマンの箱に入れられたTANNOYIIILZの件ですが・・・補強より先にグッドマンの箱の前面バッフルに一面に貼り付けている吸音材を半分にしてみる、次に全部取ってみての試聴をご提案いたします」と言うコメントを頂く。

此の作業時に以前コーン紙に前面はブレーキオイルは塗ったが裏面は塗ってないのでブレーキオイルを丁寧に裏面にも塗り接続端子にも接点復活剤を塗布し仕上げ組み立て翌日に視聴した。皆様ご承知の様ですが此の溶剤は毒性が強く溶液が手に付着した場合は石鹸で良く消毒してください。
確かに確かに据え置きかたのエンクロージャーは其のまま床に置くと悲惨な音になる、そこで色々設置方法を確かめる、勿論吸音材も全て交換したがその作業で余分な加工をした様である。



その後インシュレーター等検討を重ね、床に石材を置いたが全体的は随分良くなったが、所々低域の音がイマイチの様にも思えた。
今回指摘された案件は確かにと思い前面バッフルに装着した吸音材の影響が出ている事には全く不注意でした、勿論色々なエンクロージャーには前面バッフルには吸音材は付いている装置はない様に思った、早速全面バッフルを外し吸音材を撤去し全面バッフルを装着し試聴を始める。

デイヴ・ブルーベックのデイヴ・ディグズ・ディズニーを試聴する、確かにほんの僅かな低域のダブ付きが少なくなり全体的にキレが良く音楽全体が後方に確かにゲストの音がエンクロージャーに浮かび上がる如くは今まで並んでいたのが主張する音が以前と比べ若干前方になった様に感じる、此れは想像通りの実に良い塩梅の羅列の兆候でもある、これぞTANNOY の音なのである。
しかしここで今更ながらTANNOY IIILZ Monitor Goldユニットの特徴の音は弦を擦る音、マウスピース、リードを吹く音には良いが、打楽器いわゆる力強い衝撃音には限界を感じる様だ、視聴に耐える少しヴォリュームを絞り気味に鳴らしてもJAZZはスイングジャズが限界であろう。確かにオーディオの面白さは此の様な細かな事で随分音質が変わる処だ、これがケーブル用の変更は交換してもエージングが進まないと効果が現れない等様々でもある。

次にアンジェラ・ヒューイット演奏のBWV 989を試すと驚いた事にファツィオリの楽器らしい輝きと艶が感じられる様に聴こえ抜群である。
又イザベル・ファウスト演奏するJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ等の弦楽器はTANNOYの得意とする音が聴けるのは大変ありがたい。矢張り擦る音は得意の様であり水を得た魚の様でもある。

我が家のTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80Cabinetも完成に近い仕上がりになった様である、提供していただいたコメント主にはお礼を申し述べ、事で翌日前々から気になっていたバッハに造詣の深い武久 源造演奏の2種類のゴルトベルク変奏曲を楽しんでみました。



上の写真は16フィート弦付チェンバロと普通のチェンバロが一緒に撮影されるが大きさの企画が良く理解できるであろう。確かに此の違いの音が感じるかは良いエンクロージャー良いユニットを使っている事が解るのであろう。
実はいわきアリオス所蔵16フィート弦付チェンバロによるゴルトベルク変奏曲は以前筆者のブロブにも取り上げましたが、しっくり落ち着いた腰のある演奏には良い物があると感じました。



当時の筆者の装置では1994年演奏のゴルトベルク変奏曲が筆者の装置では良く聴こえるのでした。

解説では
J.S.バッハ ゴルトベルク変奏曲/14のカノン [いわき芸術文化交流館アリオス所蔵16フィート弦付チェンバロによる]
武久源造によるバッハ《ゴルトベルク変奏曲》 2度目の録音で、現在では稀な存在となった16フィート・ストップ弦を備えたチェンバロによる演奏。《ゴルトベルク変奏曲》 は、2段鍵盤を備えるチェンバロのために書かれているが、オルガン的な発想に加え、オーケストラ的な多様性な響きの可能性を内包している作品と言えるだろう。そのような巨大な世界を表現するにあたって、武久源造はこの楽器による演奏を選択した。新たなゴルトベルク像の誕生である。
【曲目】
J.S.バッハ:
 ゴルトベルク変奏曲(2段鍵盤チェンバロのためのアリアと種々の変奏) BWV988
 武久源造(チェンバロA[BWV988、BWV1087]/オルガン[BWV1087])
Genzoh Takehisa Cembalo A[BWV988, BWV1087] & Orgel[BWV1087]
 山川節子(チェンバロB[BWV1087])
ワンポイントマイクによるDSDレコーディング。ドイツ製の最高級マイク、Braunerを使用。
〈使用楽器〉 いわき芸術文化交流館アリオス所蔵
チェンバロA(16フィート弦付):マティアス・クラマー氏製作 2008年 ドイツ(1754年 ツェル/ハス モデル)
チェンバロB:マティアス・クラマー氏製作 2008年 ドイツ(1741年 ツェルモデル)
ポジティーフ・オルガン:エティエンヌ・ドゥベジュ氏製作 2008年 ベルギー
【録音】
いわき芸術文化交流館アリオス 2014年7月30日~8月2日、2015年10月1~2日
武久源造によるバッハ≪ゴルトベルク変奏曲≫。2度目の録音で、現在では稀な存在となった16フィート・ストップ弦を備えたチェンバロによる演奏。「ゴルトベルク変奏曲」は、2段鍵盤を備えるチェンバロのために書かれているが、オルガン的な発想に加え、オーケストラ的な多様性な響きの可能性を内包している作品と言えるだろう。そのような巨大な世界を表現するにあたって、武久源造はこの楽器による演奏を選択した。新たなゴルトベルク変奏曲節の誕生である。



武久 源造は1957年生まれ。1984年東京芸術大学大学院音楽研究科修了。
チェンバロ、ピアノ、オルガンを中心に各種鍵盤楽器を駆使して中世から現代まで幅 広いジャンルにわたり様々なレパートリーを持つ。特にブクステフーデ、バッハなどのドイツ鍵盤作品では、その独特で的確な解釈に内外から支持が寄せられている。また、作曲、編曲作品を発表し好評を得ている。音楽的解釈とともに、楽器製作の過程についても造詣が深く、楽器の構造的特色を最大限に引き出す演奏が、楽器製作家たちからも高く評価されている。

因みに同氏は現在世界初のジルバーマン・ピアノによる演奏で、パルティータ全曲録音を円熟期を迎えた45歳のバッハが「作品1」として満を持して発表し、「パルティータ全6曲BWV825~830」のジルバーマン・ピアノも大変気になるアルバムである。



16ftチェンバロはさらに「16フィートストップ」という、低い音域のストップも備えています。これにより、16ftチェンバロは1つの鍵盤で、同時に3オクターブの音を奏でることができるのです。
アリオスの16ftチェンバロは、ドイツ・ハンブルクの楽器博物館に収蔵されていたフタと、楽器の設計図から復元されました。
そのフタには、緑豊かな自然の中で、笛や歌を楽しむ人々の姿が描かれています。一度は実物を見ておきたい、とても印象的で美しい絵画です。

CD購入時に筆者が感じていたゴルトベルク変奏曲とは違った音が感じました、勿論低域部もしっかりした音程を保ち実に安定したチェンバロ演奏でもあった16フィート弦付チェンバロによる10年振りの新録音を購入し試聴してみると、1オクターブ低い音程となっている様に思えます。約70分の演奏を聴き終わり若干疲労が良い加減活性にも繋がります確かに落ち着いた演奏は眠気を誘う様である、確かにエンクロージャー改装後は音が落ち着けナチュラルな音質になったようで、16フィート弦付チェンバロの新しい演奏は更にバッハのニュアンスを変える演奏に発展するかも知れない。
何となくゆとりのある大人のゴルトベルク変奏曲と感じました。バッハのゴルトベルク変奏曲は心が落ち着く大好きな曲で編曲ものも含めて20種類位は持ってますが、一枚と言われればその中の一枚になるのかも知れません。長い曲ですが弾き手の集中力が聴き手を最後まで惹きつけます。
兎に角暫くこの状態で聴き続けます、但しJAZZ系統の激しい曲は若干だが未だ低域が気になるところある、やはり向き不向きはある様です。ブラボー!

J.S.バッハの鍵盤楽器の演奏をAngela Hewitt最新のファツィオリの楽器演奏での考察

2024年02月29日 | 2022J.S.バッハ関係

今朝もニュースを見ていると一時話題となっていた米アップルが、電気自動車(EV)開発から撤退した模様であり、アップルはiPhoneやコンピューター以外の製品開発に力を入れると報道しているがやはり電気自動車(EV)は未だ開発不足の模様でもあろう、でも全個体電池可能でしかも車の総重量が今までと変わらないのであれば、今後何は(EV)も一つの手段になるであろう。でも不思議な事に英国は(EV)に拘っている模様であるが今後どの様な顛末を迎えるかは大変興味深い、ベンツも(EV)撤退の様子である。
一般的に考えればトヨタが以前から勧める、今後の地球環境から考察すれば水素エンジンの熱効率が一番高いのかも知れない。朗報ですが・・・最近話題になっている地下資源に天然水素が大量にあると報道されたのだ。

最近どうも何かと体調が優れない、多分風邪を拗らせ中々全快しない、大変有り難い事に今年はスギ花粉の影響が弱いようで花粉症の影響が少ないことは大変有り難い、鼻風状況が続き多少の熱も取れない、天候も暖寒の差も激しく身体も順応出来なくなったのかも知れない、一般的には老人病の典型でもあろう、勿論風邪薬は飲み続けるが花粉症も併用しスッキリしない状況である。
そう言えば最近音楽鑑賞には暫くご無沙汰気味でもある、確かにこの様な状況下では刺激の強い音楽は不快さを増すのであろう・・・。実は最初に聴くは以前オペした癌の摘出手術の年一度の精密検査の結果を本日は結果がわかるので病院に出かけるドクターは手術時から見ていただいた先生で結果は良好のことでした。人一回程度の検査は安心感も与えれれる様でもある。

実は休んでいる時に再度聴きたいJAZZ音楽を思い出し紹介しようと考えていたが、病み上がりに聴く音楽ではなかった様である、それは独特のハーモニーによるオーケストレーションが代名詞的なDuke Ellington(p)がCharles Mingus(b)、Max Roach(ds)とともに録音したピアノ・トリオ作品のジャズピアノトリオで当時のJAZZ音楽の神様たちがトリオで演奏をしたと言われるピアノトリオの歴史的名盤、『Money Jungle』を紹介しようかと思い聴くが如何も身体(耳)が受け付けない、病み上がりにはアクが強過ぎた様でもあり途中で辞めてしまった、何其のうちに紹介となるでしょう。

勿論人間体調の悪い時のはどうも遠慮がちになる様でもある。そう言えば老化現象の著しいことは年々記憶力が低下しているとのことであるとも言うが76歳を過ぎその傾向は強いとも言える、解消方法としては「くつろいだ食卓で同時に二つ以上の会話を聞く」ことで脳を鍛えることが出来ると言われる、食事の時間は大切の様に思う。



現在筆者の自宅で聴く音楽、特に鍵盤楽器特にピアノ曲の鑑賞において、勿論15吋のタンノイのユニットと比べれば低音量の再現等は勿論劣るであろうが、三極管のアンプを用いて家庭で小編成の音楽を聴くには10吋のタンノイIIILZ Monitor Goldで十分堪能できることが理解できたこの頃でもある。程々の音量で楽しむ曲は若干の風邪ひき患者にも大変ここと良く安心してバッハの音楽を堪能できる。最近何気なく思うは興味が徐々にではあるが薄れてきた傾向がある様です、間違い無く老化現象であろう・・・・?

但し10吋のタンノイIIILZ Monitor Goldで愛聴する限りスケールの大きなオペラ系統は若干苦手で存分な迫力ある音は苦手の部類の様に思う。どうしても自宅では良く聴く音楽はタンノイが具合良く鳴る音楽が多くなる傾向が強い様である。この10吋のタンノイの音質の特徴は全体的にはエンクロージャーやや後方に演奏者が並び立体的に音が鳴る様な感じを受けるが特にバッハの演奏には実に良い鳴り方と感じている。駆動するアンプは真空管の三極管を使用するがJ.S.バッハ中心に聴く愛好家にとっては、若干タンノイ独自の音の癖はあるが器楽全体並びに小編成のカンタータ中心に愛好する者にとっては実に良い組み合わせであろう、今後は全体的にもう一段階グレートを高めた真空管アンプで駆動してみたいものである・・・?

以前も紹介したバッハ :イタリア風のアリアと変奏 イ短調 BWV 989を落ち着きあるヒューイット愛用のファツィオリピアノの楽器で、実に耳障りの良いバッハの音楽を楽しんでいます。

以前このブログでも紹介した事がある、筆者も好きなピアニストにカナダ出身のアンジェラ・ヒューイット(Angela Hewitt)簡単な明細は「カナダの音楽一家に生まれ、3歳でピアノを始める。4歳で聴衆を前に演奏し、5歳で最初の奨学金を得る。その後ジャン=ポール・セヴィラに師事。1985年のトロント国際バッハ・ピアノ・コンクールに優勝し、一躍世界の注目を集める。ヨーロッパ、アメリカ、アジア等世界各地でのリサイタルのほか、著名オーケストラと定期的に共演しており、ハイペリオン・レーベルからの卓越した録音により「我々の時代の傑出したバッハ弾き」(ガーディアン紙)との賞賛を得ている。06年のグラモフォン・アワード「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」受賞。また、00年カナダ政府よりカナダ勲章を、06年には女王誕生記念大英帝国勲章を受勲。イタリアのウンブリア州にてトラジメーノ音楽祭の芸術監督を務めている。」と、この様な紹介がある。



現在はヒューイットは日ごろから、近年ますます評価を高めているイタリアのピアノメーカー、ファツィオリの楽器を愛奏しているが、本シリーズでもピアノは創業者パオロ・ファツィオリ(Paolo Fazioli)のピアノを使用。チェンバロ風の軽快な響き、オルガン風のふくよかな響きを、その色彩豊かな音色を生かしていかに表現するのかも楽しみだ。バッハ弾き、そしてファツィオリ弾きのヒューイットならではの音に期待しつつ、4年にわたる旅のスタートの場に居合わせたい。
筆者が彼女雨演奏を聴き最近思うは、明瞭かつ正統に響き、華やかさや親しみやすさも伴って誰をもひき付ける彼女の演奏は実に魅力的に思うが移動中骨組みやふたなどが壊れ、ファツィオリ社のオーナーで、エンジニア、ピアニストでもあるパオロ・ファツィオリさんから修復できないと告げられたという。事故の起こる前にファツィオリF278は世界で唯一、ペダルが4つあるものだった。
ヒューイット曰く「わたしはこのピアノを崇拝していた。わたしの親友であり、最高の仲間だった。望んだすべてのことができるよう可能性をくれた。」と語っていた事が印象的であった。



バッハ :イタリア風のアリアと変奏 イ短調 BWV 989 
Bach, Johann Sebastian:Aria variata alla maniera italiana a-moll BWV 989


  1.J.S. Bach: Aria variata alla maniera italiana, BWV 989 : Theme. Aria Angela Hewitt 
  2.J.S. Bach: Aria variata alla maniera italiana, BWV 989 : Var. 1. Largo Angela Hewitt 
  3.J.S. Bach: Aria variata alla maniera italiana, BWV 989 : Var. 2 Angela Hewitt 
  4.J.S. Bach: Aria variata alla maniera italiana, BWV 989 : Var. 3 Angela Hewitt 
  5.J.S. Bach: Aria variata alla maniera italiana, BWV 989 : Var. 4. Allegro Angela Hewitt 
  6.J.S. Bach: Aria variata alla maniera italiana, BWV 989 :  Var. 5. Un poco allegro Angela Hewitt 
  7.J.S. Bach: Aria variata alla maniera italiana, BWV 989 : Var. 6. Andante Angela Hewitt 
  8J.S. Bach: Aria variata alla maniera italiana, BWV 989 : Var. 7. Un poco allegro Angela Hewitt 
  9.J.S. Bach: Aria variata alla maniera italiana, BWV 989 : Var. 8. Allegro Angela Hewitt 
 10.J.S. Bach: Aria variata alla maniera italiana, BWV 989 : Var. 9 Angela Hewitt

アンジェラ・ヒューイットが再録音したバッハ作品の霊峰とも言える。アンジェラ所有のファツィオリが奏でる澄明な美は、まさに響きの精華だ。前回のAngela Hewitt plays Bachの作品も良いがJ.S.バッハ:イタリア風アリアと変奏 イ短調 (BWV.989)いぶし銀の光と音色は少し綺麗すぎる前回のスタンウェイとは異なる音をを感じました。何度も聴き感じた事は、陰影の素敵な鳴り方は流石ファツィオリピアノの音色の特色でもあろう。



鍵盤の女神とも言われるアンジェラ・ヒューイット、2015年ファツィオーリによる新録音ピアノ王国ハイぺリオンの中核をなす1人、J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」の16年ぶりとなる新録音が登場!イタリアの銘器"ファツィオーリ"による新たな「ゴルトベルク変奏曲」は待望の新録音となります。バッハ・ワールド・ツアーを受けて再録音された「平均律クラヴィーア曲集(CDA 67741/4)」、ファツィオーリによるバッハ録音で新たなるバッハも探索したいと思います。



J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988

YouTube動画も掲載しましたので是非お聴きください。

 1.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Aria
 2.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 1 a 1 Clav.
 3.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 2 a 1 Clav.
 4.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 3 Canone all'Unisuono. a 1 Clav.
 5.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 4 a 1 Clav.
 6.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 5 a 1 o vero 2 Clav.
 7.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 6 Canone alla Secunda. a 1 Clav.
 8.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 7 a 1 o vero 2 Clav. Al tempo di Giga
 9.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 8 a 2 Clav.
 10.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 9 Canone alla Terza. a 1 Clav.
 11.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 10 Fughetta. a 1 Clav.
 12.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 11 a 2 Clav.
 13.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 12 Canone alla Quarta. a 1 Clav.
 14.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 13 a 2 Clav.
 15.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 14 a 2 Clav.
 16.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 15 Canone alla Quinta. a 1 Clav. Andante
 17.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 16 Ouverture. a 1 Clav.
 18.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 17 a 2 Clav.
 19.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 18 Canone alla Sexta. a 1 Clav.
 20.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 19 a 1 Clav.
 21.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 20 a 2 Clav.
 22.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 21 Canone alla Settima. a 1 Clav.
 23.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 22 a 1 Clav.
 24.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 23 a 1 Clav.
 25.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 24 Canone all'Ottava. a 1 Clav.
 26.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 25 a 2 Clav. Adagio
 27.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 26 a 2 Clav.
 28.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 27 Canone alla Nona. a 2 Clav.
 29.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 28 a 2 Clav.
 30.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 29 a 1 o vero 2 Clav.
 31.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Variation 30 Quodlibet. a 1 Clav.
 32.Goldberg Variations 'Aria mit verschiedenen Veranderungen' BWV988~Aria da capo
《演奏》
 アンジェラ・ヒューイット(ピアノ/ファツィオーリ)
《録音》
 2015年12月14日-17日、キリスト教会(オーバシェーネヴァイデ、ベルリン)
 J.S.Bach: Goldberg Variations
 Angela Hewitt



これまで、世界的に最高のバッハ演奏家としての名声を得ているA.ヒューイットに対して、旧録音についても、かなり以前に購入していましたが、演奏の外形はさすが当代一と言えるほど美しくまとまっていても、その内容に意外なこの最新録音、A.ヒューイットにとっては、もはや彼女の代名詞であるFAZIOLIによる再録音、という意味が大きいと思われ、事実世間的な評価もそれを越えるものでは無いようです。筆者が聴いて違うバッハを聴けた事は旧録音と違い音と音の静寂な部分の違いに美しさを感じた音が聴けたことでありピアノ制作の難しさが垣間見える様でもある。曲の細部、部と声部のバランス、それによって決まる多声音楽としての曲構造、声もバッハ演奏の永遠の課題である、至適なリズム、テンポ、バランスを見出すこと、旧盤とは比較にならない程度、進歩している様に感じた。
音楽のバランスが実に落ち着き質が向上様に感じた、イタリア風のアリアと変奏 イ短調 BWV 989、ゴルトベルク変奏曲等は断然良い方向に向かっている様に思う。
なんと言っても擬妙なバランスの良さでもあろう、ブラボー!