伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良そて聴くダメオヤジの金ちゃんです。

ファビオ・ビオンディでJ.S.バッハの無伴奏ソナタとパルティータ検証する。

2024年02月10日 | バロック音楽・オーディオ一般

最近は定期的に耳垢が溜まり、音が聴き取り難くなる、三ヶ月毎に近くの耳鼻咽喉科に通院する。ドクター曰くなるべく綿棒等で耳垢を取らない様にしてくださいとは言うが、何となく耳が痒くなると辛く、綿棒を使用してしまう、実はこれが実に気持ち良いのであり、中々やめられないのである!

三〜四日前から耳垢が詰まり、気分も悪く今日は土曜日で何時もお世話になっている病院は午前中なら大丈夫だろうとネットで調べ治療に出かける。
矢張り連休前の病院は賑わっている、ある程度の待ち時間は覚悟しなければならない、筆者も含め老人が多いのであろう。



珍しく第一駐車場は満車、第二駐車場に案内される、相当患者が多いのであろうか・・・心配になったが、むず痒さから解放されたく、待つこと粗1時間程度で診察になる。
何時ものドクター曰く「耳垢が溜まることは病気では無い」そうであり、勿論両方の耳垢の洗浄をして頂きスッキリする。耳垢が溜まれば3ヶ月程度に一度清掃に通院している。

確かに音も若干違うニュアンスで聴こえるようであり、治療済みの耳で聴く音楽は程よく弦楽器等の音が判別でき満足に視聴出来るる様になった。

確かにバロック楽器とモダン楽器では音色に違いのあるようで、筆者の様な老人にありがちな現象でもあるそうです。



確かに以前はJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタは余り聴かなかったが、最近は興味深く聴く様になっている、最近もニュース報道で賑わす、来日予定のバロックヴァイオリニストのファビオ・ビオンディ(Fabio Biondi)が最近吹込みした衝撃のバッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ(全曲)が話題になっているので、早速聴くことにした。
以前1999年吹き込みの四季は独自の若々しい調べは新鮮で良いと思って聴いたが、筆者としては2000年に吹き込んだJ.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタもそれなりに良い感じの演奏は記憶に残った覚えがある。

今回2021年のバッハ:無伴奏ヴァイオリンはそれなりに期待する、今週から来日予定で関東でもリサイタルを行う予定ではあるが今回はCDで楽しむつもりである。
ファビオ・ビオンディと言えばバロックヴァイオリニスト他に指揮者としても有名である。イタリア、パレルモ出身。12歳でソリストとしてイタリア国立放送交響楽団(RAI)と共演し、国際的キャリアをスタート。1990年、イタリア・バロック音楽アンサンブル「エウローパ・ガランテ」を結成し活動を始める。さまざまな音楽祭に加え、ミラノ・スカラ座、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ロイヤル・アルバート・ホール、ウィーン・ムジークフェライン、ニューヨーク・リンカーンセンター、シドニー・オペラハウス、東京・サントリーホールなどに招待される。ソリスト、指揮者としては、サンタ・チェチーリア管弦楽団、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、ハレ歌劇場管弦楽団、ノルウェー室内管弦楽団、モンペリエ国立交響楽団、マーラー室内管弦楽団など数多くのオーケストラと共演。ピアノやハープシコード、フォルテピアノとのデュオでも、世界中で活動を行っている。2005年よりノルウェー・スタヴァンゲル交響楽団のバロック音楽のための芸術監督となり、15年には同交響楽団とアントニオ・カルダーラのオラトリオ「キリストの死と埋葬Morte e Sepoltura di Christo」をレコーディングする大プロジェクトを行った。
ビオンディは長期にわたるワルシャワ・ショパン・フェスティバルとのコラボレーションにおいて、スタニスワフ・モニウスコの諸作品の再発見に力を入れており、その功績が認められたのである。使用楽器は1686年クレモナ製のアンドレア・グァルネリ。また1766年製のカルロ・フェルディナンド・ガリアーノも使用しており、この楽器はパレルモの彼の師匠が携わる、サルヴァトーレ・シチェーロ基金から貸与されている。

又モダン・ヴァイオリンと異なる点として、バスバー(胴体部分の内部に縦についている棒)が小さいこと、駒の下部が比較的薄く上部が比較的厚いこと、指板が短いこと、ネックが太いこと、アジャスターがないこと等がある。 しかし、最も重要な違いは弓である。音質もバロック・ヴァイオリンとモダン・ヴァイオリンの違いは、絃のテンションの問題だという方が多いそうです。確かに殆どのバロック・ヴァイオリン奏者は、バロック時代にはまだ発明されていなかった顎当や肩当を附けずに演奏します。そうすることで自由度が高い自然な体勢をとることができます。そしてバロック時代の習慣に倣って、多くのバロック・ヴァイオリン奏者はガット弦を使用しています。モダンヴァイオリンはスチール弦・ガット弦・ナイロン弦と多種多様です。

解説によりますと次の様に表記されています。(ビオンディがバッハを録音しました!1990年にエウローパ・ガランテを創立、伝説の「四季」、そして数々のオペラや協奏曲、そしてソロと、これまで古楽ファンのみならず音楽ファンの話題の中心に存在しつづけてきたビオンディ。これまでバッハの無伴奏を録音することを遠ざけてきながらも、ずっとその時が来るのを待ち続けたと語ります。そして、60歳になり、皮肉にもコロナ禍のおかげでゆったりと思索の時間を持つことができ、ついに満を持して、無伴奏全曲録音が実現しました。驚異的に豊かな歌、そしてゆったりと深い音楽。感動のバッハです。)と解説されています。



J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ(全曲)
[CD1]
ソナタ第1番 ト短調 BWV 1001
 1 Adagio 3’28
 2 Fuga (Allegro) 5’14
 3 Siciliana 2’44
 4 Presto 3’51
パルティータ第1番 ロ短調 BWV 1002
 5 Allemande 5’19
 6 Double 2’55
 7 Corrente 3’48
 8 Double 3’50
 9 Sarabande 3’44
 10 Double 2’28
 11 Bourrée 3’14
 12 Double 3’51
ソナタ第2番 イ短調 BWV 1003
 13 Grave 4’06
 14 Fuga 8’33
 15 Andante 5’08
 16 Allegro 5’13
[CD2]
パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004
 1 Allemande 4’40
 2 Corrente 2’29
 3 Sarabande 3’52
 4 Giga 4’03
 5 Ciaccona 14’02
ソナタ第3番 ハ長調 BWV 1005
 6 Adagio 4’10
 7 Fuga (Alla breve) 11’30
 8 Largo 2’51
 9 Allegro assai 4’56
パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006
 10 Preludio 3’51
 11 Louré 4’48
 12 Gavotte en rondeau 3’03
 13 Menuet I 1’44
 14 Menuet II 1’42
 15 Bourrée 1’25
 16 Gigue 2’10
ファビオ・ビオンディ(ヴァイオリン)
録音:2020年6月

全体的に少しスローテンポな感じもする、待望のビオンディのバッハ無伴奏であったが、音質も良いが演奏には疑問点もある様に感じた。ビオンディのバッハは以前にヴァイオリンとチェンバロのためのソナタを吹き込んだいるが以前のバッハは良い演奏に感じていたが・・・、お得意の全盛期のビバルディの時は自由に伸び伸び進行した疾走感が素晴らしく、技術的にもキレがあって完璧と言う感じを受けたが、今回はやけに緊張したのであろうか?ビオンディ特有の旋律の優美差が感じられない還暦を過ぎ一番忙しく油の乗った時期を逃してのであろうか?演奏することがJ.S.バッハ:それも無伴奏と題材が重なれば或程度の重圧は受けるでもあろう、油の乗り切った演奏を取るか、還暦過ぎテクニック駆使出来る年齢になって技巧に走るその中にもビオンディらしい爽快感は今回見られなかった事は残念に思います。
ビオンディの得手は矢張りビバルディに限る様であもる様にも思う。



確かに筆者はバッハの音楽は好きで良く愛聴するが、何故かピント張り詰める空気感は独特でバッハの演奏を聴く事にもある程度の緊張を覚えるが、このある程度の緊張感が良い効果を味わう空気感の様になると思うが、勿論演奏者にもある程後の緊張が良い演奏となる様にと思っている。
この後筆者の好きなモダン楽器演奏にはなるが、使用楽器はツィンマーマンの愛器1711年製のストラディヴァリウス「レディ・インチクイン」です。ドイツ若手の正統派と言われるフランク・ペーター・ツィンマーマン(Frank Peter Zimmermann)らしい演奏を聴く。ドイツ・デュイスブルク生まれのヴァイオリン奏者。ヴァレリー・グラドフ、サシュコ・ガヴリーロフ、ヘルマン・クレバースらの薫陶を受けた後、83年より世界の一流オーケストラや指揮者との共演を重ね、著名な音楽祭でも演奏を披露。リサイタルや室内楽も世界各地で行ない、古典派、ロマン派、現代いずれにおいても高評価を受ける。
確かに圧倒的なテクニックと優美で香り高い音色を奏でました、楽器の違いだけでは無いと思った次第でもある。ブラボー!



追伸、今は断捨離を考えなくてはならない歳になったが、ついついこの連休中に価格も手頃でジャズを聴くには良いでは・・・?と思いポチしたプリメインアンプMarantz PM-94がクロネコで届く。MARANTZと聞けば昔の真空管アンプ時代の明記であり名門でもあるが、今や日本マランツを代わり現役のメーカーでもある。
カタログ上は35W+35W(純A級、8Ω)40年前1985年頃販売していたマランツのセパレートアンプ技術を投入したプリメインアンプが謳い文句のような感じである。期待出来るはハンダによる音質変化を排除するため、コンデンサはビス止めとし、ビスは全て銅メッキビスを採用と解説しているところでもある。以前同様のアンプを借りていたが真空管のハーモナイザーを導入する事により或程度変化した音が気に掛かる暫くこのような方式で視聴を続けることを考えている。

一応取り付け部分の清掃は行い綺麗な状態になったので暇を見つけテストでも行おうと思っている。(純A級、8Ω)セッティングで聴けばクラシックも可能かもしれない。重量23kgと相当重く移動が大変でもある多分無駄使いであろう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿