放浪日記

刮目せよ、我等が愚行を。

スリランカ酔夢行(14)さらばスリランカ

2021年01月21日 | スリランカ2019
かなーーり長引いてしまったスリランカ旅行記もこれで最後。
ダラダラと失礼しました。



街を歩いていると、喧騒を耳にした。
近づいていくと、



祭り、だった。
あまりにも巨大な山車。道を埋め尽くすほどの人。

この感じ、キャンディで見たペラヘラ祭とは趣が違う。
どちらかというとインドで見たような感じ…。


どうやら南インドにルーツを持つタミル人のイベントのようだった。


山車の前には鳴り物が。
否が応でも盛り上がってしまう。



道端にはお供物などが。
何の祭りかはわからないが、道端にいるのは全員タミル系っぽい。
おじさん(お兄ちゃん)たちは、仕事そっちのけで祭り見物。


旅先で予期せぬ祭りに出合うのは、本当に嬉しい。
この祭りの目的も何もわからなかったけれど、みんな浮かれている感じが、平和的でよろしい。

スリランカに降り立って、ペラヘラに始まり、タミルの祭りで締めくくることができた。
ライオンの島や光り輝く島という名を持つこの国。
観光地を早足で巡ってしまったが、今度訪れることがあればもっとゆっくり、海でも眺めながら過ごしてみたい。





コロンボのバンダラナイケ国際空港。
出国前の最後の一枚。
空港内の出国カウンター以降には、お土産店もかなりあったので、余ったルピーはここで消費。もちろんお値段はエアポートプライス。







復路ももちろんバンコク経由。
ドンムアン空港に着いて、行きと同じくアマリ・エアポート・ホテルにチェックイン。
なんとなくムーガタを食べたくなってしまったので、ホテルの人に聞いて、タクシーで近くのムーガタまで。




肉・野菜・炭水化物などすべてのものが食べ放題で250バーツ。
ビールは別料金だが、どんどん飲んじゃう。
暑さの中、ビールの中に入れた氷がものすごいスピードで溶けるのを眺めながら、旅の最後の夜が過ぎていった。



(スリランカ酔夢行 完)

スリランカ酔夢行(13)コロンボ 町歩き

2021年01月20日 | スリランカ2019
アフタヌーンティーの後は、お土産ショッピングへ。
嫁さんと旅するようになってから、この時間が必要になってしまった。
各店舗の写真はなかなか撮れないので、町歩きの画像でお茶を濁す。



やたら象が並ぶ。
そういえば、スリランカは象がいる。
象に乗ってシーギリヤロック詣もできるようだった。
嫁さんに「一度乗ってみたら」と言うと、まったく興味がないと断られた。
「象の毛って、針金みたいに硬いよ」と言っても、特に興味を示さなかった。





旅先では、ポストを撮りがち。







線路も、撮りがち。







よくわからない寺も撮りがち。
仏塔が大切にされているのを見ると落ち着くのは、僕は仏教徒だからだろう。






見返すと、どこかわからない写真も撮りがち。






コロンボの下町に建つ、ジャミ・ウル・アルファ・モスク。
モスクは、美しい。
異教徒でも入れそうだったが、酒を飲んでいたので諦めた。






国営紅茶局のショップ。
目移りするくらいの銘柄が並んでいて、お値段もピンキリ。
まさにお土産ショッピングに最適。





街角のココナツ売り。
1個80円くらいで、その場で飲めるように切ってくれる。
ストローを入れてチュウチュウと飲んでみたが、やはり南国では常温のドリンクってそこまでおいしく感じないよね。

それにしても、この人、どこにでもいるようなオッサンなのに、けっこう流暢な英語を話していた。
ダンブッラのトゥクトゥクドライバーも、コロンボのUberのドライバーも、酒場で働くスタッフも、道を尋ねたビル警備員も、そういえば彼らと英語で会話していたけれど、完全に意思疎通がはかれていた。スリランカの人たちの英語のレベルって高いと思う。隣国インドでは、町で話しかけたって誰でも会話できない。


スリランカは仏教国なので、日本ほどではないが、酒はいたるところで売っている。
飲酒はあまり褒められた行為ではないようで、地元の人おおっぴらに飲んでいる人はいない。けれど、飲んでいても怒られることはない。
外国人だから、と言い訳をしながら、ほろ酔いで街を歩く、この楽しさよ。


(つづく)


2020年私的映画ランキング

2021年01月09日 | 電影

毎年年始恒例の記事です。
昨年観た映画をまとめてみました。

題名の後ろに★が付いているのは、映画館で観賞したもの。



「チョコレート・ファイター」
「男はつらいよ お帰り寅さん」★
「無宿」
「単騎、千里を走る。」
「キリング・フィールド」
「あなたへ」
「来る」
「ヒトラー暗殺、13分の誤算」
「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」
「君の名は。」
「シコふんじゃった。」
「プラトーン」
「エリジウム」
「アルナとその好物」
「ジュマンジ」
「天使にラブソングを」
「イップ・マン 継承」
「シックス・センス」
「パシフィック・リム」★
「ブンミおじさんの森」
「飢餓海峡」
「CLIMAX」★
「キングダム」
「アンダーグラウンド」★
「丹下左膳 百万両の壺」
「カンフー・ヨガ」
「エレファント・マン」★
「マンハント」
「御法度」
「パーフェクト・ワールド」
「遥かなる大地へ」
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
「ユージュアル・サスペクツ」
「タクシー運転手 約束は海を越えて」
「ハリー・ポッターと賢者の石」
「テネット」★
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」
「リバー・ランズ・スルー・イット」
「許されざる者」
「ハドソン川の奇跡」

以上、全40本でした。

2017年は36本、2018年は34本、2019年も34本でした。
コロナに振り回された2020年は、自宅にいてばかりでしたが、案外映画って見ないものなのね。




以上の映画から、2020年の私的ベスト3を発表。
コロナのせいで映画館が閉まっている状況だったので、テレビで放映されていた映画ばかりを見ていて、何度目の映画というのが多かったです。

「テネット」は確かにすごい映画だったんだろうけど、あのシステムが僕の頭では理解できるまでに時間かかかりすぎて、映画はどんどん進んでいってしまうし、もう頭がパンクしてしまったので、次点にしました。一緒に見た嫁さんは「考えるんじゃなくて、感じるのよ」とカンフーの達人みたいなことを言っていましたが。



ということで、
まずは第3位。

「男はつらいよ お帰り寅さん」


なんだかんだ言って、「男はつらいよ」が好きなわけで。
ものごころついて、寅次郎が旅している壮大なマンネリ世界を好きになったのは、渥美清が鬼籍に入ってからだった。それまで正月(昔は年2回)の恒例行事として映画館で封切りされていたのを目にはしていたが、観ようとまでは思えなかった。
でも、いつの間にか、「ったく、毎度毎度、よくも懲りずに人を好きになるもんだね」なんて、団子屋のおいちゃんやおばちゃんのように、心の中で寅さんに愚痴ってみたり、いつの間にかあのファミリー視点で映画を楽しんでいることに気づく。
この映画って、たいてい最後は正月のシーンで終わるんだよね。映画で普段と変わらない柴又のバカな光景を目にした後、「終」の文字が出る前に束の間の正月がスクリーンでも映し出される。観客は映画館を後にして、そのまま自分の町の正月に溶け込んでいくことができる。
こんな時代だからこそ、何も変わらない「葛飾柴又」の光景が大切なのかもしれない。
ちなみにこの映画は、これまでの49作を観てきた人のための、ご褒美的な映画なので、これだけを観てはいけないし、この作品だけで評価してもいけないのだ(と個人的に思う)。
車寅次郎の映画を、映画館でリアルタイムで観ることができた。ただその思いで3位にランクインです。









続いて、第2位。

「CLIMAX」



もう、これはとんでもなくひどい映画。
大雪で封鎖された建物内でドラッグを摂取し、集団トランスに入ってえらいことになるという映画なのだが、人間が通常見たくない光景がこれでもかと飛び込んでくる。
とにかく吐き気を催すこと間違いなし。免疫のない人はみないほうがいい。
わかりにくく言うと「バッド・トリップ」した感覚が90分にわかって延々と続く。
ダンス、アルコール、ドラッグ、セックス、バイオレンス…etc.
人間の欲望と本質が詰まりまくった、もう引き返せない濃密な時間。
インパクトの強さで、2位にランクインです。









そして、2020年の私的映画第1位 は、

「タクシー運転手 約束は海を越えて」


1980年に韓国で起こった光州事件での実話を基にした作品。
独裁政権に対して民衆が蜂起し、軍や警察が武力制圧をした事件の真実を海外に報道したドイツ人記者と彼を乗せて運んだタクシー運転手が主人公。
ストーリーはある程度脚色されているのだろうが、登場する韓国の男たちが熱いのなんの。見ているこっちが照れるくらいの喜怒哀楽を豪速球で投げつけてくる。
全編にわたって、ハラハラしたり、ホロリとしたり、手に汗握ったりと、エンターテイメント的にも満足した。
堂々の1位というわけでもないんだが、ほかの作品と比較しても、こういう話は個人的なツボだったので、1位に置いてみた。
ちなみにこの映画、中国では上映されていないらしい。なんか似たような事件を思い出させてしまうからなのかなあ…(棒読み)。




もう時代は、Netflixなどの動画配信全盛ですね。
月1000円も出せば、映画見放題ですからね。
夫婦で年に数回映画館に足を運ぶのと、どっちがいいのか、真剣に悩み始めてます…。

今年はどんな映画に出合えるのだろうか…。




2021年

2021年01月08日 | 京都編集邁進道
年、明けてましたね。

あけましておめでとうございます。
「正月は冥途の旅への一里塚」という言葉通り、ついこの間紅白を見た記憶があるのに、また紅白やってんの!?という思いが、年々強まってますわ。

2020年は、結局コロナウイルスに世界中が振り回された一年でした。
そして、大勢の人が亡くなりました。
幸い身近で罹っている人はいないけれど、2回目の緊急事態宣言が出ている以上、明日は我が身という言葉を肝に、一年を過ごしたいものです。

今年の目標は、例年同様ですが「生きる」です。
いつもなら冗談半分に聞こえる言葉も、今年に聞くとなんかリアルですな。

正月、近くの神社で引いたおみくじは、夫婦共に「末吉」でした。

今年も、細々とやっていきます。
どうぞよろしく。