話題沸騰の「シン・ゴジラ」。
ゴジラファンを自称する僕も、当然観てきました。
封切りから初めての週末。
地元の映画館でも満員に近い入り具合。
エヴァンゲリオンの庵野が総監督ということで、これはひょっとするとひょっとして、とんでもない大風呂敷を広げたまま終わるのではないかという一抹の不安を抱えたまま、上映開始。
細かい話はネタバレになるので割愛するが、
怪獣映画ではなく、パニック映画だった。
これが僕の率直な感想。
過去のゴジラ作品をすべて無視し、あの第1作の「ゴジラ」でさえもなかった世界で繰り広げられる物語。
この話に違和感を感じる人も多いだろう、ゴジラ映画ではないと思う人も多いと思う(正直、僕もその一人だが)、
しかし、そう考えてしまうのは、観ている我々が過去のゴジラという亡霊に取り憑かれているからなのかもしれない。
物語の主役はゴジラではない。人間だ。それも現代に生きる政治家だ。
この作品は、ゴジラも、一般大衆も、登場者たちの感情すらも、すべて捨てられて、ただ目の前の危機に対応する政府を描き出している。
良くも悪くも、ゴジラという世界観に一石を投じたことに間違いはないだろう。
何か言いたいことは山のようにある。
もしかすると、それが製作者たちの狙いだったのでは。
それにしても、「シン・ゴジラ」の「シン」とは一体何だったんだ?
公開前はあれほど議論されていたのに、公開後はほかのインパクトが強すぎてちっとも話題になっていない気がする。
新ゴジラ
神ゴジラ
真ゴジラ
などという字も当てられていたが、
これ、もしかすると「親ゴジラ」なのでは?