週末、渋谷でネパール映画を見てきた。
「道端の花」というタイトルで、一般上映というよりはその日1日限定の自主上映のような形だった。
初めてインドを旅した時に、暇つぶしがてらに見たインド映画の衝撃があまりにも大きすぎて、以来僕はインドに行くたびにその町に映画館があって時間があればなるべく足を運び、数多く見てきた。
マサラムービーともボリウッドムービーとも称されるインドの映画は、その娯楽性の高さにあると思う。
かつて日本でも映画が娯楽のど真ん中にいた頃はそうだったんじゃないかと思うような、一見して主人公やヒロインとわかる美男美女、アクションあり笑いあり涙ありのシナリオ、わかりやすい効果音、単純なストーリーが、インド映画の特長でないかと思う。そこに、見る者を一気に異次元へと引き込む豪華絢爛なダンスシーン。だいたいどれも上映時間は3時間を越え(途中1度の休憩あり)、そのなかにめったやたらに詰め込まれた娯楽要素。
素面で見ても、酔っ払って見ても、言葉がわからなくても何となく盛り上がれてしまうインド映画が大好きだ。
というのは、10年前くらいの話で、今ムンバイで作られているインド全土に配給されるインド映画は、徐々に時間も短く、突如挟み込まれる意味不明なダンスシーンもなくなり、シナリオが明らかに作りこまれるようになっていった気がする。よく言えば他の国々の映画と肩を並べる作品も出てきているのだが、一方で僕が感じているインドらしさが減少していっている。
南インドに行けば、タミル映画なんてまだまだヒーローがヒゲのオッサンで、ドッタンバッタンで、ダンスてんこもりなんだろうけれど。
そして、ネパールを訪れた際も、ラトナ・パーク脇にある映画館でネパール映画を見た。
(インド映画と思って見に行ったらネパール映画だったのだが…)
地味だった。盛り上がりに欠けた。つまんなかった。芋っぽかった。
国力の差もあるのだろうが、どこをとってもチープで鼻白んだ記憶がある。
食べられているカレーのように、マサラががっちり効いたインド映画に対して、ネパール映画はやさしい味わいのダルバートのようだった。
今回、渋谷で出会った映画は、わざわざ日本に持ってきているだけあって、とてもいい作品だった。
主人公よりもイケメンの警官。見れば見るほど藤原紀香に似ているヒロイン。ヒロインを食うほど美しい主人公の妹と弟の彼女。
話の中身をダルバートにたとえれば、大盛りのご飯はカースト差別とネパールの現状、しゃびしゃびのカレーが恋愛要素、タルカリがアクションシーンで、アチャールが感動要素って感じ。
かつてのネパール映画しか知らない僕にしてみれば、きちんと見えて、ダンスシーンもそれなりにまとまっていた。
主人公が歌手ということもあり、やたらと歌う場面が出てきて、プロモーションビデオみたいになっていたのはご愛嬌。
映画館ではなかなか目にすることのない国の映画は、ある程度フィルターを通して日本まで届いているので、本国ではしっかりヒットしているし、どれを見てもあまりはずれがない。
これ、僕の持論。
「道端の花」というタイトルで、一般上映というよりはその日1日限定の自主上映のような形だった。
初めてインドを旅した時に、暇つぶしがてらに見たインド映画の衝撃があまりにも大きすぎて、以来僕はインドに行くたびにその町に映画館があって時間があればなるべく足を運び、数多く見てきた。
マサラムービーともボリウッドムービーとも称されるインドの映画は、その娯楽性の高さにあると思う。
かつて日本でも映画が娯楽のど真ん中にいた頃はそうだったんじゃないかと思うような、一見して主人公やヒロインとわかる美男美女、アクションあり笑いあり涙ありのシナリオ、わかりやすい効果音、単純なストーリーが、インド映画の特長でないかと思う。そこに、見る者を一気に異次元へと引き込む豪華絢爛なダンスシーン。だいたいどれも上映時間は3時間を越え(途中1度の休憩あり)、そのなかにめったやたらに詰め込まれた娯楽要素。
素面で見ても、酔っ払って見ても、言葉がわからなくても何となく盛り上がれてしまうインド映画が大好きだ。
というのは、10年前くらいの話で、今ムンバイで作られているインド全土に配給されるインド映画は、徐々に時間も短く、突如挟み込まれる意味不明なダンスシーンもなくなり、シナリオが明らかに作りこまれるようになっていった気がする。よく言えば他の国々の映画と肩を並べる作品も出てきているのだが、一方で僕が感じているインドらしさが減少していっている。
南インドに行けば、タミル映画なんてまだまだヒーローがヒゲのオッサンで、ドッタンバッタンで、ダンスてんこもりなんだろうけれど。
そして、ネパールを訪れた際も、ラトナ・パーク脇にある映画館でネパール映画を見た。
(インド映画と思って見に行ったらネパール映画だったのだが…)
地味だった。盛り上がりに欠けた。つまんなかった。芋っぽかった。
国力の差もあるのだろうが、どこをとってもチープで鼻白んだ記憶がある。
食べられているカレーのように、マサラががっちり効いたインド映画に対して、ネパール映画はやさしい味わいのダルバートのようだった。
今回、渋谷で出会った映画は、わざわざ日本に持ってきているだけあって、とてもいい作品だった。
主人公よりもイケメンの警官。見れば見るほど藤原紀香に似ているヒロイン。ヒロインを食うほど美しい主人公の妹と弟の彼女。
話の中身をダルバートにたとえれば、大盛りのご飯はカースト差別とネパールの現状、しゃびしゃびのカレーが恋愛要素、タルカリがアクションシーンで、アチャールが感動要素って感じ。
かつてのネパール映画しか知らない僕にしてみれば、きちんと見えて、ダンスシーンもそれなりにまとまっていた。
主人公が歌手ということもあり、やたらと歌う場面が出てきて、プロモーションビデオみたいになっていたのはご愛嬌。
映画館ではなかなか目にすることのない国の映画は、ある程度フィルターを通して日本まで届いているので、本国ではしっかりヒットしているし、どれを見てもあまりはずれがない。
これ、僕の持論。