日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

殺す気かっ!!

2009-01-30 | 良い税理士・悪い税理士
またまた信じられないような決算書に出会っています。
企業規模は年商10億円台半ばの企業様です。
無責任な会計事務所の対応に怒りと情けなさを感じています。

この企業様は資金繰りが上手く行かずSOSの声を上げられました。
ある機関を通して私がアドバイスをすることになりました。
頼るところは決算書と月次試算表、そして直接面談によるヒヤリングです。

今後再生計画を作る際に大きな難点が出てきました。

それがこの決算書の信憑性です。
信じ難い事に金融機関からの借り入れという簿外負債の存在が発覚したのです。
その金額10,000,000円超
顧問税理士は「抜けただけだから足しておきました。」などと言って
正規の決算書を作成し提出してきています。
「収支に影響ないから問題ないでしょう」とも…。

ちょっと待ってください。
収支に問題ない訳が有りません。

借入をしたときの会計処理はどうなっていますか?
正しい会計処理は
(借方)普通預金 2000万円  (貸方)借入金 2000万円 ではないですか?
これを
(借方)普通預金 2000万円  (貸方)売 上 2000万円 なんて処理していませんか?

借入の返済をしたときの会計処理はどうなっていますか?
(借方)借入金 100万円   (貸方)普通預金 120万円
    支払利息 20万円         ではないですか?
これを
(借方)仕 入 120万円  (貸方)普通預金 120万円 なんて処理していませんか?

いずれにしても決算書が専門家の責任を持って作られた物でないことは明らかです。
不正確な現金出納の是正の指導もせず
預金の精査や取引の精査もせず
税務申告だけのために決算書を組み
クライアント企業が窮地に追いやられたら支援の声も上げない

ここの所、こんな無責任な同業者の仕事ぶりを見るに付け
怒りと悲しみ、情けなさを痛感しています。
企業様が未曾有の不況に苦しんでいる今こそ
我々税理士がしっかりとした仕事をして行きたいものです。

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