日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

投資と経営

2011-01-12 | 経営改善
海外企業とのM&Aのお手伝いをしています。
英語もしゃべれない人間が海外企業と国内企業の橋渡しをする・・・。
なんて無謀なと思われるかもしれませんが
当の本人としては大まじめな仕事です。

こんな時に思うのが
もっと外国語を身につけておけば良かったとの思いです。
相手がしゃべっている事の何パーセントかは聞き取れるものの
しゃべる事などできません。
従って、愛想笑いをする事しかできなくなって
時々歯がゆい思いをしていたりします。

今回の交渉に限らず
M&A全般に言える事ですが
M&Aは、買い手側にとっては「投資」である事のシビアさです。
売り手側はそんな事は横に置いておき、自論を展開していたりします。
従って、いつまで経ってもかみ合わない話が延々と続いてしまったりします。

売り手側は、「買い手は投資行動をしている」ことへの理解です。
借入金の残高が多い
経営効率が悪い
従業員の教育がなっていない
そんな事が買い手の投資意欲を減退させることに繋がるのです。

借入金をすべて返せばいくらの投資効率?
機械を新しくすれば生産がどれだけ効率化する?
経営に役立つ従業員教育はしてある?
そんな事がすべて「投資効率」として判断の材料になって行きます。

これからは中小零細企業であっても
M&Aは珍しいものではなくなります。
そんな時に出て来るのが投資という考え方です。

M&A後に急に経営体質が変わる等という事は至難の業です。
そして、株主にとっては投資資金の回収であるという事を前提にすれば
そこに働く人たちが常に企業経営は投資回収なのだという大前提を忘れてはならないという事です。

自社の経営の中に「投資」というものを組み込んでみてはいかがでしょうか?



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