母乳コンサルタントの日記

ママさんたちへ、母乳とマッサージ

母乳マッサージの文化

2014-09-17 11:18:05 | インポート

 西洋と東洋では乳房に対する意識が異なります。面白い論説を読みました。

 「多くの教育者は乳房マッサージが潜在的な効果をもたらすと認めている・・・また定期的な乳房マッサージをしていると妊婦や授乳中の母親、母乳の生産が向上し、乳房の不快感が和らぎ、怒張が軽減し、乳腺炎が防止され、乳房の変化に対する精神的な反応を増強し、自分で搾乳する能力を高める、と説明しています。

 一方、多くの専門家が否定しているのは、セラピストであろうと女性であろうと、乳房マッサージをするべきであるという点だ。セラピストが常にセンシティブな体の部位に施術することに対する議論には、法的な制約、間違った意図が高まる可能性、専門家の領域に踏み込むこと、そして、不十分な、あるいは不適当なトレーニングによるケガなど含まれる。(Polseno Crawford 1998)

 クライアントは自分でできる乳房マッサージをぜひ学びたいと思っているだろう。これは受諾し得ることが多く、セラピストに代わって母親自身が施術することは、かなり効果がある。」(妊婦マッサージ 著 Carole Osborne  医道の日本社)

 私は日本で定着している母乳マッサージ(乳房マッサージとしないのは、母乳を出すためのマッサージを強調しました。)の歴史を私の著書{母乳の修理屋さん}で詳しくのべました。その上で、西洋文化の乳房に対する意識、歴史の違いを強く感じるのです。たまたま購入しました本で改めて認識を新たにしました。

 前に、カナダ人の夫を持つ、日本人ママの母乳マッサージをしました。私の信念として、夫が同席していた時には夫にもマッサージの手ほどきをします。母乳、育児は夫婦協が必須であるからです。日本人の夫は協力的です。ですがそのカナダ人はソッポを向いてしまいました。そこで、私は、文化の違いを強く感じたのです。

 持論として、自己マッサージの方向へすすめるべき と考えています。


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