ウイング マレーシア・クアラルンプール校

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イスラム教徒女性飲酒でムチ打ち刑(4)・マレーシア

2009年08月24日 | マレーシア
イスラム教取り締まり当局は、今朝ムチ打ち刑を執行するためにKartika Sari Dewi Shukarnoさんを実家で身柄拘束し、首都クアラルンプール郊外のKajang女子刑務所に移送途中に1時間以上停車後、彼女の解放を急遽決めた。(出発前家族や支援者に別れを告げる際の写真)

担当者によると、逮捕状は執行できず、またKajang女子刑務所が受け入れを拒否した模様として彼女の移送を中止して実家に戻ったようであるが、彼女は車から降りることを拒否して書面での事情説明を求めた。

イスラムが中東ほど厳格ではない多民族国家マレーシアは、アルコールも販売されており、人口の60%を占めるマレー系マレーシア人のみがイスラム教徒である。

イスラム法では飲酒は最高懲役3年・ムチ打ち6回の最高刑があるものの、告訴されるケースは極めて少ない。

やはり今回執行するために刑務所に7日間拘留することは、法的に無理があったのだろう。

Pahang州のイスラム教当局によるとラマダン期間中の刑の執行はふさわしくないとして中止したとしている。

また彼女はKuala Kangsar警察署に対して逃亡していない旨の届けをだした。

法的な不備も指摘されており真相は不明であるが、いずれ判ることになるだろう

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イスラム教徒女性飲酒でムチ打ち(3)

2009年08月24日 | マレーシア
今朝、女性2人と男性1人の担当者が、Kartika Sari Dewi Shukarnoの実家を訪れ、彼女の身柄を拘束した。

Kajang女子刑務所に連行され、身柄拘束から7日以内に執行される。

ムチ打ち刑は刑務所内で執行されるために、彼女を移送した模様である。
彼女自身は公開でのムチ打ち刑を求めていた。

Malaysia's Syariah Lawyers Association(イスラム法弁護士協会)によると、執行過程に何か問題があれば彼女は判決を下したPahang州政府を告訴する権利があるという。

指摘されている点は執行前の今日の身柄拘束にあるのだろう。ムチ打ち刑は刑務所収容者のみに適用されるため、彼女を刑務所に移送の必要があった。しかし彼女は既に罰金も支払っており、刑を執行するために新たに逮捕状を出して刑務所に7日間収容することは法律上違法とする法律関係者の声が多い。彼女の判決はあくまで罰金RM5000とムチ打ち6回だけであり、7日間の懲役はない。

いつムチ打ちが執行されるかは未定であるが、この問題はまだまだ議論を呼びそうである。

イスラム法と英国法の2つの法律がある限り、法解釈には矛盾がでることは確実である。

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インターナショナルスクールが増加・マレーシア

2009年08月24日 | 教育全般
マレーシアでは2006年までは、原則的に外国人のみがインターナショナルスクールに通学できた。また片親がマレーシア人でも配偶者が外国人の場合や3年間以上海外に在住したものしか入学を認めていなかった。

しかし2006年の法改正後はインターナショナルスクールは上限40%までのマレーシア人の入学を認めたため、マレーシア人の中間層以上の多くがインターナショナルスクールを選択することになり、当時の32校から40校に増えている。また更に20校が開校する予定である

現在では生徒数の平均33%がマレーシア人で占められている。

このインターナショナルスクール校の人気はやはりマレーシアの教育改革の逆行などの教育政策についての批判にあるのだろう。

Oレベルの科目数制限や数学・化学などの英語による講義の見直しなど、度重なる無駄な改革に批判が強いことは否定できない。

ルックイースト政策で日本をお手本に成長したマレーシアだが、国家の最重要課題である教育政策が迷走する現状は、まるで日本が悪いお手本のようである。

ちなみにクアラルンプール日本人学校も、インターナショナルスクールであるが日本語教育のためマレーシア人からはその対象にはなっていない。

あくまで英語による教育でそれが英国、米国、オーストラリア、カナダなどの法律でカリキュラムが組まれていることが前提である。

今後乱立による学業レベルの低下が懸念材料である。