映画とライフデザイン

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映画「マドモアゼル」 ジャンヌモロー

2013-03-13 12:15:09 | 映画(フランス映画 )
映画「マドモアゼル」はジャンヌモロー主演の1966年のフランス映画だ。
ジャケットに魅せられて、手に取った。

フランスの小さな村が舞台だ。
マドモアゼル(ジャンヌ・モロー)と呼ばれるオールド・ミスの女教師がいた。村にイタリア人の男性マヌー(E・マンニ)が息子のブルーノ、友人のアントーニオをつれて出稼ぎに来ていた。マヌーは野性的な男性的魅力を持っていた。しかし、彼が来てから、村では水門が破られたり、放火事件がおきていた。村人たちは、よそ者の彼が犯人ではないかときめつけていた。村で災難が起るたびに、半裸でかいがいしく働くマヌー。そんな彼を、マドモアゼルはいつも遠くから見続けていた。マドモアゼルこそ、すべての災難の犯人だったのだ。

マドモアゼルは夜になると厚化粧をして、ひそかに農家へ放火しにいく。そんな彼女の正体を見破ったのは教え子のブルーノたった。授業中、マドモアゼルは新入りの少年をいじめるような態度をとるのであるが、この少年は何も語らなかった。マドモアゼルは、マヌーが木こりとして働く森によく散歩に行き、意図的に道で彼に出会おうとする。そして彼女はマヌーの男性的魅力にくらくらしていく。欲望を自制しようとすればするほど、マヌーの肉体を求めるのだった。彼女が毒薬を入れた池の水を飲んで家畜が全滅した日、村人たちの怒りは爆発し、犯人と目したマヌーを捕えることにした。その頃マドモアゼルは森でマヌーと逢っていた。野性の女と化したマドモアゼルは、ずっとマヌーの肉体を求めていくのであるが。。。。

ストーリーは日活ポルノのようだ。どっかで聞いたことがあるような話である。
犯人が誰だかわからないというわけではない。映画が始まってすぐマドモアゼルが水門を空けるシーンがでてくるので、彼女が悪いことをしているのがわかる。そしてカメラは彼女を追いかける。
映像はモノトーンである。撮影の腕がいい訳ではない。陰影がはっきりしているわけでもない。
この犯罪のどす黒さと悪に満ち溢れたジャンヌモローの表情、官能に狂う彼女をあえてモノトーンで映し出したかったのであろう。ジャンヌモロー38歳の肖像である。

どこかで精神のバランスを崩すインテリ女性というのはいるものなんだなあ。


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