映画とライフデザイン

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映画「ザ・ドライバー」 ライアンオニール

2013-01-07 06:03:31 | 映画(洋画 89年以前)
映画「ザ・ドライバー」は1978年のライアン・オニール主演のアクション映画だ。
古い映画だけど、この映画は凄い!久々の衝撃である。

昨年、ライアンゴズリング主演の「ドライブ」という映画があった。カーアクションが鋭く、よくできた映画だった。「ザ・ドライバー」はツタヤの復刻盤に新しく出ていた作品だ。どうやら新しい「ドライブ」はリメイクではないが、この映画にベースを置いているようだ。こういう作品があることは知らなかった。

主演のライアンオニールには名前がない。「ドライバー」というだけだ。これは新しい作品も同じだ。「ドライブ」同様、いきなり主演のドライバーのドライブテクニックを見せるための10分強のカーアクションを映す。30年以上前のカーアクションだけれど、凄まじい迫力だ。追いかけるパトカーに追いつかれそうで追いつかれない。このアクションで度肝を抜かれたが、その後の展開もすばらしい!
よくできた映画を見たという感激に浸る。

主人公ドライバー(ライアン・オニール)は銀行ギャングや強盗の逃走を請負うプロの逃げ屋なのだ。
その「ドライバー」はカジノの前で盗難車に乗り待っていた。カジノから出てきたのは売り上げ金を強奪して逃げてきた覆面の男2人で、「ドライバー」は無表情に彼らを乗せ逃走する。パトカーの必死の追跡からうまく逃げきり、仕事の依頼主から礼金をうけとり無表情に消え去った。
「刑事」(ブルース・ダーン)はいつも捜査線上に浮かんでも現場と証拠をつかめない「ドライバー」の逮捕にやっきになっていた。カジノで遊ぶ人から目撃情報を得るように、鏡の面通しをした。よく見ているはずの女性「プレイヤー」(イザべル・アジャーニ)は実際には見たことはないと言った。
そこで「刑事」はスーパーマーケットを襲撃した3人組の1人と「ドライバー」に罠をかけるべく取り引きをする。「ドライバー」に仕事を頼み誘い出すことに成功したら逃がしてやるとする。「刑事」はそのためにナンバーを控えた札をおとりに使う銀行に用意させ、それを強奪させようとするが。。。。


初めの10分強のカーチェイスで度肝を抜かれた後、主人公が駐車場の中でそのドライブテクニックを見せつける場面でその正確さにビックリさせられる。これはメルセデスに乗る。そして終盤にもう一度カーチェイスを見せる。映画は90分を切る映画だが、上の3つを合わせて約30分、これを見ているだけでもすごい。昨年のドライブは純愛的なムードがあり、中途半端になった気がした。この映画では徹底したハードボイルドで、共演する女性もクールだ。その方がいい。

70年代のライアンオニールは絶頂期だった。71年の「ある愛の詩」の大ヒットをはじめとして、「ペーパームーン」「バリーリンドン」と次から次へとヒット作品に出ていた。この作品でも実にかっこいい。しかもクールで、ベラベラしゃべらない。昨年の「ドライブ」では自動車整備工場に勤めている設定だったが、この主人公はもっと孤独だ。定職をもたないし、友達もつくらない。ハードボイルドな匂いが強い。プロのドライブテクニックを見せるシーンでも冷静沈着な雰囲気を醸し出す。

そのお相手で、フランスの美人女優イザべル・アジャーニが出てくる。冷たい感じの美人だ。のちに「王妃マルゴ」をはじめとした名作に出演するフランスを代表する女優になる。英語も堪能だ。この作品では23歳、一番きれいな時だ。


新春早々レベルの高いレベルの映画が見れてよかった。これを発掘したツタヤに感謝したい。

(参考作品)
ザ・ドライバー
ライアンオニールの脅威のドライブテクニック


ドライヴ
リメイクに近いライアンゴズリング演じる近年の快作

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1 コメント

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TSUTAYAでレンタル (元近畿駿台浪人生)
2013-01-12 21:33:37
映画をみるときは、ブログ主さまの素晴らしい解説が大変参考になります。
今日はTSUTAYAでブログ主さまオススメの映画を借りてみます。
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