映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ナチュラル  ロバート・レッドフォード

2009-05-13 05:31:52 | 映画(洋画 89年以前)
ロバートレッドフォードが84年に主演した野球を題材とした映画。
「レインマン」のバリーレヴィンソン監督によるノスタルジックな世界
「フィールドオブドリームズ」などの野球映画の傑作はこの映画の影響が大きい気がする。美しい音楽をバックにして、安心してみていられる落ち着いた映画の構成。

ロバートレッドフォードは、セミプロ野球での好成績を受けて、シカゴカブスからスカウトがきている。
彼にはグレンクローズという将来を約束した彼女がいる。ロバートはテストを受けにシカゴへ向かう。
汽車で向かう際、強打者(顔はベーブルースに似ている)と新聞記者に出会う。停車時間に強打者と3球勝負の賭けをするが、ロバートが投げ勝ってしまう。それを見ていた同行の美人女性がシカゴでロバートに言い寄ってくる。ロバートは彼女の部屋に行くがいきなり撃たれてしまう。。。。
16年たってロバートはナイツという大リーグ球団からスカウトされる。しかし、35才になっている彼を監督とコーチは起用しない。あるとき練習のとき彼がものすごいバッティングをしているのを見て監督は驚くが。。。。。

主人公が何で撃たれるのか?明快な解答は映画終了まで見当たらない。
しかし、その銃撃の件が最後まで尾を引く。トラブルが途中で次々起こるが、基本的にはサクセスストーリーである。ルー・ゲーリックの伝記映画を思わせる。

出演者には私の大好きな芸達者が多い。
ロバートレッドフォードは、若き日に野球の選手だったらしい。そういうこともあってか、のびのびと楽しんで演技をしている印象。ちょっとオーバーなホームランが笑える。
実は私はキムベイシンガーの大ファン。彼女にとっては、007の後でナインハーフを撮っていないころの映画である。セクシーで官能的な役が多い彼女にはチョイ悪の役は天性の才能を示す。黒が似合う女性である。
グレンクローズは、恐怖のストーカー女「危険な情事」とは全く正反対のおとなしい役柄。ロバートとの純愛を日本女性的おしとやかさを持って演じる。
何よりもここでリチャード・ファーンズワースに再会できたのがうれしい。
デイヴィッドリンチ監督「ストレイトストーリー」でトラクターで病気の兄へ会いにに行く役や「ミザリー」の保安官役で好演の大ベテラン、今回はコーチ役

ランディーニューマンの音楽が良い。
ロバートらしい映画の構成にあっている場面に対して適切な音楽だ。
彼といえば、ハリーニルソンの「ランディーニューマンを歌う」は大傑作
初期のスリードックナイトが歌う「ママトールドミー」は全米no.1ヒット
その後、映画音楽に活動の中心を移し、その才能を発揮している。この音楽があるので雰囲気の良さが保たれる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夜の女たち  田中絹代 | トップ | ザ・プレイヤー  ティムロ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画(洋画 89年以前)」カテゴリの最新記事