映画とライフデザイン

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映画「ミレニアムマンボ」 ホウ・シャオシェン

2024-02-17 08:57:08 | 映画(アジア)
映画「ミレニアムマンボ」を映画館で観てきました。


映画「ミレニアムマンボ」は台湾の巨匠ホウ・シャオシェン監督の2001年の作品。リストア版を映画館で観てきました。監督と他の作品でもコンビを組むスーチーの主演。しかも、カメラはリーピンピン「夏至」「ノルウェイの森」など2000年前後から数多くの作品で力量を発揮している。夜のムードが強い予告編を見て,猥雑なアジアの夜を描いた映画が好きな自分は思わず観てみたくなる。

新世紀を迎えたばかりの2001年の台北。
恋人のハオと一緒に暮らしているヴィッキー(スーチー)は、仕事もせずに毎夜、酒とゲーム、クラブ通いと荒れた生活を続けるハオにうんざりしていた。仕方なく始めたホステスのバイトで出会ったガオのもとへ逃げこんだヴィッキーだったが、ガオのもめ事に巻き込まれ、日本へ旅立ってしまう・・・。(作品情報 引用)

思ったよりも退屈な作品だった
一瞬ブログアップしようか迷った位だ。備忘録として残しておく。逆に,映像のいいとこ取りをした予告編の編集が抜群だったといえよう。いいとこ取りができる位だから,素材は良い。主人公がたむろうナイトクラブの猥雑な感じが自分の好みだ。若き日のスーチーは非常に魅力的である。16歳で家を出て腐れ縁の恋人と同棲している女を映す。付き合っている男がダメ男なんだけれども母親の元へは帰れない。そして嫌気がさしてヤクザのもとに甘えようとしている。


素敵なショットが多い宣伝のスチール写真と比較すると,照明の照度が強くない。薄明かりの中で人物をとっているので,あまり鮮明に顔が映っていない。それはそれで監督の狙いなのかもしれないが,意味もない会話だけが続くので退屈だ。単調すぎる。しかも,主人公の彼氏は嫉妬ぶかく,仕事もしない奴だ。そんな奴との戯れを見ているだけではだんだん嫌になってくる。

ただ、映画の街と言う触れ込みで雪の夕張が映される。昭和40年代前後の日本映画の映画看板が並ぶ。雪が降り続く中を車が移動するショットは雪国にいる雰囲気がある。スーチーが積もっている雪の中で戯れるシーンもいい。主人公がおでん屋でおでんを食べるシーンも味がある。中国人は雪の北海道が好きである。そのせいもあってか,夕張の場面はよく見える。



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