きのう、ここに『塩狩峠』と『ごろはちだいみょうじん』についてちらっと書いたのでしたが。
調べてみたら、
『塩狩峠』作:三浦綾子 初版発行1968年
『ごろはちだいみょうじん』作:中川正文 初版発行1969年
でした。 初版発行が1年違いなのですね。 私が幼稚園のころに読んだ『ごろはちだいみょうじん』。発行されてすぐに買ってもらったのかもしれません。
たぶん、伯母が買ってくれたのだと思いますが、当時の大人はその共通性に気が付いていたのでしょうか。
書く立場からしたら、そんなに間をあけずに「童話」にするって、遠慮するというか、二番煎じと思われたら嫌だとか考えると思うのですけど。
もっとこの2作が離れた時期に発表されたものなら偶然と言えるけれど、1年違いで、しかも『塩狩峠』は連載されたのちに本にされているし、当時の人ならこの事故を知っていただろうし。
ひょんなことから、もうずっと忘れていた『ごろはちだいみょうじん』を思い出して、作者の中川さんの心情を考えるに至っている。なんだかおもしろいなぁと思います。