おかんのネタ帳

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「スカーレット」についての考察 その3

2020-04-26 23:20:10 | ドラマ「スカーレット」
スティホームな毎日ですが・・・
ここぞとばかり? 3月末で終了した朝ドラ「スカーレット」について、様々な資料?をもとに、感想などを書いています。

ドラマを見ていない方、興味のない方は、スルーしてくださいね(汗)
そのうち、平常運転に?戻りますんで・・(苦笑)

・・ドラマにハマったのが12週目ぐらいからなので、「考察」もそのころからです。
あ~、1~11週目が面白くない、というのではありませんよ。
普通に、楽しく見てましたからね~

今日、NHKFM「岡田惠和の今宵、ロックバーで~ドラマな人々と音楽談義~」というラジオ番組で、3月15日に放送された松下洸平くんの回が再放送されました。
なので、また聞いてみたんですけど、いや~、お二人の会話がほんとに心地よくて。

前にも書きましたが、岡田さんは脚本家で、NHKの朝ドラ「ちゅらさん」「おひさま」「ひよっこ」を書かれた方。
水橋さんがゲストで出演された時も、朝ドラについて話されてましたが、洸平くんとも、「スカーレット」についていろいろ話されてます。

喜美子と八郎の離婚に至るストーリーについて、岡田さんは斬新だし、勇気あるなと。

洸平くん:これまでの人生でたくさんのことを耐えてきたり、家族のために我慢したり夢をあきらめてきた喜美子が、やっと見つけた、生まれて初めてやりたいことを見つけてしまった時の爆発力を、当然、八郎さんには止められないですね。八郎は、常識人というか、普通の作家なので。そこでのずれを描いた水橋さんはすごいと思います」

岡田さん:易くやっちゃうとね。八郎さんが折れるんですよ。それて応援する人になる、というパターンは見たことがある気がするんですよね。やっぱりそれはウソだろうって思うんですよ。だからあそこで別れるっていうのは、すごいなと思うし・・

そうか・・・折れたらええやんて、私らの思いつくことは、”易い想像”なんやね。
”見たことあるパターン”なんや~
あそこで、気持ちがすれ違って別れてしまうから、ドラマなんやね。

・・・八郎が「イチから出直す」と愛媛に行ったので、喜美子は離婚届けを送るんやけど
(そういうナレーションやったんですけどね)
八郎さん、その離婚届を出さないまま引き出しの中に入れといて~って、思いましたよ。
ほんまに・・・結局、離婚してたんですけど(涙)

他にもいろいろ話してくれてます(おいおい、また書きますが)
‥・聞きながらいろいろ思い出して、また涙がこぼれてしまいました~(涙)



4月の初め、発売日に本屋さんで見かけて衝動買いした「ノベライズ下巻」。
水橋さんの脚本と放映されたドラマをもとに、ライターの水田静子さんが書かれました。
・・・上巻は買ってないんですよね。
ガイド本にあらすじが書かれてるんで、まぁいいかなと。

ちなみに下巻は、12週から最終週までの分が書かれています。
12週・・・喜美子が八郎に教わりながら初めて珈琲茶碗を作る週です。
そう、「あさイチ」でも話題になった「ふたりだけの15分」があるんですが、ガイド本のPart2に、その回に関するキャストのお二人と、内田P、演出の中島由貴さんのコメントが掲載されてます。

戸田さんも洸平くんも、かなりプレッシャーを感じ、話し合いをしっかりして取り組んだようですよ。

脚本以上のものを作らないといけない、綿密に組み立てないといけない、いつも以上に慎重になったという戸田さん。
洸平くんは、水橋さんが僕たちを信じてくれた、試されてるんだと思ったらしい。

内田Pは、脚本がただただ面白くて、登場人物が二人だけだと気づかなかったとか。
八郎は喜美子を陶芸の世界に導く役割があり、また、二人の恋愛のクライマックスでもある回。
二人が意気投合したり、対立したり、振れ幅の大きな展開を、しっかり話し合って演じていたとおっしゃってます。

演出の中島さんによると、どういうふうに人を好きになるかということを、時間がかかってもいいから、そのプロセスを飛ばさずに、ちゃんとやりたいと、水橋さんと話していたそうです。
なので、原稿を受け取ったときは、「勝負をかけてきたな」と思ったとか。

そして、演出の立場で大事にしたのは、「二人の距離感」だそうです。
ドカーンと恋に落ちなくても、人は人を好きになるからって。

・・・確かに。リアルに描いてくれましたね。
この1週前の「あさイチ」に洸平くんが登場して、「二人だけのスカーレット」について話してくれました。
戸田さんも話してましたが、二人で充分話し合って、違和感なく、居心地の良い芝居ができたと。
テレビで、ああいう化学反応がおこるんだなぁと。

舞台で、二人芝居をいくつかしてきたという洸平くんは、(「スリルミー」「母と暮らせば」、「木の上の軍隊」もやね)相手をリスペクトして、信頼関係を築いて臨む、お客様に届けすぎない、対相手とだけ芝居をする、お客様に、こちらに入ってきてもらうように演じる、というようなことを言うてました。

おかげで、もう、私ら(視聴者)が、入る入る~(笑)
すでに八郎沼に落ちてる人がたくさんいたけど、ここでさらに落ちる人、抜け出られない人多数~(苦笑)

収録は丸一日かけて行われ、終わったのが深夜、二人ともくたくたやったそうですが、終了時にはスタッフから大きな拍手が沸き起こったらしい。

脚本の月刊誌「月刊ドラマ」には、「スカーレット」の脚本が3週分、掲載されています。
水橋さんチョイスの第1週と、12週、23週。

そう、12週が載ってるんですよ。
水橋さん曰く、12週は、二人の恋愛ばかりが目立つけど、ヒロイン喜美子が本格的に陶芸をやり始める大事な週だから、選んだそうですよ。

脚本て、こういうふうに書かれるんですねぇ。
水橋さんがインスタで、「ト書きは、演じる俳優さんへのラブレター」
とおっしゃってたけど、ト書き以外に、「(ドキドキ)」とか、「(一瞥する)」とか「(強い集中力、強い目)」というような書き方がしてあります。
これもト書きになるのかな。

そういや、戸田さんは台詞にある「!」(感嘆符)まで意識して演じてたようです。
すごいな、俳優さんて。

12週目ごろの、結婚をするまでの二人のシーンは、ほんとに、キュンキュンしましたよね。
二人とも、表情も、声も、後半とはずいぶん違う。若々しい。

ドラマでは、かなりカットされたところがあるらしいんですが、ノベライズは、そのカットされたところも入れて書かれてるようです。

確かに、ドラマの「行間」がけっこう埋められました~
あぁやっぱりそうやったのねと、ホッとするところもあり、逆に、ドラマではあれほど余韻を感じたシーンが、文字で書くとあっさりしてるなぁと思ったり。

うれしいなと思ったのは、八郎がプロポーズの時に手渡した夫婦茶碗。
そのアイテムが、ドラマの中では結局出てこなかったけど、ノベライズの中には、ちゃんと存在してました!

そして、「加賀温泉」もね。
「いつか行こうな」というのがちゃんと書かれてましたよ!

内田Pが「泣く泣くカットした」という、後半の、特に最終週あたりは、もう読みながら涙、涙、です。

そこらへんは、また、書きますね~

その4は、→ こちら

ステイホーム!

・・・明日は、ちょこっと仕事ありますね(汗)