おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

「ラインの監視」を観劇

2017-10-15 23:16:41 | 演劇・舞台
昨日は、ひこね演劇鑑賞会の例会でした。
例会というのは、定例の演劇鑑賞の日、ということですね。

今回は、劇団昴の「ラインの監視」。
前にも、ここで紹介したかもですが、
生で観るのは初めてです。



今回も、担当(運営サークル)なので、
朝の搬入から、お手伝いしました。



ひこね文化プラザグランドホール。



アメリカの富裕層の家が舞台なので、
セットも豪華です。
大きなソファとかあって。



舞台監督、制作の方の指示に従って、
鑑賞会の運営サークルメンバーがお手伝いします。



下手、上手など、いろいろな場所に運びます。
その間、照明さんが照明の仕込みをされてたり、
まさしく舞台裏を体感・・・こういうのも楽しいですね。

それが終わると、フライヤー類の挟み込み。
観劇する人たちに手渡しするチラシやアンケートも入れます。

そして、今回は制作の方との打ち合わせにも参加しました。
この日のタイムスケジュールなどを確認します。

翌日は京都労演での公演があるので、
終演後、すぐに京都へ移動するキャストの方と、
セットの撤収が終わってから移動するキャストの方、
そして、打ち上げまでご参加してくださって、
彦根で宿泊されるキャストの方と、今回はいろいろ。
その分、タイトなスクジュールでした。

そして、前回(「遙かなる甲子園」)に続いて、
今回も会報用の、俳優さんのインタビューに参加。
父親クルト役の石田博英さんが応えてくださいました。
なかなかシブイ方です~

役者を志したきっかけ、劇団昴に入ったきっかけ、
劇団昴はどんな劇団か、もちろん、今回の役について、
作品についてなども、いろいろお聞きしました。

印象的やったのは、劇団昴は、翻訳物を中心に
上演している劇団ですが、
「セリフ(言葉)を大事にする」劇団やそうです。

石田さん曰く、劇団に入ってから、
劇団が提携してたイギリスの劇団でのワークショップに、
何度も参加することができて、それが良かったと。

そっこでは、「ムーブメントが6割、トーンが3割、
テキスト(セリフ)は1割」と教えられたとか。
セリフを言わなくても、気持ちや状況が
観客に伝えられないといけない、というのですね。

なので、イギリスでは、(3ヶ月ぐらい行くらしいけど)
ずっと壁に向かって、怒りの感情を持つ練習をする、らしいんです。

普通、役者さんは、相手のセリフを受けて、
それに応える、感情を込めてそれを受ける、
そういう芝居をするのだそうですが、
相手がいなくて、自分だけで気持ちを作る練習を、
延々と続けるんやそうです。

想像力を持ってる人でないと、できないですよね~

そういうお話を聞いてから舞台を観たので、
セリフのないところでのお芝居が、すっごく気になったし、
ドイツ語で家族が会話をするシーンがあるんやけど、
そこも、ナニを話してるのか、想像できるような・・

前半は、笑いもあって、家族のどこにでもあるような、
「渡る世間は鬼ばかり」のお話が続くんやけど、
・・・なので、ちょっと眠いかも・・・

休憩後の後半は、一気にサスペンス劇場へ!
セリフを聞き逃すまいと、食い入るように見入っていました。
・・長くなるので、ストーリーはパス・・・

終演後、打ち上げにも参加しました。
くじ引きでキャストの方々のサイン入りの色紙が当たるのですが、
なんと、石田さんに当てていただきました~



前例会のときも、当たったけど!
ここで、運を使うかぁ・・・・(苦笑)

良質の舞台を観て、役者さんたちのお話を聞き、
皆さんの感想を聞きながら、作品の感想を語り合う、
ステキな時間を持つことができました。

想像力の喚起、演劇の持つ力を感じますね。

次回例会は、12月、劇団民藝の「集金旅行」です。
興味のある方は、ぜひ!