風の谷通信No.11-021 (一部訂正済み)
前回記録のこの話題について≪かわぐちかじ》の劇画を掲示しておいたが、この話題はけっこう広く話題になっているらしい。内田樹/白井聡共著のなかにも同じ議論が見える。51番目の話題だけではなく「日本人の大統領」も同様に話題になっている。興味深い。
ところで、今この話題が真剣に検討されるとすれば(非現実的な話ではあるが)、一番に賛成するのはアベさんであろう。アメリカを愛し、アメリカに愛されることを望み、アメリカと同化することを望んでいるのは誰よりもアベさんに違いない。そんな議論になったらアベさんこそはチョイチバンに*賛同し、尻に帆を立てて**先陣を競うだろう。アメリカにはどうしても勝てないので、アメリカに同化することによって列強の仲間入りをしたいのだ。
*「超一番」=この地方のこども言葉かも **これは大人の言葉
だけど彼は二重人格者である。もしそれが実現したら、彼は返す足で靖国に参拝し、英霊に向って「あなたがたの犠牲により理想の社会が実現しました。あなた方が戦ってくれた相手を仲良くなりました」と告げ、更には伊勢神宮へ参拝して「日本は美しい、清潔なクニです」と報告するだろう。それが故に、アメリカからは総スカンを食うだろう。
これ(靖国参拝の話)は夢物語ではない。それこそはまさに彼が現在やっていることなのだ。オバマさんを新橋の寿司屋へ誘って「これが二ホンの食なのだ」と自慢したり、モテナシを誇ってみても何の効果もない。せいぜい嫌われたり軽蔑されたりするだけだ。(しかも彼の訪日の直前に与党議員百何十人かが連れ立って靖国へ参拝したというのだから、国際感覚の無さも悲劇的である。)
このアベ政権の支持率が急落した。だけど、支持率が高い報道を見て「捏造記事だ」と批判したブロガーが今度は「支持率が下がったぞー」と喜ぶのはご都合主義なので、私はこれに参加しない。それよりも、国会で酷い討論があったという。民主党の山尾志桜里議員の質問(表現の自由の優越的地位について)に対してアベさんがしどろもどろの返答をしているのだ。恐らくまともに答えるだけの知識がなかったらしい。高市大臣の放送停止放言に関することなので重要ではあるが、議論の内容は難しい。さすがは検事出身だという山尾議員の討論だけのことはある。私の頭ではついてゆけないのが残念。
付け加えると、いくつかのメディアがこのシーンを編集してアベさんのうろたえぶりをまったく粉飾削除して隠した(らしい)。このところのメディアの「ヒラメ」ぶりは目に余る。
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