うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#355 【神体×名稜】

2010-09-03 | #12 大学 新人戦編
白金、横学大の選手たちが、アップをしているコートサイドでは、
先程試合を終えたばかりの神奈川体育大学の選手がいた。


誰よりもコートを睨みつけるのは、湘北出身の宮城リョータ。

神体大1年生である。



「牧・・・。」

やはり、注目しているのは、帝王・牧紳一。

(ゆっくり観察させてもらうとするぜ。)


「いくぞ!宮城!観戦はミーティングのあとだ。」

「ちっ。了解っす。ダンナ。」


宮城がダンナと呼ぶ男は、博多商大附属出身、徳永、牧瀬とともに、選抜準優勝に輝いた新庄雄銀。

深津世代のジュニア選抜のスタメンPFでもあった。




反対のコートサイドには、名稜大学の選手もいる。


「面白い試合になりそうだ。」

コートに向かってつぶやいたのは、名朋工業出身、IH制覇メンバーの里中悠介だった。



-----------------------------------------------------------------------

<<回想>>

準々決勝 第2試合 

神奈川体育大学 × 名稜大学



1部リーグでは、名稜大が2位、神体大が3位と凌ぎを削っている、
いわば打倒深体大に燃えるライバル的な両大学。

5月に行われた関東大学バスケットボールトーナメントにおいても、準決勝で顔を合わせたカードであった。



名稜大学は、アーリーオフェンスを得意とするチーム。

そのため、ラン&ガンを得意とする京都洛安からPG小関一志、C瀧川譲次を獲得し、
名稜スタイルをより強固なものにし、上級生のバックアップを強化した。


これだけではない。


千葉県からは千葉の朝日こと、世代を代表するSG市原朝日が推薦で入学する。

さらには、名朋工業からIH制覇メンバーのPF里中悠介を、
福島県の白松高校からエースプレーヤー鴨川をも獲得し、補強は大成功といえた。


そのため、今大会における深体大の対抗評価は、ゆるぎないものであり、
全員2年生で出場する名稜大の新人戦への意気込みは、他大学と比較できないほど、大きいものであった。




【名稜大学】 関東2位

PG…#16 小関 一志 179cm/2年/洛安
SG…#17 市原 朝日 185cm/2年/浦安工業
SF…#18 鴨川 太一 187cm/2年/白松
PF…#19 里中 悠介 194cm/2年/名朋工業
 C…#20 瀧川 譲次 198cm/2年/洛安




「ぜってー勝って、諸星を倒すぞ!!」

と市原。

「おいおい。慶徳との試合は神体大に勝ってからだ。
しかも、慶徳が勝ち上がってくるとは限らんぞ。」

たしなめるのは、瀧川。

「間違いない。諸星は勝ち上がってくる。この俺と対戦したいがためにな。はっはっは。」

「相変わらずだな。こいつ。」

呆れるのは小関。


「神体大の要注意人物は、なんといっても新庄。そして、SGの松本だ。
イン、アウトの要の選手だ。」

冷静に話をするのは、PF里中。

名朋時代、ジャンプシュートを得意とする選手であり、内外問わず点の獲れる頼れる選手であった。


「新庄は里中に任せるぞ。」

「あぁ。」


「鴨川は、松本を抑えてくれ。」


白松出身の鴨川は、手足の長さを利用し、ディフェンス能力は名稜大の中でもトップレベルにあった。


「さぁ、いくぜ。俺たちのラン&ガンで、神体大の、深体大の度肝を抜いてやろうぜ!!」

「おう!!」

「俺たちが、この大会を制するんだ!!!」

「おう!!」




一方、反対のコート。

神体大の選手たちがミーティングをしている。


「名稜は、得意のアーリーオフェンスで仕掛けてくるだろう。
しかも、全員2年チームとチームワークもいいはずだ。」

「真っ向勝負といきますか!スピードなら、負けやしませんぜ。」

「いや、うちはハーフで手堅く確実に攻める。」

「あぁ、俺も同意見だ。」

新庄と松本の作戦は一致している。


「ミスを減らし、確実にゴールを奪う。相手にペースを握らせない。それが、神体大のバスケだ。」

「あぁ。」

「はい。」


「松本、負担は大きいと思うが、バックコートは任せたぞ。」

「あぁ、それは新庄も同じだろ。」

「ふっ、確かにな。だが、こんなところでつまずくわけにはいかない。」

「もちろんだ。」


「宮城は、いつでもいける準備をしとけ。流れが変わったとき、一気に叩きかける。
そのとき、お前のスピードが武器になるはずだ。」

「OKっす!早い出番になることを祈ってますぜ。新庄のダンナ。」




【神奈川体育大学】 関東3位

PG…#34 源 正美 173cm/2年/常誠
SG…#11 松本 稔 184cm/2年/山王工業
SF…#45 大石 克巳 185cm/1年/名朋工業
PF…#7 新庄 雄銀 198cm/2年/博多商大附属
 C…#26 杉本 学 196cm/2年/愛和学院




-----------------------------------------------------------------------



アップ中の牧を睨みつける宮城。


(牧。勝負はお預けだ。俺が倒すまで、ぜってー負けるんじゃねぇぞ。)


宮城は、言葉を飲み込み、ロッカールームへと歩いていった。

手には、アップで使う神体大のボールを持っている。



宮城の準々決勝 出場時間。


わずか、3分。


0P 1A


これが、宮城にとって、ほろ苦い大学公式戦デビュー戦であった。



と同時に、神体大の新人戦は終了した。



神体 79
名稜 85







続く。


4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (センドー)
2010-09-03 09:40:15
ちょっと気になったんですけど名城じゃないんですかね?愛和選抜編で諸星が名城っていってた気がするんですけど・・・
間違ってたらスイマセン
しかし、両チームともメンバーがすごいですね(笑)
りょーちんにとってはほろ苦いデビュー戦になってしまいましたね

さて、次はいよいよ白金対横学の試合ですか?この試合もさらっと書くのか、それとも少し、長く書くのか楽しみです

個人的には仙道無双を期待しています(笑)
Unknown (suramudanku)
2010-09-03 19:10:11
今回は三井でなかったみたいだな・・・
それと、宮城の活躍もほとんどなかった・・
新庄以外のキャラ知らん・・・;
おはようございます (うまだんく)
2010-09-06 07:38:47
センドーさん

そうなんですよね。よく調べたら、名城大が実在するので、途中から変えさせてもらいました。

この章は、新人編。大学編の序章と思ってくださればいいと思います。


suramudankuさん

たぶん、そうなると思っていました。
過去のブログを見てもらえると少しキャラがわかると思いますが、面倒なら人物名鑑ができるのを気長に待っていてください。
Unknown (サラリーマン)
2010-09-08 20:00:11
桜木はいま何cmですか?