うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#390 【差】

2010-11-25 | #12 大学 新人戦編
白金 69
慶徳 68




第3Q、残り30秒を残すあまり。


白金のオフェンス。

牧はペネトレイトから、藤真の4つめのファウルを狙った。


土屋は赤木と激しいポジション争い。

藤真へのフォローに行かせない。


神は動き回り、荻野も再び3Pライン外で構えた。


白金の全ての選手が、牧の援護に回る。




『ダム!』


『ザッ!』



牧はやや強引にインサイドを狙う。


藤真も壁となり、簡単には突破を許さない。



(点もファウルもやるつもりはない!!)


(そう簡単には奪えんか。)




「止めたーーーー!!!」

「いいぞ!藤真ーーー!!!」

「藤真さーーーん!!!」




(負けてたまるか!)


藤真はここ一番の集中力を見せ、牧の猛攻に耐えた。



(やるな。)


『チラ。』


土屋にアイコンタクトを送る牧。



(人遣いの荒いやっちゃな。)


牧に応えるように、土屋が動いた。



『ガッ!!』



「!!」


「!!!」



ハイポから藤真の死角へスクリーンプレー。



「!!!」



『ダム!』



(ナイススクリーンだ。)


牧のスピードが上がる。



『キュ!』 


藤真を抜き去る。




「巧い!!!」

「土屋のスクリーンプレー!!」

「ナイスコンビプレーーーー!!」




(土屋!何度邪魔するか。)

と藤真。


土屋の完璧なスクリーンは藤真の動きをシャットアウトした。


(任せたで。)



再び対峙する牧と赤木。


「・・・。」にっ。


かすかに牧が笑った。



『ピク。』


それを見て、赤木も反応。



そして。



赤木の脳裏に浮かぶ光景。


牧の誘導に乗って、藤真が与えたバスケットカウント。


鮮明に映し出される。



「勝負だ!赤木!!」

牧は誘った。



「・・・。」

(受けて立つ!)



藤真の脳裏にも赤木の言葉がよぎる。


(「俺もブロックに跳んだかもしれん。例え、ファウルになるとわかっていてもだ。」)



「赤木!!!」



(わかっておる!だからこそ、止める!!)



「うぉぉーーー!!」



『サッ!』



牧は簡単なパスフェイクをひとついれ、ゴールに向かって跳んだ。



『ダン!!』


『ダンッ!』



(叩き落す!!)


赤木も跳んだ。



(もらったぞ!!)



だが。



牧のコースに赤木の体はない。



「!!!」



(ちっ。交わしてきたか!)



赤木は牧との接触を避け、最高のタイミング、コースで牧のブロックに跳んでいた。



(だが、2点はもらう!!)



『シュ!』



牧は、赤木の腕を交わし、シュートを放った。



とその瞬間。



『バッチィーーーン!!!』



「なに!!」



牧のシュートは豪快に弾き飛ばされた。


それは、センターラインに届きそうなほどの威力であった。



「!!!!」


「!!!」



「リングは通さんぞ!!」



『ピィーーーー!!』



「ハッキング!!ツースロー!!」 


審判が、赤木のファウルを告げ、2本のフリースローを与えた。



ざわつく会場。




「今のがファウル!?」

「審判厳しいーーーー!!!」

「ノーファウルだろ!!!」




会場は、赤木のブロックに沸き立つ。




「でも、赤木すげーーーー!!」

「うぉぉーーーー!!!」

「すげーーーブロックーー!!!」

「赤木が叩き落したーー!!」

「すごいぞ!赤木ーーーー!!」

「なんてブロックなんだーーー!!」




「はぁはぁ。」

(ファウルか・・・。)

赤木の呼吸は激しい。


(・・・。)

赤木を見つめる牧。



「赤木!ナイスファウルだ!」にっ。

藤真は微笑んだ。

「ん。」


「ナイスファウルだ。惜しかったな。」にこ。

藤真は繰り返した。


「すまん。俺も・・・。」

「お前も牧には負けてない。俺が保証する。」

「藤真・・・。」


「さぁ、フリースローだ。」


高校時代から打倒牧を掲げた両雄は、心が通じ合っている。

お互いの実力を信じ、認めている。



「昔のようにはいきませんでしたね。」

と冷静な口調の神。

「あぁ、少し侮りすぎたかもしれん。差が詰められたかもな。」

「そんなことはないですよ。赤木さんに体で張り合える選手はそうはいない。
しかも、PGで張り合えるなんて、牧さんくらいしかいませんよ。」にこ。

「ふっ。ありがとな。」



(だが、藤真も抜けなかった。赤木にもブロックされた。本当に差は縮んでいるかもしれんな。)



「ったく。藤真も赤木もどうかしてるぜ。牧に対して、執着しすぎなんだよ!」

と諸星。

「うらやましがるな。」

「なっなんだよ、野辺っち!」

「お前も牧に相手にしてほしいなら、心でぶつかることだ。」

「いつから、俺に物いえるようになっ・・・!おっ、おい!」


「さぁフリースローだ。」



このあと、牧は2本のフリースローを沈めた。



第3Q残り18秒。



慶徳オフェンス。

藤真は、きっちりと時間を計り、最高のパスを供給した。



『バス!!』



「うぉぉーー!!!」




応えたのは、もちろん赤木。

先ほどのお返しとばかりに、白金のゴール下でねじ込んだ。



『ピィーーーー!!』



第3Q終了。 


勝負の行方は、第4Qに託された。




白金 71
慶徳 70







続く。


3 コメント

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Unknown (センドー)
2010-11-25 21:09:41
出たぁーゴリの十八番ハエタタキさぁ、勝負の第4Q突入ですね

そして諸星の扱い(笑)
Unknown (桜木)
2010-11-25 21:21:44
ゴリ!!ジイに対してよくやった!!
でも本当に藤真もゴリも打倒ジイでここまで
差を縮めてすごかったぞ!!

でもジイが勝ちやがったけど
慶徳に勝ち上がってほしいぜ!!

後は、本当にジイひきいる白金に勝って
ゴリは深体大の河田(兄)リベンジして
諸星と藤間は深体大に挑戦させてくれ!!

うまがさんよろしく!!
おはようございます (うまだんく)
2010-11-27 07:03:22
センドーさん

いまだ試合結果を思案中・・・。
藤真にもゴリにも牧にも勝たせてあげたいです。
諸星は、いじられ担当です(笑)


桜木さん

藤真とゴリを勝たせていいのか。
牧を負けさせていいのか。
悩むところです。
決勝戦は、わりとコンパクトにまとめる予定です。