白金 69
慶徳 68
第3Q、残り30秒を残すあまり。
白金のオフェンス。
牧はペネトレイトから、藤真の4つめのファウルを狙った。
土屋は赤木と激しいポジション争い。
藤真へのフォローに行かせない。
神は動き回り、荻野も再び3Pライン外で構えた。
白金の全ての選手が、牧の援護に回る。
『ダム!』
『ザッ!』
牧はやや強引にインサイドを狙う。
藤真も壁となり、簡単には突破を許さない。
(点もファウルもやるつもりはない!!)
(そう簡単には奪えんか。)
「止めたーーーー!!!」
「いいぞ!藤真ーーー!!!」
「藤真さーーーん!!!」
(負けてたまるか!)
藤真はここ一番の集中力を見せ、牧の猛攻に耐えた。
(やるな。)
『チラ。』
土屋にアイコンタクトを送る牧。
(人遣いの荒いやっちゃな。)
牧に応えるように、土屋が動いた。
『ガッ!!』
「!!」
「!!!」
ハイポから藤真の死角へスクリーンプレー。
「!!!」
『ダム!』
(ナイススクリーンだ。)
牧のスピードが上がる。
『キュ!』
藤真を抜き去る。
「巧い!!!」
「土屋のスクリーンプレー!!」
「ナイスコンビプレーーーー!!」
(土屋!何度邪魔するか。)
と藤真。
土屋の完璧なスクリーンは藤真の動きをシャットアウトした。
(任せたで。)
再び対峙する牧と赤木。
「・・・。」にっ。
かすかに牧が笑った。
『ピク。』
それを見て、赤木も反応。
そして。
赤木の脳裏に浮かぶ光景。
牧の誘導に乗って、藤真が与えたバスケットカウント。
鮮明に映し出される。
「勝負だ!赤木!!」
牧は誘った。
「・・・。」
(受けて立つ!)
藤真の脳裏にも赤木の言葉がよぎる。
(「俺もブロックに跳んだかもしれん。例え、ファウルになるとわかっていてもだ。」)
「赤木!!!」
(わかっておる!だからこそ、止める!!)
「うぉぉーーー!!」
『サッ!』
牧は簡単なパスフェイクをひとついれ、ゴールに向かって跳んだ。
『ダン!!』
『ダンッ!』
(叩き落す!!)
赤木も跳んだ。
(もらったぞ!!)
だが。
牧のコースに赤木の体はない。
「!!!」
(ちっ。交わしてきたか!)
赤木は牧との接触を避け、最高のタイミング、コースで牧のブロックに跳んでいた。
(だが、2点はもらう!!)
『シュ!』
牧は、赤木の腕を交わし、シュートを放った。
とその瞬間。
『バッチィーーーン!!!』
「なに!!」
牧のシュートは豪快に弾き飛ばされた。
それは、センターラインに届きそうなほどの威力であった。
「!!!!」
「!!!」
「リングは通さんぞ!!」
『ピィーーーー!!』
「ハッキング!!ツースロー!!」
審判が、赤木のファウルを告げ、2本のフリースローを与えた。
ざわつく会場。
「今のがファウル!?」
「審判厳しいーーーー!!!」
「ノーファウルだろ!!!」
会場は、赤木のブロックに沸き立つ。
「でも、赤木すげーーーー!!」
「うぉぉーーーー!!!」
「すげーーーブロックーー!!!」
「赤木が叩き落したーー!!」
「すごいぞ!赤木ーーーー!!」
「なんてブロックなんだーーー!!」
「はぁはぁ。」
(ファウルか・・・。)
赤木の呼吸は激しい。
(・・・。)
赤木を見つめる牧。
「赤木!ナイスファウルだ!」にっ。
藤真は微笑んだ。
「ん。」
「ナイスファウルだ。惜しかったな。」にこ。
藤真は繰り返した。
「すまん。俺も・・・。」
「お前も牧には負けてない。俺が保証する。」
「藤真・・・。」
「さぁ、フリースローだ。」
高校時代から打倒牧を掲げた両雄は、心が通じ合っている。
お互いの実力を信じ、認めている。
「昔のようにはいきませんでしたね。」
と冷静な口調の神。
「あぁ、少し侮りすぎたかもしれん。差が詰められたかもな。」
「そんなことはないですよ。赤木さんに体で張り合える選手はそうはいない。
しかも、PGで張り合えるなんて、牧さんくらいしかいませんよ。」にこ。
「ふっ。ありがとな。」
(だが、藤真も抜けなかった。赤木にもブロックされた。本当に差は縮んでいるかもしれんな。)
「ったく。藤真も赤木もどうかしてるぜ。牧に対して、執着しすぎなんだよ!」
と諸星。
「うらやましがるな。」
「なっなんだよ、野辺っち!」
「お前も牧に相手にしてほしいなら、心でぶつかることだ。」
「いつから、俺に物いえるようになっ・・・!おっ、おい!」
「さぁフリースローだ。」
このあと、牧は2本のフリースローを沈めた。
第3Q残り18秒。
慶徳オフェンス。
藤真は、きっちりと時間を計り、最高のパスを供給した。
『バス!!』
「うぉぉーー!!!」
応えたのは、もちろん赤木。
先ほどのお返しとばかりに、白金のゴール下でねじ込んだ。
『ピィーーーー!!』
第3Q終了。
勝負の行方は、第4Qに託された。
白金 71
慶徳 70
続く。
慶徳 68
第3Q、残り30秒を残すあまり。
白金のオフェンス。
牧はペネトレイトから、藤真の4つめのファウルを狙った。
土屋は赤木と激しいポジション争い。
藤真へのフォローに行かせない。
神は動き回り、荻野も再び3Pライン外で構えた。
白金の全ての選手が、牧の援護に回る。
『ダム!』
『ザッ!』
牧はやや強引にインサイドを狙う。
藤真も壁となり、簡単には突破を許さない。
(点もファウルもやるつもりはない!!)
(そう簡単には奪えんか。)
「止めたーーーー!!!」
「いいぞ!藤真ーーー!!!」
「藤真さーーーん!!!」
(負けてたまるか!)
藤真はここ一番の集中力を見せ、牧の猛攻に耐えた。
(やるな。)
『チラ。』
土屋にアイコンタクトを送る牧。
(人遣いの荒いやっちゃな。)
牧に応えるように、土屋が動いた。
『ガッ!!』
「!!」
「!!!」
ハイポから藤真の死角へスクリーンプレー。
「!!!」
『ダム!』
(ナイススクリーンだ。)
牧のスピードが上がる。
『キュ!』
藤真を抜き去る。
「巧い!!!」
「土屋のスクリーンプレー!!」
「ナイスコンビプレーーーー!!」
(土屋!何度邪魔するか。)
と藤真。
土屋の完璧なスクリーンは藤真の動きをシャットアウトした。
(任せたで。)
再び対峙する牧と赤木。
「・・・。」にっ。
かすかに牧が笑った。
『ピク。』
それを見て、赤木も反応。
そして。
赤木の脳裏に浮かぶ光景。
牧の誘導に乗って、藤真が与えたバスケットカウント。
鮮明に映し出される。
「勝負だ!赤木!!」
牧は誘った。
「・・・。」
(受けて立つ!)
藤真の脳裏にも赤木の言葉がよぎる。
(「俺もブロックに跳んだかもしれん。例え、ファウルになるとわかっていてもだ。」)
「赤木!!!」
(わかっておる!だからこそ、止める!!)
「うぉぉーーー!!」
『サッ!』
牧は簡単なパスフェイクをひとついれ、ゴールに向かって跳んだ。
『ダン!!』
『ダンッ!』
(叩き落す!!)
赤木も跳んだ。
(もらったぞ!!)
だが。
牧のコースに赤木の体はない。
「!!!」
(ちっ。交わしてきたか!)
赤木は牧との接触を避け、最高のタイミング、コースで牧のブロックに跳んでいた。
(だが、2点はもらう!!)
『シュ!』
牧は、赤木の腕を交わし、シュートを放った。
とその瞬間。
『バッチィーーーン!!!』
「なに!!」
牧のシュートは豪快に弾き飛ばされた。
それは、センターラインに届きそうなほどの威力であった。
「!!!!」
「!!!」
「リングは通さんぞ!!」
『ピィーーーー!!』
「ハッキング!!ツースロー!!」
審判が、赤木のファウルを告げ、2本のフリースローを与えた。
ざわつく会場。
「今のがファウル!?」
「審判厳しいーーーー!!!」
「ノーファウルだろ!!!」
会場は、赤木のブロックに沸き立つ。
「でも、赤木すげーーーー!!」
「うぉぉーーーー!!!」
「すげーーーブロックーー!!!」
「赤木が叩き落したーー!!」
「すごいぞ!赤木ーーーー!!」
「なんてブロックなんだーーー!!」
「はぁはぁ。」
(ファウルか・・・。)
赤木の呼吸は激しい。
(・・・。)
赤木を見つめる牧。
「赤木!ナイスファウルだ!」にっ。
藤真は微笑んだ。
「ん。」
「ナイスファウルだ。惜しかったな。」にこ。
藤真は繰り返した。
「すまん。俺も・・・。」
「お前も牧には負けてない。俺が保証する。」
「藤真・・・。」
「さぁ、フリースローだ。」
高校時代から打倒牧を掲げた両雄は、心が通じ合っている。
お互いの実力を信じ、認めている。
「昔のようにはいきませんでしたね。」
と冷静な口調の神。
「あぁ、少し侮りすぎたかもしれん。差が詰められたかもな。」
「そんなことはないですよ。赤木さんに体で張り合える選手はそうはいない。
しかも、PGで張り合えるなんて、牧さんくらいしかいませんよ。」にこ。
「ふっ。ありがとな。」
(だが、藤真も抜けなかった。赤木にもブロックされた。本当に差は縮んでいるかもしれんな。)
「ったく。藤真も赤木もどうかしてるぜ。牧に対して、執着しすぎなんだよ!」
と諸星。
「うらやましがるな。」
「なっなんだよ、野辺っち!」
「お前も牧に相手にしてほしいなら、心でぶつかることだ。」
「いつから、俺に物いえるようになっ・・・!おっ、おい!」
「さぁフリースローだ。」
このあと、牧は2本のフリースローを沈めた。
第3Q残り18秒。
慶徳オフェンス。
藤真は、きっちりと時間を計り、最高のパスを供給した。
『バス!!』
「うぉぉーー!!!」
応えたのは、もちろん赤木。
先ほどのお返しとばかりに、白金のゴール下でねじ込んだ。
『ピィーーーー!!』
第3Q終了。
勝負の行方は、第4Qに託された。
白金 71
慶徳 70
続く。
そして諸星の扱い(笑)
でも本当に藤真もゴリも打倒ジイでここまで
差を縮めてすごかったぞ!!
でもジイが勝ちやがったけど
慶徳に勝ち上がってほしいぜ!!
後は、本当にジイひきいる白金に勝って
ゴリは深体大の河田(兄)リベンジして
諸星と藤間は深体大に挑戦させてくれ!!
うまがさんよろしく!!
いまだ試合結果を思案中・・・。
藤真にもゴリにも牧にも勝たせてあげたいです。
諸星は、いじられ担当です(笑)
桜木さん
藤真とゴリを勝たせていいのか。
牧を負けさせていいのか。
悩むところです。
決勝戦は、わりとコンパクトにまとめる予定です。