うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#392 【慶徳のオールコート】

2010-11-30 | #12 大学 新人戦編
白金 73
慶徳 73




第4Q開始。


慶徳は、得点を奪うや否や、オールコートプレスを繰り出した。

エンドラインの荻野がパスの供給先を探す。



『キュキュッ!!』


『キュ!!』



(いれられない!)




「パスがいれられない!!」

「プレスが効いているぞ!!!」

「足が止まらない!!」




慶徳ベンチ。

「・・・2!1!」




白金ベンチ。

「パス!パス!」

「前に投げろーーー!!!」




「0!!」




『ピィーーー!!』




「オーバータイムだーーーー!!」

「慶徳が抑えたーーー!!」

「すっ凄いプレスだーーーー!!!」

「足動いているぞ!!!」




「よっしゃ!」

諸星がガッツポーズをする。




「あの白金を抑えるか。」

「このオールコートは本物だぞ。」

大和と品川。




「すっすごい!いきなり、抑えちゃった。」

「慶徳にこんな隠し玉があったなんて・・・。」

記者席の2人。




会場が騒然とするほどの破壊力を披露した慶徳のオールコートプレス。



(ちっ。慶徳のプレスにここまでの完成度があったとは・・・。藤真のやつ。)

「切り替えるぞ!ディフェンス、やり返すぞ!!」

「おう!!」






慶徳のオフェンス。


藤真から真下、真下から赤木へと回ったボール。




「また赤木だーーー!!!」

「ノッてるぞ!!」

「来るぞ!ゴリラアタックーーー!!!」




『ダム!』


ワンドリからポストプレー。



『シュ!』


シュートフェイク。


C村松があっさりとひっかかる。


そこに諸星が土屋を振り切り、突っ込んでくる。



『サッ。』


赤木のハンドオフパス。



「!!!」


「!!」



『シュパ!』



諸星がドライブを決めた。




「慶徳!逆転だーー!!!」

「来たぞ!来たぞ!!」

「けーーいとく!けーーいとく!」




白金 73
慶徳 75




「もう1本いくぞ!!!」

「おう!」



『キュッキュ!!』


疲れを微塵も感じさせない。

慶徳は再び粘り強いディフェンスを見せる。



(一気にケリをつけてやる!!)


(この時間帯の神には要注意だ。)


「土屋がいったぞ!気をつけろ!」


「死守ーーーー!!!」



藤真の執念が仲間に波及する。


「ここが勝負どころだーー!!!」



エンドラインの荻野。

(まただ。パスが出せない!)



慶徳ベンチが再び盛り上がる。




「・・・3!2!1!」




そのとき。


「こっちだ!!」

牧であった。


藤真のマークは外れていない。



「投げろ!」



『ビィ!』



荻野の苦し紛れのパス。



牧へは。



『パシ!』



届かない。



「諸星!!」

「なぜそこにいる!!」




「また獲った!!」

「慶徳のオールが凄い!!」




「マンツーじゃない。」

観客席の仙道。


「ゾーンプレスだ。」

眺めのいい観客席からはよく見える。




2本目のオールコートは、マンツーマンではなくゾーンであった。

そのため、いるはずもない場所に、諸星がいたのであった。



『キュッ!』



『ダム!!』



「しゃーーー!!!」



『シュパ!』


荻野を交わし、2本連続のシュートを決めた諸星。




「うわぁぁーー!!」

「慶徳がノッてきたーー!!!」

「いけーーーーー!!!」




白金 73
慶徳 77




『ピィーーーー!!』


第4Q開始わずか、白金はたまらずタイムアウトを取った。




『パチ!』


ハイタッチを交わす慶徳ベンチ。

最高の雰囲気を作り出している。




かたや、白金。

思いがけない連続失点に、意気消沈。


「なんてプレスしてくるんだ・・・。しかも、マンツーとゾーン・・・。」

「2年間でここまで完成させてくるなんて。」

「さすが慶徳やな。個々の能力が高い分、プレスの完成度も高い。」


「飽きさせないやつらだな。」


しばしの沈黙。


こういう場面では決まって、この男が口を開く。


「まずはボールを入れないと何も始まりませんね。パサーは俺がやります。
藤真さんと諸星さんを相手では、牧さんも簡単に運べるわけじゃないですから、
ここは牧さんを囮にして・・・。」


『チラ。』


牧、土屋が振り返る。



「粕谷、準備はいいか?」



「トゥース!」



準々決勝、横浜学芸大戦。

全く活躍する場のなかった粕谷が、再びコートに足を踏み入れる時を迎える。








続く。


4 コメント

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Unknown (桜木)
2010-11-30 22:30:10
諸星ここにきていい動きだな!
しかもジイを驚かすとは思ってなかったぜ!
ゴリものってきて、藤真は牧に対しての執念か

そして、牧が少し嬉しい表情&焦りの表情を
しているに思えてくるぜ!

慶徳4点リードをして最後の第4Qを最後まで逃げ切るか!?
白金が再び追い付くか楽しみだ!
Unknown (センドー)
2010-11-30 23:10:57
藤真さんのチームってオフェンスもディフェンスも完成されてますよね
それも藤真さんの統率力があってこそなんですよねいいPGだなぁ
Unknown (しの)
2010-12-02 06:06:18
準々見返したら粕谷の一人称、粕谷なんですね。
牧の一人称がマキならいいのに。
おはようございます (うまだんく)
2010-12-02 07:06:35
桜木さん

慶徳は、100%以上の力を見せてきています。
その慶徳に対して、牧は嬉しさ楽しさ半分といったところでしょうか。
牧の逆襲はここからです。


センドーさん

この新人戦において、慶徳はかなりの完成度ですが、逆をいえば、2年後に向けての伸びしろが・・・。
そこで、テスト合格者水島登場ですかね。


しのさん

さすがに牧にはいえないでしょう。
あの春日もタモリにはタモリさんですから。