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うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#408 【国体開幕】

2011-02-01 | #13 神奈川 国体編
「うわぁーーーー!!!」

「おぉーーーー!!」

「押せーーーー!!!」

「いけーーー!!!」




『ダムダム!!』


『シュパ!!』



「ナーイッシュ!!!」

「ディーフェンス!!ディーフェンス!!」

「ディーフェンス!!ディーフェンス!!」




活気に溢れ、盛り上がりを見せるここ長野県立総合第3体育館。


第65回 国民体育大会バスケットボール競技 少年男子の部の会場である。


各地区ブロック予選を勝ち上がってきた15チームと開催地長野県選抜の計16チームが参加している。


現在、大会3日目に入り、本日ベスト4が決定する。




観客席。


『ZZZ・・・。』


「また寝てる・・・。天野!チームメイトだろ!こいつどうにかならないのか!」

「寝る子は育つ。そんなところだね。あはははっ。」



『ペシ!』


天野と呼ばれた男は、おもむろに隣に座る大男の坊主頭を叩いた。


「ん。」

「この試合ももうすぐで終わりだ。そしたら、ホテルに戻るぞ。」


「・・・。ZZZ・・・。」

大男は、再び深い眠りについた。



試合を観戦しているのは、愛知県選抜。

名朋工業と愛和学院の混成チームである。

1、2回戦と危なげなく、勝ち抜き、準決勝進出を決めている。

昨年に続き、国体連覇を目指す優勝候補筆頭でもあった。


チームの中心は、何といっても愛知の怪物といわれているC森重寛。

得点、リバウンド、ブロック、3部門でベスト3にランクインしていた。

だが、本人はまだ全力を出していない。

いや、許可が降りていなかった。



名朋工業の長身PG天野之博。

FからPGにコンバートされ、一気に開花した遅咲きのプレーヤー。

現在は、名朋監督冨名腰の絶対的な信頼を得て、名朋、愛知県選抜のキャプテンを任されている。



愛和学院からは、PF青木哲哉。

愛和学院の伝統らしく、影でチームを支える物静かな男。


もう一人。

SF金田乙矢。

愛和学院のリーディングスコアラー。


SGには、名朋から韋駄天河本らが名を連ねていた。


(堂本、IHの反省を含め、修正してきたようだが・・・、まだ弱い。
それでは、うちには勝てんぞ。)

愛知、冨名腰監督は静かにコートを眺めていた。




その愛知の反対の観客席。


『ZZZ・・・。』


「また寝てるよ。秋田の試合くらい見ればいいのに。」

と呆れる天沼。


「起きれば、騒がしいから寝かせておけばいい。」

と清田。



『ピク。』

「ん!なんかいったか。」

「ちぃ、勘だけはするでぇの。」


「先輩、秋田の試合ですよ。河田さんや柳葉さんもいます。少しくらい見ておいていたほうが・・・。」

桜木を諭す緑川。


「フン。問題ねぇーー。」


『ZZZ・・・。』


赤坊主は、再び深い眠りについた。


「はぁーー。ダメだ、こいつ。」




現在、コート上では、2回戦第4試合

秋田×兵庫の試合が行われている。


森重、桜木が熟睡するのも納得するほど、一方的な試合展開になっていた。


第3Qを終え、30点差。


秋田選抜の大差リード。


迎えた第4Q。


秋田は、スタメン選手を下げ、控え選手を出場させていた。




「#4は、山王の選手ではなかったですね。」

と空斗。

「どこかで見覚えがあるんだけどな~。思い出せない・・・。」

山岡が答える。




ベンチで堂本と話す見覚えのない顔が一つ。


秋田選抜のキャプテンを務めるのは、秋田育英のSF藤浪博美であった。

秋田県予選、県準優勝が指定席となっている秋田育英高校のキャプテンであり、
敵ながらあっぱれと堂本も一目置く頼れるプレーヤーであった。


その横には、物静かに汗を拭う柳葉の姿。

現在、森重を抑えて、得点ランキング1位の小さな巨神である。


大きな体で一際目立つ河田と談笑しているのは、柳葉よりも小さな体をしている#15。




「清田さん、あいつは要注意っすよ。」

と柳。

「あぁ、見覚えのある顔。兄貴そっくりだな。」

「冷静で度胸も据わっている。」

「山王の正PGの西山さんが負傷しているため、IHから山王のPGを任されています。」


「あんなやつ、僕がぎゃふんといわせてやる!!」

「お前には無理だ。器が違う。」

「おっお兄ちゃん・・・。」

としぼむ秀吉。


「1年生ながら、要注意人物だな。」

「フン!情けねぇ!!やっぱり、野猿は野猿だ!」

「赤毛猿!起きていやがったのか!」

「天才は眠らずとも問題ない!!」

「いや、思いっきり寝てたでしょう!!」

「ピョン吉の弟など、この天才の敵ではない!」

「いや、ポジションが違うから。」

「ぬ。そうだったな。オイ、野猿!相手が誰だろうと負けは許さねぇからな。
チーム桜木に敗北の2文字はない。」

「だから、いつからチーム桜木。」

再び突っ込む柳。


「てめーこそ、河田に負けるなよ!」

「愚問!!」



「とはいえ、秋田とは決勝じゃないとあたらない。」

と空斗。

「まずは、愛知の怪物超え。」

と白田。

「予定通り、明日は田岡監督がベンチに入るようだ。」

と黒川。

「安西先生も考えたよね。愛知の対策を田岡監督に、秋田の対策を高頭監督に、それぞれ分担するとは。」

と緑川。

「明日のスタートは、夜のミィーティングで発表されるらしい。」

と海斗。

「さて、どうなるか。」

と柳。




まもなくして、秋田戦は終了。



『ピィーーー!!』




秋田 106
兵庫 72



ベスト4が決定した。








続く。


6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (荒木)
2011-02-01 09:13:37
深津弟…
深津一家は漫画にありがちななぜか家族全員同じ顔で同じ性格のイメージです笑
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どうも (バスケっ子)
2011-02-01 19:24:59
感だけは勘だけ
たぶんこっちですよね(^-^)/
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Unknown (桜木)
2011-02-01 21:13:19
ベスト4愛知と秋田と神奈川と後はどこだ!?
後はどこの県か分からないが
桜木と森重のCしか今のところ
注目してない(笑)
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Unknown (しの)
2011-02-02 00:02:25
柳、黒川、上杉兄弟!他に気にする選手はいないのかね?
そういや山岡と柳葉って滅茶苦茶息の長い馬さんキャラですな。
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Unknown (センドー)
2011-02-02 06:29:32
新キャラが続々と登場してきましたね
ベスト4のもう1チームがどこか気になります
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おはようございます (うまだんく)
2011-02-03 07:15:40
荒木さん

あえて兄弟構成をすることで、イメージをつきやすいようにしています。なので、やたらと兄弟が多いのです・・・。


バスケっ子さん

ご指摘ありがとうございます。
誤字脱字が多いので、助かります。
これからもよろしくお願いいたします。


桜木さん

それで十分だと思います。
桜木×森重がこの章最大のイベントですからね。


しのさん

山岡、柳葉は仙道、沢北卒業後のライバルとしての設定であり、桜木と同級生だから、息も長いんです。


センドーさん

もう1チームは軽く流して構いませんよ。

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