うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#426 【プレス危うし】

2011-06-07 | #13 神奈川 国体編
愛知  84
神奈川 76




「凄いぞ!凄いぞ!」

「神奈川のプレスが凄い!!」




桜木は森重をピッタリとマーク。


天沼、大泉で河本、金田、青木へのパスコースを塞ぐ。



『キュッキュ!!』


『ダン!』


『キュ!』



「どうした!?天野?」


(こいつら!)




「3!!」

神奈川のベンチが叫ぶ。




「くそ!」


「天野!!」


「こっちだーー!!」


「パスさせるかよ!」




「2!!」




「!!」


「!!!」


「!!」



『ピィーーー!!』



「よっしゃーー!!」


「うっし!」




「うわぁーーー!!」

「オーバータイムだ!!!」

「守り切ったぞーーー!!」

「2連続のターンオーバーは痛い!!」




『タラ。』


天野の額から大粒の汗が流れ落ちた。


「天野・・・。」

心配そうに河本が声をかける。

「すまん。」

「気にするな。まだ勝っている。」

「ああ。」



森重が天野に近づく。


「俺に任せろ。」

「寛・・・。」



「ここも獲るぞ!」

「おう!!」



一気に流れを持ってきた神奈川。


今まさにチームは一丸となっていた。




「神奈川!!神奈川!!神奈川!!」

会場も味方につけた。




(今がチャンスだ!)


『キュッ!』


『ダムダム!』



(ぐっ、強引に来た!)



再び、対峙する河本相手に強引なペネトレイトを発動した清田。



「行かすか!」


『ダム!』




「あれは!!」

「牧先輩の!!」

「キラークロスオーバー!!」




河本を一瞬で抜き去る。




「愛知は足にキテいる!!」

「いけるぞ!神奈川!!」

「誰にパスする!!!」




『キュッ!』


「ん。」


「む。」


桜木は、一足早く森重をスクリーンアウトで抑え込む。



「打て、野猿!!外してもかまわん!!」


「誰が外すかよ!!」



『フワー。』



空中に浮かぶが如く、優しく跳んだ清田。


オーバーハンドレイアップシュートを放つ。


緩やかな回転。


森重の頭上を超える。



『シュパ!』


ネットを優しく通過。




愛知  84
神奈川 78




「キタキタキタ!!!」

「6点差!!!」

「神奈川の勢いは止まらない!!」

「逆転への秒読み!!!」




「よっしゃーー!!あたれーー!!走りまくるぞ!!!」


最高のテンションを迎えている清田が喝を入れた。



だが。



「!!!!」


「!!」


「!!!」


エンドラインでボールを持つ森重の姿。




「森重がパサーだと!」

と田岡。




「かまわねぇ!桜木!山岡!天野を抑えろ!!」




「これは危険だ。」

と安西がつぶやいた。




森重は、天野へボールを入れた。


清田の指示通り、山岡と桜木のダブルチームで天野を囲む。




「よし!捕らえたーー!!!」

「もう1本!!」




『キュ!』


『キュッ!』




「桜木君もナイスディフェンスです!!」

「いや、これでは森重君が空いてしまうわ。
かといって、桜木君が森重君を追えば、ダブルチームが消える。」




「しまった!!赤毛猿は森重につけーー!!やつにやられる!!」


「いや!こいつに抜かれなきゃ問題はねぇ!!」



だが。



「寛。」



『シュ。』



天野は森重にリターンパス。



「!!」


「!!」



「このラインで森重にパスだと!」

「どういうつもりだ!」



神奈川メンバーが意表をつかれた瞬間、山岡、桜木の間を、天野がきれた。



「こっちだ!」



『パン!』



天野、森重の名朋コンビの鮮やかなパス&ラン。


一瞬にしてアウトナンバーを作り出す。




「抜いたーー!!!」

「山岡と桜木が置き去りにしたーーー!!」




「しっしまった!!」


「やべ!!」



『パシ!』


『パシ。』



ボールは、確実にフリーマンに渡り、そして。



『シュパ。』



ノーマークの青木が、ゴール下であっさりリングに沈めた。




「神奈川のプレスを突破したぞ!!」

「まだわからない!!」




「・・・。」にこ。


(おのれ、デブ坊主!!)



森重がプレス突破の起点となり、神奈川の勢いを断ち切った。

試合の行方はまだわからない。




愛知  86
神奈川 78







続く。