試合残り時間 37秒
愛知 92
神奈川 89
神奈川は上杉海斗を投入。
長距離砲を揃える。
-----------------------------------------------
C…#8 黒川 大蔵 193cm/2年/陵南
→
SF…#12 上杉 海斗 186cm/2年/海南大附属
-----------------------------------------------
対して、愛知も河本に代え、ディフェンスのスペシャリスト大橋を投入。
上杉の3Pを封じる手を打った。
-----------------------------------------------
SG…#5 河本純一郎 182cm/3年/名朋工業
→
SG…#11 大橋 卓巳 179cm/3年/愛和学院
-----------------------------------------------
「冨名腰監督・・・。いやらしいほどに、速い対応をしてくる。」
と高頭の額の汗が光る。
晴子は祈るばかり。
『ピィーーー!!』
「黒坊主の仇は取る!!」
「ブロックのリベンジ。赤坊主。」
湘北はマンツーマンに変更。
森重には桜木がマーク。
最後の勝負となる。
愛知のオフェンス。
エンドラインの大橋。
清田、山岡、上杉のディフェンスにより、なかなかパスが入れられない。
「5秒!5秒!」
「ナイスディフェンス!!」
だが、神奈川ベンチの声も虚しく、ボールはハーフライン付近の金田へ。
『ピィ。』
時が動き始める。
「あと36秒・・・。」
中村は唾を飲み込んだ。
『キュッキュ!キュ!』
(大蔵の分まで!)
海斗は激しいディフェンスを見せる。
『キュッキュ!』
(山岡!)
天野にも山岡が激しくマーク。
清田もまた大橋にパスを入れさせない。
金田は長い脚を活かし、ピボッドを繰り出す。
海斗を振り払おうとするが、振り切れない。
パスも出せず、焦りを感じる金田。
そこに。
「フンフンフンフン!!」
「さっ桜木さん!!!!」
「桜木!!!」
桜木が突然、金田の目の前に現れた。
「フンフンフンフン!!」
海斗と桜木のダブルチーム。
「桜木!!!」
「ダブルチーム!!」
森重をフリーにすることを顧みず、桜木は勝負に出た。
「守ってばかりじゃ勝てねぇ!!!」
それは、先ほどの清田が思った言葉と同じであった。
清田は今までにない桜木との一体感を感じた。
その言葉は清田の胸を熱くさせた。
(赤毛猿・・・。)
「守れ!!桜木!!ぜってーー!抜かれんじゃねぇぞ!!」
「誰にいってやがる!!!」
『キュ!』
海斗と桜木の激しいディフェンス。
「寛にいれろ!!」
「森重にパスだ!!!」
(わかってる!!だが!)
「くそ!こいつら!!」
『ドン!』
上杉に接触し、力任せにコースを作る。
「ファウル!!」
「チャージング!!」
審判は顔を振る。
その瞬間、金田は森重へのわずかなパスコースを見つけた。
(もらった!)
『ビュン!』
力強いパス。
『びよーーーん!』
『バシ!』
「!!!」
「!!」
「桜木君!!!」
晴子の眼から涙が零れ落ちる。
「やろーーー!!」
「奪った!!!」
「パスカットだーー!!」
「うぉぉぉーーー!!」
「すげーーーー!!!」
「32秒!!」
「走れ!野猿ーーー!!!」
「もう走ってらぁーー!!」
「戻れーー!!」
「天野!!戻れ!!!!」
清田は、その瞬発力を活かし、誰よりも速いスタートを切っていた。
3度目のカウンターを狙い、桜木が振りかぶる。
「受け取れ!!野猿ーーーー!!!!」
『パシ。』
「ん!!」
「なっ!!」
「!!!!」
「あっ!!!」
「!!!」
「デっ!!」
桜木の眼が見開く。
「デブ坊主!!!!」
桜木の死角から現れた森重。
振りかぶった桜木の手から、ボールを奪い返していた。
そして。
『ダムダム!!』
4回のドリブル。
『ダン!』
強く踏み込み。
『ドガァ!!!!』
あっさりとボースダンクを叩き込んだ。
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
あまりの衝撃的な出来事に会場は静まり返っていた。
『ギシギシギシ・・・。』
響き渡るのは、森重がぶら下がるリングの軋む音のみ。
『ピィ!ピィ!』
92
93
94
電光掲示板の数字が静かに変わる。
勝敗を決定付け、神奈川の闘志を奪う破壊力満天の森重のダンクシュートであった。
試合残り時間 28秒
愛知 94
神奈川 89
続く。
愛知 92
神奈川 89
神奈川は上杉海斗を投入。
長距離砲を揃える。
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C…#8 黒川 大蔵 193cm/2年/陵南
→
SF…#12 上杉 海斗 186cm/2年/海南大附属
-----------------------------------------------
対して、愛知も河本に代え、ディフェンスのスペシャリスト大橋を投入。
上杉の3Pを封じる手を打った。
-----------------------------------------------
SG…#5 河本純一郎 182cm/3年/名朋工業
→
SG…#11 大橋 卓巳 179cm/3年/愛和学院
-----------------------------------------------
「冨名腰監督・・・。いやらしいほどに、速い対応をしてくる。」
と高頭の額の汗が光る。
晴子は祈るばかり。
『ピィーーー!!』
「黒坊主の仇は取る!!」
「ブロックのリベンジ。赤坊主。」
湘北はマンツーマンに変更。
森重には桜木がマーク。
最後の勝負となる。
愛知のオフェンス。
エンドラインの大橋。
清田、山岡、上杉のディフェンスにより、なかなかパスが入れられない。
「5秒!5秒!」
「ナイスディフェンス!!」
だが、神奈川ベンチの声も虚しく、ボールはハーフライン付近の金田へ。
『ピィ。』
時が動き始める。
「あと36秒・・・。」
中村は唾を飲み込んだ。
『キュッキュ!キュ!』
(大蔵の分まで!)
海斗は激しいディフェンスを見せる。
『キュッキュ!』
(山岡!)
天野にも山岡が激しくマーク。
清田もまた大橋にパスを入れさせない。
金田は長い脚を活かし、ピボッドを繰り出す。
海斗を振り払おうとするが、振り切れない。
パスも出せず、焦りを感じる金田。
そこに。
「フンフンフンフン!!」
「さっ桜木さん!!!!」
「桜木!!!」
桜木が突然、金田の目の前に現れた。
「フンフンフンフン!!」
海斗と桜木のダブルチーム。
「桜木!!!」
「ダブルチーム!!」
森重をフリーにすることを顧みず、桜木は勝負に出た。
「守ってばかりじゃ勝てねぇ!!!」
それは、先ほどの清田が思った言葉と同じであった。
清田は今までにない桜木との一体感を感じた。
その言葉は清田の胸を熱くさせた。
(赤毛猿・・・。)
「守れ!!桜木!!ぜってーー!抜かれんじゃねぇぞ!!」
「誰にいってやがる!!!」
『キュ!』
海斗と桜木の激しいディフェンス。
「寛にいれろ!!」
「森重にパスだ!!!」
(わかってる!!だが!)
「くそ!こいつら!!」
『ドン!』
上杉に接触し、力任せにコースを作る。
「ファウル!!」
「チャージング!!」
審判は顔を振る。
その瞬間、金田は森重へのわずかなパスコースを見つけた。
(もらった!)
『ビュン!』
力強いパス。
『びよーーーん!』
『バシ!』
「!!!」
「!!」
「桜木君!!!」
晴子の眼から涙が零れ落ちる。
「やろーーー!!」
「奪った!!!」
「パスカットだーー!!」
「うぉぉぉーーー!!」
「すげーーーー!!!」
「32秒!!」
「走れ!野猿ーーー!!!」
「もう走ってらぁーー!!」
「戻れーー!!」
「天野!!戻れ!!!!」
清田は、その瞬発力を活かし、誰よりも速いスタートを切っていた。
3度目のカウンターを狙い、桜木が振りかぶる。
「受け取れ!!野猿ーーーー!!!!」
『パシ。』
「ん!!」
「なっ!!」
「!!!!」
「あっ!!!」
「!!!」
「デっ!!」
桜木の眼が見開く。
「デブ坊主!!!!」
桜木の死角から現れた森重。
振りかぶった桜木の手から、ボールを奪い返していた。
そして。
『ダムダム!!』
4回のドリブル。
『ダン!』
強く踏み込み。
『ドガァ!!!!』
あっさりとボースダンクを叩き込んだ。
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
あまりの衝撃的な出来事に会場は静まり返っていた。
『ギシギシギシ・・・。』
響き渡るのは、森重がぶら下がるリングの軋む音のみ。
『ピィ!ピィ!』
92
93
94
電光掲示板の数字が静かに変わる。
勝敗を決定付け、神奈川の闘志を奪う破壊力満天の森重のダンクシュートであった。
試合残り時間 28秒
愛知 94
神奈川 89
続く。