愛知 43
神奈川 45
第2Qも2/3が終了。
両チーム、均衡した試合を繰り広げている。
『イライラ・・・。』
苛立ちを隠せない田岡。
「天野之博君。想像以上の選手や。F経験を持つPG、仙道さんと同じやし。」
「仙道と同等の選手など、そう簡単にいてたまるか!」
(もちろん仙道さんと比べたら、かなり劣っておるけど、森重君や他の選手との息はバッチリや!)
『パシ!』
寸分違わぬパスが、森重の手に吸い寄せられる。
『キュッ!』
『ダムッ!!』
(またかよ!)
『バス!』
森重のポストプレーが炸裂。
「ついに同点だーーー!!!」
「神奈川を捉えたーー!!!」
「愛知のやろー、山岡のところばかりを狙ってやがる。」
と清田。
「さすがに森重はきついっすね。はぁはぁ。」
汗をかく山岡。
(交代?)
と田岡を見る清田。
『フンフン。』
田岡は静かに首を振る。
(いや、今、山岡を下げることは出来ない。)
神奈川のオフェンス。
海斗が3Pを狙う。
「あいつ、打つぞ!!金田!!チェック!!」
「打たすか!」
『ビィ!!』
海斗のシュートフェイクから、0°の山岡へ。
『シュパ!!』
(俺のせいで負けたなんて、ごめんだね。)
第2Q、山岡のシュートが高確率で成功していた。
「やはり、山岡を下げることはできん。」
(山岡を下げれば、オフェンスのリズムが崩れる・・・。
それでは、更に点差が広がってしまう・・・。)
『シュパ!!』
「今度は青木!!」
「天野さんが拓真ばかりを狙いよる!!」
「また、山岡のところからか!!」
と渋い表情を見せる田岡。
「・・・。致し方ない・・・。
ここは山岡を下げるか、マンツーに変えるか、選択肢は2つに1つしかない。」
天野は、青木、森重を巧みにリードし、2-3ゾーンの後列。
山岡を執拗に攻め立てた。
天野が桜木のカバーリングを上手くブロックしていた。
「さすが、天野君ね。森重君がいなくとも、名朋をIHベスト8まで導いたことはある。」
と弥生。
愛知 47
神奈川 47
「安西先生!いかがいたしますか!」
と田岡。
「大丈夫です。」
「山岡さん!」
海斗から山岡へのパス。
このQ、何度も見たプレー。
「もう打たすかよ!」
と金田がチェックに飛び出す。
「シュート!!」
「!!」
「なんてね。」
『パシ!』
インサイドの白田にパスを入れる。
「巧い!!!」
「サル芝居!!」
『キュッキュッ!!』
小刻みなフェイント。
『クル!!』
「!!!」
『サッ!』
『スト!』
「・・・。」
森重の手を超えるフックシュート。
(俺のフックを止められる人はいない。)
「いいぞ!!白田ーーー!!!」
「ナイッシューー!!!!」
「ホワイトフック!!!」
「さぁディフェンスだ!山岡、踏ん張れよ!」
「OKっす!」
「ハクタス。ちょっと耳を貸せ。」
「!?」
「・・・・・・・・・。」
「了解。それを桜木先輩とすることになるとは思ってもみませんでしたよ。」
「おいしいところはくれてやる!」
『パシ!!』
『パシ!』
「ぐっ!!」
山岡を攻める愛知。
(また、俺のとこか!)
(ここだ!)
「!!」
(白田!)
白田は、桜木の指示通りに天野を抑え込むことに成功。
『ダムダム!!』
パワードリブルで山岡を押し込む森重。
(なんて重さなんだ!)
『ダム!』
『クル!』
山岡が小さく吹っ飛ぶ。
ファウルギリギリの森重のポストプレー。
「どけ!山猿!!」
『サッ!』
森重の軽いポンプフェイク。
『ダン!!』
桜木は見事に跳んでしまった。
「しっしまった!!」にやっ。
それを見て、森重。
シュートを打ちにいく。
「今だ!ハクタス!叩き落せ!!」
「!!!」
突如、桜木の後ろから天野を押さえていた白田が現れた。
「桜木先輩直伝!!ハエタタキ!!!」
白田が、森重の前で手を大きく広げ、時間差でブロックに跳んでいた。
「!!!」
「!!」
だが。
「・・・。」にや。
「!!!」
「!!!!」
「なに!」
「なっ!!」
森重は、2度目もシュートフェイク。
あっさり白田を飛ばし、そして無人のゴール下で。
『ザシュ!!』
冷静にシュートを決める。
「うわぁぁぁーーーー!!!」
「桜木と白田を交わし、冷静に決めてきたーーー!!!」
「フェイクうめーーーー!!!」
「こいつ・・・。」
(完璧に見切られた・・・。)
「たいしたことないな。おまえたち。」
「なっなんだとー!」
「くっ。」
超一級の選手たちのシュートを叩き落してきた湘北伝統の2人による時間差ブロックも
森重の前では、通用しなかった。
「アンビリーバブルや・・・。」
「ぐっ。」
田岡は、力強く腕組みをした。
(森重寛・・・。昨年とは比べ物にならんぞ・・・。)
「死角なしやわ・・・。」
弥生は汗をたらした。
(まだまだ何か隠し持っていそうね・・・。)
愛知 49
神奈川 49
続く。
神奈川 45
第2Qも2/3が終了。
両チーム、均衡した試合を繰り広げている。
『イライラ・・・。』
苛立ちを隠せない田岡。
「天野之博君。想像以上の選手や。F経験を持つPG、仙道さんと同じやし。」
「仙道と同等の選手など、そう簡単にいてたまるか!」
(もちろん仙道さんと比べたら、かなり劣っておるけど、森重君や他の選手との息はバッチリや!)
『パシ!』
寸分違わぬパスが、森重の手に吸い寄せられる。
『キュッ!』
『ダムッ!!』
(またかよ!)
『バス!』
森重のポストプレーが炸裂。
「ついに同点だーーー!!!」
「神奈川を捉えたーー!!!」
「愛知のやろー、山岡のところばかりを狙ってやがる。」
と清田。
「さすがに森重はきついっすね。はぁはぁ。」
汗をかく山岡。
(交代?)
と田岡を見る清田。
『フンフン。』
田岡は静かに首を振る。
(いや、今、山岡を下げることは出来ない。)
神奈川のオフェンス。
海斗が3Pを狙う。
「あいつ、打つぞ!!金田!!チェック!!」
「打たすか!」
『ビィ!!』
海斗のシュートフェイクから、0°の山岡へ。
『シュパ!!』
(俺のせいで負けたなんて、ごめんだね。)
第2Q、山岡のシュートが高確率で成功していた。
「やはり、山岡を下げることはできん。」
(山岡を下げれば、オフェンスのリズムが崩れる・・・。
それでは、更に点差が広がってしまう・・・。)
『シュパ!!』
「今度は青木!!」
「天野さんが拓真ばかりを狙いよる!!」
「また、山岡のところからか!!」
と渋い表情を見せる田岡。
「・・・。致し方ない・・・。
ここは山岡を下げるか、マンツーに変えるか、選択肢は2つに1つしかない。」
天野は、青木、森重を巧みにリードし、2-3ゾーンの後列。
山岡を執拗に攻め立てた。
天野が桜木のカバーリングを上手くブロックしていた。
「さすが、天野君ね。森重君がいなくとも、名朋をIHベスト8まで導いたことはある。」
と弥生。
愛知 47
神奈川 47
「安西先生!いかがいたしますか!」
と田岡。
「大丈夫です。」
「山岡さん!」
海斗から山岡へのパス。
このQ、何度も見たプレー。
「もう打たすかよ!」
と金田がチェックに飛び出す。
「シュート!!」
「!!」
「なんてね。」
『パシ!』
インサイドの白田にパスを入れる。
「巧い!!!」
「サル芝居!!」
『キュッキュッ!!』
小刻みなフェイント。
『クル!!』
「!!!」
『サッ!』
『スト!』
「・・・。」
森重の手を超えるフックシュート。
(俺のフックを止められる人はいない。)
「いいぞ!!白田ーーー!!!」
「ナイッシューー!!!!」
「ホワイトフック!!!」
「さぁディフェンスだ!山岡、踏ん張れよ!」
「OKっす!」
「ハクタス。ちょっと耳を貸せ。」
「!?」
「・・・・・・・・・。」
「了解。それを桜木先輩とすることになるとは思ってもみませんでしたよ。」
「おいしいところはくれてやる!」
『パシ!!』
『パシ!』
「ぐっ!!」
山岡を攻める愛知。
(また、俺のとこか!)
(ここだ!)
「!!」
(白田!)
白田は、桜木の指示通りに天野を抑え込むことに成功。
『ダムダム!!』
パワードリブルで山岡を押し込む森重。
(なんて重さなんだ!)
『ダム!』
『クル!』
山岡が小さく吹っ飛ぶ。
ファウルギリギリの森重のポストプレー。
「どけ!山猿!!」
『サッ!』
森重の軽いポンプフェイク。
『ダン!!』
桜木は見事に跳んでしまった。
「しっしまった!!」にやっ。
それを見て、森重。
シュートを打ちにいく。
「今だ!ハクタス!叩き落せ!!」
「!!!」
突如、桜木の後ろから天野を押さえていた白田が現れた。
「桜木先輩直伝!!ハエタタキ!!!」
白田が、森重の前で手を大きく広げ、時間差でブロックに跳んでいた。
「!!!」
「!!」
だが。
「・・・。」にや。
「!!!」
「!!!!」
「なに!」
「なっ!!」
森重は、2度目もシュートフェイク。
あっさり白田を飛ばし、そして無人のゴール下で。
『ザシュ!!』
冷静にシュートを決める。
「うわぁぁぁーーーー!!!」
「桜木と白田を交わし、冷静に決めてきたーーー!!!」
「フェイクうめーーーー!!!」
「こいつ・・・。」
(完璧に見切られた・・・。)
「たいしたことないな。おまえたち。」
「なっなんだとー!」
「くっ。」
超一級の選手たちのシュートを叩き落してきた湘北伝統の2人による時間差ブロックも
森重の前では、通用しなかった。
「アンビリーバブルや・・・。」
「ぐっ。」
田岡は、力強く腕組みをした。
(森重寛・・・。昨年とは比べ物にならんぞ・・・。)
「死角なしやわ・・・。」
弥生は汗をたらした。
(まだまだ何か隠し持っていそうね・・・。)
愛知 49
神奈川 49
続く。
シューターがいなくなるけど清田も打てるから問題ないと思います
そうじゃないならオフェンスに比重をおいて打ち合いに持ち込むのがいいかもしれないですね
“つよし はやし ひろし”
で決まりですね。
海斗、山岡のシューターコンビが愛知に効いているんですよね。特に、全国クラスの山岡のネームバリューがですね。
しのさん
うまし!