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うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#299 【最強の敵】

2010-04-19 | #11 湘北 選抜編
第3Qも残り2分を過ぎていた。

パウエルの猛攻により、逆転を許してしまった湘北。

常に、湘北の展開するバスケの上をいく青森酒田の前に、湘北はなす術がないのか。




酒田 64
湘北 60




「安西先生、ここはタイムアウトを!」

眉間にシワを寄せた安西であったが、動こうとはしない。




『バス!』


流川のミドルレンジからのジャンプシュートが決まる。




「流川先輩!!」

「ナイッシュ!!」

「ディフェンス!ディフェンス!」

応援にも尚一層の力が入る。




「湘北は、流川でなんとか喰らいついている感じだが、パウエルを抑えないことには点差は縮まらねぇ。」

「どうでるダスか?湘北は。」




酒田 64
湘北 62




「いけるぞ!ショーホク!!」

「酒田ーー!!攻めろーー!!」

コート上の熱戦に、観客たちも声援を送る。




『キュ!』


『キュッ!』




「あっ!!!」

「まただ!!」

「パウエルのアイソレーションだ!!」




ストロングサイドに集まる8人。

ウィークサイドには、パウエルと桜木の2人。



「パウエルにパスを出させるな!!花道は、ぜってーパスを入れさせるな!!」

宮城が大きな声で指示を飛ばす。



「わかってらい!!」



だが。



『キュッキュ!』


『キュ!』


パウエルのクイックネスについていけない桜木。



『バス!』


柳の上から放った新山のパスがパウエルに渡る。




「身長差12cm、酒田はこのミスマッチを巧く使っている。」

と弥生。




「キターーー!!」

「パウエルだーー!!」

「いい加減に桜木も止めろーー!!」




桜木にとって、パウエルは初となる対戦相手であった。

これまで、赤木や魚住、河田、美紀男、森重などパワー型のセンターと対戦してきた桜木にとって、
スピード型のセンターパウエルとの対戦は、未経験といっていいものだった。

もちろん、神や仙道をディフェンスすることによって、スピードにも対応できることは証明済みだが、
彼らは桜木よりも身長が低かったため、ある程度の身長差でカバーできる部分もあった。

そういう意味においては、スピード、身長で桜木の上をいくパウエルは、間違いなく、
これまで桜木が対戦してきた選手の中で、最強の敵であった。



(くそう。どうすれば・・・。)


桜木を、湘北を、幾度となくピンチに追いやるパウエル、青森酒田のオフェンス。



『キュ!』


『ダム!!』


『キュッ!』


桜木の腹をえぐるようなパウエルの低いドライブ。




「また低くなりやがったーー!!」

「抜かれる!!」




『キュ!』


「もう打たせない!!」

(インサイドを任されているのは、桜木先輩だけじゃないんだ!!)


白田がパウエルに詰め寄せた。


「ニッ。」

パウエルの口から、白い歯が浮かび上がる。



『ビィ!』


その瞬間、ドリブルから素早いパスが、フリーとなったPF吉田へ放たれた。


「またか!!」




「巧いパスだ!!」

「わかっているが、湘北は止められない!!」




吉田もボールに向かって飛び込む。


「んっ!!」

「おっ!?」

「ナッ!!」



『バチン!!』


ボールは、吉田の手の中に収まらなかった。



「・・・。」

(白い歯が、眼障りだ。)




「流川君!!!」




「流川だーーー!!!」

「パスカット!!!」




「おおおおぉぉーー!!流川君!!!オフェンスに、ディフェンスに大車輪の働き!!」

「流川君の集中力がここにきて、かなり上がっている。やはり、湘北の大黒柱は流川君。」




「流川!」


ボールは、流川から宮城の元へ。

左サイドから、柳が駆け上がる。

もちろん、新山が並走。

速攻を許さない。



宮城のドリブル。

松山も追いかける。



(ドリブルのスピードだけは、負けるわけにはいかねーんだ!!)


『ダムダム!!』


(いい脚力だべ。)


だが、松山もそう簡単に宮城の突破を許さない。

柳は、ゴール下を通り、逆サイドへ。

そして、トップの位置で待ち構える。



(よし。)

宮城は、その柳に向かっていく。


「松山!スクリーンだ!」

声をあげる新山。


『ガシ!』


だが、すでに柳のスクリーンは、松山の動きを止めていた。


「宮城さん!」


柳と松山の掠めるように、抜いた宮城のスピードは増すばかり。

スイッチした新山は、宮城の背中を追いかけるしかなかった。



『シュパ。』


流川のスティール、宮城と柳のプレーが、再び同点に導く。


「ナイススクリーンだ!」

「はい。」


その後、両チームお互いに1本のシュートを成功させ、同点のまま、第4Qを迎えることとなる。

試合結果を予想するのは、難しい展開であった。




酒田 66
湘北 66







続く。


3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (リョー)
2010-04-20 09:53:20
月曜に更新があると一週間やる気がでます

なんとかこの試合で花道が覚醒してほしいです。
返信する
Unknown (しの)
2010-04-21 05:54:21
お、ガードのマッチアップに光明か…!?
返信する
おはようございます (うまだんく)
2010-04-21 07:16:29
リョーさん

そうですか!
なるべく月曜日に更新できるように努力します。


しのさん

どうでしょうかね。
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