白金 73
慶徳 77
-----------------------------------------------
C…#26 村松 忠文 195cm/2年/浜ノ森
→
PF…#43 粕谷 力 192cm/1年/梅沢
-----------------------------------------------
「粕谷だーーーー!!」
「なぜここで粕谷だーーーー!!」
「白金血迷ったかーーー!!」
「ぬっ。この粕谷を馬鹿にしておるな。」
『パン。』
「結構じゃないか。白金の秘密兵器の力を見せてやれ。」
と牧。
「トゥース!!」
(得体の知れないやつ・・・。)
粕谷には野辺がついた。
「野辺殿。容赦はせぬぞ。」
(ぬっ。なんだこいつ。桜木と同じ匂いを感じる。)
エンドラインには神。
『キュッ!!』
『サッ!』
慶徳は、再びオールコートを敷いた。
「どっちだ!!」
「オールコートプレス!!」
オールコート、綺麗な1-2-1-1を形成。
『ビィーーー!!』
開始。
『キュ!』
(作戦通りいくで。)
「何度もやられるわけにはあかんやろ!」
そういうと、諸星を引き連れて、土屋は駆け上がる。
「ん!」
(どこいきやがる!)
『キュ!』
「!!!」
「!!!」
(ついて来い!藤真。)
あわせて、牧も駆け上がる。
(牧!何をする気だ!)
「なにーー!」
入れ替わるように、粕谷が慶徳コートから、神の下へと走り出した。
「なっ!!」
驚く野辺。
慶徳ベンチ、観客、仙道らも驚いた表情を見せる。
「神殿。」
『パシ!』
神から粕谷へ。
そして、神も走り出した。
「なっなんだーーー!!」
「粕谷が運ぶのかーーー!!」
「PFじゃねぇーーのかよ!!」
「ドリブルできるのか!!」
「あいつはインサイドプレーヤーとしては3流でも、ガードなら1流だ。」
とベンチの村松は汗をぬぐう。
白金の予想外のオフェンスに。
『ダムッ!!』
「!!!」
「!!!!」
「野辺が抜かれたーーー!!」
「あの体で意外と速い!!!!」
「織田、あの粕谷ってやつ知ってるか?」
と花形。
「埼玉県代表梅沢高校のプレーヤー。それしか知りませんが。」
「何者だ、あいつは・・・。」
ドリブルで駆け上がる粕谷。
『キュ!』
「てめー、なにやってんだ!!」
諸星がカバーに入る。
『ダム!』
「きらーーん!」
『クル!』
「!!!」
「!!!」
「なに!!!」
「巧い!!」
「あいつ!やるぞ!!」
鮮やかなバックロールで諸星を抜き去る粕谷。
そして、すぐに土屋にパス。
視野も広い。
自身は、インサイドへ飛び込んだ。
『バッ!』
カバーに入った赤木の前で面を取る粕谷。
「パス!!」
(いけるんか!)
そこに、土屋からのリターンパス。
「きらーーん!」
『ダム!』
ワンドリ。
『クル!』
『シュ!!』
そして、シュート。
『バチーーン!!!』
「ぬお!」
「!!!!」
「!!!」
「あっちゃーー。」
と土屋。
「・・・。」
無言の神。
「やはりな・・・。」
苦笑う牧。
粕谷のシュートは、赤木のハエタタキにより、豪快に叩き落された。
「なっ何だ、あいつ!インサイド、めちゃくちゃ弱いぞ!!」
「確か、準々決勝のときも、見せ場がなかったはず!!」
「面白れーーー!!」
「なんだ、こいつは・・・。単調すぎる。」
(昔の桜木のようだ。)
赤木も困惑する。
ボールは、サイドラインを割った。
「・・・。」
「・・・。」
野辺と諸星が無言で見つめあう。
(なんだ、あれ・・・。)
「牧、あいつは?」
思わず藤真が問いただした。
「ふっ。俺にもわからんやつだ。」
埼玉県において、一時その名を轟かせた192cmの長身PG。
それが、粕谷であった。
その身長、体格とドリブルテクニックを買われ、白金学院に入学したが、
手薄なインサイドを考え、すぐにPFへとコンバートされる。
現在、インサイドの猛特訓中であった。
白金にとって、最終局面での大きな大きな賭け。
慶徳のオールコートの突破口、逆転への起爆剤として、投入された切り札G粕谷。
白金の思惑通りの働きを披露するのか、はたまた、慶徳が抑え込むのか。
まもなく終演を迎える。
白金 73
慶徳 77
続く。
慶徳 77
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C…#26 村松 忠文 195cm/2年/浜ノ森
→
PF…#43 粕谷 力 192cm/1年/梅沢
-----------------------------------------------
「粕谷だーーーー!!」
「なぜここで粕谷だーーーー!!」
「白金血迷ったかーーー!!」
「ぬっ。この粕谷を馬鹿にしておるな。」
『パン。』
「結構じゃないか。白金の秘密兵器の力を見せてやれ。」
と牧。
「トゥース!!」
(得体の知れないやつ・・・。)
粕谷には野辺がついた。
「野辺殿。容赦はせぬぞ。」
(ぬっ。なんだこいつ。桜木と同じ匂いを感じる。)
エンドラインには神。
『キュッ!!』
『サッ!』
慶徳は、再びオールコートを敷いた。
「どっちだ!!」
「オールコートプレス!!」
オールコート、綺麗な1-2-1-1を形成。
『ビィーーー!!』
開始。
『キュ!』
(作戦通りいくで。)
「何度もやられるわけにはあかんやろ!」
そういうと、諸星を引き連れて、土屋は駆け上がる。
「ん!」
(どこいきやがる!)
『キュ!』
「!!!」
「!!!」
(ついて来い!藤真。)
あわせて、牧も駆け上がる。
(牧!何をする気だ!)
「なにーー!」
入れ替わるように、粕谷が慶徳コートから、神の下へと走り出した。
「なっ!!」
驚く野辺。
慶徳ベンチ、観客、仙道らも驚いた表情を見せる。
「神殿。」
『パシ!』
神から粕谷へ。
そして、神も走り出した。
「なっなんだーーー!!」
「粕谷が運ぶのかーーー!!」
「PFじゃねぇーーのかよ!!」
「ドリブルできるのか!!」
「あいつはインサイドプレーヤーとしては3流でも、ガードなら1流だ。」
とベンチの村松は汗をぬぐう。
白金の予想外のオフェンスに。
『ダムッ!!』
「!!!」
「!!!!」
「野辺が抜かれたーーー!!」
「あの体で意外と速い!!!!」
「織田、あの粕谷ってやつ知ってるか?」
と花形。
「埼玉県代表梅沢高校のプレーヤー。それしか知りませんが。」
「何者だ、あいつは・・・。」
ドリブルで駆け上がる粕谷。
『キュ!』
「てめー、なにやってんだ!!」
諸星がカバーに入る。
『ダム!』
「きらーーん!」
『クル!』
「!!!」
「!!!」
「なに!!!」
「巧い!!」
「あいつ!やるぞ!!」
鮮やかなバックロールで諸星を抜き去る粕谷。
そして、すぐに土屋にパス。
視野も広い。
自身は、インサイドへ飛び込んだ。
『バッ!』
カバーに入った赤木の前で面を取る粕谷。
「パス!!」
(いけるんか!)
そこに、土屋からのリターンパス。
「きらーーん!」
『ダム!』
ワンドリ。
『クル!』
『シュ!!』
そして、シュート。
『バチーーン!!!』
「ぬお!」
「!!!!」
「!!!」
「あっちゃーー。」
と土屋。
「・・・。」
無言の神。
「やはりな・・・。」
苦笑う牧。
粕谷のシュートは、赤木のハエタタキにより、豪快に叩き落された。
「なっ何だ、あいつ!インサイド、めちゃくちゃ弱いぞ!!」
「確か、準々決勝のときも、見せ場がなかったはず!!」
「面白れーーー!!」
「なんだ、こいつは・・・。単調すぎる。」
(昔の桜木のようだ。)
赤木も困惑する。
ボールは、サイドラインを割った。
「・・・。」
「・・・。」
野辺と諸星が無言で見つめあう。
(なんだ、あれ・・・。)
「牧、あいつは?」
思わず藤真が問いただした。
「ふっ。俺にもわからんやつだ。」
埼玉県において、一時その名を轟かせた192cmの長身PG。
それが、粕谷であった。
その身長、体格とドリブルテクニックを買われ、白金学院に入学したが、
手薄なインサイドを考え、すぐにPFへとコンバートされる。
現在、インサイドの猛特訓中であった。
白金にとって、最終局面での大きな大きな賭け。
慶徳のオールコートの突破口、逆転への起爆剤として、投入された切り札G粕谷。
白金の思惑通りの働きを披露するのか、はたまた、慶徳が抑え込むのか。
まもなく終演を迎える。
白金 73
慶徳 77
続く。