うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#393 【得体の知れぬもの】

2010-12-02 | #12 大学 新人戦編
白金 73
慶徳 77




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 C…#26 村松 忠文 195cm/2年/浜ノ森

PF…#43 粕谷 力 192cm/1年/梅沢

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「粕谷だーーーー!!」

「なぜここで粕谷だーーーー!!」

「白金血迷ったかーーー!!」




「ぬっ。この粕谷を馬鹿にしておるな。」


『パン。』


「結構じゃないか。白金の秘密兵器の力を見せてやれ。」

と牧。


「トゥース!!」



(得体の知れないやつ・・・。)

粕谷には野辺がついた。



「野辺殿。容赦はせぬぞ。」

(ぬっ。なんだこいつ。桜木と同じ匂いを感じる。)



エンドラインには神。



『キュッ!!』


『サッ!』


慶徳は、再びオールコートを敷いた。




「どっちだ!!」

「オールコートプレス!!」




オールコート、綺麗な1-2-1-1を形成。



『ビィーーー!!』



開始。



『キュ!』



(作戦通りいくで。)

「何度もやられるわけにはあかんやろ!」


そういうと、諸星を引き連れて、土屋は駆け上がる。


「ん!」

(どこいきやがる!)



『キュ!』



「!!!」


「!!!」


(ついて来い!藤真。)

あわせて、牧も駆け上がる。


(牧!何をする気だ!)



「なにーー!」


入れ替わるように、粕谷が慶徳コートから、神の下へと走り出した。



「なっ!!」

驚く野辺。


慶徳ベンチ、観客、仙道らも驚いた表情を見せる。



「神殿。」



『パシ!』


神から粕谷へ。

そして、神も走り出した。




「なっなんだーーー!!」

「粕谷が運ぶのかーーー!!」

「PFじゃねぇーーのかよ!!」

「ドリブルできるのか!!」




「あいつはインサイドプレーヤーとしては3流でも、ガードなら1流だ。」

とベンチの村松は汗をぬぐう。




白金の予想外のオフェンスに。



『ダムッ!!』


「!!!」


「!!!!」




「野辺が抜かれたーーー!!」

「あの体で意外と速い!!!!」




「織田、あの粕谷ってやつ知ってるか?」

と花形。

「埼玉県代表梅沢高校のプレーヤー。それしか知りませんが。」

「何者だ、あいつは・・・。」




ドリブルで駆け上がる粕谷。


『キュ!』


「てめー、なにやってんだ!!」

諸星がカバーに入る。



『ダム!』



「きらーーん!」



『クル!』



「!!!」


「!!!」


「なに!!!」




「巧い!!」

「あいつ!やるぞ!!」




鮮やかなバックロールで諸星を抜き去る粕谷。


そして、すぐに土屋にパス。


視野も広い。


自身は、インサイドへ飛び込んだ。



『バッ!』


カバーに入った赤木の前で面を取る粕谷。



「パス!!」



(いけるんか!)

そこに、土屋からのリターンパス。



「きらーーん!」



『ダム!』



ワンドリ。



『クル!』



『シュ!!』



そして、シュート。



『バチーーン!!!』



「ぬお!」


「!!!!」


「!!!」



「あっちゃーー。」

と土屋。

「・・・。」

無言の神。

「やはりな・・・。」

苦笑う牧。



粕谷のシュートは、赤木のハエタタキにより、豪快に叩き落された。




「なっ何だ、あいつ!インサイド、めちゃくちゃ弱いぞ!!」

「確か、準々決勝のときも、見せ場がなかったはず!!」

「面白れーーー!!」




「なんだ、こいつは・・・。単調すぎる。」

(昔の桜木のようだ。)

赤木も困惑する。



ボールは、サイドラインを割った。



「・・・。」

「・・・。」

野辺と諸星が無言で見つめあう。

(なんだ、あれ・・・。)



「牧、あいつは?」

思わず藤真が問いただした。

「ふっ。俺にもわからんやつだ。」



埼玉県において、一時その名を轟かせた192cmの長身PG。

それが、粕谷であった。

その身長、体格とドリブルテクニックを買われ、白金学院に入学したが、
手薄なインサイドを考え、すぐにPFへとコンバートされる。

現在、インサイドの猛特訓中であった。



白金にとって、最終局面での大きな大きな賭け。


慶徳のオールコートの突破口、逆転への起爆剤として、投入された切り札G粕谷。


白金の思惑通りの働きを披露するのか、はたまた、慶徳が抑え込むのか。


まもなく終演を迎える。




白金 73
慶徳 77







続く。