『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

移民と難民

2013年04月23日 | Weblog

先週起きた、ボストンのテロ事件。
9.11の時よりも、むしろ怖いなぁって思ったりする。

背景には難民としてアメリカに来た人たちの子供が
差別の中でアメリカと言う国に失望して、その結果
イスラムの考えに傾倒して、テロへ繋がった気がする。

実は今回の芝居は、その難民救済センターが舞台。
座長が、稽古の前に皆を集めて、難民の気持ちを考えて
芝居に生かせと言う話をした。

今回の芝居のネタをばらすようだけれど、芝居の中で
過去にタイムスリップして、難民ではなく移民の救済センターの
運営をしてきた一家の話が出てくる。

移民と難民。
何も考えずに居ると、この違いはさほど無いように思う。
しかし、移民は希望を抱いて、自らの意思でやってきた人たち。
失望して、行き詰まったら故国へ帰るという選択肢も無くはない。

対して難民は、故国に居られない状況でアメリカに来ている。
希望を抱いてと言う点までは一緒かも知れないが、
行き詰まった時に、帰れない・・・・と言う点では決定的に違う。

決して許されないことではあるけれど、今回のテロの背景にある
人の感情や、差別的な立場にある人達が不満の捌け口として
テロにしかそれを見出せなかった気もする。

座長の素晴らしいところは、こういったタイムリーな話題を
きちんと芝居の中に生かそうとすること。

例えば、難民が仲間同士の軋轢が有ったとしてもどこかで
希望を持って、アメリカと言う国に馴染もうと努力する姿や
帰る場所が無い中で、生まれ育った故郷を忘れずに
新天地での生活に臨む姿を、芝居の中で表現しろと・・・・

僕は座長と知り合ってから、世の中の見方が変わった気がする。
組織を考える時に、僕は必ずサッカーチームのことを引き合いに出すが
自分の日常生活に始まって、街中で見かける人の仕草や
表情を、結構しっかり見るようになった。

芝居は、何でもネタになるんだなぁって思うし、
それゆえに、世の中をそういった目で見ようと思うようになった。
考えてみたら、芝居なんてSFやホラーで無い限り、
題材は身近にあるのだということに気が付くのです。

さて今回の芝居では、そういった事を何処まで生かせますかねぇ?・・・

コメント
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