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11.19 中木田中学校(寝屋川市)に行ってきました

2019-12-20 23:38:37 | 日記
公開授業研究会(スクール・エンパワーメント推進事業)


午後から各学年1本ずつ公開授業となりました。市教委からも課長を始め多くの指導主事も参観に駆けつけていただいていました。中木田中学校の取組の成果が問われる研究会となりました。
今日も午前中から参観させていただきました。5月、6月と比べると学校全体が落ち着いているように思いました。
1つは、先生方と生徒たちの距離が近くなっていました。
2つ目は、女子生徒が大層落ち着いていました。
3つ目は、先生方の「学び合い」の取り組みがレベルアップしていました。
いずれも、一柳校長を筆頭に「生徒ファースト」の「見える化」を推し進めてこられた結果でしょう。例えば、生徒VS先生チームでバスケットボールのシュート大会が今日昼休みに行われていたようで、なんと生徒チームが勝利したと校長先生に自慢げに話しかける女子生徒もいました。また、学年の枠を超えた球技会、文化活動など隙間時間を工夫して取り組んでおられました。また、廊下や教室には、「特色ある学校活動」や「学び合い」に関する標語やポスターがいたるところに掲示されていて先生方の意気込みが自然と伝わってきました。

さて、授業を覗いてみましょう。
研究授業は3本。各教室20分足らずの参観となりました。

2年生数学「図形の調べ方」指導観より(一部) 角度を求める問題を繰り返し解くことで、対頂角や平行線の同位角・錯角の関係を定着させる。・・
ペアを中心に進めていきます。「頑張るプリ(基礎的課題)」のあと、角に関する基礎事項を確認した後今日の課題を配ります。


「先ずは一人で」と声をかけ巡回します。しかし、3分ぐらいで生徒たちはペアで交流始めます。16分過ぎた頃「グループ」の指示。途端に柔らかい表情になり、交流が活発化しました。


1年生理科「音による現象」
指導観より(一部) ギターを使い、興味関心を高めるとともに、振動する部分の長さ、素材の種類、弦の細さと音の高低の関係や、振幅と音の大小の関係性に気づかせる。
ペア中心に進めていきます。具体物として、音叉、ギター、ミニギターが準備され様々な課題をパソコンで表示しながら、クイズ形式よろしく「一問一答」風に解答を積み上げていきそれぞれを、教科書で確認させます。中でも「理科的用語」の扱いは丁寧に押さえて進められました。

    

3年生英語「Program 8”Clean Energy Sources”」本時 関係代名詞whichを使って自分がもらったものの説明をする。
単元について(一部) 前の単元で関係代名詞の主格を学んでいるので、関係代名詞のwhichは「直前にあるものを説明する言葉」だと理解している。目的格になると主節と従属節で主語が違うということを押さえたい。・・単元の最後に発電方法について自分の意見を持つことで理解を深めたい。
具体物 説明カード、紅茶、バッグ
生徒に、カードが配られておりそれをグループで説明し合っていました。その後、指名された生徒がみんなの前で発表しました。指名された生徒や発表をたたえる拍手が自然におこるなど終始和やかな雰囲気の授業で最後にまとめをして終わりました。なお、数学と英語はT,Tで進めておられました。
      

体育館に場所を移して寝屋川市内外からの参加者も交えて研究報告会が行われました。開会行事の後、研究主任から報告ありました。中でも教科部会が定例化されたとありました。冒頭に「学び合い」のレベルが上がったと書きましたが、まさにこの取り組み(先生方の学び合い)が功を奏しているのではないかと思いました。私は、半年間の学校の変容とこれからの課題について授業風景からお話ししました。また、ジャンプの課題の「質」についてもお話しさせていただきました。

【今日の気づき】
① グループから全体交流(ペアの前向き)にすることで、友達の発表を聴かせる工夫が見られました。
② 欠席者の机も近くの友達がさりげなくくっつけている姿を何度か見て、関係性の高まりを感じました。
     

③ 伏せている生徒へ先生の対応も見事でした。また、それを生徒たちもまねている姿もありました。
    

④ 今日は、「具体物」やスライド、掲示資料が多く準備されていて、まさにその効果が出た授業ではなかったか思いました。
先生方お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

【学びの足跡】(午前中の授業も含めて)
工夫いろいろ
      

なかまの手
    

学びいろいろ
        

しばらくぶりの午前様!
次回は、奈良市内定期訪問 11月22日分です。
頑張ります。