なら学びの会

学び・なら総合研究所
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グループの学びが必要な課題づくり

2017-05-13 20:29:34 | 日記
さて、いかがでしたでしょうか。2枚とも真剣に問題に取り組んでいるように見えます。
なんとなくうらやましい限りです。

ビデオから拾ってみました。『 』内小畑先生 テープ起こしが不十分な点ご承知おきください。

<ビデオから>
 机の高さが違っても関係なしに、どちらかのテーブルでやっている。ワークシートは1枚に同じ問題がコピーされている。けど、二人とも一方の問題を使って解いている。

『子どもって自然にこういうことをやってくれるもの。1枚に2つの同じ問題なら、別々にやってしまわないかなどの先生の心配は、とりこし苦労となります。
基本的にペアでやっていますが、ちょっとペアでは何ともならないなという判断になると、子どもたちの判断で、グループにしている。ただし、ペアで頑張っているところもあるけど、ここは先生が言ってやって、4人組にしてあげたほうがいいなぁ。というところも出てくる。』そうこうしている間に、子どもたちが4人のグループに移動し始めるところが続出し始めました。

学びのパターンについて
『最初からグループでもかまわない。ペアからグループに移ってもかまわない。ペアからグループに移るときに先生の指示があってもかまわない。先ほどのような、子どもの判断でやってもかまわない。また、先生の方で、ここはグループにしたほうがいいなぁと思うところは、個別に先生が四人にしたらと言ってあげてもいい。
いずれにしても、こういう風にするということは、一人でも難しい、二人でもなお難しい課題だということ。一人でとけるような課題なら、こういうこと(ペアやグループに発展をしていく)にはならない。』

学力について
『「学力」はあくまで学んだ結果。「学び合い」とか「学びの共同体」とか言いますけど、やった(実践してみて)結果学力が上がったという話があって、そうすると「学力向上」というのを目標に挙げて、そのために「学び合い」をするという学校が出てくる。でもそういう学校は間違いなく失敗する。なぜかというと、学力の向上は目標でないから。結果、そうなって(学力があっがった)も。・・・
でも、「学び合い」を進める中で「学力」があがるということを少しでも意識してやらないといけないし、ちょっとはそういう話もしないといけない。「学び合い」にしても「学びの共同体」にしても、それで取り組んで、でも「学力」が上がったよという話にしないと保護者などが納得しないでしょ。「こんなことしていてどうなるんだ」ということになりますから。だから、やむを得ず話(「学び合い」や「学びの共同体」をしていたら学力が上がる)をしているという面がある。』

よね言
「ジャンプの課題」の話がよく出てきます。2,3の例を小畑先生の資料からお借りしましょう。
  

4月当初のこの研究会の楽しみの一つでもあります。先生が収集された大切な資料を提供いただけることです。多くの学校訪問で入手された各種の課題です。お使いになるときは、十二分に著作権についてのご理解を賜りますようお願いいたします。
以前に、掲載しましたが、学校の取り組みとして、この種のデータを一括管理して先生方が簡単に利用ができるように進めている学校もあります。

次回は、「学び合い」と「話し合い」です。お楽しみに