なら学びの会

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学校訪問レーポート② 中学2年 体育実技(サッカー)

2017-02-13 16:25:51 | 日記
2月3日 節分でした。
兵庫県内の中学校です。「〇中力」の追究~3本柱~として教科スキル・生活スキル・コミュニケーションスキルを学校挙げて取り組んでおられます。
訪問は昨年に続き2回目となりました。
午後から2本の提案授業
1年生は、社会科(世界の諸地域 ヨーロッパ州)丹松先生 引き続き分科会
2年生は 体育実技(サッカー 男子のみ ) 米田 引き続き分科会
 本日の視点 「サッカー経験者の体育教師が専門性を生かした授業展開をどのようにつくるか」先生もかなり意識して組み立てていただいたようです。
 流れ 整列点呼等、ランニング、ストレッチまで、体育委員が中心となりスムースに進行。学習の流れとテーマの指示。ここで、生徒たちは、個人技の練習から課題ゲームへ展開することをイメージしてスタート。
 リフティング(経験者は、数名で少ない)、ドリブル(指示 課題ゲームに必要なボールから目を離し周囲を見渡す練習 先生の方を注目しながら手の動きなどをまねさせる ☆ 楽しそうに取り組む)やストッピング(先生に指示通りにボールを止める 膝・お尻・腹など)



パス回し (キャッチャー方がボールが欲しいところに、声やハンドシグナル等で伝えることを指示)
コンビプレー パス回しの要領でパスをつなぎシュートまで 指示 シュートまで一連の動作なので、個人にパスするのではなく、キャッチャーが走りこむスペースにボールを出すことを意識する。☆より実践を意識させるためにもっとも重要なプレーとなる。)



課題ゲーム 2対2(一人はゴールキーパー) より実践を意識した連携プレーが要求される。
指示 ゴールを意識しつつ、ゴールキーパーの位置やディフェンダーの一位置、仲間の位置を認知しながらスペースを有効に使うこと。(☆ ここで前段の練習が生きてくる)



感想 ペアの動きを注意深く観察して、いいプレーはともかく、うまくいかなかったコンビには必ず「蹴りだしはよかった」「フェイントでスペースうまくつくった」「シュート惜しかったぁ」などと非常に細かく声をかけておられました。それ以外でも、名前を呼びながら声をかけておられました。かけられた生徒の方は、ミスプレーにもかかわらず、明るい表情で、途切れるころなく動いていました。また、経験者には、上手なアシストをと声をかけておられました。
晴天とはいえ、寒空の下あっという間の一時間でした。
生徒が授業の流れをつかみつつ、ペアを中心に課題をこなしていく、かなり仕込まれた(経験が生かされた、専門性の高い)授業を見ることができました。

分科会の後は、全員が一堂に会して 
「アクティブラーニングの時代」に協同的学びで授業を創る~学び合いの理念と関わって~ と題して丹松先生の講義を拝聴しました。