ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

録音初日

2005年11月24日 | 現代音楽
木曜日:いよいよ録音初日です

バナナ・キャラメル・タルトとコーヒーが本日のヤザワの朝食兼昼食です。お腹いっぱいになると集中力に欠けるので、終日通して軽いものしか食べられません。

AM10:30にエンジニアのカタギリさん、調律のスズキさんがいらして、機材を運び込んでピアノの位置を動かしたり、吸音ボードを置いたりマイク・セッティングをなさってます。

今日、録る「ザ・セイム・スカイ」という曲はエレクトロニクスとピアノのための曲。ヤザワの友達、キャロリンのこの曲は2001年から何回も弾いてきて、今回いよいよ録音することに。今年の3月のコンサートでミキサーをしてくれたカタギリさんの素晴らしさに触発されて、この超!難曲をレコーディングしてみる気になったという。
「まだレコーディングは3年くらい先かなー・・もうちょっと弾き込まないとねー・・」と弾く度に思ってたんだけど、3月にこの曲をカタギリさんとご一緒したことで、「今この人に頼んでレコーディングしておかないと」という衝動に駆られたわけだ。今回のCDでもメインとなる19分という大作。

すごくカッコイイ曲なの 聞いた人も「きれいな曲 キラキラしてて、カッコいい~」って感想が多いし。だけど、ともかく弾くのは大変。何しろ弾いてる指が速すぎて見えない、自分では見えてるんですか?と聞かれるほど速いテンポで臨床感溢れる曲。四分音符が150で、16分音符でほぼずーっと弾いてるの。拍子も4分の3(4小節)→4分の2(2小節)→8分の5(1小節)→8分の3(1小節)→4分の4というように、ものすごいスピードの中で変わっていくし。その拍子のクリック(メトロノーム音)をヘッドフォンで聞きながらコンピュータとズレないように弾くの。

ほとんど『アドベンチャー』(大冒険)ですっ 

オチたら最後、舞台でポツンとピアノの前で座ってるしかないわけだ。

いや~・・こわっ・・でもスリルあるわ~

まーでも今日は録音なので止まってもいいんだけど、ミスタッチはしないように気をつけなくては

ピアノを練習してると、カタギリさんが隣のモニター室でサウンド・チェックしてはマイクの位置、角度を決めていきます。

PM12:30 セッティングが終わり、カタギリさんと録音の打ち合わせ。ヘッドフォンは両耳にするか、片耳だけのヘッドフォンにするか、ピアノの音は片耳の時は返さないか(弾いて録音しているものをコンピュータからヘッドフォンに音として送るか、ということ)、とかここまで弾いたら止める、とか。

1時ちょっと前に譜めくりをしてくれるネモトくんが来てくれました。

PM1:00 両耳と片耳ヘッドフォンの具合をみるため、軽くリハーサル。
PM1:30 録音スタート

PM4:00休憩 サンドイッチとミネラル・ウォーターを食しながら、テイク(録音したもの)を聞く。部分的に録音したものも含めて17テイクをチェック。その他、後の編集で使えるようなテイクを録る箇所を決める。その間にスズキさんがピアノの調整。ネモトくんはテーブルの上に置いてあった「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」を読み耽っている模様。ゴメンね、待ち時間が長くて。

PM5:30 録音再開。
PM6:30 本日の録音終了。

ネモトくん、スズキさん、お疲れさま~

カタギリさんが機材を整えている間、ヤザワはサロンパスを腕と手に貼りまくり。さすがにこの速い曲だけを何時間も弾いたので、筋肉がオーバー・ヒートしてます。ものすごく集中したので、知恵熱気味。顔も熱いです。

カタギリさんと明日以降のレコーディングに関して軽く打ち合わせ。

お疲れさまでした~ 明日もよろしくお願いしますっ


昏倒
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