ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

ミュシャ展 アール・ヌーヴォーの華

2018年04月23日 | 文化・芸術

  5月6日まで!浦添市立美術館。展覧会場としてもピッタリだった。良かった〜

 

普段は琉球漆器を展示してる美術館で、図書室も風情があってステキです。カフェがオシャレなら1日居たいです

近くには沖縄そばの名店「てだこそば」があって、以前は美術館前にカフェ兼マフィン・ショップがあったのに、それは閉店してしまった。

 

アール・ヌーヴォーは大好きなのと「ミュシャが沖縄で」と驚いて行ってきましたよ〜

 

ミュシャはロートレックとかビアズリーをローランサンで割って、アール・ヌーヴォーにして・・という、これまでの(ヤザワ独自の)解釈を覆されました。スゴい画家だ天才だ 「スラブ叙情詩」を観にプラハに行きたい

 

製作期間18年に及ぶミュシャ渾身の「スラヴ叙情詩」は写真での展示でしたが、それでもその写真の絵が、ちょっと離れて観ても「光が当たってる場所と暗い場所」というのが分かって、まるで映画のようというか、すごいテクニックで驚きました。こんなに「描ける」画家だったんだ〜

 

『スラブ叙情詩』の本物はプラハで、1枚の絵が6m×8mとかのサイズらしい。ものすごい迫力だろうな〜

 

ミュシャの「芸術のための芸術ではなく、大衆のための芸術を作りたい」だったかな?発言は、ミロとかウォーホールもそうだったような。その中でもミュシャはダントツに素晴らしい。やはりデザインをやった画家は違う。どのような絵ならプロと言えるのかーという洗礼を受けているから。音楽家もそうなんだよね。劇伴(映画やらドラマの音楽)をやったりしないと、マスターベーションが形を変えた自己実現や趣味の延長に過ぎなくなってしまう。

 

生き方も素晴らしい 

 

ポスターや挿絵で稼いで、『スラヴ叙情詩』はチェコに寄贈。切手もお札も銀行の領収書も、祖国のための仕事は無償で引き受けて。その愛国心からナチスに目をつけられて拷問(厳しい尋問)されて肺炎になって亡くなって

 

当時のミュシャがデザインした紙幣がまたステキで。日本も北斎の「ラ・メール」(←笑。「海」ね。あまりに外国で有名で)とか「赤富士」「雨の日本橋」あたりを千円、5千円、一万円札にしたらどうだろうねヒトの顔なんかよりずっとイイよねもう著作権もないんだしと一緒に行った友人と話してました。日銀に意見書受付ってあるのかな?

 

これまでチェコとかプラハなんて全く興味なかったんですが、ミュシャの絵を観に行って、ミュシャがデザインして今でも使われているユーロの切手とかも欲しくて。会場にも展示されてたけどカワイイ

 

私が食べれそうなのは:ジャガイモとカリフラワーのスチームと酢キャベツか。というように、私はどこかに行くとなると、その土地の食べ物をリサーチするんですよ。それで滞在期間を決めるという。口に合わない食事の街に3日以上は辛いから。プラハは最長で2泊と見た。向こうで検索すればヴェジとかヴィーガンのレストランもあるのかな

 

日曜日はあいにくの雨でしたが、そのせいか混んでなかったです。落ち着いて観れました。外は稲妻がすごかった

帰りは北谷のTacos&Coffe。北谷はアメリカ人が多いのでヴィーガン御用達のお店が多いんです

ここも行く度に肉系メニュー減ってるし アメリカ人用に味付けも濃厚でボリュームあって美味しい

豆腐チョリソのタコスと2ビーンズ・ヘヴンがオススメ

 

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NZ紀行2 : War Memorial Museum 1- Auckland

2018年04月22日 | 世の中のこと

      オークランドの『戦争記念博物館』の太古の自然コーナーで見た絵

このような風景に近い原生林をNZ政府は守るために、国土の左側は国立公園にして人間が住めないようにしたり、トレッキング・コースにはスニーカーの底を消毒する消毒液コーナーが設置されています。

 

気になるのは:風景画の山が白くて冬のようなんですが、ワニとかが活動してる様子。爬虫類って温度低いと冬眠状態になるんじゃなかった それともコレは氷河期で恐竜が滅びていく絵だったのかな

 

『戦争記念博物館』は:ニューヨークの『自然史博物館』より手入れがされていて、差別的な展示(「日本」コーナーで藁葺き屋根の土間に縄文キモノで暮らすヘンな日本人マネキンとか)もなく、さすが人権国家、エコ国家だなと感心しました。イギリスの支配下にあったニュージーは世界初の女性参政権を認めた国。イギリスに先駆けること30年。

 

世界で一番最初に女性の参政権が認められた国

1800年代当時、世界中で女性といえば「掃除や子育て、料理など家事をする人」と考えられていました。
今でもそう考えている人もいますけどね。でも、今とは比べ物にならないほど「男女」の差は激しいものでした。まさに「差別」でした。

ところが1800年代後半になると、裕福な家庭の女性が高校や大学へ進学するようになり、次第に女性の社会進出が進み、「女性の権利」というものがさまざまなところで取り沙汰されるようになりました。

そんな中、1893年(明治26年)にニュージーランドは世界初めて女性の参政権、正確には投票権が認められました。今から約120年前のことです。
被選挙権が認められたのはそれから26年後の1919年です。日刊ニュージーランド・ライフ

 

***********************

 

お料理は好きですが、それは自分が食べたいモノを自分好みの味付けと量で作れるからで、別にヒトを喜ばすためじゃありません。だから熱心に作れるんです。

辛味がダメな子どもとか、減塩しないとヤバい旦那のために、自分の好みはさておき・毎日・料理をするというのは、ものすごいストレスなんじゃないかと思う。

 

掃除は苦手だけどペットの毛問題があるので、毎日ワイパーシート3枚ほどは使ってます。自分の髪もけっこー落ちてるものですしね。

両親と住んでた時:父親が入った後の風呂が汚くてケンカになってました。「パパのすね毛と陰毛が浮いてて身体に貼り付く入ったらお湯は抜いて流してよ気持ち悪いあんな汚い風呂は入れない」とか「すね毛も陰毛も全部剃って入ればいい」とか、ものすごいストレスでした。向こうもなんだろうけど。よくママは我慢してたなと思う。愛というよりはカネのためか。まあそれで父親は「子どもなんかに介護されたくない」と思って頑張ってるんだから、アタシも結局は親孝行なのよね

 

この風呂とトイレの立ちション問題で離婚になった知人も何人かいます。睡眠中に目覚めて寝ぼけながらトイレに行って、座ったら便座がなくて便器にハマった とかなると、もう目が覚めてしまって怒っていて眠れないので男の首を絞めてやろうかという気にもなりますわな。

ヤザワの父も立ちション派だったので:「パパは溲瓶に立ったまますればいい」とか、「枕元に溲瓶を置いて夜中はトイレに行かないでよ」とかモメた揉めた。ママは怒鳴り散らすヤザワの横で無表情でしたな。同意だったんだよな

 

「ああもう女房は可愛くねーし子どもは憎たらしーし」とか大声で呟いてましたな。

 

なんでこんな話を思い出したんだろう。ああそうだった

「同性婚」成立のニュージーランドの議員の演説をツイッターで見て。

 

  いいネ〜

ニュージー男性でも「明日からも生意気な娘さんから口ごたえされます」ので、反対票は主に中年男性ということか。

日本で問題になってる「別姓婚」も、正にこれと同じだと思うんですけどねぇ

スカイツリー

にしちゃ周りが自然豊かななのは:オークランドの「スカイタワー」だから。

『戦争記念博物館』

原爆投下のコーナー

@広島だそう

昭和天皇は「止むを得なかった」と。投下場所も天皇が決めたらしいという陰謀論は有名。

無条件降伏

降伏書類。売国完了

戦場の音を再現した爆撃音が響くコーナーでは

「戦場からの手紙」

女も闘う

ナチスのホロコーストのコーナー

モノクロでなかったら相当キツい

生き延びてニュージーに移住した人

「善人が何もしないと悪がはびこる」

「本を焼き始めたのは序章にすぎなかった」

戦没者コーナー

最上階

この他、アンネ・フランクのコーナーもありました。「アンネの日記」は小学生の時に読んでますが、「実はアンネは存在しない」とか「イスラエル建国への布石となるストーリー作り」等、ホロコーストもフリメ系ユダヤ人によるユダヤ人の殺戮であったとか。

そうだったの?

9.11にしても手が込んでるというか想像を絶する残虐さなので、同じ人類が企てた陰謀とは思いたくない。と、心にシャッターが降りてしまうんでしょうね。

 

お前らは豚や牛の命乞いに、耳を貸したことがあるか?

 

屠殺場を見学するとヴェジタリアンになる人が多いそうです。見てしまったら想像していた時のように「頭を切り替えて焼肉を食べにGo!」とはとても思えないんでしょうね。

 

私は健康志向からヴェジになったので、肉が食べたくなってしまった時はYou Tubeで屠殺のビデオを見たりしていました。生きたままシュレッダーにかけられる牛とかね。キモい動画をいっぱい見ましたが、それでも食べたいんですよ。映像だったせいかな。実際に見学してたら、肉を見たら吐いたかもしれないですね。

 

昔、ナチスの強制収容所で「人間の脂石けん」とか「人毛じゅうたん」とかガス室とか散々見た後に、レストランで・それこそ・ステーキとかに舌鼓を打ちつつ「ナチスってばヒドいことしたよねー」と別に食欲も落ちないわけです。

家畜は同類じゃないから。ユダヤ人はヒトじゃないから。日本人は黄色い猿だから。

全部イコールで、だから「屠殺場がある限り戦争はなくならない」と、トルストイが言ったんでしょうね。

 

肉も牛乳も、自分で飼ってる牛の乳を搾ったり、屠殺して食べる分には大丈夫。自分の食べ物にホルモン剤とかステロイドとか抗生物質とか使わないでしょう?肉も熟成させないでカビ生える前に食べちゃいますよね。

 

健康志向なので、そういう危ない食品を避けたらヴィーガンになったワケですが、やはり食べる物に人間は作られるというか、食べているモノに似てくるそうなので、いつの間にか動物保護を始めたり環境保護志向になって、今や革製品も買わなくなって真性ヴィーガンになりました。

 

日本ではヴィーガンはまだまだ「偏食」「変人」扱いなので何かと不便なんですが、ニュージーでは私がヴィーガンだと言うと:「グルテンフリーも?やっぱり先進国(日本)の人は違うわね。日本食ってヘルシーで肉とかないものね」という反応なんですよ。ニュージーの方がヴィーガンは多いのに:笑。

「スマホ持ってない」と言ったら:「電磁波?やっぱり先進国は・・」笑で、ものすごくイイ誤解をされました。

 

アイスランドの地熱発電は日本製なので:「やはり原爆を投下された国は憲法九条と素晴らしい発明をする」と人々は思っていて、日本では原子力発電で地熱発電は輸出だけというのを知ると、驚愕して黙ってしまうらしい。

 

色々とニュージー旅行では考えさせられることもあったので、まとめていきます

 

 

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ニュージー紀行1:NZ Festival - Wellington

2018年04月18日 | 文化・芸術

1993年に大ヒットした映画 ”The Piano” (邦題:ピアノ・レッスン)がバレエ化

 3月が忙しかったので今ごろニュージー紀行を忘備録で書いておきますよ〜

 

なんであの映画(ピアノ・レッスン)がヒットしたのかは世界の不思議というか何かの間違いじゃないかという気がしますが、ひとえにサウンド・トラック、マイケル・ナイマンの音楽が大ヒットしたということじゃないだろうか。

映画は観たことがなくても曲は聴いたことあるという超・有名曲 "The Heart Asks Pleasure"。あの映画はこの曲のためのMTVみたいなものだったのだ。

 

初めて観た時も:「なんでこんな時代背景(19世紀)に合わないミニマル・ミュージック(1970〜)を、しかも・ニュージーランドで弾いてるのだ 」という違和感が拭えなくてナゾの映画だった。

 

世の中のほとんどのヒトというのは:着ているドレスが19世紀のもので、まだパニエやらコルセットを付けて着用する「シャネル以前」の拘束服なのに、音楽は20世紀後半のサウンドでも気にならないんだなーと・軽く絶望した思いがアル:笑。現代的にリメイクされたオペラとか、古い無声映画にフィリップ・グラスが音楽を付けたシネマ・コンサートのようなコンセプトでも完成度でもないから。

その点、ソフィア・コッポラの『マリー・アントワネット』は素晴らしかったなぁ。ロックもバロックも使って「新しい視点」を強調して、シューズ・クローゼットにはナイキもあったよね

 

それでもバレエ版のプレミエールをウェリントンで観て来ましたゾ。ロイヤル・ニュージーランド・バレエ団。

こちらの劇場で

ウェリントン最大の劇場、セント・ジェームス・シアター。造りはオペラ座だけど、こじんまりした感じで観やすい。柱の陰で舞台がよく見えない席というのもないし

どの席からも見える!

規模が分かるでしょ?

 

ヤザワ的に:バレエ版は映画より楽しめました

主人公の女性はそもそもmute person(口がきけない)なので、バレエのように無言で踊り、ストーリーと感情を表すことが主人公の女性を美しく見せたと思う。単に女優よりバレリーナの方がキレイだったのかもしれないけど。

 

これがミュージカルとかで、また主人公の女性だけが障害者で無言、周りは喋ったり歌ったり踊ったりしてるとねぇ

てゆーか・ソレが映画は良かったのかな口のきけない女にセクハラして、そのうち女もソノ気になって。というのがイイのかな世の中のヒトの恋愛観ってそんなに歪んでるの

 

まあ映画は置いといて・・

 

バレエ版は:音楽がナイマンだけじゃなくて、シュニトケのほうがナイマンより多く使われていてビックリでした。実に良い。ナイマンを1時間以上聞かされるのはツラいから。他、ドビュッシーとかブラームス、ショスタコーヴィッチまで。ナイマンも3曲ほど使われていたけど、超・有名曲 "The Heart ask Pleasure" は使われてなかったんですよそれも逆にビックリしたけど

 

振り付けは:ミュージカルに近いような感じで、特に32回転とか見せ場があるワケでもなく、そこがまた現代的でとても良かった。衣裳もチュチュじゃなくフツーに踊れるミュージカルのドレスみたいで。

もっとも超絶技巧のバレリーナならロシアとかアメリカか、イギリスかフランスに行ってしまってニュージーには来ないんでしょうね。

 

ダンサーのレベルが悪くなく感じたのは、そういった超絶技巧の場面がなかったこともあるのかもしれない。そういうことを忘れさせるような振り付けと、やはりストーリーがイイのかなと初めて思いましたよ

 

バレリーナのテクニックで魅せるバレエじゃなくて、新鮮でもあり、のどかな国に相応しい芸風。嫌味じゃなく、イイ感じ。ここ(ニュージー)で気合いの入った32回転とか見せられたら:「このダンサーはニュージーを間もなく出てアメリカのバレエ団のオーディションでも受けるな」と感じたでしょうね。

 

ウェリントンではこの他、台湾の太鼓グループ(ほとんど和太鼓。を踊り叩くというパフォーマンス)とニュージーランドの作曲家で構成されたピアノ・リサイタルに行きました。

 

台湾の太鼓は・・まあ・・ノー・コメントなんですが(なんというか紅白歌合戦の合間のパフォーマンスのようで。レベル的には高くてもコンセプト的に『合間芸』というか・・ってコメントしまくりですね)

 

ピアノ・リサイタルはとても良かったです ピアニストは音大のピアノ科教授のヘッドで40歳台前半。というのも日本ではありえない。

 

ところでニュージーのピアニストが弾くニュージーの作曲家。というのは:やっぱり・うっかり・つい・The Heart asks Pleasure 的な・シンプリシティを想像していたんですが、「ココ(ニュージー)はイギリス文化圏なんだ」という、どちらかというと現代音楽。ガゴーンピーッ系で、こちらも納得ながらも不思議な気はしたな〜。(まあナイマンもイギリス人なんだけど。若い頃はガゴーン!系書いてたはず)

 

昼間はトレッキング

Windy Wellington

ガイドブックは正しかった。のどかな風景にこの風圧。

しかし。ああいう現代音楽を書こう!というモチベーションは、この土地のどこから生まれてくるんだろう。どこかパワー・スポットとかがあって、そこを詣でると何かが降りてくるんだろうか?イギリス本国なら分かるんだけど。曇りがちで寒いし。そんなことを考えつつ散歩。なんかアタシ今イギリス人みたい

バラを愛でて

バラとベゴニアのハイブリッド も作られていました。

こんな

こちらは本物

ハイブリッドは厳重に?温室で栽培されておりましたが、蜂が迷い込んで花粉を付けて出て行っても大丈夫なのかな

他にウェリントンで観るべきものは:

巨大イカ!

ココね

南極から来たに違いない

このミュージアムはカフェが1階にも上階にもあるんですが、上階が上品でお料理も美味しくて良かった。ホテルのロビーのようでしたよ。

沖縄以上の紫外線

涼しいのに眩しい。という。沖縄なら涼しい日はさして紫外線も強くないものだけど。

 ちょっと郊外にも足を伸ばして

展示はアヴァン・ギャルド。ミュージアム・ショップとカフェはオシャレ。

 

こじんまりとした街だけど映画スタジオとか録音スタジオがある『ウェリウッド』なので、業界人用の億ションや、深夜まで営業のオシャレな健康志向レストランだらけで、風圧がこんなに強くなければ最高な街。なんたって風が強い日は雨も降ってるので傘もさせないんですよ。

スタジオ撮影を終えた女優さんたちが「撮影メイク」のまま出て来て・・

このあたりで「グルテン・フリー」のヴィーガン・ピザ を食べてたり

この通りのカフェ、レストランのほぼ全てにヴィーガン・メニューあり。

コンパクトな街なので、オーガニック・ショップでその日に採れたイチゴとかプラムを買ったり、トレッキングしてシャワーを浴びてからコンサートに行って、食事に行ってグルテン・フリー&ヴィーガン料理を食べたり。

フリメの本拠地

なるほど。フリメは肉は食べませんからね。人肉以外。

ウェリントン空港

次回はオークランド〜

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年末雑感の:備忘録その1

2018年04月11日 | 文化・芸術

05年から愛用のFitヤザワ号。天寿を全う(廃車)。お世話になりました。ありがとう

 

愛用・・とはいっても沖縄に来るまでの5年ほどは、あまりに乗らなくて・たまに乗ろうとするとバッテリーが上がっていて・乗れなかったりで:「もう車は要らないな。売ろうか」と思った頃に引っ越すことになり、HONDAの営業の方が「これでこの車もようやく出番が・・」と喜んでくれてましたな。

沖縄に来てからは正にヤザワの「足」となり、擦り傷、当て傷を作られつつ、ほぼ毎日一緒に過ごしたのでした。バニラ、ノエル、ライトも乗った思い出深い車。

 

新しい「足」は軽にしました。軽自動車は初めてなんですが、沖縄にはピッタリだと思います。なんたって・アクセルを踏み込んでも40キロくらいにしかならないので合理的(無謀)な横入り運転が出来なくなりましたし、踏んでも踏んでも100キロなので、80キロが最高時速の沖縄唯一の高速県道で、スピード違反で捕まるリスクがほぼ解消されました

 

Fitだと、どうしても120とかフツーに出てしまうので、捕まれば免停になってしまうわけです。本土からの観光客のレンタカーが「県道」を「高速道路」と勘違いして150とか出して免停になるケースはけっこうあるそうですよ。気をつけてネ。

軽だとメーターが140までしかないので、100でも横揺れを体感するから、80だと安定して走れる感じ。やっぱり200までメーターのある車で:「80キロが最高速度」というのは軽い拷問だよね

軍需産業のある国に「戦争しちゃダメ」というのと同じなのかな?

 

備忘録その1

去年の11月終わりから12月にかけて訪れた展覧会などのまとめ。まず、福岡のココが案外と良かったです

博多座じゃなくて

手前の「福岡アジア美術館」のほう。ここを11月下旬に観たのは正解だったと12月に東京で「北斎とジャポニズム」展を観た時に思ったのでした。北斎の西洋絵画における影響力というのは、この「福岡アジア美術館」に来るとすごくよく分かる。

この美術館は、アジア地域の絵画をコレクションした常設展示と、アジア現代アートの企画展を開催しているので、アジアの美術史というか絵画史というのがコンパクトに観れるんです。

 

西洋絵画では、宗教画というのが1番ステータスの高い絵で、次いで王族、貴族の肖像画という、アートでありながらもモチーフ選びにヒエラルキーがあるんです。風景画とか静物画(カゴに入った果物とか生け花とか)というのは、ランクが低いとされていたんです。

その西洋思想を開国(植民地化)と共に受け入れた頃のアジア各国の絵画というのは:西洋絵画と同じ材料の油絵で、自国の国王一家の肖像画を、まるで「ルイ14世と家族」のような感じで描いてるんですよ。カンボジア王国の方達が、フランス王朝風にポーズを取ってるわけです。

ちょっとした衝撃でした

 

当然、企画展で展示されているアジア各国のアーティストの現代作品は:「我々アーティストは、この文化的にも植民地支配された我が国の絵画芸術を、西洋支配から解放させなければならない」という意志を持ったもので、西洋支配の『王族の油絵の肖像画』から脱却してアイデンティティを確立していく過程を、絵画を通して鑑賞したのでした。

 

この時は:ルー・ハリソン生誕100年記念コンサートを聞きに福岡に行って、たまたまホテル近くに美術館があったので入ったけど、偶然とは必然なんだよな〜と思いましたね。ルー・ハリソンのガムランとピアノのための曲とか聞いて、この美術館に呼び込まれたような気がする。

 

私もコンサートで日本人の作曲家の曲を弾くようにしてるんですが、それは日本の音楽界に貢献しようと思っているわけではなく(結果・貢献してたとしても)、基本は自分の問題なんです。

 

フランスに留学していた時に、試験やコンサートでドビュッシーやラヴェル、プーランクやフォーレなどを上手に弾いて評価を受けるのは勉強の成果でもあり、これらのフランス音楽が「民族音楽」ではない普遍性を持った芸術音楽である証でもあるわけですが・・

 

それを日本で:西洋クラシックの作曲家だけを弾いてると、上手く弾けば弾くほど、フランスの香りがしたりすると、時々・自分は「ヤポネシア」のピアニストだよな。と自虐的に感じることがあるんです。いつもじゃないけど。

 

これが、フランスでフランス音楽を勉強したこともなく、フランス系の先生に習った事もなく、ロマン派の延長で・べったり、ねっとりと弾かれると:「このドビュッシーはアフリカン・アクセントのフランス語より酷いな」で、なんというか突然変異種というか不思議な生物の発した音。という感じになるんですけどね。奇妙なモン聞いたな〜って。

 

12月に行った北斎とジャポニスム展

ここに立ってると、東京に住んでるような気がする上野公園口

懐かしいというよりはタイムスリップしたような。今日は誰の出番かな?と思う東京文化会館。

この時は『北斎とジャポニスム』展と科学時術館で『アンデス文明展』を観た後、東京文化会館で入野賞のコンサートを聞いたのでした。

 

この『アンデス文明展』も、次の日に観た『澁澤龍彦展』の前に観て良かったな〜

キーワードは・・

「ドラコニア」。竜 とか蛇

「インゲボルグ?」と聞かれたけど、コム・デ・ギャルソンです 珍しくワタシが着てるとギャルソンでもインゲとかピンクハウスに見えるらしい。コンテンポラリーとか弾いてるくせに、ファッションは全然・アヴァン・ギャルドじゃないという。ピンクハウスが好きなのは「ゴスロリ」感覚で、ラブリ〜とは思って着てないんですよ。過剰な装飾で病的に手が込んでる異常な服:笑。澁澤龍彦の世界に通じる感覚。そのせいか、「不思議と似合ってる」と言われるんですよ、ピンクハウス

 竜であり蛇であるわれらが神々〈上〉

人類の起源と闇の支配一族レプティリアンの血流 (超知ライブラリー)

David Icke,安永 絹江
徳間書店

 

 竜であり蛇であるわれらが神々〈下〉

闇の権力を操る爬虫類人の地球支配/管理システム (超知ライブラリー)

David Icke,安永 絹江
徳間書店

 

この本の上巻で主に語られている「神」のシンボルをアンデス文明展で観れて感動しました

人類を古代から支配して苦しめてきたレプティリアンやドラコニア。デヴィッド・アイクのこの本を読んで、澁澤龍彦の描いてる世界が、ファンタジーとしてではなく奥行きを持った歴史として解釈するようになって、ますますハマったのでした。惹かれるってことは、どこかである日繋がって全景が見えてくるものなのかもね。澁澤龍彦本人は気がつかないまま亡くなったにしても、取り憑かれたように執筆で遺しているので、私のように陰謀論と文学、ゴシック趣味から総合して捉えると実に面白い、いや・恐ろしい世界で、抜けられなくなるのです

 

こちらは新宿タワレコ

クラシック/ジャズ売り場が10Fだったかな?になってました。ここに来ると、トーキョーは世界・最先端・都市だとやはり思います。クール・ジャパンが凝縮された売り場。沖縄だとクラシックなんてフジ子さんとか辻井さん、現代音楽だと伊福部昭とかですからねぇ

 

沖縄のクラシック音楽状況は、東京より(控えめに言っても)30年は遅れているので、いまだにメシアンを卒業演奏会で弾くピアノ科の生徒というのはおりません。現代曲といえばバルトークくらいまで。今は西暦何年なんだよという「現代」ぶり。知識としてはセリー(1960年代)まではあるので、「現代音楽、ガゴーンピーッみたいなヤツね」という知識のまま止まってるという。新宿タワレコみたいな場所もないしね

 

新宿のタワレコでは:Electronicaというのが、いわゆるコンピュータ音楽で、early electronicaとか、japanese electronica、post classicalなど、現代音楽でも細かくコーナーが分かれていています。

いわゆるガゴーンピーッみたいなイメージに近いのはコチラ

contemporary

スティーヴ・ライヒとかもあって、一概に:ガゴーンピーッ系とは言えないんですが、「音楽大学を出た作曲家」で「映画音楽やCMで稼いでない作曲家」というのがcontemporaryに分類される傾向。

ロック少年がMacいじってチャラチャラ作ったのとワケが違うんだゾ という心意気への敬意だと思いマス。ちなみにヤザワのCDもこのコーナーなんです・・

 

色々と買い込んで聞き込んでましたが、コレはとてもステキ もう車でもヘビロテ

RE-FAURÉ [GDUB-001]
good umbrella record
good umbrella record

フォーレだけどヤポネシアでない。Geisha Farmの「Cabaret」もこういう感覚で作りました。

超・オススメ〜

「クラシックを現代の音楽へ」というコンセプト。素晴らしい。ヤザワのアレンジしたワイルとかホレンダーも歌っていただきたい

 

思ったんですが:クラシックの演奏家が本場で勉強するのは素晴らしいことだと思うんですが、作曲家がクラシックの本場で勉強すると、ヤポネシアになりがちなのかもしれませんね。

武満徹とか平石博一さんとか佐藤聡明さんも、ノン留学組。まー旅行はしょっちゅうしてただろうけどさ。向こうの学校に入ってみっちり勉強(洗脳)されたということはない人たち。

 

以前、鶴見幸代さんがエジプトでカイロ音楽大学を訪ねた時、ヒジャブを被った女学生が、ショパンのエチュードを「ひと昔前の東京のピアノ科の学生」のような感じで弾いてたのを見て、なんとも言えない感覚がした、と言ってたのを思い出した。

鶴見さんも基本・ノン留学組。今年は彼女の曲も弾きたいなと思ってます

 

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新年度Go!

2018年04月04日 | グルメ

        初めて作った赤飯 ものすごーく美味しくてビックリ

 お赤飯て・こんなに美味しいものだったんですね。もう毎日コレがイイ

6時間ほどかかるのがハードル高いけど 売ってるのは冷えてるから?全然・別もの

春の献立

タクアンと小豆以外、全て沖縄県産。小豆はヤザワが畑で作ったマイ小豆のストックもありますけどね。畑に撒くつもりでストックしてたけど、もう食べちゃお。

 

そら豆と豆腐ちゃんぷるー(スナップえんどう、春菊、豆腐、ニンニク、ごま油塩味)。春って感じ

アオサは味噌汁に入れましたが・・・香りが・・石油でした

具が入ってない味噌汁だったので、切り干し大根に具を変えました。

お手製シードル

メチャクチャ美味しいけど・太る。砂糖不添加のオーガニック・アップル・ジュースが原料なのに。1L飲んだら2キロは太る。泡は炭酸ではなく発酵させた発砲酒(2%ほど)だから身体にもいいし糖質分解されてるはずなのにテキメンに太る。だから2ヶ月に1本だけ作って飲むの

 

朝ごはんは:なるたけフルモニ

オーガニック

オーガニック

このように・なるたけ原種で・小ぶりで・種がゴロゴロと入ってるフルーツが良いのです。種なしとか種が少なくて大ぶりのフルーツは改良種なので、糖分が異様に高く全然・健康食品じゃないんですよ。「種なし」はホルモン剤も使ってるし。

「フルーツほおずき」はパワーフードで、こんなに小さいのに1袋食べなくても栄養価が高いから満腹になるんです。ものすごく美味しい。自分でも畑で作ってました。

 

新年度が始まるギリギリで、確定申告もまとめました。

先月やってる途中で:「ん。これはけっこーな赤字だぞ。てことは・遅れても延滞金も付かないナ」と・気がついてしまったら・期限内に全然間に合わなかったという。他に別に大した用事も仕事もなかったのに終わらないんだなー

さすがにこのままでは新年度になってしまう。というところで一気に片付くという。遅れるとヤバそうな時というのは手をつける前から薄々分かっていて、さっさと片付いてるものなのにね。

 

しかーし

肉とか食べないし革製品とか買ってないから感じなかったけど、貧困なのかな〜

別に不幸でもないけど。きっと・この状態を「清貧」と呼ぶに違いない

琉球大豆タカアンダー

プランターで育てた90gほどの貴重な在来種大豆。畑もやめたので、もう一気にこれで(といっても90g)味噌を作ってしまいます。小豆くらいの大きさなので重量はないけど栄養価はすごく高いはず。だいたい改良種の3倍は栄養価があるんですよ。フツーの大豆の270g分くらいの栄養。かけ算、間違ってないよね

これで・いちお・「マイ大豆で手作り味噌を作る」という夢は叶ったことになりました

 

自然農法 わら一本の革命
福岡 正信
春秋社
「自然」を生きる
福岡 正信,金光 寿郎
春秋社
 
 
 

「地球の寿命があなたの寿命」というような名言が散りばめられた哲学本に近い内容。素晴らしい

 

「あゆみ音楽教育アカデミー」の藤野氏に勧められて読んだ本。こんなの読むと、また畑がやりたくなっちゃう

畑というより、この本のように、庭を自然栽培の「食べれる庭」にするのが理想。いわゆる「畑」だと共同作業が必須なので、濃ゆ〜いムラ的人間関係が、ちょっともう無理というか。この福岡さんのように自然と対話するような哲学的な感じでやってみたいなぁ。こうなると庭付きの家が欲しくなる。果樹があって野菜があってハーブもある庭。プチ・トリアノン願望てやつ?家畜は要らないけどクジャクも飼えるし。

でもなんで畑もやらない藤野氏がこんな本を読んでたんだろう

 

まだ未定だけど今年度は忙しいかも。

沖縄に移住して以来、初めて来年のスケジュールも考えているという。東京にいた時は、だいたい2年半〜3年のスケジュール帳を持ってたものなんですがね。

 

今年は色々頑張って、来年以降は家庭菜園をする。というようにしたいなぁ

 

新年度 Go!

 

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