旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

晴耕雨読日記 平成30年12月31日 月曜日 大晦日

2018-12-31 17:44:11 | 晴耕雨読日記
 毎日が日曜日なのに、やっぱり慌ただしく年末を過ごしてきました。
 そしてとうとう、2018年、平成30年もあと6時間余りとなりました。
 来年のカレンダーを準備して新年を迎える準備は終了です。
 一番のお気に入りは、「びゅう」のカレンダー。来年にカレンダーも頂きました。感謝。


 そして、この一年間「旅の窓」を開いて下さった皆さんに感謝致します。
 それでは皆さん良いお年を!

米坂線・男鹿線の旅4 坂町駅から羽越本線に乗って坂町駅~酒田駅

2018-12-28 15:40:13 | 米坂線・男鹿線の旅
 坂町駅は、強風の影響で11時34分発に普通新潟行が85分遅れているため、羽越本線で新潟方面に向かう乗客で、待合室や改札前は一杯でした。


 幸いなことに、私たちが乗る13時11分発特急いなほ5号秋田行は、遅れても1~2分と言うことで一安心です。
 しかし、この先の遅れなども考え、当初予定していた羽後本庄で下車し、由利高原鉄道線に乗るのはやめて、秋田駅に直行することにしました。
 そのため、まず指定券の乗車変更をしました。
 今回は、「いなほ」のグリーン車に乗ってみたかったので奮発しています。
 乗車券部分は「大人の休日倶楽部パス」OKなので、特急券・グリーン券の負担だけで済みます。


 窓口が混んでいたので、20分以上待ちました。


 待っている間に、駅スタンプを押しました。
 年季の入っているスタンプでした。
 絵柄は「峡の渡しと平林城物語」。「平林城」は分かるものの、「峡の渡し」や絵柄との関係が今一、よく分からないスタンプです。これほど、絵柄についての説明がどこかにあれば良いと思ったスタンプはありません。


 坂町駅は、かつて機関区や保線区、車掌支区句などが置かれた鉄道の要衝でもありました。




 2008年(平成20年)4月1日、当時の村上市、神林村、朝日村、山北町と合併し、新たに村上市となるまでは荒川町でした。


 駅横の公園には、D51蒸気機関車の動輪が置かれています。
 坂町機関区は、羽越本線の貨物列車用D51形蒸気機関車の基地だったそうです。なお、坂町機関区で最後を迎えたD51 735号機は、駅から15分程の所にある村上市荒川総合体育館に静態保存されているそうです。国鉄OBを中心にした保存会で整備し、屋根付き格納庫で保存し、毎年「文化の日」近辺に開かれる「荒川地区文化祭」の時だけ公開しているため保存状態は大変良いそうです。


 機関区跡には給水塔と草で隠れて見えませんが転車台が残っています。
 転車台は、毎年3月下旬に数日だけ新津駅・村上駅間で運転される「快速 SL村上ひな街道号」牽引の蒸気機関車の方向転換に使われているそうです。
 なお、給水塔は使われておらず、給水は地元消防団の協力で消火栓に接続て行っているそうです。


 大幅に遅れていた普通新潟行が先に到着しました。


 こちらは定刻の到着です。

羽越本線下り 特急いなほ5号 秋田行  
 JR東日本の新潟車両センターに所属するE653系電車。かつて常磐線の特急「ひたち」に使用されていた車両を、「いなほ」用に改造した1000番台、7両編成です。
 JRの案内によると、カラーは日本海に沈む夕日に輝く波とあかね空をゆるやかな曲線で表現。2017年(平成29年)よりエクステリアデザインを瑠璃色、ハマナス色に変更してイメージを一新した編成も各一編成走行しているとのことですます。


 グリーン車は、2列+1列の座席配置と、1820mmという広いシートピッチと前後の腰掛間を仕切ることでプライベート感を重視しているとのことです。




 と言うわけで、今回はグリーン車に乗ることにしたのです。
始発 新潟12:32

 この先秋田駅までの車窓は、「本州一周普通列車の旅11~6日目(完)直江津駅から野辺地駅まで」もご覧下さい。

坂町     13:10着 13:11発   
 駅を出ると右に米坂線が分かれていき、荒川を渡ります。


 ここで、昼食タイム。
 米沢駅で購入した、松川弁当店の「山形のおもてなし弁当」。






 松川弁当店の「東北祭り弁当」。




 そして「エチゴビール」、おつまみ付きです。


平林      レ
岩船町     レ
村上     13:18着 13:19発

 平野の中を進んできましたが、強風の影響か3分程遅れています。
 駅を出た列車は三面川を渡り、小さいトンネルをくぐると岩ヶ崎の海岸に出ます。


間島      レ
 沖に粟島が霞んで見えます。縄文時代の遺跡が発見されていることから、既にその時代には人が住んでいたと想定されている島です。


越後早川    レ
 越後早川駅からしばらくいくと上り線と分かれて「馬下」の海岸を通ります。馬下というのは、陸奥へ向かった源義経が、ここで乗馬のまま通行することができなくなり、小船で海伝いに進んだことからつけられた地名だそうです。


桑川      レ
 桑川駅の南の鳥越山から越後寒川駅付近まで約11kmが、笹川流の景勝地になります。




今川      レ
 越後寒川駅まで美しい海岸線が続く。


越後寒川    レ
 勝木駅までは複線せすが、国道345号沿いに走ってトンネルをーつくぐると、上り線はまっすぐ新勝木トンネルに入り、下り線は5つのトンネルを通って勝木駅に着きます。
 日本最大の民間医療グループの病院が目に入ってきます。


勝木      レ
 勝木駅から小さいトンネルをーつくぐり、国道7号と合流、大崎山トンネルとほかに短いトンネル2つと、ほとんどトンネル区間を抜けると府屋駅に着きます。
府屋     13:48着 13:49発
 5分程遅れて到着しました。

   
 ここからまた複線になり、黒崎トンネルから、下り線は2つ、上り線はーつトンネルをくぐると山形県に入り、鼠ヶ関に着く。
鼠ヶ関     レ
 東北を区切る三関の一つ「念珠関跡」は、鼠ヶ関トンネルに入るところの海側にあるそうですが、いつ通ってもわかりませっm。トンネルを出て海辺にある「道の駅 あつみ」を見て、小さいトンネル4つで小岩川駅に着きます。



小岩川     レ
 海を見る限りまだまだ風が強いようです。


あつみ温泉  14:00着 14:01発   
 「温海」と書くとわかりにくいというので仮名にし、ついでに温泉をつけ加えたという駅名。5分の遅れが回復しないままの到着です。


五十川     レ
小波渡     レ
 鯵ヶ崎の2つのトンネルを出ると海から離れて、三瀬駅に着きます。

   
三瀬      レ
羽前水沢    レ
羽前大山    レ
鶴岡     14:20着 14:21発
   
 遅れもしなけれ、回復もしないまま到着。


藤島      レ
西袋      レ

 間もなく余目駅に着くという時、左手に天守が見えます。
 確かに「余目城」は存在しましたが、現存していません。


余目     14:31着 14:31発   
 ここでおやつタイム。
 特急いなほには、専用の車内販売メニューがあると言うことで、ちょっと楽しみにしていました。




 東北新幹線の車内販売ではお目に掛からない「雪国ドーナツ」と、「柚子とはちみつのパウンドケーキ」。
 「雪国ドーナツ」は、車内広告も出ています。






北余目     レ
砂越      レ
東酒田     レ
酒田     14:39着 14:41発 
  
 7分遅れで到着しましたが、1分停車で14時47分に発車しました。
 終着秋田駅まであと1時間半程です。

 つづく。

米坂線・男鹿線の旅3 羽前沼沢駅~坂町駅

2018-12-25 11:52:12 | 米坂線・男鹿線の旅
羽前沼沢   11:27着 11:28発   
 この先も渓谷で、小トンネルと幾つもの鉄橋が車窓に変化を付けます。






伊佐領    11:35着 11:36発   
 左手に「伊佐領の岩場」が見えます。


 曲流する横川を何度か渡りながら進みます。


羽前松岡   11:42着 11:42発   
 左手に小国新道がぴったり並走して小国駅に着きます。


小国     11:47着 11:48発   
 新潟県外で唯一、えちごワンデーパスて乗降可能な駅です。
 右手に紅葉で有名な赤芝峡が僅かに見えました。


越後金丸   11:57着 11:58発   
 ここから新潟県、羽前から越後になります。新潟県の鉄道駅としては最東端です。
 右に荒川を見て進みます。


 第2荒川橋梁を渡ると、左手はダム湖になっています。


 第1荒川橋梁でダム湖を越えます。




 高置場山トンネルをくぐり抜け、岩船発電所の脇を通ると越後片貝駅に着きます。


越後片貝   12:04着 12:05発   
 無人駅ですが、駅舎は九ヶ谷地区ふるさと会館(公民館)との合築になっています。


 榎山トンネルを越えます。


 鷹ノ巣トンネルを抜けると25‰の勾配で下っていきます。


 盆地に出てきます。




越後下関   12:11着 12:12発   
 水田と農村集落の間を進み、越後大島駅に着きます。


越後大島   12:16着 12:16発   
 2003年(平成15年)の水質調査で、日本一きれいな一級河川のひとつと評価された、大朝日岳を源にしている荒川も河口が近くなってきました。


 国道7号をアンダーパスし、左にカーブすると羽越本線と合流し坂町駅に着きます。








坂町     12:25着 
 1時間56分の米坂線の旅でした。

 つづく

米坂線・男鹿線の旅2 米沢駅~羽前沼沢駅 

2018-12-24 13:31:53 | 米坂線・男鹿線の旅
 今日の昼食は駅弁です。
 今回は、米沢駅にある2つの駅弁屋さん、松川弁当店にお願いしました。
 まず予約してあった駅弁を受け取ります。
 到着した1番線ホームの、黄色とピンク色のBOXです。


 山形新幹線のE3系電車には、東京寄りと山形寄りの先頭車両の、山側と海側にそれぞれ違うイラストが描かれています。
 東京寄りの山側には、山形の夏を表す「紅花」と「サクランボ」です。


 ミニ新幹線の良いところです。乗り継ぎ時間は7分ですが、同じホームなのでお弁当を受け取っても十分余裕があります。


 同じホームですが、切りかけになっているので4・5番ホームとなっています。


 米坂線(よねさかせん)は、山形県の米沢駅から新潟県村上市の坂町駅を結ぶ東日本旅客鉄道の90.7kmの路線です。
 区間運転する列車もありますが、全線を直通運転する列車は1日5往復。昼から夕方にかけては3~4時間程度運行されないので、途中で戻ることも簡単にできません。日本海側の天気が気になるところですが、運を天に任せ予定通り先に進むことにしました。


米坂線下り 普通 坂町行

  
米沢     10:29発   
 奥羽本線と少し並走し、右カーブして米坂線に入ります。


南米沢    10:33着 10:33発   
 明治時代に設置された米沢高等工業学校を前身とする山形大学工学部への最寄り駅でもあり、駅周辺には多数のアパートが見られます。


 列車は右にカーブし、北上します。
 右手には市街地が広がりますが、左手には水田が広がります。


西米沢    10:37着 10:37発   
 市街地を過ぎると鬼面川を渡り、左手に山が迫ってきます。




成島     10:41着 10:41発   
 今日はよく虹を見ます。
 虹が出やすい条件は、天気が「晴れ→雨→晴れ」と急変するような場合。太陽がある方向の反対側の空。夕立後の東の空。
 東の空。


 西の空。


中郡     10:45着 10:45発   
 越冬するために白鳥が渡ってきています。


羽前小松   10:50着 10:50発   
 駅に隣接するように、左手に三菱鉛筆山形工場があります。日本の鉛筆の60%以上とボールペンも作られているそうです。


犬川     10:53着 10:54発   
 水田を見ながら北上します。
 最近、水田に暗渠(あんきょ)パイプを入れる農家の方が増えています。水田に何故排水パイプと思われるかと思いますが、暗渠排水は水田の水管理を容易にして、稲の生育を良くする。地盤を強くし、農業機械での作業をしやすくする。水はけを良くすることで、畑への転作もスムーズに行える。という利点があるそうです。


 右から山形鉄道フラワー長井線が合流すると、今泉駅に到着します。


今泉     10:58着 11:01発


 一日1往復ある新潟駅・米沢駅直通「快速べにばな」と交換です。


 駅の北方(坂町・荒砥方面)2kmほどの単線はフラワー長井線と供用区間です。


 白川橋梁を渡り、その先の分岐点で左右に分かれます。


 結構強い雨が降っていますが、運転士さんがワイパーを動かしてくれたので、写真を撮ることが出来ます。
 分岐点はかつて白川信号場と称していましたが、1984年(昭和59年)に今泉駅構内という扱いになったので、2km程離れていますが分岐点までが今泉駅と言うことになります。
 米坂線は左に進みます。


 雨で車窓が霞みます。


萩生     11:06着 11:06発   
 米坂線は、米沢駅・今泉駅間が仙台支社、萩生駅・坂町駅間が新潟支社の管轄で、使用車両はすべて新津運輸区所属の気動車です。そのため、路線図も新潟支社のものが掲示されています。


羽前椿    11:10着 11:10発   
 駅を出ると、白川に沿って進み次第に左右の山が迫ってきます。




手ノ子    11:16着 11:16発   
 駅を出て矢ノ沢橋梁を渡ると25‰の勾配を登るのが後方からも分かります。
 ここからしばらくは、後方からの写真になります。


 宇津トンネルを出たところが米坂線の最高地点の363mになります。


 沢を渡ってすぐ間瀬トンネルの入ると12‰の下り勾配に入ります。


 この先間瀬川を12回渡り勾配が緩くなってくると羽前沼沢駅に着きます。




 間もなく羽前沼沢駅に到着します。


羽前沼沢   11:27着 11:28発
 
 終着坂町駅まで約1時間。
 時間的にはほぼ中間地点です。

 つづく。