旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

山形鉄道 鉄印の旅 6(完) 『鉄印』を頂いて帰途に

2020-10-07 17:53:32 | 山形鉄道の旅
 単式ホーム1面1線の社員配置駅であり、構内にはフラワー長井線の車両基地もあります。


 「2003年4月にリニューアルオープンした新駅舎」として、東北の駅百選に選定されています。


 滞在5分で、『鉄印』を頂くために長井駅へとんぼ返りです。
 
山形鉄道 フラワー長井線上り 普通 赤湯行 212D
荒砥 アラト            11:46発   
 車両は、「鉄道むすめ」のラッピングを施しているYR-887号です。


 ど~んと『鮎貝りんご』さん。


 退職した『鉄道むすめ』も含めて、たくさん描かれています。






四季の郷 シキノサト      11:49着 11:49発
鮎貝 アユカイ       11:51着 11:51発
蚕桑 コグワ       11:55着 11:55発
白兎 シロウサギ      11:58着 11:58発
羽前成田 ウゼンナリタ 12:01着 12:01発
あやめ公園       12:04着 12:04発
長井 ナガイ       12:06着 

 『長井だけに長居したくなる駅』!なぁ~んちゃって!その駅舎が無い?!


 現在、長井市役所新築移転工事の真っ最中のようです。
 2021年(令和3年)3月完成予定で、完成すると、日本初の市役所と一体化した駅になるようです。


 仮設の駅舎と待合室を発見。


 乗車券を見せて『鉄印』を頂きます。




 日付だけを記入する「書き置き」タイプです。


 昼食は駅舎の中にあった売店「ふるさと」の『駅そば』を考えていたのですが…。駅前の通りで仮設営業していましたが、駅舎から出たためか、鉄道利用者が気軽に入れる雰囲気ではなくなっていました。残念!
 とりあえず駅周辺で…。初めて入りました。このチェーン店。


 「ポークレッドカレー&欧風ビーフカレー」


 「シャインマスカット ミニパフェ」


 駅へ戻る途中で見つけた、絶対ご当地に行かなければ買うことが出来ない物。

 
 帰途につきます。

山形鉄道 フラワー長井線上り 普通 赤湯行 214D 
 始発 荒砥13:24
 車両は、沿線の白鷹町が日本一の紅花の産地であることから、「日本の紅(あか)をつくる町」を発信するため、赤基調の車体に紅花が描かれたYR-883号。

 
長井 ナガイ       13:44着 13:45発
南長井 ミナミナガイ    13:47着 13:47発
時庭 トキニワ       13:50着 13:51発
今泉 イマイズミ      13:55着 13:56発
西大塚 ニシオオツカ     13:58着 13:59発
梨郷 リンゴウ     14:03着 14:04発
おりはた        14:07着 04:07発
宮内 ミヤウチ       14:10着 14:11発
南陽市役所 ナンヨウシヤクショ 14:14着 14:14発
赤湯 アカユ          14:16着 


 山形鉄道の列車は到着時に車内精算となり、JR線へ乗り継ぐ場合は運転士から精算証明書を受取り、東口から出たり、乗継列車の運賃を精算したりします。 


 待ち合わせ時間を使って、新聞購入。




山形新幹線上り つばさ144号 東京行 144M
 始発 新庄13:18


赤湯 アカユ                          14:27着 14:27発
高畠 タカハタ                         レ
在置賜 オイタマ                          レ
米沢 ヨネザワ       14:37着 14:38発
在関根 セキネ                         レ
在大沢 オオサワ                       レ
在峠 トオゲ                          レ
在板谷 イタヤ                     レ
在赤岩 アカイワ                      レ
在庭坂 ニワサカ       レ
在笹木野 ササキノ      レ
福島 フクシマ                      15:14着

東北新幹線下り やまびこ63号 盛岡行 63B
 始発 東京13:36      


福島 フクシマ       15:12着 15:17発
白石蔵王 シロイシザオウ    レ
仙台 センダ       15:37着

東北新幹線下り はやぶさ27号 新青森行 3027B
 始発 東京14:20

仙台 センダイ       15:52着 15:54発
古川 フルカワ         レ
くりこま高原 クリコマコウゲン    レ
一ノ関 イチノセキ       レ
水沢江刺 ミズサワエサシ    レ
北上 キタカミ        レ
新花巻 シンハナマキ      レ
盛岡 モリオカ       16:33着 16:37発
いわて沼宮内 イワテヌマクナイ  レ
二戸 ニノヘ         レ
八戸 ハチノヘ       17:04着 

青い森鉄道線下り 普通 青森行 585M


八戸 ハチノヘ            17:23発 
陸奥市川 ムツイチカワ    17:29着 17:29発   
下田 シモダ       17:33着 17:33発   
向山 ムカイヤマ       17:37着 17:38発   
三沢 ミサワ        17:42着 17:42発   
小川原 コガワラ      17:47着 17:48発   
上北町 カミキタチョウ     17:51着 17:52発   
乙供 オットモ       17:57着 17:57発   
千曳 チビキ       18:02着 18:03発   
野辺地 ノヘジ      18:08着 

おしまい

山形鉄道 鉄印の旅 5 今泉駅から荒砥駅へ

2020-10-02 17:54:51 | 山形鉄道の旅
今泉 イマイズミ            11:08着 11:09発
 島式ホーム2面4線を持ち、駅舎と両ホームは跨線橋で連絡しています。
 JR東日本の米坂線と山形鉄道のフラワー長井線が乗り入れる共同使用駅でとなっていますが、山形鉄道は駅業務をすべてJR東日本に委託しているため、山形鉄道の係員は配置されていません。
 1・2番線をフラワー長井線が使用しています。
 交換待ちに赤湯行の車両は、川西町に日本有数の規模のダリヤ園があることから、色とりどりのダリアが描かれたYR-888号です。


 米坂線は3・4番線を使用しています。


 ここから荒砥駅方面への1.8kmほどの単線をJR米坂線と共有しています。


 白川橋梁を渡ると正面遠くに旧白川信号場が見えます。


 ここで左右に分岐し、フラワー長井線は右に、米坂線は左にと分かれていきます。現在は信号場ではなく、分岐点までは今泉駅構内という扱いです。


 米坂線と分かれ盆地を北上すると風雪が強いのか屋敷森が多く見られます。


時庭 トキニワ     11:12着 11:13発
 単式ホーム1面1線の無人駅。線路の西側には防風・雪のための杉林があります。


 駅舎にはコミュニティセンターが併設され、多目的室や公民館もあります。


 同じような景色の中を北上し九野本川を渡り、左にカーブし市街地が見えてくると南長井駅に着きます。




南長井 ミナミナガイ      11:16着 11:16発
 単式ホーム1面1線の無人駅でホーム中ほどに待合所があります。歩いて2、3分の所に山形県立長井高等学校があり、同校の生徒の利用が多いためかホームへの階段通路が2か所あります。


 市街地の中を直進します。


長井 ナガイ      11:18着 11:19発
 ススキなどで埋もれているように見えますが、島式ホーム1面2線で、駅舎とは構内踏切で連絡しています。


 情報収集不足でした。
 駅舎が無くなっている!


 出発信号がなかなか青になりません。
 4分ほど遅れての出発となりました。


 市街地の中を駅間800mと区間で2番目に短い距離を直進します。


あやめ公園      11:21着 11:21発
 沿線にある山形県立長井工業高等学校に通う生徒とPTAの請願によって2002年(平成14年)6月9日に開業した単式ホーム1面1線の無人駅です。


 待合所は長井工業高校の教職員・生徒・PTAの手作りで、開業の経緯からホーム内の清掃や除雪作業は同校の生徒が行っているそうです。
 駅名は、駅から徒歩3分ほどの所にある『長井あやめ公園』に由来します。
 駅を出てすぐ、左手に長井工業高校、右手にアヤメ公園を見て野川をります。








 右にカーブし直進すると羽前成田駅に着きます。


羽前成田 ウゼンナリタ    11:24着 11:24発 
 かつては相対式ホーム2面2線を持っており列車同士の行き違いが可能でしたが、駅舎に接しないほうの1面1線は撤去され、今は駅舎に接した単式ホーム1面1線だけの無人駅になっています。
 駅舎脇には切欠きホームがあり、かつては赤湯方面から分岐した側線がここに入っていて貨物用に使用されていましたが、線路は撤去されています。


 駅舎は国鉄時代からのもので、2015年(平成27年)8月4日には駅本屋が西大塚駅とともに登録有形文化財に登録されています。


 左に道路が並行し盆地の中をほぼ一直線に進み五十川を渡る。


白兎 シロウサギ     11:27着 11:27発
 1989年(平成元年)12月16日に開業した、単式ホーム1面1線の無人駅で、ホーム上にある待合所には、ウサギの耳に模したイラストが施されています。
 ウサギの文字が付く駅は日本でここだけだそうで、「白兎」は所在地名。この白兎地区の字名の「白兎中」「白兎東」「白兎西」の「白兎」の読みは「しろさぎ」だそうです。


 畑の間を右に緩くカーブして蚕桑駅に着きます。


蚕桑 コグワ      11:29着 11:30発
 単式ホーム1面1線の無人駅。 
 駅名は、江戸期から桑を植え、蚕を養うことが盛んであったことから付けられた旧蚕桑村名が由来ですが、現在は『蚕桑』の地名は消滅しましたが、駅名の他、小学校、郵便局にその名が残っています。
 

 右に左にカーブしながら進みます。
 左手に住宅地、右手に水田が広がります。


鮎貝 アユカイ      11:34着 11:34発
 単式ホーム1面1線の無人駅ですが、公民館が併設されています。
 「鉄道むすめ」、山形鉄道株式会社の駅務係「鮎貝りんご」命名由来の駅です。


 駅間700mと区間で1番目に短い距離を右にカーブして進みます。


四季の郷 シキノサト         11:35着 11:36発
 土地区画整理事業によりこの地域の定住人口増加が見込めることと、旧市街地に近接していることから、町が設置の要望を行ったこともあり、2007年(平成19年)10月13日開業した、単式ホーム1面1線の無人駅です。
 駅名は公募の中から選考委員会が選び出す形で決定され、四季のイメージが良いということで採用されたそうですが、同じ命名案は19通あったとのことです。


 駅を出て間もなく大きく右にカーブし、最上川に架かる最上川橋梁を渡ります。
 最上川橋梁は、もともとは1887年(明治20年)に東海道本線の木曽川に架けられたものを1923年(大正12年)に移設したもので、現役最古です。
 「ダブルワーレントラス」という形式の錬鉄製の鉄橋で、当時我が国にはこのようなものを建造する技術が無く、イギリスのパテントシャフト&アクスルトリー社製造のものを輸入しました。
 東海道本線の輸送力増強に伴い機関車の重量が増し、橋梁が強度不足となったため架け替えることになり、当時の国鉄長井線と左沢線に分けて移設されました。


 渡り終えたところで左に90度カーブして直進すると終点、荒砥駅に着きます。




荒砥 アラト      11:39着
 2分遅れの、11時41分到着です。

 つづく

山形鉄道 鉄印の旅 4 赤湯駅から今泉駅へ

2020-10-01 15:47:11 | 山形鉄道の旅
 フラワー長井線は、山形県南陽市の赤湯駅から川西町、長井市を通り白鷹町の荒砥駅に至る、旧特定地方交通線の東日本旅客鉄道長井線を引き継いだ、山形鉄道が運営する30.5kmの鉄道路線です。


 沿線には、樹齢1000年を超える古典桜や、あやめ、ダリア、ゆり、バラ、紅花などの花の名所が点在することから、「フラワー長井線」の路線名となりました。


山形鉄道 フラワー長井線下り 普通 荒砥行 207D
 フラワー長井線全線に乗るのは、今回で2度目になります。
赤湯 アカユ  10:47発
 山形鉄道の駅舎は、西口にログハウス風の小柄な駅舎がありますが、時間が無いのでそのまま列車へ。


 車両は、長井市の花であるあやめが描かれたYR-886号です。


 奥羽本線と並行して出発しますが、すぐに左に分かれ程なく南陽市役所駅に着きます。




南陽市役所 ナンヨウシヤクショ 10:49着 10:49発
 1988年(昭和63年)10月25日の山形鉄道フラワー長 井線開業と共に設置された単式ホーム1面1線の無人駅で、ホー ム上に待合所があります。
 始発の赤湯駅から0.9kmと近いため、ホームの宮内方には赤湯駅の遠方信号機があります。
 南陽市役所の敷地に隣接していて、ホームの階段の向かい側に市役所入口(通用口)があり便利であるのですが、広い駐車場があるので駅利用者は少ないとのことです。


 左右に宅地化されていない農地や果樹園を見ながら直進し、住宅街を右にカーブすると宮内駅に着きます。






宮内 ミヤウチ              10:52着 10:53発
 JR時代までは「宮内町駅」であったものを、山形鉄道移管時に改称した島式ホーム1面2線で、駅舎とは構内踏切で連絡しています。
 2010年(平成22年)8月1日の再有人化に際し、配置された人間の駅員とは別に、同社および同駅に縁の深い動物である「ウサギ」の駅長・駅員も”勤務”することになりました。
 同社社員のひとりの母校である置賜農業高等学校から譲与されたウサギは3羽で、うち1羽は白ウサギだったため、白ウサギを「もっちぃ」と名付け駅長として、残り2羽もそれぞれ「ぴーたー」と「てん」と名付けて駅員としました。
 更に、近所の蕎麦屋で飼われていたクサガメ「かめ吉」も非常勤助役として仲間に加わりました。 
 「ぴーたー」、「てん」はすでに死亡し、死亡翌日には荼毘に付され、その後、「三羽のうさぎ伝説」のある、駅から徒歩10分の所にある日本三熊野の一つとされる熊野神社の神官により慰霊祭が営まれたそうです。 
 本殿裏にうさぎが三羽隠し彫りされていて、いつ頃からか定かではないが、うさぎを三羽見つけた人が次々と大成功を収めたことや、恋や願い事が成就したことから、「願いが叶う」「しあわせになれる」と言い伝えられるようになったのが「三羽のうさぎ伝説」で、最後の三羽目は、人から聞いたり、場所を教えてしまうとご利益がなくなると言われてきたため、授与所で二羽目までの手引書を渡しているそうです。


 ホームから見えるところに「ないしょ話」の歌詞を書いた大看板が立っています。
 24才という若さで亡くなった、ここ南陽市宮内出身の童謡作家「結城よしを」が19歳の時に作詞した歌詞です。


 沿線風景に変化はなく出発して程なく左にほぼ直角にカーブすし、最上川に流れ込む小さな川を渡るとおりはた駅です。




おりはた 10:55着 10:55発
 JR時代までは「西宮内駅」であったものを、山形鉄道移管時に改称した単式ホーム1面1線の無人駅で、ホームに待合所が設置されています。
 駅名は、先ほど渡った小さな川「織機川」に由来します。


 駅を出ると、小国街道に沿うように左右にカーブしながら、畑や果樹園の中を進む。右から低い山並みが迫ってくると梨郷駅に着きます。




梨郷 リンゴウ             10:59着 10:59発
 単式ホーム1面1線の無人駅です。
 鉄道模型TOMIXや各種玩具・フィギュア等の製造販売を行っているタカラトミーの完全子会社のトミーテックが展開する、実際の鉄道事業者の様々な職種のキャラクターコンテンツを「鉄道むすめ」と言いいます。
 山形鉄道の「鉄道むすめ」は、山形鉄道株式会社の駅務係「鮎貝りんご」。名前は「鮎貝駅」「梨郷駅」から命名したものです。
 駅名の由来は所在地の「旧東置賜郡梨郷村」からと思われますが、村名が梨の栽培と関係があるのかは定かではありません。
 

 北の低い山並みの裾野に沿うように進みます。南側は広い盆地に果樹園が広がっています。


 やがて、左手に最上川の高い土手が現れます。


 カーブしてその最上川に架かる松川橋梁を渡ると西大塚駅に着きます。
この区間は3.5kmと一番長い区間です。




西大塚 ニシオオツカ 11:03着 11:04発
 単式ホーム1面1線の無人駅ですが、1914年(大正3年)11月15日の開業当初から存在する駅舎は、東北地方最古の木造駅舎で、長井線では時庭駅や梨郷駅などにも同型のものが有りましたが、現在は改築されています。


 駅舎の脇には切欠きホーム跡が見えます。かつて荒砥駅方面から分岐した側線が入る貨物用ホームでしたが、線路は撤去されています。


 国道287号長井南バイパスと国道113号を続けてアンダーパスします。




 沿線は果樹園も広がっているのですが、線路脇にはススキが生い茂っています。
 ススキがこすれる音を聞きながら通り抜けると、左手からJR米坂線が寄り添ってきます。


 再び、国道113号をアンダーパスすると今泉駅に着きます。


 つづく

山形鉄道 鉄印の旅 3 福島駅から赤湯駅へ

2020-09-30 17:54:42 | 山形鉄道の旅
山形新幹線下り つばさ127号 山形行 127M  
 山形新幹線は、東京駅から福島駅・山形駅を経て、新庄駅まで東北新幹線及び奥羽本線を直通運行している列車とその区間の通称で正式名称ではありません。
 山形新幹線は、「新幹線」と呼ぶものの「全国新幹線鉄道整備法」に基づかない新幹線・在来線直通方式の路線で、新幹線規格(フル規格)の線路を新規に建設することなく、既存の在来線を改軌(新幹線と線路幅を同じく)した上で、新幹線路線と直通運転(新在直通運転という)できるようにした方式で、フル規格と比べて車両も小さいことから「ミニ新幹線」と呼ばれています。
 始発 東京08:08


 山形新幹線の車両は、E3系2000番台と言われるもので、2015年(平成27年)から2年かけて順次今の塗装に変更されました。
 この塗装は、吉村美栄子山形県知事の強い、強~い要望で実現したものだそうで、基本となる色は蔵王の雪をモチーフとした白色。先頭部分と車体上部の深い紫色は山形の県鳥である「おしどり」。車体帯の黄色から赤色へのグラデーションは県花である「紅花」をそれぞれモチーフとしているとのことです。


福島 フクシマ       09:46着 09:49発
 福島駅の発車メロディは新幹線ホームが「栄冠は君に輝く」、在来線ホームは「高原列車は行く」で、共に福島市出身である古関裕而の作曲で、福島青年会議所が古関裕而生誕100年を記念して企画し、2009年(平成21年)4月11日から使用されています。
 発車すると左にカーブし、高架を徐々に下っていくと、地平ホームから来た普通列車専用の線路と合流します。




 国道13号の高架をくぐって住宅地の中を西へ直進します。


在:笹木野 ササキノ      
 関根駅までは複線区間。


 すでに郊外の風景。果樹園が目立ってきます。


 勾配が徐々に急になり10‰を越え、東北自動車道をアンダーパスすると庭坂駅。
   
在:庭坂 ニワサカ       
 間もなく大きく右カーブし25‰の勾配へ、すぐに30‰を超える急勾配になり、東北随一の難所「板谷越え」が始まります。
 山裾をよじ登るにつれて右手には福島平野が大きく広がり、その真ん中に天気が良ければ福島市街の北側に信夫山がはっきりと見えます。
 

 松川扇状地のてっぺんに至ると左カーブして山に入っていきます。色々ルートを比較検討したのでしょうが、33.3‰という超急勾配が標準という特殊な区間です。
 上下線が分かれて第1芳ケ沢トンネルに入り、抜けるとそこは山の中。第2芳ケ沢トンネル、松川トンネルを抜けると高い鉄橋で松川を渡り、赤岩駅に着きます。






在:赤岩 アカイワ      
 島式ホーム1面2線を持つ無人駅ですが、2016年(平成28年)12月1日より2016年度の冬季休業に入りましたが、同月16日には2017年(平成29年)3月のダイヤ改正より「通年通過駅」となる旨が発表され、事実上営業休止の駅です。
 山形新幹線の開業前は赤岩、板谷、峠、大沢の4駅連続スイッチバックで有名でしたが、ミニ新幹線運転のための改軌工事が施され、他の駅と同様のスイッチバックが撤去され、駅は本線上に移設された。他の3駅と異なり当駅には分岐器部分のスノーシェルターは以前から設置されていません。 
 

 険しい峡谷を西へ進み、環金トンネルを抜けると高い築堤で県境の川を渡り、山形県に入ります。
 右手の山中に集落が見えると板谷駅。
   
在:板谷 イタヤ      
 相対式ホーム2面2線の無人駅。かつてスイッチバック駅であった当時、ポイントを豪雪から守るために設置されたスノーシェル ターの中に、現在の駅のホームが置かれています。 


 列車は左に前川の深い谷を見て33.3‰で上り、間もなく第1、次いで第2板谷峠トンネルに入ります。ここがサミットで、出口からそのままスノーシェルターが続き、その中に峠駅があります。
   
在:峠 トオゲ       
 島式ホーム1面2線の無人駅。
 標高が626mと奥羽本線内で最も高く、当駅を境としてそれぞれの方向に下り坂となります。 


 ここから羽黒川沿いにほぼ33.3‰が連続する長い下り坂を進み、スノーシェルターに覆われた大沢駅に着く。




在:大沢 オオサワ      
 スノーシェルター内に相対式ホーム2面2線を持つ無人駅で警報機と遮断機付きの構内踏切があります。 


 引き続き同じ急勾配を下り、羽黒川を2回渡ればようやく25‰の「普通の急勾配」に戻り、関根駅に着きます。


在:関根 セキネ     
 相対式ホーム2面2線の無人駅。二つのホームには簡素な待合所が置かれ、互いのホームは構内踏切で結ばれています。 


 ここから単線区間で完全に山を抜けて少し北寄りに向きを変え、防雪林の中を直線的に進みます。
 米坂線が左から合流すると米沢駅。 

米沢 ヨネザワ       10:22着 10:25発
 変則的な2面5線のホームを持ち、1・4・5番線(山形新幹線、米坂線)は切欠きホーム1面3線。4番線がホーム西側福島方を切り抜いて、さらに5番線が4番線福島方を切り抜いた形で設置されています。2・3番線(山形線)は島式ホーム1面2線。互いのホームは跨線橋で連絡しています。
 当駅を起点とする米坂線と接続しています。


 暫く北上して郊外に出ると右カーブして米沢バイパスをアンダーパスし、羽黒川を渡り、東北中央自動車道をくぐると、右手に戸塚山を見ると置賜駅。


 『新幹線』の車窓から『米沢牛』!


在:置賜 オイタマ     運転停車(10:30着 10:33発)
 「置賜」という言葉は、もともと「ウ キ タム」(「広い、 葦のはえている、谷」という意味)のアイヌの言葉に由来すると いわれている。
 「置賜郡」という言葉は古くから使われており、江戸時代の上杉藩の「出羽国置賜郡村仮名附帳」には「ヲイタマ」とあり、「オ イタマ」も広く用いられていたのではないかと推測されています。
 その後明治時代に入り、1871年(明治4年)11月に山形県の前身のひとつとなる「置賜県」が「米沢県」から改称して成立した頃には「オキタマケン」と言われていました。
 「現在、行政地名としては「オキタマ」が定着しており、「オイタマ」という呼称を使用している例は少なくなっています。
 なお、大正時代になってから開設されたこの小さな駅に、なぜこのような立派な駅名が付いたいたのかは未確認です。
 つばさ136号東京行の通過待ちのため3分ほど運転停車です。
 この結果、米沢駅から赤湯駅まで各駅停車となり、待ち時間の関係で、この区間は最速の普通列車よりも所要時間が長い『新幹線』となります。


 天王川を渡って水田と蕎麦畑の中を北上し、東北自動車道をくぐると高畠駅。


高畠 タカハタ 10:36着 10:37発
 相対式ホーム2面2線の業務委託駅で、駅構内には「高畠町太陽館」という温泉施設があり、施設内には、高畠町出身の童話作家浜田広介の作品『泣いた赤鬼』に登場する青鬼がモチーフの青鬼像があるそうです。 


 水田の中を北上し、並行していた東北中央自動車道と分かれて左にカーブし吉野川を渡り、今度は右にカーブすると赤湯駅。


赤湯 アカユ 10:42着 
 東口に近い1番線から3番線をJR東日本が使用し、当駅を起点とする山形鉄道フラワー長井線は4番線を使用しています。


 つづく


山形鉄道 鉄印の旅 2 仙台駅から福島駅へ

2020-09-29 14:53:21 | 山形鉄道の旅
東北新幹線上り やまびこ210号 東京行 210B


仙台 センダイ            09:00発
 駅を出た列車は市街地を見ながら、左に右にカーブします。原則カーブの半径は4,000m以上の新幹線では異例の半径500mの急カーブ。仙台駅を通過する列車がないことからこのような特例が生まれそうです。


 広瀬川を渡って左に東北本線が並走し、長町駅・太子堂駅と過ぎていきます。




 名取川を渡ると東北本線が離れていきます。


 東海道新幹線と違って、トンネルの多い東北新幹線ではそんなに目立たない「野立て看板」ですが、白地に赤文字の『727 COSMETICS』。さすがにこれはインパクトがありますね。東海道新幹線沿線には30基ほど立っているとか。
 大阪に本社のある、美容室専売の化粧品の研究・開発から製造・販売までを自社でおこなっている「株式会社セブンツーセブン化粧品」の広告です。
 何でも社名は、創業者の宮副武次さんの誕生日が7月27日だったことに由来しているそうです。


 愛島トンネルの手前から第2白石トンネルの中間付近までは25.7kmに及ぶ直線区間でトンネルは19あります。
 なお、日本一は在来線の室蘭本線の白老駅・沼ノ端駅間の27.8kmと言われていますが、区間内に駅が5か所あり、構内で分岐のための多少の曲線が生じているので、こちらが正真正銘の日本一と言えます。
 白石川を渡って2つ目のトンネルが第2白石トンネルです。


 第2白石トンネルを抜け左にカーブし、第1白石トンネルを過ぎると右手に蔵王連山をみて白石蔵王駅に着きます。

白石蔵王 シロイシザオウ     レ
 新幹線単独駅で、在来線白石駅までは1kmほどあります。


 白石蔵王駅を出て間もなく左手下に東北本線とその脇にある新幹線白石蔵王保守基地が見えます。
 ここは、元々東北本線中目信号場があったところで、現在の設備は東北本線とは切り離され、東北新幹線の保守基地として使用されている所です。


 この後、蔵王トンネルに入り、真ん中で宮城と福島の県境を越えます。
 トンネルを抜けると右手遠くに東北自動車道が見え、暫くすると左手に東北本線が近づいてきて並走します。


 防音壁等もなく、在来線と同じレベルで桑折駅の横を通り抜けます。伊達駅手前まで並走します。


 摺上川を渡り東福島駅を過ぎると阿武隈急行線を跨ぎ、松川を渡ります。






 国道13号を跨ぎ信夫山トンネルを抜けると福島駅に着きます。

福島 フクシマ       09:21着
 福島と言えば、いろいろあれど、今の旬は『エール』。


 待ち合わせ期間を使って、駅スタンプ収集。
 デザイン自体は変わっていませんが、月毎の台紙が2種類有りました。



 そして、地方紙2紙を購入。
 「福島民報」。




 「福島民友」。




 つづく