旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

仙山線経由左沢線と峠駅の旅 7(完) 「ちから~餅、峠の名物、ちから~餅」

2020-10-31 17:58:48 | 奥羽本線の旅
在 峠 トオゲ         13:20着         
 島式ホーム1面2線の無人駅で、警報機と遮断機付きの構内踏切がある。
 山形新幹線開業にともなう改良と電車化によりスイッチバックは廃止されたが、以前から有るスノーシェルターが現在のホームの覆屋として流用され、上下線も含めて大きく覆った構造は独特の雰囲気を醸し出しています
 10人ほど下車しましたが、それ以上に『秘境駅』観光として自家用車で訪れている人が多いように見えました。




 『峠』の名の通り、標高626mと奥羽本線内で最も高く、当駅を境としてそれぞれの方向に下っていきます。 
 スイッチバック時代のホーム上屋に掲げられていた『駅名標』が残されていました。


 今回ここで途中下車したのは、「秘境駅巡り」では有りません。
 電車が到着すると、スノーシェルターに覆われたホームに「ちから~餅、峠の名物、ちから~餅」の売り声が響きます。


 今年で、峠駅開業121周年・峠の力餅駅立売り119年。今でも、電車の到着に合わせてホームで立売をしている『峠の力餅』を購入するためです。
 平日は始発を除く日中上下各3本、土日・祝日は始発を含め日中上下各4本で立売。残りの電車でも事前に電話予約するとホームまで届けてくれるそうです。


 この「力餅」は、峠駅前で営業している『峠の茶屋』と峠駅のホームだけで購入できるもので、山形県内各地やかつて山形新幹線内で販売していた物とは、全くの別物です。






 「峠の力餅」はきめの細かい柔らかい餅に、ほんのり塩味を感じる上品な甘さの漉し餡が詰まっている大福です。


 6分間ほどの下車で、福島行を待ちます。
 その間に「峠の茶屋4代目」が販箱を担いでみませんかと声をかけてくれました。
 マスクをとれば良かった!後の祭りでした。


 感激の6分間の途中下車でした。
奥羽本線上り 普通 山形行 434M
 始発 米沢13:08


在 峠 トオゲ         13:25着 13:26発
在 板谷 イタヤ        13:31着 13:31発
在 赤岩 アカイワ        レ        
在 庭坂 ニワサカ       13:46着 13:46発
在 笹木野 ササキノ      13:50着 13:50発
福島 フクシマ         13:54着
    



東北新幹線下り やまびこ209号 仙台行 209B
 始発 東京12:12      


福島 フクシマ         14:04着 14:05発
白石蔵王 シロイシザオウ     レ
仙台 センダイ         14:25着

 乗り継ぎ時間を利用して『駅スタンプ』収集。




東北新幹線下り はやぶさ25号 新函館北斗行 3025B
 始発 東京13:20


仙台 センダイ         14:52着 14:54発
古川 フルカワ          レ
くりこま高原 クリコマコウゲン  レ
一ノ関 イチノセキ        レ
水沢江刺 ミズサワエサシ     レ
北上 キタカミ          レ
新花巻 シンハナマキ       レ
盛岡 モリオカ         15:33着 15:37発
いわて沼宮内 イワテヌマクナイ 15:49着 15:49発
二戸 ニノヘ          16:01着 16:02発
八戸 ハチノヘ         16:13着

 おしまい

閑雲野鶴日記 2020年(令和2年)10月31日 土曜日 野辺地駅『パクパクの鳥めし』

2020-10-31 13:45:06 | 閑雲野鶴日記
 今日は土曜日。週末は予約無しでも『パクパクの鳥めし』を購入できます。
 とは言っても、売り切れの心配があるので、10頃に野辺地駅の『駅そばパクパク』へ行きました。




 袋に入った割り箸が差し込んであります。ちょっとした変化です。


 炊き込み御飯の上に、鶏肉と玉子のそぼろ。鶏肉チャーシューとベビー帆立の佃煮。そして柴漬が添えられています。
 見た目は、これが完成形かとも思います。


 さて、お味は。
 全体的に以前より薄味になっているのですが、鶏そぼろ・玉子そぼろ・鶏肉チャーシュー・炊き込み御飯が、それぞれきちんと味を主張しています。味つけのバランスが絶妙で、進化を感じます。柴漬も良い仕事をしています。
 ごちそうさまでした。

閑雲野鶴日記 2020年(令和2年)10月30日 金曜日 『花金』

2020-10-30 19:50:50 | 閑雲野鶴日記
 めっきり寒くなり、今日は青森県内の豪雪地として、新聞・テレビに登場する酸ヶ湯温泉で初積雪を観測したそうです。
 熱燗が恋しくなる季節となりました。



仙山線経由左沢線と峠駅の旅 6 峠駅へ

2020-10-30 19:27:03 | 奥羽本線の旅
 山形駅から峠駅に向かいます。


 限られた日程の中で途中下車するために、まず山形新幹線で福島駅に向かいます。


山形新幹線上り つばさ138号 東京行 138M


山形 ヤマガタ              10:57発
在蔵王 ザオウ          レ
在茂吉記念館前モキチキネンカンマエ     レ
かみのやま温泉         11:06着 11:06発
在羽前中山 ウゼンナカヤマ    レ
在中川 ナカガワ         レ
北赤湯信号場 キタアカ      レ
赤湯 アカユ          11:20着 11:20発
高畠 タカハタ         11:25着 11:28発
在置賜  オイタマ        レ
米沢 ヨネザワ         11:35着 11:38発
在関根 セキネ          レ
在大沢 オオサワ         レ
在峠 トオゲ           レ
在板谷 イタヤ          レ
在赤岩 アカイワ         レ
在庭坂 ニワサカ         レ
在笹木野 ササキノ        レ
福島 フクシマ         12:14着

 今日の昼食は、福島駅新幹線改札内にある「そば処 ふくしま」。所謂、『駅そば』です。


 メニューが豊富で、以前は「キス天」も有ったのですが、新型コロナウイルスの関係なのか、メニューも大分少なくなっていました。
 ここは「コロッケそば」ですね。


 お出汁は、ちょっと甘めですが、スッキリとした旨味が有ります。
 麺は茹で置きですが、少し硬めで駅そばとしては、まずまずの美味しさです。
 コロッケが良いですね。


奥羽本線下り 普通 米沢行 441M 


 奥羽本線用の719系5000番台(Y編成)の車両です。
 奥羽本線(山形線)の福島駅・新庄駅間は、山形新幹線開業に合わせ線路の幅が新幹線と同じの変えられたことにより、一般の車両は走れないため同区間専用の車両として整備されました。


福島 フクシマ              12:51発
 駅を出て左にカーブすると、右手に山形新幹線の高架を徐々に下てきます。


 関根駅までは複線。


在 笹木野 ササキノ      12:55着 12:55発
 早くも郊外の風景になり、果樹園が目立つようになります。
 勾配が徐々に急になり10‰を越東北自動車道をアンダーパスすると庭坂駅に着きます。




在 庭坂 ニワサカ       12:59着 12:59発
 当駅は板谷峠の福島方の麓に当たり、蒸気機関車時代には峠越えのため補機を連結したり切り離したりするための要所でした。
 1番線の福島寄りにはレンガ造りのランプ小屋が残存していいます。また、福島方面からの普通列車の約半数が当駅で折り返しているため、米沢方面の列車は6往復のみとなります。 


 東北随一の難所「板谷越え」が始まります。


 間もなく大きく右カーブし25‰からすぐに30‰を超える急勾配になり、山裾を登っていきます。


 右手には福島平野が大きく広がり、その真ん中には福島市外の北側に信夫山が見えます。


 上下線が分かれて第1芳ケ沢トンネル、第2芳ケ沢トンネル、松川トンネルを抜けると高い鉄橋の第2松川橋梁で松川を渡ると赤岩駅です。


在 赤岩 アカイワ        レ
 島式ホーム1面2線を持つ無人駅ですが、2016年(平成28年)12月1日より2016年度の冬季休業に入りましたが、同月16日には2017年(平成29年)3月のダイヤ改正より「通年通過駅」となる旨が発表され、事実上営業休止の駅です。
 山形新幹線の開業前は赤岩、板谷、峠、大沢の4駅連続スイッチバックで有名でしたが、ミニ新幹線運転のための改軌工事が施され、他の駅と同様のスイッチバックが撤去され、駅は本線上に移設された。他の3駅と異なり当駅には分岐器部分のスノーシェルターは以前から設置されていません。 


 38mの牟久呂沢橋梁が福島県と山形県の県境になります。


 右手の山中に集落が見えてくると板谷駅も間もなくです。


 かつてスイッチバック駅があったスノーシェルターが後方に見えます。


在 板谷 イタヤ        13:15着 13:15発 
 相対式ホーム2面2線の無人駅。かつてスイッチバックのためにあったポイントを豪雪から守るために設置されたスノーシェルターの中に、現在の駅のホームが置かれています。 


 列車は左に前川の深い谷を見て33.3‰で上り、間もなく第1、次いで第2板谷峠トンネルに入ります。ここがサミットで、出口からそのままスノーシェルターが続きます。駅間3.3km、その中スノーシェルター部分を除くトンネルだけで2.1km。
 間もなく、峠駅に着きます。


 つづく

仙山線経由左沢線と峠駅の旅 5 左沢線上り普通 山形行 332D

2020-10-29 17:11:42 | 左沢線の旅
 左沢駅の駅名標は、「ラ・フランス」の形をしています。


 2002年(平成14年)に供用を開始した駅舎は、円柱の上に円錐が乗っているような部分の大江町交流ステーションとの合築で、平屋部分が駅舎です。


左沢線上り 普通 山形行 332D
 滞在時間7分。折り返し列車で山形駅に向かいます。

 駅に向かっているお客様を待って、1分ほど遅れての発車です。

左沢 アテラザワ             10:11発
 駅を出るとすぐに最上川が近くに見えます。
 この辺りは最上川の舟運が盛んな頃には船着き場があったそうです。
 1936年(昭和11年)。NHK仙台放送局が「最上川を下る」という番組を製作するに当たって、当時は「最上川独自の舟唄」と呼べるものは存在しておらず、難所越えの時の「掛け声」程度しか見つからなかったそうです。
 そのため、これらを元にして作られてのが現在の「最上川舟唄」で、左沢在住の渡辺国俊が編詞、後藤岩太郎が編曲したことから、左沢が「最上川舟唄発祥の地」とされています。その記念碑もこの辺りに建っているとのことです。
 なお、「ホフマンの船歌」「ボルガの舟歌」と並び『世界三大舟歌』の一つと言われています。

 楯山トンネル、鏡山トンネルと続けて抜けると、柴橋駅に着きます。

柴橋 シバハシ         10:14着 10:15発
 単式ホーム1面1線は2両分しかないので4・6両でも運転されている列車が来たときは前2両の扉のみが開く、ドアカットが行われます。


 日東ベスト高松工場の煙突が見えてくると羽前高松駅です


羽前高松 ウゼンタカマツ    10:18着 10:19発
 1974年(昭和49年)までは、羽前高松駅と西村山郡西川町の間沢駅11.4kmを結んでいた山形交通三山線の接続駅でした。ホーム脇に見える石碑の所に山形交通の駅舎が有ったようです。


西寒河江 ニシサガエ      10:22着 10:22発
 単式ホーム1面1線の無人駅で、ホームの入口脇に待合所があるだけです。 
 山形県道23号が跨いでいるので、道路が屋根代わりとなっています。


寒河江 サガエ         10:24着 10:25発
 島式ホーム1面2線を持つ橋上駅舎です。また、左沢線営業所があり車両留置用の側線や検修庫も設置されているので、左沢線の車両や乗務員はここを拠点にしています。


南寒河江 ミナミサガエ     10:28着 10:28発
 1951年(昭和26年)12月25日、気動車投入を機に東金井・羽前金沢・西寒河江・柴橋の各駅と同時に既存駅の中間に開業した駅です。これによって左沢線の途中駅は倍増しました。


 334mの最上川橋梁は、山形鉄道フラワー長井線の最上川橋梁と同じく、東海道本線木曽川橋梁として使用されていたものを移設したもので、「日本最古の現役鉄橋」です。


 最上川を境に中山町長崎に入ります。この地区には里芋を鍋で煮て食べるときに鍋をかけたという言い伝えのある「鍋掛の松」が1917年(大正6年)まで残っていたそうです。その鍋は、近くの小塩地区の名産だった里芋「小塩芋」と、舟運で積んできた棒鱈、最上川でとれた雑魚を一緒に煮た物で、舟運に携わった船頭達が鍋をしたのではないかと言われています。
 「鍋掛の松」は、芋煮のルーツをあらわす伝承遺跡として復元されているそうですから、『山形の芋煮発祥の地』とも言えます。


羽前長崎 ウゼンナガサキ    10:31着 10:32発
 かつては島式ホーム1面2線を持つ駅ででしたが、2004年(平成16年)に駅西側住民の要望により単式ホーム1面1線とした上で西口を開設し、この際に東側駅舎内にあった窓口も西側に移転しています。
 

羽前金沢 ウゼンカネザワ    10:34着 10:34発
羽前山辺 ウゼンヤマベ     10:38着 10:38発

 今日は土曜日。車内は山形市内に出掛ける乗客で、徐々に混んできました。


 最後の1枚です。
 前回も気になったのですが、天体望遠鏡のあるお宅。


東金井 ヒガシカナイ      10:42着 10:42発
北山形 キタヤマガタ      10:46着 10:47発


山形 ヤマガタ         10:51着         
 つづく