旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

閑雲野鶴日記 2020年(令和2年)12月7日 月曜日 野辺地駅『駅そばパクパク』の日替わり弁当

2020-12-07 13:39:02 | 青い森鉄道に乗って 特別感スペシャルツアー


 今朝は6時前に、農場へ産直用ステッカーを届けに出掛けました。


 予報では霙でしたが、雨降りです。


 今週の昼食は、野辺地駅『駅そばパクパク』の日替わり弁当のお世話になる予定です。
 今日は、「のり弁」と「オムライス」が出ていました。


 初日は「のり弁」にしました。
 野菜のかき揚げ・玉子焼き・焼き竹輪・長芋の千切り・味噌大根。


 

 「のり弁」のおかずにしては、少々塩味の効いた玉子焼きでした。

青い森鉄道に乗って 特別感スペシャルツアー12(完) 「みちのく潮風トレイルトレッキング」漁師鍋ランチ そして十和田市現代美術館

2018-12-15 13:28:03 | 青い森鉄道に乗って 特別感スペシャルツアー
 種差海岸インフォメーションセンターは、2014年(平成26年)7月12日、種差芝生地前にオープンした環境省の施設で、三陸復興国立公園 種差海岸階上岳地域を中心とした自然・文化の紹介・解説、自然や人とふれあう体験プログラム、みちのく潮風トレイルや季節の旬な情報の提供をしています。
 詳しくは、ホームページ(http://www.tanesashi.info/)をご覧下さい。




 インフォメーションセンターに隣接している種差海岸休憩所は八戸市の施設で、誰でも無料で休憩でき、種差天然芝生地を見渡すことができる施設内には、今回の「青い森鉄道に乗って 特別感スペシャルツアー」を企画したACプロモートが運営するカフェ「海カフェたねさし」があり、今日はここで特別に「漁師鍋ランチ」を頂きます。


 外では、鮭のちゃんちゃん焼きの準備が始まっています。


 北海道の漁師町で生まれた郷土料理。「ちゃんちゃん」の語源は、「お父ちゃんが焼いて調理するから」、「ちゃっちゃと(素早く)作れるから」など諸説ありますが、今日豪快に作っているのは、漁師さんではなく女性スタッフです。


 家庭料理では蓋をして蒸し焼きにする事が多いと思いますが、ここでは漁師さんの調理方法にならって、蓋をしないで焼きます。


 今日のメニューです。
 「漁師鍋」はお椀に入って出てきました。今朝採れた新鮮なアブラメや鮭が入っています。これに御飯、めかぶ、鯖のやわらか煮が付いてきました。


 これだけではありません。
 こちらも今朝採れた、ヒラメとクロガシラのお刺身。


 八戸産のヒラガニ。


 そして、ちゃんちゃん焼。


 夕べの懇親会のお店「あきら」といい、今日のランチといい、お腹いっぱいです。
 なお、「海カフェたねさし」の通常メニューはこちらです。


 気持ちの良い天気です。


 休憩所の前には、八戸圏域水道企業団が種差海岸が三陸復興国立公園指定記念と、東日本大震災からの復興を願って設置した「ウミネコ飛翔 水飲み場」があります。


 水飲み場の中央には、蕪島を飛ぶ3羽のウミネコの親子がモチーフになっている、LED照明が組み込まれたウミネコのからくりが設置されていて、7時から19時まで一時間ごとにウミネコのからくりが動く仕掛けになっています。


 ツアーも終盤、「十和田市現代美術館」に向かいます。
 途中、みんなお昼寝。
 1時間程で到着。


 1時間の自由見学。




 最後は三沢市にある「星野リゾート青森屋 元湯」。


 ここで入浴後、青い森鉄道に乗って八戸駅に戻ってツアー終了ですが、私たちはここまで。
 三沢駅に歩いて行きます。
 2012年(平成24年)3月31日で運行を終了した、十和田観光電鉄線の踏切がまだ残っています。


 三沢駅西口では、2020年(平成32年)4月の供用開始を目指して、駅前広場と複合施設の整備が進められています。複合施設には、待合スペースやテナントスペース、観光案内所や高校生の勉強スペースなどが整備され、交通拠点である三沢駅の利便性・安全性の向上、さらには駅周辺地域の活性化が期待されています。


 十和田観光電鉄廃止後も残っていた旧駅舎。中では今でも駅そばの「三沢駅前食堂」が営業していますが、いよいよ解体が始まりそうです。


 最後は、三沢15時32分発「快速しもきた」で帰途につきます。


 今回の1泊2日のツアー。参加者者が極少人数で残念なところもありましたが、「特別感」は勿論のこと、「充実感」「満足感」「おもてなし感」、そして「満腹感」満載のツアーとなりました。
 今回のツアーで体験・経験したものとほぼ同様の企画が、「ACプロモート」又は「http://www.acpromote.jp/」で検索すると見ることができます。興味のある方はどうぞご覧下さい。
 最後に、「よっぱらい ほやじ」と一緒に記念写真を撮ったときに手にしていた「ACプロモート(AC PROMOTE)」さんからのお土産の中身です。
 「八戸うみねこバクダン」でした。




 お菓子3個に、ストラップです。


 なお、青い森鉄道さんからは、青い森鉄道全線開通5周年の時に配布した、非売品のエコバック。


 おしまい。

青い森鉄道に乗って 特別感スペシャルツアー11 「みちのく潮風トレイルトレッキング」大須賀海岸~種差海岸インフォメーションセンター

2018-12-14 11:23:15 | 青い森鉄道に乗って 特別感スペシャルツアー
 バスは、左手に大須賀海岸を見ながら南下します。


 JR八戸線妻の神踏切の手前で左に曲がり、大須賀海岸の南端に位置する「白浜海水浴場」に沿うように、「みちのく潮風トレイル」のコースと同じように進みます。






 バスは一旦県道1号に出て、深久保漁港に向かいます。
 深久保漁港にはゲートはありますが、脇から入ることが出来ます。


 ここから再び歩きます。


 ここからは、松林の中に遊歩道が整備され、木々の間から海岸の荒々しい風景を望むことができる「淀の松原」です。


 三陸ジオパークのジオポイントになっている「白岩」。 ウミネコや海鵜の産卵場所になっていて、糞で白白くなったことから、このような名前で呼ばれるようになったそうです。


 周りには他にも岩があるのですが、この岩は大きくて人や動物がよじ登ることができないので産卵場所に選ばれたのでしょうか。


 今までの平坦な遊歩道から、少し登ることになります。




 見る角度によって、こんなに白く見えます。


 この先に「地獄穴」があるそうです。
 底があまりにも深く、どこまで続くのか誰もわからないので、どこまで続くのか確かめるために、犬の尻尾に松明を結びつけ、穴の中に放したところ戻ってこなかったそうですが、ある日、その松明をつけた犬が突然、今の宮古市に現れたという言い伝えがあるそうです。そして、宮古市にも「八戸口」と呼ばれる洞窟があり、今は「青の洞窟」という観光スポットになっているとのことです。


 「石割桜」と言えば、盛岡市を思い浮かべる方も多いでしょうが、淀の松原の中程にもあります。ここの石割桜は野生種だそうで、満開になる時期は通常の桜より2週間ほど遅く、白っぽい花が特徴だそうです。


 草の陰でよく見えませんが、ビックリするくらい近いところを八戸線が通っています。


 この高さまで登ってきました。


 「仙人窟」。この岩に住み着いていた仙人伝説ではなく、太平洋戦争中から戦後にかけて、ここから見える景色が好きで、この岩に住み込んだ人が居たそうです。「三度の飯より好き」と言ったどうかわ分かりませんが、戦後「三度のメシよりこの絶景」というタイトルでその暮らしぶりが新聞で紹介されたそうです。そこから、「仙人窟」と名前が付いたようです。
 広さは大人が3~4に座ることが出来るかどうかの3畳程だそうです。




 コウモリが住んでいたと言われる「コウモリ穴」。
 看板をよく見ましょう。写真正面の穴がたくさんある岩を、「コウモリ岩」と勘違いしている人が多いようです。実際ネットにはこの岩の写真を紹介している人が居ます。


 矢印の先に歩いて行くと「「コウモリ岩」を見ることができます。


 なお、ビューポイント10ヶ所では、FMラジオを88.0MHzに合わせると音声ガイダンスを聞くことができます。


 深久保漁港からゆっくり歩いて、景色を楽しみながら50分。
 視界が開け、芝生が広がってきました。


 戦災復興後の昭和30年代に入り、庶民にも「旅行ブーム」が広がりました。そのために作られた観光案内図や観光地が描かれた絵葉書に鳥瞰図が使われたことを記憶しています。
 その鳥瞰図画家で、大正から昭和にかけて活躍した吉田初三郎氏は、日本全国、そして、中国や朝鮮半島までの景勝地を巡り絵を描いた方です。その吉田初三郎氏が「全国各地の名勝地を見たが、今までにこんな絶景を見たことがない、恐らく(日本)八景の室戸や海金剛(和歌山県の海金剛ではなく、朝鮮半島の景勝地である金剛山の海金剛(ヘクムガン)を指していると言われています。)にまさる景勝地で、私は種差をして日本一の海の名勝と折紙をつける」と言ったといいます。そして、鳥瞰図に「陸奥金剛」と記したとされています。










 目的地に到着です。
 向かって右の建物が「種差海岸インフォメーションセンター」。左の建物が「種差海岸休憩所」です。


 ここで休憩、昼食です。

 つづく。

青い森鉄道に乗って 特別感スペシャルツアー10 「みちのく潮風トレイルトレッキング」葦毛崎展望台~大須賀海岸

2018-12-11 19:39:21 | 青い森鉄道に乗って 特別感スペシャルツアー
 「種差海岸」はどこを指すのか?
 JR八戸線には「種差海岸駅」がありますが、ここの住所は八戸市大字鮫町字棚久保。本来は「種差駅」でしたが、東北新幹線八戸延伸に合わせ、種差海岸への観光客を誘致するため現在の駅名に変更されました。
 「種差海岸」は、蕪島から大久喜にかけての約12kmの海岸線は、岩礁海岸・砂浜海岸・海食海岸など多様な地形が続くことから、1937年(昭和12年)に国名勝に指定されていますから、この範囲が「種差海岸」といえます。
 青森県では、「種差海岸」に階上岳を加えた地域を、「種差海岸階上岳県立自然公園」として1953年(昭和28年)に指定しましたが、2013年(平成25年)「三陸復興国立公園」誕生に伴い指定を解除しました。
 「三陸復興国立公園」は、2011年(平成23年)に発生した東日本大震災による津波で陸中海岸国立公園の指定区域が大きな被害を受けたことから、震災からの復興および被害の伝承を目的として、2013年(平成25年)に、種差海岸階上岳県立公園及び八戸市鮫町の2地区を編入して指定された、全国に34ヶ所ある国立公園の一つです。
 葦毛崎展望台を後に、整備された遊歩道を歩きます。


 「中須賀」。岩礁の入り江に沿って遊歩道が整備されています。ここは花々が咲き誇る「花の渚」とも呼ばれる種差海岸を代表する景観の一つだそうです。
 「種差海岸散策ガイドブック」には、「花の渚」というサブタイトルが付いていて、花図鑑も載っています。種差海岸には、650種類を超える植物が自生していると言われています。


 初夏には遊歩道沿いに、ハマヒルガオ・スカシユリなどの海浜植物と、ニッコウキスゲ・ノハナショウブなどの高山植物が隣り合って咲く希少な場所だそうです。


 残念ながら、今の季節は花はありませんでしたが、寒さに耐えているハマナスの実を見ることができました。




 準備してくれたお水で水分補給。
 八戸圏域7市町に給水している、八戸圏域水道企業団のお水。




 太平洋に流れ込む地下水の小川というか筋を、幾つも見ることができます。


 岩礁が続くこの辺は、ミネラル豊富な地下水が流れ込むため、昆布やワカメの好漁場。と言うことは、雲丹やアワビの好漁場でもあります。


 前方に釜の口が見えます。


 山側を通る県道1号の道端に立つ「道」
 1950年(昭和25年)に描かれた東山魁夷の代表作「道」は、県道1号線がモデルとされ、作品を描いたとされる場所に「道」の碑が立っています。JR八戸線からは見ることは出来ません。なお、青森県道1号は八甲田を通る青森・十和田湖線でありましたが、国道103号・394号に指定変更されたため、1994年(平成6年)から当時県道19号であったこの道が1号に変更されました。


 「種差海岸」は、数多くの名作や、映画・テレビドラマの舞台にもなっています。


 振り向けば、遠くに鮫角灯台と葦毛崎展望台が見えます。


 お~。国立公園なのに、白御影石の立派なベンチ。
 釜ノ口と前出の間に、植生も切り取って砂利を敷いて…。何と無粋!と思うのは私だけでしょうか。
 国際的な社会奉仕連合団体が設置したようですが、国立公園内の工作物に厳しい環境省が、よく許可したものですね。


 大須賀海岸が見えてきました。
 無数の足跡。
 「みちのく潮風トレイル」のルートは、全て整備された遊歩道ではありません。このように海沿いの砂浜だったり、生活道路や時には路地裏の道などでつながれているそうです。


 大須賀海岸は広い砂浜ですが、離岸流などの問題もあり、遊泳が禁止されています。


 また、鳴き砂が鳴る海岸で「日本の渚百選」に選ばれています。


 鳴きました。鳴かせてくれました。


 ここは、「三陸ジオパーク 北部エリア」に属していて、火山運動の名残を見ることができます。






 青森県道1号は、「八戸うみねこライン」の愛称が付いているようです。


 ワンコインバス停留所でいうと「大須賀海岸」。ここまでゆっくり歩いて約1時間。再びバスに乗って移動です。
 
 つづく。

青い森鉄道に乗って 特別感スペシャルツアー9 「みちのく潮風トレイルトレッキング」蕪島~葦毛崎展望台

2018-12-10 13:38:26 | 青い森鉄道に乗って 特別感スペシャルツアー
 朝市を後に、バスで移動です。


 向かう先は、「みちのく潮風トレイル」の出発点、蕪島。
 「みちのく潮風トレイル」とは、現在環境省が整備を進めている長距離の「東北太平洋岸自然歩道」の愛称で、トレイルとは、英語で自然道・自然歩道・自然遊歩道を意味します。
 国が初めて整備した長距離自然歩道は、1974年(昭和49年)に完成した東京の高尾から大阪の箕面までの全長1,697kmの「東海自然歩道」です。




 東日本大震災で大きな被害を受けた、東北太平洋沿岸。その復興のシンボルとして整備されているのが、青森県八戸市の蕪島から福島県相馬市松川浦までをつなぐ、総距離900km超えるロングトレイル「みちのく潮風トレイル」ですが、全ルート開通は今年度内とされています。
 ルートマップは『環境省みちのく潮風トレイル』で検索すると見ることができます。また、入手方法も案内しています。


 ここが、入口であり、出口です。トレイルヘッド(起点)・エンドポイント(終点)のモニュメントが設置されています。
 ここからは、昨夜に引き続き理事長さんがガイドさんです。




 今日はこの蕪島から、種差海岸インフォメーションセンターまでの区間をバスと徒歩で散策します。
 八戸市観光情報サイト『八戸観光Navi』からもダウンロードできる、「種差海岸散策ガイドブック」にもルートや見所がかかれています。


 蕪島は、ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている、ウミネコの繁殖の様子を間近で観察することができる国内唯一の場所で、毎年3月上旬頃に飛来し、4月頃に産卵、6月頃にはヒナがかえります。そして、8月頃には旅立って行くそうです。
 もともとは完全な離島だったものを、1942年(昭和17年)に旧日本軍が埋め立て工事をし、現在のような陸続きとなりました。
 「蕪島」名称の由来には諸説あり、蕪(野生のアブラナ)の花が咲く島という説もあり、5月中旬には黄色い花が咲き乱れます。
 島の頂上には「蕪嶋神社」がありますが、2015年(平成27年)11月に消失し、2016年(平成28年)11月から再建工事が進められています。この工事もウミネコの繁殖期(4~8月ごろ)を避けて進めていて、2019年(平成31年)12月に工事が終了し、2020年(平成32年)春の一般公開を目指しているそうです。




 蕪島の隣には、「蕪島海水浴場」もあります。


 再びバスに乗り、蕪島を後にします。


 海岸線沿いの、種差海岸遊歩道とJR八戸線の間を通る県道1号を進みます。
 列車の車窓からは見ることができないものも見えてきます。
 岩場の上に建っている海席料理処「小舟渡」もその一つ。


 沖の岩は何に見えますか?


 「トドシマ」と言うようです。
 「日本の灯台50選」にも選ばれている「鮫角灯台」。
 海岸線・鉄道・灯台と、JR八戸線を挟んで建っています。位置関係は珍しいそうです。


 蕪島から5分程。ワンコインバス停留所でいうと、「葦毛崎展望台前」でバスを降ります。
 展望台よりも先に「カフェテラス ホロンバイル」が目に入りました。
 ここのソフトクリームは、鰺ヶ沢町の「アビタニア・ジャージーファーム」、むつ市の「ボン・サーブ」と並び、青森県3大ソフトと言われています。


 歩いた後なら良かったのに…。


 「葦毛崎展望台」は、太平洋戦争末期に旧日本軍が軍事施設として使用していたものを、展望台として一般開放したものです。




 太平洋の素晴らしい眺望が満喫できるビュースポットです。






 360度パノラマ。


 ここから、ショートトレッキングです。

 つづく。