旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

米坂線・男鹿線の旅6 男鹿線に乗る

2019-01-08 14:27:04 | 米坂線・男鹿線の旅
 2日目 平成30年12月2日(日)
 朝食は、ホテルのバイキング。
 時間に余裕があれば、もう少し食べたかった。
 家庭料理中心ですが、秋田の名物、稲庭うどんやとんぶりも出ていました。


 最近のカジュアルなビジネスホテルの朝食バイキングではデザートが姿を消してきていますが、既製品ですが出ていました。


 昨日とは打って変わって、青空が広がり始めている朝です。


奥羽本線・男鹿線下り 普通 男鹿行


 男鹿線は秋田市にある追分駅と秋田県男鹿市にある男鹿駅を結ぶ、26.4kmの東日本旅客鉄道の路線です。


 全列車が奥羽本線秋田駅との間を直通していて、奥羽本線秋田駅・追分駅間を含む秋田駅・男鹿駅間には「男鹿なまはげライン」の愛称が付いています。


 なまはげは本来、鬼とは無縁の来訪神であったものが、近代化の過程で鬼文化の一角に組み込まれ、変容してしまったという説があるそうです。『泣いた赤鬼』のような、赤(ジジナマハゲ)と青(ババナマハゲ)の一対となっていることがありますが、いつ頃からあるのかは不明だそうです。
 男鹿線の主力車両キハ40系車両にも、両方のイラストが描かれています。


 2両編成。日曜日と言うこともあってか、乗客はほとんどいません。




秋田     07:42発
 秋田駅を出発すると、右手に「秋田運転支所跡地」につくられたJR東日本「秋田泉太陽電池発電所」が見えます。
 敷かれていたレールをそのままパネルの基礎として再利用・有効活用しているため、建設費用が低く抑えられたそうです。


 秋田貨物駅。


 年代的には「JR土崎工場」と呼んだ方がピント来ますが、秋田総合車両センターが見えてくると間もまなく土崎駅に着きます。


土崎     07:49着 07:50発
 一日平均乗車人員は、秋田県内では秋田駅に次いで第2位。


 1970年(昭和45年)、東北地方のスーパーである当時の伊徳(秋田県大館市)、かくだい食品(山形県米沢市)、つるまい(秋田県本荘市)、マルイチ(山形県酒田市)、マルトミ(福島県会津若松市)、ヤマザワ(山形県山形市)に新潟県の堀川蒲鉾工業とジャスコを含む8社で「東北ジャスコチェーン」を設立。その流れをくむ「マックスバリュ東北」の本社はここにあります。

   
 駅を出ると秋田港への支線が分かれ、なだらかな丘陵沿いに進むと上飯島駅に着きます。

上飯島    07:53着 07:54発   
 左手に国道7号が並行、石油を燃料とする東北電力秋田火力発電所の煙突が左手に見えます。


追分     07:58着 08:00発   


 駅を出ると暫く電化されている奥羽本線と並行します。


 左に大きくカーブし、男鹿半島に進んでいきます。


出戸浜    08:05着 08:06発  
 かつては相対式2面2線の駅でしたが、現在は1面1線の無人駅。旧上りホームが残っています。


 男鹿線の駅数は、起点駅の追分駅(奥羽本線所属)を含むと9駅ですが、男鹿線所属駅に限定した場合8駅となります。
 その8駅の駅名標は、2013年(平成25年)10月1日から3カ月間開催された「秋田デスティネーションキャンペーン」に向けて、前年に『なまはげと日本海』をコンセプトに「なまはげ」と「荒々しい海」「灯台」「漁船」をデザインしたものに改修されました。


 出戸浜駅を出た列車は暫く直進します。


 左手に潟上市役所の庁舎が見えてくると、列車は緩やかに左にカーブして上二田駅に着きます。




上二田    08:10着 08:10発
 駅名標のデザインは同じです。

   
 地図を見るとおり海岸線に沿って進んでいますが、防風林や住宅地の中を通っているので、景色が良いとは決して言えません。


二田     08:14着 08:15発   
 潟上市を構成する旧天王町の中心駅で現在は1面2線のみですが、かつては側線などがあったことが想像される駅です。


 JRの敷地だったところでしょうか、駅舎と反対側にはこんな看板が。
 結構建物が建っていました。


 まだかまだかと待ち遠しかった「寒風山」が右手に見えてきました。


天王     08:18着 08:19発   
 正面に、江戸城を築城した太田道灌の末裔である太田善兵衛政唯が開基した「自性院」と「寒風山」が見えます。


 天王駅を出て間もなく、八郎潟と日本海を結ぶ船越水道に架かる八郎川橋梁を渡ります。
 八郎潟の干拓工事が盛んな頃は工事関係の船がここを行き来したので、船が通る時は橋桁の一部がエレベーター式に上昇するように、コンクリート製の橋桁のうち1ブロックだけが鉄製橋桁になっていましたが、今は改修されて名残りはほとんど残っていません。


 そもそも、「八郎潟」は、秋田県にある湖で面積220平方キロメートルと、その面積は琵琶湖に次ぐ第2位ででしたが、大部分が干拓によって陸地化され、陸地部分が大潟村になっています。現在の面積は18位で、八郎湖や八郎潟残存湖といった別名でも呼ばれていますが、行政的に「八郎潟」とは狭義の八郎潟調整池のことを指し、干拓前の八郎潟の範囲にある八郎潟調整池、東部承水路、西部承水路の総称を「八郎湖」としているようです。
 八郎潟と日本海を結ぶ船越水道には3本の橋が架かっていて、河口側から、国道の男鹿大橋、県道の八竜橋、JR男鹿線の八郎川橋梁となっています。
 男鹿大橋は江川漁港と河口の間にあるため漁船の往来に支障がないよう、アーチ状になっていますが、八竜橋と八郎川橋梁は船の行き来に配慮する必要がなく、水面上ギリギリの高さになっています。


 八郎川橋梁の上流側には、八郎潟を大潟村の農業用水として利用するための防潮水門が作られていて、もともとは汽水湖であったものが現在は淡水湖になっています。


船越     08:22着 08:22発   
 かつて貨物を扱っていたこともあり、島式ホーム1面2線でしたが現在は単式ホーム1面1線となっています。長いホームに当時の面影を見ます。
 男鹿線はローカル線でありながら、平日朝夕の時間帯はキハ40系5両編成で運転される列車もあるそうです。なお、過去には7両編成と全国的にも珍しい長編成が存在したそうで、その名残か「7」停止位置目標が残っています。


 貨物扱い廃止に伴い行き違い設備が撤去された跡は、大半が宅地となっています。


 右手に男鹿市の水田を見ながら進みます。


脇本     08:27着 08:27発   
 2001年(平成13年)にタンクローリー輸送に切り替えられるまで、て申川油田から地下のパイプラインで運ばれてきた原油は、ここで専用貨車に積まれ輸送していたそうで、パイプラインの設備は撤去されてありませんが、側線跡と広い構内に往時の面影を残しています。


 脇本駅を出たところで右手に見える寒風山。
 山頂の回転展望台などが手に取るように見えます。


 このあと列車は、左に右に、そしてまた左にカーブすると男鹿線内唯一の男鹿トンネルをくぐります。








羽立     08:33着 08:34発   
 島式1面2線だった名残が見える羽立駅。


 駅を出て左に大きく曲がると、急に視界が開けてきます。


 大正初めに男鹿線の前身である、国鉄船川線を敷設する際築かれた旧船川線防波堤でしょうか。海面の埋め立て前は前面に海が広がっていました。使われている石は輝石安山岩の「男鹿石」。寒風山の麓で採掘されているために「寒風石」とも呼ばれています。


 直線に入ると間もなく男鹿駅に到着です。


男鹿     08:38着


 つづく

米坂線・男鹿線の旅5 坂町駅から羽越本線に乗って酒田駅~秋田駅

2019-01-04 11:09:56 | 米坂線・男鹿線の旅
酒田     14:39着 14:41発   
酒田駅を出て右に90度、北東方向に向かってしばらく進みます。


本楯      レ
日向川を渡り、少し左に向きを変えると南鳥海駅に着く。

   
南鳥海     レ
南鳥海駅から北上していきます。
右手に鳥海山が見えてくるはずですが…。


遊佐     14:51着 14:51発   
 鳥海山は、山形県と秋田県にまたがる標高2,236mの活火山で、山頂に雪が積もった姿が富士山に似ているため、出羽富士とも呼ばれていますが、山形県では庄内富士と秋田県では秋田富士とも呼ばれているます。
2009年(平成21年)に国史跡に指定されています。これは、2013年(平成25年)に世界文化遺産に登録された「富士山」が、国史跡に指定されのが2011年(平成23年)ですから、それに先立つ日本最初の指定でした。但し、富士山は1952年(昭和27年)に特別名勝に指定されています。
 なお、現在国史跡に指定されている山は、2013年(平成25年)に指定された太宰府市と筑紫野市にまたがる「宝満山」とあわせ三山だけです。
今回も鳥海山は見えません。


車内のポスターで我慢です。


吹浦      レ
 吹浦からは単線となり、トンネルをくぐり十六羅漢という岩の端を回り、また笹川流れのような海岸に沿って進みます。




女鹿      レ
日本海岸の県境の場合、富山県と新潟県の境の親不知、新潟県と山形県の境の笹川流、そして山形県と秋田県の境が有耶無耶の関。秋田県に入り、海に近づいたり離れたりしながら小砂川駅に着きます。




小砂川     レ


上浜      レ
象潟     15:11着 15:11発   
金浦      レ
仁賀保    15:20着 15:20発   
 仁賀保駅といえば右手に連なるTDKの工場。
 TDK(創業当時の社名は東京電気化学工業株式会社)は、1935年(昭和10年)に秋田県由利郡平澤町(現にかほ市)の齋藤憲三によって創立された会社です。にかほ市には創業当時から多くの生産拠点があり、拠点となっています。
 仁賀保駅もTDKの子会社「TDKサービス」が受託している簡易委託駅で、出札業務の他、駅舎には出札窓口のほか、「TDKサービス」の旅行センターがあります。




 風は弱まってきたようですが、海はまだ荒れています。


西目      レ
ここから再び複線になり、右手に由利高原鉄道の薬師堂駅が見えてくると、合流し羽後本荘駅に着きます。




羽後本荘   15:31着 15:31発   
 6分遅れて発車した列車は、すぐに子吉川を渡ります。
 この先、羽後亀田駅を出るまで内陸部を進みます。


羽後岩谷    レ
折渡      レ
羽後亀田    レ
岩城みなと   レ 
道川      レ
自動車もライトをつけるようになってきたので、車窓もこの辺まで。


下浜      レ
桂根      レ   
新屋      レ
 雄物川を渡るともう間もなく。


羽後牛島    レ


秋田     16:04着 
 6分の遅れが回復しないまま秋田駅に到着です。


秋田と言えば…。
 「なまはげ」。かなり上位にランキングされることが多いですね。


2018年(平成30年)11月29日、「来訪神:仮面・仮装の神々」の一つとして、
ユネスコ無形文化遺産に登録されることが決定したばかりでした。


 「竿燈」。東北三大祭りの一つですが、あまり上位にランキングされることはないようです。


 「秋田犬」。最近人気上昇中です。


 夜はお休みするようです。


駅スタンプの絵柄は、「竿燈」「秋田蕗」「こまち」。


「リゾートしらかみ」バージョンもありました。


 今日のお泊まりは、駅前のここです。
 「ホテルアルファーワン」は東北地方から九州地方にかけての日本海側の地方都市を中心に出店しているビジネスホテルチェーンです。


豪華マッサージチェアー付です。


部屋の窓からは、秋田市中心市街地のJR秋田駅西口・広小路・エリアなかいちの3ヶ所で、2018年(平成30年)11月24日から2019年(平成31年)2月28日まで開催されている、「あきた光のファンタジー2018-2019」のイルミネーションが見えます。  


 今日の夕食。
秋田駅、関根屋の駅弁です。
 「あわび五能線弁当」




 「あきたこまち弁当」




 「鰰すめし」




秋田に来たら、JR秋田支社と田沢湖ビールが連携した「こまちビール」。


 ラベルは、E6系のスピード感を、金色のラインで表現したそうです。秋田新幹線車内や秋田県内主要駅の売店など販売箇所は限られています。


 つづく。

米坂線・男鹿線の旅4 坂町駅から羽越本線に乗って坂町駅~酒田駅

2018-12-28 15:40:13 | 米坂線・男鹿線の旅
 坂町駅は、強風の影響で11時34分発に普通新潟行が85分遅れているため、羽越本線で新潟方面に向かう乗客で、待合室や改札前は一杯でした。


 幸いなことに、私たちが乗る13時11分発特急いなほ5号秋田行は、遅れても1~2分と言うことで一安心です。
 しかし、この先の遅れなども考え、当初予定していた羽後本庄で下車し、由利高原鉄道線に乗るのはやめて、秋田駅に直行することにしました。
 そのため、まず指定券の乗車変更をしました。
 今回は、「いなほ」のグリーン車に乗ってみたかったので奮発しています。
 乗車券部分は「大人の休日倶楽部パス」OKなので、特急券・グリーン券の負担だけで済みます。


 窓口が混んでいたので、20分以上待ちました。


 待っている間に、駅スタンプを押しました。
 年季の入っているスタンプでした。
 絵柄は「峡の渡しと平林城物語」。「平林城」は分かるものの、「峡の渡し」や絵柄との関係が今一、よく分からないスタンプです。これほど、絵柄についての説明がどこかにあれば良いと思ったスタンプはありません。


 坂町駅は、かつて機関区や保線区、車掌支区句などが置かれた鉄道の要衝でもありました。




 2008年(平成20年)4月1日、当時の村上市、神林村、朝日村、山北町と合併し、新たに村上市となるまでは荒川町でした。


 駅横の公園には、D51蒸気機関車の動輪が置かれています。
 坂町機関区は、羽越本線の貨物列車用D51形蒸気機関車の基地だったそうです。なお、坂町機関区で最後を迎えたD51 735号機は、駅から15分程の所にある村上市荒川総合体育館に静態保存されているそうです。国鉄OBを中心にした保存会で整備し、屋根付き格納庫で保存し、毎年「文化の日」近辺に開かれる「荒川地区文化祭」の時だけ公開しているため保存状態は大変良いそうです。


 機関区跡には給水塔と草で隠れて見えませんが転車台が残っています。
 転車台は、毎年3月下旬に数日だけ新津駅・村上駅間で運転される「快速 SL村上ひな街道号」牽引の蒸気機関車の方向転換に使われているそうです。
 なお、給水塔は使われておらず、給水は地元消防団の協力で消火栓に接続て行っているそうです。


 大幅に遅れていた普通新潟行が先に到着しました。


 こちらは定刻の到着です。

羽越本線下り 特急いなほ5号 秋田行  
 JR東日本の新潟車両センターに所属するE653系電車。かつて常磐線の特急「ひたち」に使用されていた車両を、「いなほ」用に改造した1000番台、7両編成です。
 JRの案内によると、カラーは日本海に沈む夕日に輝く波とあかね空をゆるやかな曲線で表現。2017年(平成29年)よりエクステリアデザインを瑠璃色、ハマナス色に変更してイメージを一新した編成も各一編成走行しているとのことですます。


 グリーン車は、2列+1列の座席配置と、1820mmという広いシートピッチと前後の腰掛間を仕切ることでプライベート感を重視しているとのことです。




 と言うわけで、今回はグリーン車に乗ることにしたのです。
始発 新潟12:32

 この先秋田駅までの車窓は、「本州一周普通列車の旅11~6日目(完)直江津駅から野辺地駅まで」もご覧下さい。

坂町     13:10着 13:11発   
 駅を出ると右に米坂線が分かれていき、荒川を渡ります。


 ここで、昼食タイム。
 米沢駅で購入した、松川弁当店の「山形のおもてなし弁当」。






 松川弁当店の「東北祭り弁当」。




 そして「エチゴビール」、おつまみ付きです。


平林      レ
岩船町     レ
村上     13:18着 13:19発

 平野の中を進んできましたが、強風の影響か3分程遅れています。
 駅を出た列車は三面川を渡り、小さいトンネルをくぐると岩ヶ崎の海岸に出ます。


間島      レ
 沖に粟島が霞んで見えます。縄文時代の遺跡が発見されていることから、既にその時代には人が住んでいたと想定されている島です。


越後早川    レ
 越後早川駅からしばらくいくと上り線と分かれて「馬下」の海岸を通ります。馬下というのは、陸奥へ向かった源義経が、ここで乗馬のまま通行することができなくなり、小船で海伝いに進んだことからつけられた地名だそうです。


桑川      レ
 桑川駅の南の鳥越山から越後寒川駅付近まで約11kmが、笹川流の景勝地になります。




今川      レ
 越後寒川駅まで美しい海岸線が続く。


越後寒川    レ
 勝木駅までは複線せすが、国道345号沿いに走ってトンネルをーつくぐると、上り線はまっすぐ新勝木トンネルに入り、下り線は5つのトンネルを通って勝木駅に着きます。
 日本最大の民間医療グループの病院が目に入ってきます。


勝木      レ
 勝木駅から小さいトンネルをーつくぐり、国道7号と合流、大崎山トンネルとほかに短いトンネル2つと、ほとんどトンネル区間を抜けると府屋駅に着きます。
府屋     13:48着 13:49発
 5分程遅れて到着しました。

   
 ここからまた複線になり、黒崎トンネルから、下り線は2つ、上り線はーつトンネルをくぐると山形県に入り、鼠ヶ関に着く。
鼠ヶ関     レ
 東北を区切る三関の一つ「念珠関跡」は、鼠ヶ関トンネルに入るところの海側にあるそうですが、いつ通ってもわかりませっm。トンネルを出て海辺にある「道の駅 あつみ」を見て、小さいトンネル4つで小岩川駅に着きます。



小岩川     レ
 海を見る限りまだまだ風が強いようです。


あつみ温泉  14:00着 14:01発   
 「温海」と書くとわかりにくいというので仮名にし、ついでに温泉をつけ加えたという駅名。5分の遅れが回復しないままの到着です。


五十川     レ
小波渡     レ
 鯵ヶ崎の2つのトンネルを出ると海から離れて、三瀬駅に着きます。

   
三瀬      レ
羽前水沢    レ
羽前大山    レ
鶴岡     14:20着 14:21発
   
 遅れもしなけれ、回復もしないまま到着。


藤島      レ
西袋      レ

 間もなく余目駅に着くという時、左手に天守が見えます。
 確かに「余目城」は存在しましたが、現存していません。


余目     14:31着 14:31発   
 ここでおやつタイム。
 特急いなほには、専用の車内販売メニューがあると言うことで、ちょっと楽しみにしていました。




 東北新幹線の車内販売ではお目に掛からない「雪国ドーナツ」と、「柚子とはちみつのパウンドケーキ」。
 「雪国ドーナツ」は、車内広告も出ています。






北余目     レ
砂越      レ
東酒田     レ
酒田     14:39着 14:41発 
  
 7分遅れで到着しましたが、1分停車で14時47分に発車しました。
 終着秋田駅まであと1時間半程です。

 つづく。

米坂線・男鹿線の旅3 羽前沼沢駅~坂町駅

2018-12-25 11:52:12 | 米坂線・男鹿線の旅
羽前沼沢   11:27着 11:28発   
 この先も渓谷で、小トンネルと幾つもの鉄橋が車窓に変化を付けます。






伊佐領    11:35着 11:36発   
 左手に「伊佐領の岩場」が見えます。


 曲流する横川を何度か渡りながら進みます。


羽前松岡   11:42着 11:42発   
 左手に小国新道がぴったり並走して小国駅に着きます。


小国     11:47着 11:48発   
 新潟県外で唯一、えちごワンデーパスて乗降可能な駅です。
 右手に紅葉で有名な赤芝峡が僅かに見えました。


越後金丸   11:57着 11:58発   
 ここから新潟県、羽前から越後になります。新潟県の鉄道駅としては最東端です。
 右に荒川を見て進みます。


 第2荒川橋梁を渡ると、左手はダム湖になっています。


 第1荒川橋梁でダム湖を越えます。




 高置場山トンネルをくぐり抜け、岩船発電所の脇を通ると越後片貝駅に着きます。


越後片貝   12:04着 12:05発   
 無人駅ですが、駅舎は九ヶ谷地区ふるさと会館(公民館)との合築になっています。


 榎山トンネルを越えます。


 鷹ノ巣トンネルを抜けると25‰の勾配で下っていきます。


 盆地に出てきます。




越後下関   12:11着 12:12発   
 水田と農村集落の間を進み、越後大島駅に着きます。


越後大島   12:16着 12:16発   
 2003年(平成15年)の水質調査で、日本一きれいな一級河川のひとつと評価された、大朝日岳を源にしている荒川も河口が近くなってきました。


 国道7号をアンダーパスし、左にカーブすると羽越本線と合流し坂町駅に着きます。








坂町     12:25着 
 1時間56分の米坂線の旅でした。

 つづく

米坂線・男鹿線の旅2 米沢駅~羽前沼沢駅 

2018-12-24 13:31:53 | 米坂線・男鹿線の旅
 今日の昼食は駅弁です。
 今回は、米沢駅にある2つの駅弁屋さん、松川弁当店にお願いしました。
 まず予約してあった駅弁を受け取ります。
 到着した1番線ホームの、黄色とピンク色のBOXです。


 山形新幹線のE3系電車には、東京寄りと山形寄りの先頭車両の、山側と海側にそれぞれ違うイラストが描かれています。
 東京寄りの山側には、山形の夏を表す「紅花」と「サクランボ」です。


 ミニ新幹線の良いところです。乗り継ぎ時間は7分ですが、同じホームなのでお弁当を受け取っても十分余裕があります。


 同じホームですが、切りかけになっているので4・5番ホームとなっています。


 米坂線(よねさかせん)は、山形県の米沢駅から新潟県村上市の坂町駅を結ぶ東日本旅客鉄道の90.7kmの路線です。
 区間運転する列車もありますが、全線を直通運転する列車は1日5往復。昼から夕方にかけては3~4時間程度運行されないので、途中で戻ることも簡単にできません。日本海側の天気が気になるところですが、運を天に任せ予定通り先に進むことにしました。


米坂線下り 普通 坂町行

  
米沢     10:29発   
 奥羽本線と少し並走し、右カーブして米坂線に入ります。


南米沢    10:33着 10:33発   
 明治時代に設置された米沢高等工業学校を前身とする山形大学工学部への最寄り駅でもあり、駅周辺には多数のアパートが見られます。


 列車は右にカーブし、北上します。
 右手には市街地が広がりますが、左手には水田が広がります。


西米沢    10:37着 10:37発   
 市街地を過ぎると鬼面川を渡り、左手に山が迫ってきます。




成島     10:41着 10:41発   
 今日はよく虹を見ます。
 虹が出やすい条件は、天気が「晴れ→雨→晴れ」と急変するような場合。太陽がある方向の反対側の空。夕立後の東の空。
 東の空。


 西の空。


中郡     10:45着 10:45発   
 越冬するために白鳥が渡ってきています。


羽前小松   10:50着 10:50発   
 駅に隣接するように、左手に三菱鉛筆山形工場があります。日本の鉛筆の60%以上とボールペンも作られているそうです。


犬川     10:53着 10:54発   
 水田を見ながら北上します。
 最近、水田に暗渠(あんきょ)パイプを入れる農家の方が増えています。水田に何故排水パイプと思われるかと思いますが、暗渠排水は水田の水管理を容易にして、稲の生育を良くする。地盤を強くし、農業機械での作業をしやすくする。水はけを良くすることで、畑への転作もスムーズに行える。という利点があるそうです。


 右から山形鉄道フラワー長井線が合流すると、今泉駅に到着します。


今泉     10:58着 11:01発


 一日1往復ある新潟駅・米沢駅直通「快速べにばな」と交換です。


 駅の北方(坂町・荒砥方面)2kmほどの単線はフラワー長井線と供用区間です。


 白川橋梁を渡り、その先の分岐点で左右に分かれます。


 結構強い雨が降っていますが、運転士さんがワイパーを動かしてくれたので、写真を撮ることが出来ます。
 分岐点はかつて白川信号場と称していましたが、1984年(昭和59年)に今泉駅構内という扱いになったので、2km程離れていますが分岐点までが今泉駅と言うことになります。
 米坂線は左に進みます。


 雨で車窓が霞みます。


萩生     11:06着 11:06発   
 米坂線は、米沢駅・今泉駅間が仙台支社、萩生駅・坂町駅間が新潟支社の管轄で、使用車両はすべて新津運輸区所属の気動車です。そのため、路線図も新潟支社のものが掲示されています。


羽前椿    11:10着 11:10発   
 駅を出ると、白川に沿って進み次第に左右の山が迫ってきます。




手ノ子    11:16着 11:16発   
 駅を出て矢ノ沢橋梁を渡ると25‰の勾配を登るのが後方からも分かります。
 ここからしばらくは、後方からの写真になります。


 宇津トンネルを出たところが米坂線の最高地点の363mになります。


 沢を渡ってすぐ間瀬トンネルの入ると12‰の下り勾配に入ります。


 この先間瀬川を12回渡り勾配が緩くなってくると羽前沼沢駅に着きます。




 間もなく羽前沼沢駅に到着します。


羽前沼沢   11:27着 11:28発
 
 終着坂町駅まで約1時間。
 時間的にはほぼ中間地点です。

 つづく。