年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

再び好色一代男のナタ豆

2017年10月16日 | 福神漬

図書館から井原西鶴の好色一代男の完訳本を2冊借り出す。これは注釈でどの様になた豆に所の解釈が異なっているか知りたいためである。吉行淳之介訳では(塵塚から延びてきたナタ豆のツルが垣根にからみ、その実はおかしな格好でぶら下がっている。)この後に振袖姿の若衆(男性)とかいてある。

 好色一代男の巻二には(はにふの寝道具・14歳)とある。当時の年齢の数え方は数え年なので今の満年齢計算では1歳ほど引いたほうがよいのではないのだろうか。塵塚というのは振袖姿の若衆の裾の乱れからチラチラ見える生え出したばかりの性毛と解釈できないだろうか。もちろんナタ豆は男根をあらわしている。このように見ると大槻文彦の言海という辞書にナタマメとカラタチの関連が理解できるし、明治の山中共古の共古随筆に記述している伊勢地方で女衒(遊郭に少女を手配する)がナタマメを食べさせ、遊女として適するかに使うと言うことどう関連するのだろうか。

 まだまだ妄想が続く。

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