年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

築地問題でマスコミ報道の漏れ

2017年06月10日 | 築地市場にて

現実に築地で働いているとマスコミ報道との違和感がある。何処に差が生じたかと言うと卸売市場法の規制があることを忘れているようだ。一般大衆とは朝日新聞が数寄屋橋から築地に移転するまで築地は無縁だった。別世界だった。魚のにおいを嫌うタクシ-は築地市場正門のところを避けて通った。乗車拒否でもしようならドアを蹴飛ばされることもありうる雰囲気だった。魚の買い物をした人を乗せるタクシ-は後部トランクに防水パンを用意していた。30年も前の話だ。

 今でも話して驚くのは築地市場が私有地扱いで場内速度違反しても罰金はないし行政処分も基本的にはない。あるのは築地市場内に立ち入り禁止となる。

 今回の豊洲移転の宙ぶらりんの問題で今頃問題となっているのは人事問題である。移転業務に参加した人を動かすことが出来なくなっている。築地の移転は企業規模が異なり、特殊作業も必要で部外者には理解できない。

 引越し業務で銃刀法の規制に築地市場が該当することを今回知った。冷静に考えれば日本刀より長いマグロ包丁はどうして許可されているか知る必要も無かった。豊洲の包丁問題はまだ解決したとは聞いていない、築地の4社の包丁砥ぎは個性があるようだ。情報漏れ問題もここに生じる。以前築地再建工事が頓挫したのはこのような細部の問題が現実になるまで知られず工事が中断したのだろうか。

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