Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

老いる、そして独り・・・

2018-11-19 23:39:08 | 

思うような明かりは見えないし、
読み取ろうとしても何が書かれているか見えない。
まるで読み取れなくなった自分の目を疑う。
それが老眼といえば結論に過ぎないが、
誰もが到達する世界だと知れば、
病でも何でもない
〝到達点〟だと知る。

老いる先に、
いずれこの世を去る自らがいるとすれば、
盛んに気概を表す自分は何なのだろう、
などという現実と消える時を想像するジレンマに陥る。
この世の不合理や、
格差や、
差別や、
身勝手さも、
どうということはない。
諍いによって、
そこかしこに争いが起きようが、
自然災害によってどれほどたくさんの不幸が訪れようが
それが時の定めだとそれぞれは悟るのだろう。
自ら招いた定めだと
誰も思わなくても、
不幸は誰にでも訪れる、
と、思う端緒には、
あまりにも採算性のない、
そして乱暴とも思える
それぞれの動きが、思いが、
あるからだ。

未明の時に思いを寄せるのは、
寝静まった無風を感じるからだ。
明かりは見えずとも
ひとは誰も異論を突きつけない。
老いるにちょうど良い、
独り時代は、
こうした時の素直さに招かれたのだ。


コメント    この記事についてブログを書く
« 限界を感じながら | トップ | 「ザマアミロ」、と言われな... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事