藤巻川沿いの桜
吉瀬の桜
吉瀬の桜の近くでの光景
今年も、現場へ行った際に駒ヶ根市吉瀬の桜を訪れた。そのついでに飯島町田切の道の駅西側の藤巻川周囲に植えられた桜にも立ち寄った。藤巻川周囲の桜は、近ごろ桜の季節に訪れる人が多くなった。比較的新しい木が多かったのだが、ようやく見栄えのする桜になってきた感じで、ネット上にもたくさんの写真が公開されている。国道153号線の道の駅「田切の里」を挟んで東西に約1キロメートル、藤巻川に沿って植えられている。下流域はまだ木が若いが、とりわけ南割集会所の周辺の桜は大きい。中央アルプスの宝剣岳や、南駒ケ岳といった山々が背景に写り込むため、そうした背景の良さもあって人々を誘っている。
古木の桜は上伊那には少ない。したがって下伊那ほど桜で誘う場所はないが、ひときわ眼を奪わなくとも、桜の咲く光景は里山の中にも点々としていて、今は「賑わいでいる」のは確か。そうした注目にはまったくはまらないが、最近近くを走っていて思うのは、飯島町の高遠原あたりの西山裾である。中央自動車道の背後の山々に、点々というより、緑の中に緑を打ち消すように桜の花が目立っている。伊那谷では里山や段丘の斜面にも点々と桜が目立っていて、桜の木が「多い」という印象を与える。日本中そうなのかもしれないが、何十年も前にこれほど桜が目に入った覚えがない。